gock221B

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『ハッピー・デス・デイ』(2017)、『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)/全く欠点ない面白い映画だが自分が「恋のデジャ・ブ」を思春期の時に観てたのがネック。読めない二作目の前半が一番面白かった🎂

『ハッピー・デス・デイ』(2017)

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原題:Happy Death Day 監督:クリストファー・B・ランドン 脚本:スコット・ロブデル 製作:ジェイソン・ブラム 製作会社:ブラムハウス・プロダクションズ 製作国:アメリカ 上映時間:96分
制作スタジオ:ブラムハウス・プロダクションズ シリーズ:『ハッピー・デス・デイ』シリーズ

 

 

 

何か続編込みで凄い話題になってたコメディホラー。観そびれてたけどNetflixに来たのでまとめて観た。主演は『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンと一緒に踊ってた緑のドレスのルームメイト役、あの娘が主演。

9月18日の朝。この日が誕生日のビッチ女子大生ツリージェシカ・ローテ)は、好青年カーターイズラエル・ブルサード)の男子寮の部屋で目が覚める。
カーターの部屋を出て、いつも通りの一日を過ごした夜、赤ちゃんマスクの殺人鬼に刺殺されてしまう。
次の瞬間、目を覚ますと男子寮のカーターの部屋の朝。スマホ見ると今日が誕生日の18日。そして夜、再び例の殺人鬼に殺され、再びカーターの部屋で目覚める。
同じ一日を繰り返し殺されると、18日のカーターの部屋で目覚めるループに囚われてしまった。どんな回避手段を取ってもお面の殺人鬼に殺されてしまう。相談する相手もいないツリーは、カーターに相談するが―
みたいな話。
いわゆるループもの。ループ系ミステリー・ホラー・コメディ。
ループものは安上がりなせいか毎月のようにループ系作品がNetflixで配信される、そしてそのどれもがまぁまぁの出来なのでいつしかループものは観なくなった。アニメのループもやはりたくさんあるが同様に観ない。これは評判良かったので久々に観た。
本作の場合、コメディ系スラッシュホラーのループものというのが特徴。
ループに気付いたツリーは、どうせ死ぬからって無茶苦茶な事したりして一日をエンジョイしたりもするが具合が悪くなってきて病院で診てもらうと内臓にダメージがある事がわかる。どうやら無限にループは出来ず、あまりに何度も殺され続けてると死んでしまうという新ルールが加わった。
まぁコメディ調でポップに殺されるのもあって「何やっても平気だし別にこのままでいいか」というモラトリアムな気分になってくるので「やっぱり解決してループを解かんと!」と気を引き締める……ストーリーを先に進めるための舞台装置ですね。この辺が上手いと思った。
そんでツリーはカーターと協力して運命に何度も立ち向かっているうちに、今までの他者への思いやりに欠けた自分の荒れた生活を反省する。ツリーは大好きなママが死んでしまいパパとも向き合えず自暴自棄になって荒れた生活をしていた。そして本当に優しくて力を貸してくれるカーターに恋して人間的にも成長して殺人鬼の正体を暴き殺人ループに立ち向かう……。

 


という感じでとても面白いし感動さえする欠点が全く無いホラーコメディの名作なんだけど、ラストでカーターが言及する通り、性格悪い主人公がループを繰り返してループを活かして同じ行動を繰り返す街の人をいじったりしながら人生を省みて改心して嫌われてた異性とも仲良くなると同時にループを抜ける……という『恋のデジャ・ブ』(1993)と構造が全く同じなんですよね。別にパクりだ何だと言いたいわけではなく『ハッピー・デス・デイ』は『ハッピー・デス・デイ』で面白いので全く悪く言う気はないんだけど強烈に「これもう見たわ」と感じてしまった部分はあります。
面白い映画や似た構造の映画でも何度も楽しめると思うけど、こと若者に人気の「ループもの」ってジャンルは最初に観た傑作ループが殿堂入りしがち。……しがちって言うか僕がそう。前述の『恋のデジャ・ブ』を高校の時に観て感動しすぎてしまったせいで、他のループもの……ループ系映画とか『シュタインズゲート』のゲームやアニメなど見ても「なるほどね」としか感じないループEDになってしまった部分はある(シュタインズゲートに至っては台詞の中で「『恋のデジャ・ブ』より俺の方が大変だ」とか台詞でいじってたからめっちゃムカついた)。
そういうわけで『恋のデジャ・ブ』さえ観てなければ激褒めしてただろうけど……という結果になった。近年の似たケースだと『ジョーカー』も面白かったけど『ジョーカー』が話の元になったマーティン・スコセッシの『キング・オブ・コメディ』『タクシードライバー』があまりに傑作で、これまた中高生の時に何度も観て感動しまくってた過去があったがために『ジョーカー』観ても、客観的に観ると面白いのだが、ほぼ何も感じなかった。あれと似てる。
僕みたいに思春期の時に『恋のデジャ・ブ』を観た人以外は問題なく楽しめる名作。

 

 

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『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)

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原題:Happy Death Day 2U 監督&脚本:クリストファー・B・ランドン 原作&キャラクター創造:スコット・ロブデル 製作:ジェイソン・ブラム 製作会社:ブラムハウス・プロダクションズ 製作国:アメリカ 上映時間:100分 制作スタジオ:ブラムハウス・プロダクションズ シリーズ:『ハッピー・デス・デイ』シリーズ

 

 

 

9月19日の火曜日。車の中で目覚めたライアン(フィー・ヴ)は寮の自部屋に帰ると、ルームメイトのカーターイズラエル・ブルサード)が元ビッチ女子大生ツリージェシカ・ローテ)とイチャついていた(前作のラスト)。
二人に部屋を追い出されたライアンは研究室に行く。そう、一見アホに見えてたライアンだが実は科学を専攻していた。そうこうしてるとライアンは一作目のあの赤ちゃんマスクの殺人鬼に殺害されてしまう。次の瞬間ライアンは19日の朝、車の中で目覚めた。
また始まっている!
ライアンは自分に起こった事をツリーとカーターに話すと、全て察したツリーがループを察して原因を調査する。
どうやら先日からのループ現象を巻き起こしてたのはライアンと研究仲間が開発実験中の量子反応炉だという事がわかる。
しかも赤ちゃんマスク殺人鬼のマスクを外した下は、ライアンだった。
ライアンが同時に二人存在している。
という、前半のここまでの展開はあまりに面白すぎた。
「えっ!一作目の主人公……の恋人になる男子……のルームメイトのモブが主人公!?」という衝撃が凄かった。こちらがそういう衝撃を受けて観てる画面では寝ぼけたライアンが鼻をほじりながら歩いてるのも重ねて衝撃的だった。「今どき映画の中で鼻ほじるキャラが出てくるのチャウ・シンチーくらいだぞ。アメリカ映画じゃまず出てこないぞ」という衝撃。そして二人のライアン……一体どうなっちゃうんだ!?というワクワクがずっと続いて凄かった。
そうこうしてたら量子反応炉がエネルギーパルスを発生させ全員吹っ飛ぶ。
次の瞬間、カートの部屋でツリーが目覚めた。しかも前日の18日。振り出しに戻った。
しかも殺人鬼の正体は前回とは違う人物に変わっており、死んだはずの最愛のママも生きている。しかもカーターは別の女と付き合っている。そうループしただけでなく元の世界と少しだけ違うマルチバースに飛ばされていた。
そんな感じで、以降はツリーが積極的な自殺でループを繰り返して、機械を完成させるための勉強したりデータを取ったり、生きてるママと過ごしたりしてループ解決に向かっていく。

 

 

そんな感じで今回はジャンルがホラーからSFの比率の方が多くなっている。
人間ドラマ部分は、機械の人間的成長や恋愛の成就は前作で済んでしまっているので今回は「死んだはずのママが生きてるがカーターは違う女と付き合ってる世界に留まるか、元の世界に戻ってママを消すか」というところで悩む。突き詰めれば「過去を取るか未来を取るか」という事になる。
これはこれで面白い。さっき言った理由もあってこの2作目の方が楽しかったかな。
でも欠点ってほどじゃないんだけど前半のライアンが主人公の時のワクワク感があまりに強すぎた。そう思ってると機械が暴走してツリーが主人公になって事件解決&人生をより良くする人間ドラマという前作の繰り返しになる。繰り返しとはいえ元々面白い映画だから別に構わないんだけど物凄いマシーンがどうにか直った上に「ママを諦めて、この世界に留まるか否か!?」みたいなツリー最大の問題も解決した後も、もう少しだけ続いてしまう。
そのラストバトルは、ループという宇宙規模の問題を解決した後に、ここまで来たらもはやどうでもいい存在になり果ててる赤ちゃんマスク殺人鬼がどうとか、機械を取り上げようとする学長が邪魔してくるのを何とかする……みたいなバトルはマジでどうでもいい。ここまで面白かったので流れで「がんばれがんばれ、後ろ後ろ!」と積極的に楽しみはしたが内心めちゃくちゃどうでもよかった。ママの問題解決と同時に元の世界に戻るでよかっただろ。

 

そんな感じで一作目は文句ない出来だったが『恋はデジャ・ブ』を俺が思春期に観てたから楽しみきれず、二作目も面白かったが前半95点→中盤70点→後半48点って感じでテンションが下がっていったため最高!という感じではなかった(何度か言ったが映画は途中がどんなにつまらなくてもラストが良ければ評価が良くなる。逆はダメ)。
とはいえ客観的にはおもろい二作で誰が観ても楽しめるはず。

 

 

 

そんな感じでした

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Happy Death Day (2017) - IMDb
Happy Death Day 2U (2019) - IMDb

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