gock221B

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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)/前作とほぼ同じ話だったが主人公の元カノの婚約者ダンの魅力がすごい⚫🔴

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原題:Venom: Let There Be Carnage 監督:アンディ・サーキス 製作&脚本&主演:トム・ハーディ 脚本:ケリー・マーセル 製作:エイミー・パスカルほか 原作:デイビッド・ミッチェリニー、トッド・マクファーレン 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント 製作国:アメリカ 上映時間:112分
シリーズ:「ヴェノム」シリーズ。ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)

 

 

 

最初に言うとネタバレあり
『ヴェノム』(2018)の続編であり、同時にソニーピクチャーズ制作の『スパイダーマン』のキャラクターを使ったシネマティック・ユニバース「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)の2作目でもある。

前作で宇宙から来た共生体シンビオートヴェノムに寄生され奇妙な共同生活していた記者のエディ・ブロックトム・ハーディ)。
エディがまだ未練ある元恋人アン(ミシェルウィリアムス)は恋人のダン(リード・スコット)と婚約した事を知りエディは落ち込んだりヴェノムと喧嘩したりする。
エディはミスって連続殺人鬼クレタス・キャサディウディ・ハレルソン)にシンビオートを感染させてしまい、新たな共生体カーネイジとなったクレタスは超音波を発する恋人フランシス(ナオミ・ハリス)と共に、それぞれ恨みのあるエディとパトリック・マリガン刑事スティーヴン・グレアム)への復讐に燃える―

という話。

 

ダメなエディと飼い犬みたいな年下の弟みたいな可愛いヴェノムがわちゃわちゃしながら、ブッ殺しても全く心の傷まない単純悪である悪いシンビオートをブッ殺す話……という前作とほぼ同じストーリー。
正直、予告編を観て「こんな話だろうな」と想像した通りの話だった(ポストクレジットシーンのサプライズ含めて)。僕の想像と違ったのは、ポスクレシーンで語られたシンビオートの新しい秘密とカーネイジが尋常じゃないほど弱かった事くらいか。
エディとヴェノムはわんぱく小僧みたいな感じ。二人のドタバタはルーニートゥーンズなどのカートゥーンっぽい。ヴェノムがずーっとテレパシーで喋り続けてて、エディが返事したりしてるので、調子悪くて幻聴が聞こえてる人にも見えた。
敵のシンビオート(前回はライオット、今回はカーネイジ)はいじめっ子みたいな感じ。元カノのアンは叱ってくれる年上の素敵な幼馴染で、アンの新恋人ダンはシンビオートパワー以外の全ての面でエディを上回ってる素晴らしい男性で、前作でもエディに優しかったが本作では何と恐ろしいカーネイジとのラストバトルに参戦したりもする!しかも刑務所では数十人を一瞬で虐殺した、MARVELヒーロー数人がかりでも倒せるかどうかわからないカーネイジに一人で、しかも生身で立ち向かう一般人!ん?……しかもその場面……よく見たらダン、わろてるでこいつ!どんだけ凄い男なんだダン!!
猫飼いとしては、恐らく車に置きっぱなしだったと思われる飼い猫が気になりました。(ダンのことだから抜かりなく車内に餌とトイレ設置して行ったかもしれん)。
アンは、前作でも異常にセクシーに感じたレディヴェノムをまた見せてくれるし、本作では行きつけのコンビニのおばさんヴェノムまで見れる。
原作ではめちゃくちゃ残酷で強すぎるはずのカーネイジ、正直ヴェノム一体では手に余るので今回は勝負なしに終わって三作目「スパイダーマン&ヴェノム:マキシマム・カーネイジ」でソニーに合流したスパイダーマンと力を合わせて倒すのかな?等と想像してたら、ヴェノム(とダン)だけでカーネイジをあっさり倒しちゃったので、このカーネイジのあまりにもな弱さにビックリした。カーネイジより遥かに弱いはずの前作ボスのライオットと大差ない。
カーネイジといえば残酷度もだが本作は前作同様、トムホのスパイダーマンと合流したいので残虐シーンはゼロ。一応、クレタスもカーネイジも劇中で大勢殺してはいるのだがレイティング上げるわけにいかんので血はとにかく一滴も流れない。ヴェノムはヒーローだし可愛いキャラなので良いとして、強くもないし残虐でもないカーネイジとか魅力ゼロですね。個人的にはカーネイジあんまり好きじゃないので無駄遣いされても特に文句はないんだけど。クレタスはシリアルキラーという要素で社会にコミットするキャラだが「エディは殺人ばかり記事にして俺がDVされてた悲しい過去を書いてくれなかった!」という事以外のメッセージは何もない……只の怪獣なのでぶっ倒せばいいだけの単純悪だった。クレタスの恋人はシンビオートが嫌う超音波を発するヴィランなので、どういう役割かと思ってたらカーネイジの足を引っ張るキャラだった。ヴェノムがカーネイジ倒しても不自然じゃないように作ったハンデの様なキャラかな。
最後にヴェノムがクレタスの頭部をバツン!と喰うのは(喰う瞬間はもちろん血の一滴も映らないのだが)このシリーズにしては結構思い切ったなと思った。人気キャラのカーネイジを温存してまた出すことも出来たのに放棄してるしね。
……後から思ったが、ユニバース変わったからカーネイジまた出せるわけだから、ピーターと組んで次、真カーネイジと戦うのかも?だってこのカーネイジ弱すぎるもんね。どうせユニバースに変化があって好き勝手出来るからこそ本作のカーネイジをわかりやすく殺したのかも。
そういう感じで、エディもヴェノムもクレタスも小学生レベルの感じだし、アンは前作同様ママみたいな役割で残酷なシーンも無しで、かなり低年齢層向けの作品だった。どんな小さい子供に見せても大丈夫だ。それとクレタスの恋人が黒人女性ってだけで近年の映画の中では白人度が異様に高い。多様性を嫌う人には嬉しい作品かもしれない。
だが広く多くの人が楽しめる作品ではあると思う。アメコミの知識は何も要らないし、なんなら前作を観なくてもいいくらいだ。アメコミの映画やドラマは割と多くの知識が要ったり内輪向けの作品も多いが本作は割と開かれてる感じはあった。それでいてグローバルな感じや多様性も全然ないので前作同様に中国でヒットしそう。

 

 


そういう感じで一番の魅力はアンの婚約者ダン、次にアン、次にエディ&ヴェノム、あとヴェノムがカーネイジを食い殺す思い切った結末。それらが良いところでした。前作より面白かった。あと、ポストクレジットシーンでヴェノムが語った「シンビオートの記憶が繋がってる」みたいな秘密、この部分だけ「おっ!」と興味を惹かれた。なんか「この設定が次回作でどうなるのか……」と気になったり設定を色々想像できたりするしソニーらしくないお楽しみ要素だった(これは予告編観ただけだと予想できなかった部分)。その要素とダンがカーネイジに立ち向かうシーン!この2つだけでも観た甲斐あったかも。あとは割と正直どうでもいい。……というかエディよりダンがヴェノムになった方がよくね?
エディとヴェノムがイチャイチャしたりヴェノムの可愛さは確かに魅力だけど、それはストーリーだとかテーマだとかやる事やった後の余った時間でやる事であって、このシリーズはそれしかない印象。
マリガン刑事も寄生されたのでトキシンになって出てくるんだろうけど彼は正直あまり魅力なかったので別にどうでもいい。それよりレディヴェノムがセクシーだったからスクリームとかの方が出てきたら嬉しいかも。

次のSSUは2022年初頭に公開される『モービウス』(2022)だそうです。。

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)/盛り沢山なので面白い事は間違いないが突然こんなに曇らせる意味がよくわかんない🕷️ - gock221B

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Venom: Let There Be Carnage (2021) - IMDb

www.youtube.com

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