gock221B

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『ゴーストバスターズ』(1984)、『ゴーストバスターズ2』(1989)、『ゴーストバスターズ』(2016)/一作目の素晴らしいアイデアの数々!リブート版の性差を使ったネタ、どれも値千金の素晴らしさだが映画自体はどれも65点くらいのフンワリした印象👻

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先週『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)観に行って、結論から言うとめちゃくちゃ面白かったんですが、旧作2本は子供の頃に観たっきり、2016年のリブート版も色々あってまともに観てないので『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)の感想を書く前に、旧作3本観て感想書くことにした。

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ゴーストバスターズ』(1984)
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原題:Ghostbusters 監督&制作:アイヴァン・ライトマン 脚本&主演:ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス 主題歌:レイ・パーカー・ジュニア「ゴーストバスターズ」 
製作国:アメリカ 上映時間:105分 シリーズ:『ゴーストバスターズ』シリーズ第1作目

 

当然、子供の時に観て素晴らしい主題歌や楽しそうなおじさん達ゴーストバスターズに夢中になったが割と10代後半以降は「子供の頃は漠然と観てたが今ひとつフワフワしてよくわからん映画だな」と思うようになって以降、観てなかった。

アメリカはNY。オカルトに興味なくて女好きの皮肉屋ピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ)、超常現象オタクで後に車両やビルを手配したレイモンド・スタンツ博士(ダン・エイクロイド)、ゴーストを物理的に囚えたり収容する装置を開発したイゴン・スペングラー博士(ハロルド・ライミス)ら三人の男は超常現象を科学的に研究していたが大学から追い出されてしまい、ゴーストを物理的に退治する会社”ゴーストバスターズ”を設立。
ゴーストバスターズはNYの話題を集め、受付の女性ジャニーン・メルニッツ(アニー・ポッツ)や、追加メンバーとして求職中だった男ウィンストン・ゼドモア(アーニー・ハドソン)らも加わる。
そんなある日、ピーターが夢中になる最初の客、ディナ・バレットシガニー・ウィーバー)と、その隣人ルイス・タリー(リック・モラニス)が”破壊の神ゴーザ”の番犬”に取り憑かれてしまう―

という話。
ビル・マーレイ演じる主人公ピーターは真顔で皮肉を言うキャラだが、子供の時の自分にそんな魅力はわからず単純に”嫌な奴”だと思っていたというのもある。近年はピーターの女性蔑視発言などで批判されたりもして、それはたしかにそうなんだが、それは今、多くの人に散々言われてるし30年前の映画……ってことで一旦置いといて、久々に観返してみると(女性蔑視発言やセクハラ以外は)確かに魅力的なキャラだなと大人になって再見してやっとわかった。
一方、”闘うヒロイン”としてブレイクしたシガニー・ウィーヴァーだが本作そして二作目でも、本当に主体性のないお飾りヒロインでしかなかった。

子供の時は初めて観るものも全て「そういうものだ」と思うため驚きが少なかったが改めて大人になって観返すと、消防士のような雰囲気……そしてマッチョやイケメンではない愉快なおじさん達によるゴーストバスターズ。そして”ゴーストを超常的なパワーで除霊したり消去するのではなく機械でもって”物理的に捕まえる装置”や「誰を呼ぶ?」の合言葉で電話をかけさせ、パトカーや消防車のような車両で急行する高揚感……「除霊師」ではなくあくまで害虫駆除などと同様にゴースト退治の”お仕事”として描いたアイデアが本当に値千金の素晴らしさ。ゴーストをキャプチャーするビームも、消化活動の放水の様でもあるし立ち小便してるようでもある。しかも直線に出したビームで破壊するのではなく「ビームをトリモチのように使って牽引して機械に引きずり込む」というアイデアが本当に素晴らしい。当時の子供が夢中になるわけだ。
そういう事で本作の素晴らしさはゴーストバスターズの形態や装備に集約されている。
ストーリーは「ゴーストバスターズがのし上がるが嫌味な小役人のせいで被害が拡大して、破壊の神ゴーザを退治する」という割と他愛もない感じだが、巨大なマシュマロマンを出して盛り上げるので終わる頃にはウィンストンのように「NYバンザイ!」という気持ちになんとなくなっていく。とにかく前述のアイデアの数々が素晴らしい。
当時は「霊を機械で捕まえるなんて荒唐無稽だし霊にはオカルトで対抗しないと……」等と思ってたけど最近は「(幽霊が本当に居たとして)対抗するのに一番いいのは幽霊サイドに雰囲気を一切合わせない事だろうな」と思う、上手く説明できんが、その方が何となく霊サイドが苦手そうだから。つまり「超常現象に興味ない欲まみれの現実主義者(ピーター)」中心に、「霊をオカルトではなく物理的に捕まえる機械(イゴン)」を使いながら「オカルト知識(レイ)」でサポートしながら……という本作のゴーストバスターズは「ゴーストにめちゃくちゃ強そうだな」と思う(逆によくいる深刻そうな霊能者みたいな人達は幽霊のゾーンに入っているため霊にやられやすそうに思える)。

そんな感じで、ゴーストバスターズの数々のアイデアや設定、ビル・マーレイ仏頂面や愉快なキャラクターの魅力、キャッチーすぎる主題歌やシンボル、よく喰う緑のゴーストやマシュマロマンなど多くの素晴らしすぎる楽しい魅力が多すぎる!……多すぎるのだが映画そのものの全体を俯瞰すると割とフンワリした捉えどころのない印象。子供の時に夢中になった思い出があれば記憶が蘇ってテンション上がるかもしれんが自分は子供の時あまりハマってなかったので思い出補正がなかった。
そんな感じで映画自体は55点くらいのパッとしない印象なのに、ゴーストバスターズの数々のアイデアや音楽などの装飾は100点満点!という映画。マジでこの数々のアイデアやガジェット自体にアカデミー賞的な決定的な賞を与えて殿堂入りしたり本作のアイデアスミソニアン博物館に保管して欲しいくらいだ。

 

誰を呼ぶ?

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ゴーストバスターズ2』(1989)
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原題:Ghostbusters II 監督&制作:アイヴァン・ライトマン 脚本&主演:ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス 主題歌:ボビー・ブラウン「オン・アワ・オウン」
製作国:アメリカ 上映時間:108分 シリーズ:『ゴーストバスターズ』シリーズ第2作目

 

観たことあったかなかったか記憶無かったがボビー・ブラウンのエンディングテーマ聴いたら「あっ!このシングルCD持ってた」と思い出した。同年公開の『バットマン』の主題歌プリンスの「バットダンス」も当然買ってたし、CDとか買い始めた歳でとりあえず映画の曲よく買ってた頃だったんだな。当然これも観に行ったはずだがマジで記憶ゼロだった。
映画には色んなタイプの続編があるが、本作は典型的な「ウケた一作目を、金かけてもう一回やる」タイプのもの。
前作で、破壊の神ゴーザからニューヨークを救った救世主ゴーストバスターズ。しかしマシュマロマンとの戦いなどで破壊された街の責任などを押し付けられてゴーストバスターズ社は破産、ゴーストも出なくなったからゴーストバスターズも解散。ピーターとディナも破局
つまり一言で言うと「各自、前作冒頭のパッとしない生活」に戻った。
何故かと言うと「再びゴーストが出て、ゴーストバスターズも再結成して成り上がって、再び嫌味な小役人に邪魔されて観客にゴーストバスターズに肩入れさせて、再び邪神との戦いで巨大な面白いオブジェクト(自由の女神)が登場して、再び大勢のNY市民に讃えられて終わる」……これをする必要があるため前作で手にした栄光などは全てゴーストバスターズの手から奪わなければならなかった。見事なまでにアンコールを受けて同じヒット曲を演奏するかのように前作を再演しただけ。
”ヒロイン”のディナはピーターと別れて別の男性と結婚・出産・離婚している。何故かというと赤ちゃんを邪神に誘拐されるためだが、これ「ピーターとの子供だが離婚して親権はディナに。そして本作を通じて復縁」とかで良かったんじゃないの?何でひと段階複雑にしてるのかよくわからん。
久々に観返すと「一作目のモロ繰り返し」という志の低さだが別に一作目より凄く劣るって印象ではなかったのだが不評だったそうだ。そう言われてみれば他人から「つまらん」って意見をよく聞いた気もする。やはり「三歩進んで三歩戻った」かのようなストーリーがダルかったからだろう。
ゴーストが居なくなったからとはいえ、大勢のNY市民の目の前で巨大なマシュマロマンを倒したのにこんな事になる?本作でも再び大勢のNY市民の目の前で巨大自由の女神を操って邪神を倒すが32年後を描いた『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)では、再び人々の記憶から薄れて都市伝説みたいになっていた。
でも、そういうものかもね?逆にリアルだと思った。もし僕が大勢と一緒に新宿で怪獣とか見たとしても「いやいやいやw」とか笑って、全員その後あんまり喋らないと思うもんね。正常性バイアス的な心理が働くっていうかね。
そんな感じで、数々のアイデアは前作と同じだから素晴らしいんだけど映画自体は繰り返しただけだから劣ってる。だが正直、一作目もそんな風にパッとしないフワフワした面白さだったので大差ない気もする。
本作は公開して全米一位になったが『バットマン』(1989)にすぐ首位を奪われた。
共に都市部を描いた公開年が同じ映画のせいか、この2作ってビジュアル凄く似てるよね。ブカブカの白っぽいロングコートやアール・デコ様式の建築。このアール・デコ様式の建築が本当にうっとりする。ピーターのアパートにはパルテノン宮殿みたいなローマっぽい柱が部屋のど真ん中に立ってる!絶対必要ないけどマジでかっこいい。これこそ文明社会の豊かさだとすら思った。今ならああいう柱やアール・デコはヴェイパーウェイブも思い起こしてカッコよさ更に倍だしね。
そんな感じで本作はゴーストバスターズ映画の全4作中で最も、観ても観なくてもいい映画ではあるが、とにかく出てくるNYの建物や内装美術が素晴らしかった。それにお馴染みキャラの面々を見れるというのは貴重かも。亡くなったハロルド・ライミスとか特にね。地下をピンクのスライムが流れているというのも子供ウケ狙った感じが強いがキャッチーで僕は好き。

 

誰を呼ぶ?

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ゴーストバスターズ』(2016)
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原題:Ghostbusters 監督&脚本&制作総指揮:ポール・フェイグ 原作:『ゴーストバスターズ』(1984) 脚本:ケイティ・ディポルド 製作国:アメリカ 上映時間:116分 
シリーズ:『ゴーストバスターズ』(1984)のリブート、『ゴーストバスターズフランチャイズ第3作目

 

ゴーストバスターズ』3作目が作られようとしてた時にイゴン博士役のハロルド・ライミスが亡くなりアイヴァン・ライトマン監督が降板し、そこで『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011)、『SPY/スパイ』(2015)など女性コメディアンや女性俳優を使ったコメディ映画が得意なポール・フェイグ監督が常連女性俳優達を使って続編ではなくリブート版を作ったもの。
本作は予告編が公開されるやいなや物凄く叩かれた。
これが公開される時期は丁度、超大物映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが数十年間に渡って女性俳優をレイプしたり枕営業強要やセクハラしまくってた事が明らかになって#MeToo運動が活発化する直前の”ミソジニー男性が女性をネットで好きなだけ叩く事ができた最後の時期”だったため古参『ゴーストバスターズ』オタのおじが女性出演者を性別、年齢、容姿……ありとあらゆる要素をこれ以上無いってほど理不尽に死ぬほど叩き、特に大柄な黒人女性俳優レスリー・ジョーンズに対する誹謗中傷が最も激しくてレスリー氏がTwitter辞めたりした、そして同作の予告編は低評価されまくって”YouTubeにおいて最も低評価された動画作品”となった。
Youtubeは最近、低評価を非表示にして見れなくなってるので当時の低評価画像をググった。

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僕はというとシリーズ全体に良い感情も悪い感情も持ってなかったんだが特にこのリブート版を観てなかったんだが、少しづつ再評価されてきた印象だった。そんな今日この頃、今月、アメリカ本国で『Ghostbusters Ultimate Collection』(2022)という過去の『ゴーストバスターズ』作品を集めた究極BOXが発売されるらしいが『ゴーストバスターズ』(1984)、『ゴーストバスターズ2』(1989)そしてアメリカ本国では昨年11月に公開された新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)が早くも収録されてるのだが、何とこのリブート版『ゴーストバスターズ』(2016)だけが収録されていないらしい。
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「リブート版だけ世界線が違うからシリーズ三部作だけをまとめたかったのか?」とSONY寄りに考えてみる事も可能だが、以前は旧作2本+リブート版という3パックのBlu-rayとかも発売してたしリブート版だけわざわざ外す必要は全くないので往年のゴーストバスターズおじさんが嫌ってるから収録していない事は明らかだ。もしリブート版が高評価だったなら100%絶対に収録していただろう事は間違いない。リブート版監督のポール・フェイグが悲しみをツイートしていたので話を通されてない事も明らかになった。

『ゴーストバスターズ』ボックスセットから2016年の「女性版」だけ排除される、監督が苦言 - フロントロウ -海外セレブ&海外カルチャー情報を発信

ますますリブート版の本作が気の毒になる出来事だ。そんな中、旧シリーズの監督の息子が監督して旧シリーズと話が繋がっている『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)を観に行って面白かったのだが、その感想を描く前に前の三本を改めて全部観て踏まえた方がいいなと思って本作もやっと観た感じだ。
前置きが長くなったが古参ファンにめちゃくちゃ嫌われてるのは、もはや本作の一部という印象だからおさらいした。

物理学教授のエリン・ギルバートクリステン・ウィグ)は過去に旧友アビーと共著した幽霊本が見つかって大学をクビになり、その幽霊好きの元親友アビー・イェーツメリッサ・マッカーシー)、幽霊を捕獲する機械を発明したマッドサイエンティストジリアン・ホルツマンケイト・マッキノン)、地下鉄の職員だったパティ・トランレスリー・ジョーンズ)らと中華料理屋の二階を事務所に、パティの叔父の霊柩車を専用車輌にして幽霊退治の会社”ゴーストバスターズ”を設立する。更に、めちゃくちゃアホだが顔と身体がSEXYすぎるのでエリンが採用したケヴィン・ベックマンクリス・ヘムズワース)も使えない受付として加わる。
ゴーストバスターズはインチキ呼ばわりされつつも幽霊退治して悪名を上げていく一方で、社会から孤立し社会に恨みを持つ男ローワン・ノース(ニール・ケイシー)はNYを恐怖に陥れる計画をしていた―

という感じで細部は違うが大体の展開は『ゴーストバスターズ』一作目同様に、社会のはぐれ者が機械でゴーストを捕獲するゴーストバスターズを結成し、徐々に盛り上がっていき悪い霊や巨大モンスターと戦う……というもの。
一作目と違うところは、まず性別が女性のチームというところ(勿論この部分が全てと言ってもいい)。徐々にNY市民の人気者になっていった男性版ゴーストバスターズと違い本作のゴーストバスターズは「インチキだ」とずっと言われ続ける、多分「男なら普通に褒められることも女がやるとこうなる」と言いたいのかもしれない。
過去2作では嫌味な小役人が真正面から邪魔してくるのを返り討ちにして市長を味方にしてたが、本作の市長は割と早い段階で活動を認めてくれる。しかし「活動は認めるが、一般市民はこういった衝撃的な事実は受け入れられない。君等には悪いがネットなどで存在をアピールする君たちの事は『インチキだ』と報道させてもらうが悪く思わないでくれ」という形で、認めてはくれてるらしいのだが人目がある場所では悪く報道したり逮捕したりと邪魔としか思えない事をする。これは凄く面白いアレンジだと思った。本当にNYだけにゴーストが出てそれを退治する有名人の存在を国が観測したら本当にこうするかも……と思わせる妙なリアリティがあった。
これらの、ゴースト退治しても全く世間に認められないゴーストバスターズや市長の態度は本作の面白いところだった。ラストバトルでも、敵の悪霊が市民を眠らせてしまうので誰もゴーストバスターズの活躍を見てないという徹底ぶり(まぁ見られてたとしてもすぐに忘却されるのは旧シリーズを観ればわかるので一緒だが)。
また旧作では女性だったゴーストバスターズ受付は、MCUのソー役でお馴染みのクリヘムが演じる。ご覧のように顔もマッチョボディもめちゃくちゃSEXYなクリヘムだがとんでもないアホというキャラ。つまり昔の映画によく出てきた頭空っぽだが金髪巨乳でSEXYさだけある白人女性キャラの性別を逆にしたもの。僕は本作を観てなかったけどクリヘムが本作のケヴィン役でコメディ演技に開眼した。ソーは単独作の評価が低かったのとアベンジャーズの中ではルックスが良い事以外は存在感が薄かったがコメディに大きく振った『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で一気に存在感が出て『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)BIG3にふさわしい大人気になり『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の最後までビール腹のまま戦う大柄ソーなど最高だった。クリヘムは、この”アホのケヴィン”役をめちゃくちゃ気に入ってると聞いて「なんて面白いキャラだ。そんなケヴィンを気に入るクリヘムもおもろいな」と本作を観たくなってました。
亡くなったり引退した旧シリーズのメインキャラを演じてた人も本作に出てくる。だが男は本作のゴーストバスターズを邪魔する役やアホの男役ばかりで、旧シリーズでは中身のないヒロイン役だったシガーニー・ウィーヴァーだけが偉大な女性の先輩として出てくる、この辺も示唆的だ(だが本作を気に入らん人は、気に入らん度がますます上がった気がする)。
また敵となる陰キャ男性、彼はNYに復讐するため自殺して怨霊になって事を起こす。コメディ風に展開するがめちゃくちゃ陰惨で悲惨な敵だ。そんな彼だが、誰にも返事されない地下鉄職員だったパティに返事してくれていた、彼もまたまともに会話してくたのはパティだけだっただろうし、あのシーンを思い出すと何だかエモーショナルな気持ちになった。

そんな感じで性差を強調して男女の間に流れる河の深さを浮き彫りにする設定やギャグは面白いものばかりなのだがメインのゴーストをバスターしていくメインストーリーはあまり面白くない。まぁ、旧シリーズが凄く面白かったかといえば大差はない気もするが、しかし旧シリーズはそこをメインに描いてたのだが本作の場合、性差を使ったネタがメインで『ゴーストバスターズ』というステージを使って、それを展開させてもらったという雰囲気が少しした。本作を好きじゃない古参ファンはそういうところも気に入らんのかもしれん。
好きだったシーンは、初陣を飾って事務所でエリンが踊るという他愛もないシーンだが、ここのカメラに背を向けたクリステン・ウィグのダンス。彼女の背中の躍動感が凄かった。あと前から人気だったケイト・マッキノン演ずるホルツマン。彼女は文句なく面白くてカッコいいキャラだった。吹き替えだと朴璐美が声優なのだが、吹き替えにすると『進撃の巨人』のハンジっぽい。
またアビーが、いつも「ワンタンが少ない!」と怒っていた中華料理屋のバイトがエンドロールで、有名になったアビーにハグしてパンパンにワンタンが入ったスープを渡してくるのだがアビーは喜ばずハグする彼に「ちょっと変なことやめてよ」「ワンタンも入れすぎやろ」と苦言を呈する。以前の中華の彼はアビーを舐めてワンタン殆ど入れてなかったが今ではアビーが有名になったからワンタンめっちゃ入れて媚を売ってきただけだ。つまりアビーに敬意を持ったわけではなく最初も最後もアビーを人間扱いしていない。それに対してアビーは「私を人間扱いしろ」と冷静に言ってるだけ。……そう受け取って良いシーンだと思った。
そういう感じで、性差を活かしたメッセージやギャグに素晴らしいものが多く、予想はしていたが予告編があんなに低評価されるほどダメなわけでは絶対なかった、必要以上に叩く人達はおかしかったとしか言いようがない。
しかし、褒めが多い感想になったが、これ前述したがメインのストーリーやゴーストバスター部分は……つまり映画を観てる大体の時間はあまり面白くなかったです。
だが、この世界線をこのまま放置するのは良くないと思うので、何時の日かマルチバース的に全員集合するとか何らかの手段でフォローすべきだと思う。

 

👻三作まとめて言うと、どれも良いところ素晴らしいところがあるのだが、通して観ると割とどれも60点くらいのフンワリした映画という印象だった。

 

 

 

誰を呼ぶ?

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Ghostbusters (1984) - IMDb
Ghostbusters II (1989) - IMDb
Ghostbusters (2016) - IMDb

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