gock221B

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「バード・ボックス (2018)」見たらいけないというクワイエット・プレイスの目バージョン 🙈

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原題:Bird Box 監督:スサンネ・ビア 原作:ジョシュ・マラーマン
製作国:アメリカ 放映局:Netflix 放映時間:124分

 

個人的に「決定的につまらない作品はないけど凄く良いものが極端に少なく(30本観て1本あるかないか)全作が100点満点中で55点」という印象なので、今ブックマークしてる数本だけ観たら解約しようと思っているNetflixオリジナル映画。覇権握り中のNetflix、世間では大人気なので「極端に若者向けっぽい作品が多いから中年の自分にはまらないだけか?」と思っていたが、今年の夏にガクーンと解約者が増えたらしい。
これは少し前から「サンドラ・ブロック主演の目を開けたらいけないNetflix制作ホラー!」と宣伝されてたやつが配信された。
もし日本で劇場公開されたら「目を開けると即死」というコピーがついてたに違いない。
デンマークかどこかの国の女性の監督みたい。内容も女性っぽいしサンドラ・ブロックも「ゼロ・グラビティ」「オーシャンズ8」などで女性ヒーローとして返り咲いてる感あるし本作も女性に人気出るかもしれない。

 

 

Story
妊娠中の独身の画家、マロリーサンドラ・ブロック)は、ある日突然訪れた世界の終わりに直面する。
外にいる〈何か〉を見て次々と自殺する人々。生き残るためには決して〈それ〉を見ない事が重要。
葛藤と恐怖の中、マロリーは子供達を守るため〈目隠し〉をして決死の逃避行を決意する――

 

 

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サンドラ・ブロック演じるマロリーは妊婦なのだが、結婚してるわけではなさそう。また引きこもりというわけではないが画家で殆ど外に出ない人物らしい。
ながら観してたので細かいことはよくわからん。とにかく独り身の妊婦。
そこへ性格の明るい親戚が訪ねてきて外出するが、伯母さんは空中にいる〈何か〉を見てしまい自殺する。〈それ〉が一体何なのかはよくわからない。見たその者が恐れているものや悲しいものに姿を変え、見てしまった者は絶望の余り自死してしまうというゾロアスター教の悪魔のような存在らしい。
街は既に大パニックに陥っており人々は次々と死に至っている。
この冒頭はまるで大作映画みたいに金がかかっている(恐らく、この冒頭とサンドラ・ブロックへのギャラに全ての金が突っ込まれている)。
そこで近くにある一軒家に避難。そこには数人の見ず知らずの男女が居た。
家の持ち主らしいゲイのアジア人男性。
その隣人らしいジョン・マルコビッチ演じる意地悪ジジイ。
賢くて正義感もある有能な黒人。白人のおばあさん。
悪魔に詳しい小説家志望の大柄ヲタ黒人。若い男。若い女
後から加わるのは逃げてきた太った白人の妊婦。逃げてきた中年男性。
など‥。
ここからはゾンビ映画のように籠城した彼らのサバイバルが描かれる。
外を見たら終わりなのでカーテンを閉めて生活、食料がなくなると窓にペンキを塗った車に乗って、スーパーマーケットまでナビ音声だけで行って食料品を帰ったりする。
そんな籠城と同時に、少し後の出来事として「現在のマロリーと二人の子供が目隠しをしてどこかへ逃亡している」様子が平行して描かれる。
つまり「籠城メンバーはマロリー以外全滅。マロリーは出産して、もう一人いた太った妊婦の子供も同時に育てる事になる」という事を最初に明かしている。
マルコビッチ役の意地悪ジジイ。彼はかなり面白いキャラだった。
保守的な彼は、外部から入ってくる人や新たな冒険に全てダメ出ししたり、すぐ見捨てようとしたりして意地悪ジジイとして描かれ、終いには危険人物だと見なされて車庫に閉じ込められてしまう。
最初からそんな気はしていたが、優しかったり正義感の強いキャラよりも彼が言うことの方が合っていることが多かった。合理主義者だからね。ここが一番面白かったといっても過言ではない。他のキャラはテンプレ的なキャラだったり想像できることしか言わないがマルコビッチはかなり活き活きしたキャラだったしね。

 

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「見てはいけない悪魔みたいな存在」は最後まで劇中に出てこない。
というか「見てはいけないそれ」は本作の舞台装置みたいなものなので同じようなシュチュエーションの「クワイエット・プレイス」に出てくる、同じように存在意義の小さい「音を聞かれたらアカンモンスター」以上に希薄な存在と言える。
小説家志望のヲタ風大柄黒人が「ゾロアスター教の悪魔を始めとする、伝承に出てくる世界を破滅させる悪魔っぽい」と言うだけ。
後は「見てはいけないそれ」を見てしまったが生きている人物が描いた「それ」の似顔絵らしきものが唯一のビジュアル(それは子供が描いた悪魔みたいなものやクトゥルー神話の邪神みたいなルックスだった、だが外見の種類が多いので見るたびに変わるのだろう)
後は目隠しして見ないように移動中に、人間の声で話しかけて目隠しを外そうとする。これもまた各伝承に出てくる悪魔や妖怪がよくやる手ですね。
だが普通の者が見たら自死してしまうという「それ」は「凶悪犯罪者が見てもあまり影響ないし、素晴らしいものを見た気持ちになる」という事が明かされる。
そういった諸々を合わせると、この見てはいけない悪魔のようなものというのは、まぁ「強烈な悪意」「物凄くネガティブなもの」「死そのもの」みたいなもののメタファーなんでしょう、‥というか今「悪や死やネガティブなもののメタファー」と言ったものの、そもそもホラー映画に出てくる驚異や悪魔やモンスターというのはすべからく、それらのものそのものなのでメタファーもクソもない、こんな風に「敵の○○は死そのものである」とかドヤ顔で言うとアホ丸出しなのでなるべく言わないほうが吉です。
そんな感じで色々あって終わる。
この監督さんが描きたかったのは、サンドラ・ブロック演じる女性主人公が子供を護ってサバイブ終盤なのは明らかでホラー部分や本作のホラー舞台装置にはあまり興味ないみたい。その辺は人間ドラマを描きたかったが多くの人に観てほしくてホラー映画というかたちをとった「クワイエット・プレイス」にやはり似ている。
だが近年流行りのワンアイデア・ホラー‥「クワイエット・プレイス(音出したら死ぬ)」「ドント・ブリーズ(盲目変態ジジイ大暴れ)」「イットフォローズ(人の形をした死が着いてくる)」などと同じ様に本作も中盤くらいで徐々に息切れしてくる
だがスーパー行って帰ったり新入りを出したりダブル出産したりと色々工夫していた感があった。
籠城してるメンバーは当然、全員どっか行ったり死んだりしてその脇役人生を終えていった。
だが、ドアから入ろうとする狂人を止めようと、小説家志望の大柄が突進したはいいが自分までドアの向こうに突っ込んでドアが閉まって死ぬとか、まるで「死ぬために死んだ」みたいな間抜けな展開が続く。
というか音を出したら駄目という「クワイエットプレイス」は何とかいけそうな絶妙感があったし絶対に声が出る出産シーンがドラマを作ってたが「目隠し」というのはなかなか厳しいものがある。
「目隠ししたまま目開けてる奴らと銃撃戦」とか「目隠ししたまま幼児と濁流くだり」とか、もはや「その度胸のある奴の運がいいだけやろ」という無茶苦茶さがあった。
登場人物たちが「見たらアカン!」と言い合って、特になにもない空中を見てしまったものは自殺してしまう‥という展開も普通だったらかなり間抜けなのだが、それをそこそこ成立させてるからやっぱプロの俳優と監督なのかもなぁと言えなくもない。
「鳥の巣」というタイトルだが「外にいる何かが近づくと鳥が騒ぐので主人公がずっと鳥を飼ってる」とか、あと引きこもりがちだった主人公が外に出る序盤、外が見えない籠城した状態からまた外に出る後半とか、そんなところと何となくシンクロしてたタイトルなのかな。
本作もまた「最後まで普通に楽しめはするが、別にもう一回観るほどではない」という他のNetflix映画と同様の60点くらいの、ほどほど映画でした。
サンドラ・ブロックは綺麗だったので彼女のファンはいいかもしれない。
あとシングルマザーが子供達を命がけで守るとか何かそういうのが感動する人にもピッタシ。ゾンビ映画やパニック映画のテンプレに慣れてない人の方が楽しいかも。
それらの要素を総合すると一番面白がれる層は、やっぱ普段ホラーを観ない女性なんじゃないだろうか。


そんな感じでした

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