gock221B

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『哭悲/THE SADNESS』(2021)/近年ではあまり出来ない残虐描写や性的描写が多い以外は割と面白い普通のゾンビ映画🦠


原題:哭悲 監督&脚本:ロブ・ジャバズ 製作国:台湾 上映時間:100分

 

 


これが長編デビュー作となるらしい台湾在住カナダ人監督ロブ・ジャバズによるスプラッタ・ホラー。
最近、Jホラーが衰退したしアメリカのホラーにも飽きてきたので、Netflixで台湾や韓国やアジアのよくわからんホラーを観たほうが楽しいね。
ネタバレあり

 

 

 

 

 

謎のウイルスに長い間対処し続けてきた台湾
専門家たちに“アルヴィン”と名付けられたそのウイルスは、風邪のような軽微な症状しか伴わず、不自由な生活に不満を持つ人々の警戒はいつしか解けてしまっていた。
ある日、ウイルスが突然変異し、人の脳に作用して凶暴性を発生させる。感染者たちは意識を保ったまま罪悪感に涙を流しながらも暴力衝動を抑えられず思いつく限りの残虐な行為……殺人、拷問、性的暴行を行うようになり街は血で溢れる。
若い女カイティン(レジーナ・レイ)は、感染者たちの殺意から逃れ、生き残り達と病院に立て籠もる。そしてカイティンの恋人である青年ジュンジョー(ベラント・チュウ)は彼女を救いに病院に向かったが――

そういう事で大きく分けると、バイオハザード系ゾンビものになるんだろう。
専門家たちは、このウイルスに警鐘をならしていたが、政治家や一般人はそれを無視してきた……がためにとんでもない事になる。つまりコロナのわかりやすいメタファーというところから始まる。
従来のバイオ系ゾンビと違う点は、バイオ系ゾンビはウイルスによって「ゾンビ」という食欲や暴力衝動以外持ち合わせないという一種の「モンスター」になってしまうのに対し、本作の感染者は「意識や罪悪感を持ったまま暴力衝動を持っている」ところ。
だから非現実的なモンスターとしか思えないゾンビよりも親身に迫っている?と言いたいところだが「感染者達が、意識や罪悪感を持ったまま暴れている」というのは「感染者が涙を流している」というところと、台詞でそう説明する人物がいるだけなので、観てる観客からすると従来のゾンビものと大して違いはない。
それより本作が今までの……特に規制が多い「アメリカや日本のエンタメ大作系バイオ系ゾンビ映画」と違う点は「ゴア描写が多い」という表面的なところだと思った。
そして本作の感染者は、速攻で脳や内臓を喰ったりせず生かしたまま一番痛そうな拷問を続けたり男女問わずレイプしまくったり、感染者は喋れるので嫌な罵倒をし続ける……という「嫌な感じのゾンビ映画」ってところだろう。
従来のゾンビは脳みそ食ったり殺したりばっかりだが、本作の感染者達は「犯しまくりたい!」「他人が嫌がらせて苦しませたい!」と、殺しやカニバリズムよりも性的暴行やサディスティックな嫌がらせしたい欲が強い。拷問する時も、頭に打撃を加えて気絶させたら他の感染者が「おい!気絶させたらリアクションなくなるだろ!笑」と注意したりする。感染者達は犠牲者を「心身ともに苦しめたい」から感染者同士はあまり殺し合わず、感染してない健常者を狙う、という設定。
そんなレイプ&拷問大好きゾンビの中を、正義感が強くスカートが短い女性主人公が逃げるので非常にハラハラ……しそうなもんなんだが、彼女は割と安全地帯から安全地帯へと危なげなく移動し続けるのであまりハラハラしない。
あとは、とてもアメリカや日本のエンタメ大作では出来そうもない眼窩FXXKとか乳幼児殺しなど……が、あるのでそういう描写が苦手な人にとってはキツい。
そーいう点を除けば「最後まで飽きずに楽しめるゾンビ映画」という感じ。個人的にはもう少しアクションが多かったりした方が好みかな?と思った。アクションが思いのほか少なかったのと、あともう少し二転三転する展開を期待してたので少しだけ期待外れでした。ちょっと観る前にハードル上げすぎたかもしれん。
それでも充分に最後まで楽しめる面白いホラー映画だとは言える。

 

 

 

 

そんな感じでした

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映画『哭悲(こくひ)/THE SADNESS』公式サイト|7月1日公開
The Sadness (2021) - IMDb

www.youtube.com

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