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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「ゴーストランドの惨劇 (2018)」痛めつけられる少女達に心を痛めつつ、その奥に監督の誠実さを感じました👩🏻👱🏻‍♀️

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原題:Ghostland 監督&脚本:パスカル・ロジェ
製作国:フランス/カナダ 上映時間:91分

 

 

 

マーターズ」「トールマン」の監督によるホラー映画。 
何か、どんな内容か知ってるような映画ばかり観てるので全く内容が想像できないものが観たくなってこれを観た。予告編も観てないのでホラーだって事以外全く知らない。

H・P・ラヴクラフトに心酔するホラー作家志望の内気な黒髪少女ベス、その双子の姉は金髪でベスとは正反対の活発な少女ヴェラ。2人の母はシングルマザーで、三人は相続した屋敷に引っ越してくる。
だが引っ越してすぐ、女装した痩せた男と白痴の巨漢男という二人組の変態に襲撃される。殺人や強姦を犯して新聞にも載っていた異常者達だ。
母は決死の思いで変態達を滅多刺しにして殺害、双子を守る。
16年後、ベスは家を出て美しく成長し、夢を叶えて有名ホラー作家となり優しい夫と可愛い息子と暮らしていた。そんなベスのもとにヴェラから電話が、様子が変だったので実家に帰省するベス。母と姉は、今もあの家に住んでいた。久しぶりの再会を喜ぶ母。
子供の頃の事件で精神を病んだヴェラは、自分で自分を殴ったり自ら自分を地下室に手錠で結びつけて、泣いたりわめいたりしている。かなり重症だ。
実家に泊まるベスだが、ヴェラが半狂乱であること以外にも、家にいて不気味な悪夢を見たり妙な気配を感じる。
何かあるんだろうな、とは思いつつも一体この後どういう展開になっていくのかわからない。この映画はサスペンスなのか、それとも幽霊とかが出るホラーなのか、それともトリッキーな構造のメタホラーなのか、ワクワクする。そんな気持ちで観た方が楽しいので、まだ観てない人はネタバレ読まずに観た方がいい。
次の空白から下はネタバレなので、ここまで読んで興味を持った人は映画館にどうぞ。 

 

 

 

「それにしても襲撃者に襲われそうになって母が刺して返り討ちにした現場に未だに住むか?」とか「ここまで半狂乱のヴェラを何故、精神的な施設に入れないのか?しかも未だに忌まわしい屋敷に住まわしたりするか?」など疑問に思ってたが「全体的におとぎ話っぽいから、そういう荒い設定のホラーなのかな」とか思ってたら、やはり全部ベスの妄想だった。
16年も経過しておらず本当は数時間~数日しか経っておらず、実際に滅多刺しにされたのは母で、ベスはヴェラと共に地下室に閉じ込められていた。
ヴェラは何度か犯されているようだ。2人の顔は変態に殴られてボコボコに腫れ上がっている。
「ベスは将来、ホラー作家になった時の架空インタビューをこっそり書いてる痛い奴」というヒントもあったし、何となく「『16年後』以降の展開は妄想っぽいな」とは思ったものの、お母さんが殺されて少女たちが変態に捕まってるなんて思いたくないから、そう思わないようにしていた(人間、思いたい方に思うものだからね)。
妄想癖のあるヴェラは、母が殺されて変態に捕まった瞬間に、脳の現実認識能力のスイッチをOFFにして夢の世界に逃げ込んでいたのだ。リアリストの姉ヴェラは哀れ、酷い現実や痛みを全て真正面から受け止めてボロボロになっていた。
ちなみに前半、本編を観てて「何か変だな」などと感じていたベスの妄想世界は、どこからイマジネーションを得たのかの殆どは回答が得られる(たとえばベスの妄想に出てくる人物は全て地下室に貼ってあるポスターの人物だったり)。
女装したマリリン・マンソンめいた痩せた変態が少女を化粧して人形に見立てて2階の人形がいっぱい置いてある部屋に置く、すると白痴の巨漢の変態の方が人形に扮した少女を犯すという段取りのようだ(騒いだり声を出したら殴るので少女は人形のふりをしなければいけない)。
巨漢の変態が他の人形をいじってる間にベスはこっそり逃げ出し、開閉式になっている鏡の中に隠れる。すると姿見の中のビックリ人形が喋り始める。ベスは人形を黙らせようと人形の口を押さえる‥という何の意味もない行動を取ってしまうシーンのユーモアが見事。

 

 

 

そういった感じなので、映画の殆どの時間は可愛い少女たちが変態犯罪者に殴られたり監禁されてるので(変態じゃない限り)観てて非常に心苦しく辛い。
少女たちが殴られて顔が腫れ上がってるのも悲しいし、ビビったベスがオシッコ漏らしたり何度も何度も涙を流したりして可哀想過ぎる。パニッシャー早く助けに来て!
逃げたベスが、いつ変態に捕まってしまうのか、また上手く逃げ出す展開になったとしても、これはベスの逃避的な妄想なのではないか?と何度も思わされるので、ラストの瞬間が来るまで気が休まらず観てるだけで緊張状態が延々と続いて疲れた。やっぱ子供が危険な目に遭ってるとストレスがハンパないわ。
あまりにハラハラさせられたり、ベスやヴェラが可哀想すぎたり、変態達への怒りが湧いてくるので「そもそも何でこんな話なんだよ‥」と腹が立ってきて「この監督なんで少女を監禁拷問する映画ばっかり撮るんだよ‥変態か?」などと、怒りの矛先が監督に向きそうにもなる(子供の頃、アニメや映画の辛い展開を見ると、よくこんな事思ってたなと懐かしくなった)。
だけど緊張感が解けない丁寧な話運びや、少女の美しい顔に特殊メイクで痛々しい腫れを作ってるところや、少女たちが姉妹のために勇気を振り絞って変態に立ち向かう姿などを見てると「この監督って、誠実で真面目な人なんだろうな」と思えてきた。「劇中の少女が可哀想で辛いので監督の人間性を疑いかけた」という心の動きは、本作に動かされた俺の心が脆くなって弱い方向に振れかけたからだろう。
ちなみに変態達は完全に狂人にしか見えず、そもそも台詞が一つもない。つまり人間じゃないように見えてくる。少女の今後の人生で振りかかる困難や苦痛を擬人化した暗黒おとぎ話といった感じの物語に見えてきた。
ベスが何度か逃避したのもフィクションの世界なら、その逆もフィクション。妄想の中に彼女が尊敬するラヴクラフトが現れて勇気づけるが、それにしても特殊メイクしすぎでラヴクラフトの顔がフランケンシュタインの怪物すぎて可笑しかった。
これはアメリカ映画じゃなくてフランス&カナダのホラー映画なので、普通に少女がぶっ殺されて終わったり、再び監禁されてベスの脳がショートして夢の世界に逃げ込んで終わるバッドエンドになっても全くおかしくないので、そんなメタ的な意味でも最後まで気が落ち着かなかった。
「通信する警官の背後から狂人キャンディトラックが‥」と思わせて、あらぬ方向から現れたり、勇気を出して現世に再び帰還したベスのバイティング(噛みつき攻撃)、そして妄想の中やラストの母親の幻もじーんとさせられた、まぁ全部ベスの心の動きだけど。
映画が終わるまでハラハラしすぎてムカつき始めてたが終わってしまうと、監督の誠実を感じて今に至る。インタビュー読むと監督は、ホラー好きの自分をベスに、全く価値観が違って趣味の合わないリアリストの兄をヴェラに投影して描いたらしい。
全体的にダリオ・アルジェントっぽいホラー映画。思いがけず、かなり力作だった。

 

 

 

そんな感じでした

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映画『ゴーストランドの惨劇』公式サイト | 8月9日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

Ghostland (2018) - IMDb

www.youtube.com

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「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング〈シーズン3〉(2019)」全10話/プロレス要素が減ったがキャラ掘り下げが面白いのでOK🎲

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原題:Glow <Season.3> 企画&製作総指揮:リズ・フラハイヴ、カーリー・メンチ
放映局:Netflix 製作国:アメリカ 放映時間:約30分x全10話

 

 

 

毎年夏の楽しみになりつつある本作を観た。今回もめっちゃ面白かったので5話+5話という感じで2日に分けて観た。2時間ちょいの長めの映画の前後編を観る感じ?(むしろ一気観する気にならないドラマは面倒くさくなって途中でどうでもよくなりがち)。
同じくNetflixオリジナルの大人気女囚ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のスタッフが手掛ける、1980年代半ばに実在した女子プロレスTV番組「GLOW」をモデルにして作られたドラマのシーズン3。
ドラマ苦手で殆どのドラマすぐ観なくなっちゃう僕が視聴継続してる数少ないドラマ。
ネタバレあり

 

🎲👩🏻👱🏻‍♀️🎲

 

もう若くもないのにオーディションに落ちてばかりの女優志願のルース(アリソン・ブリー)が主人公。その親友デビー(ベティ・ギルピン)は結婚出産を機に昼ドラ女優を辞めた女性。2人は、プロレスオタクの大金持ちバッシュが設立した女子プロレス団体「GLOW」のオーディションを受けて入団。団体には、プロレスの台本担当のカルト映画監督サムやはぐれ者の女性たち等が大勢居た。
大喧嘩したルースとデビーがGLOW入団して何とかGLOW番組開始までを目指すシーズン1。ルースとデビーは仲直りして皆の結束も高まるが番組打ち切りになってしまうシーズン2。
今回は1986年、「GLOW」は丸ごとサンディ(ジーナ・デイビス)が経営するラスベガスのホテル預かりとなり、ベガスで毎晩プロレスショーを繰り返すことになった彼女たちの人間模様を見せる。
シーズン2までは主人公であるルースとデビーの物語が殆どで、残り僅かの時間を使ってサムとかバッシュとか他の女子レスラーを描いてた感じだったが、ルースとデビーの遺恨は前シーズンで解決して元の仲良しに戻ってしまったため、今回はメインキャラ以外の色んなキャラの内面や人間ドラマにも迫り、完全に群像劇になった。

 

 

 

砂漠に囲まれた綺羅びやかで非現実的な空間ラスベガス。
カジノや金持ちの客たち、ロケッツ(ダンスチーム)、ゲイ、男娼などに囲まれて連日同じショーを繰り返すGLOWの「終わらない夏休み」のような日々が描かれる。
豪華なホテルルームに住み、豪勢なケータリング食い放題、酒やドラッグもそこら中にあるしSEXの相手にも事欠かない、そういった地に足のつかない生活が好きなら夢のような環境と言える。俺も働きたい。こんな所で働いて「やばい、浮ついた生活してるうちに‥こんな歳取っちまった!」と気づく、そんな人生も悪くない(一度きりで終わるなら)。
ルースたちは、そんなラスベガスで毎晩プロレスショーを演じる。
そこで彼女ら彼らには様々な事が起きる。
この感想ページ、「凄く色んな事あったから各キャラに何が起きたか全部書きだしてみるか‥」と書き出してたら膨大な只の出来事の羅列になってしまい「観りゃわかることをそのまま書いてるだけで、これって感想じゃないな」と思って全部消した。
まぁとにかく「恋愛や家族愛」「本当にやりたいこと」「過去の告白」「新しい自分を見つけたりカムアウトや差別との対峙」「皆の未来」‥色々な事が描かれる。
最初に言ったようにメインキャラだけでなくGLOWの、今まで只いるだけで、どんな奴かわからなかったキャラクターなどの内面や過去の告白、などの人間ドラマが繰り広げられる。
中盤、GLOW女性陣が砂漠にキャンプに行き、この一夜のキャンプがインディアンでいうビジョンクエストのような役割を果たし、多くのキャラクターが躍進する。

 


実際にあったGLOWではベガスのショーもTV放送してたらしいがドラマ内ではそんな様子はない。というか今までも「ドラマが面白いから不満はないがプロレスの試合や練習の様子がめっちゃ少ないな~」と思っていたが今回は更にプロレス要素が凄く少ない。「ラスベガスで暮らす中年男女の人間模様‥ちなみに彼女達はプロレスの仕事をしているよ?」といった割合でしかプロレスしない。
第1話で「この人達はプロレスをしてるよ」って設定説明のためにちょろっとリングが映って、シーズンの真ん中に長めの興行、最終話でも長めの興行を見せる‥という2回くらいしかプロレスシーン見せないって割合は今まで通り。だけど、よく考えたらアクション映画やヒーロー映画でも戦闘シーンは2、3回くらいだもんね?怪獣映画でも怪獣が出てくる時間は10分くらいしかないし‥。1シーズンを一本の長い映画だと捉えると、試合は確かに中盤とラストの2、3回で充分なのかもしれん。
そして今まで、人間関係のもつれなどドラマ内で起きていた出来事が、中盤や最終回の興行によって大きく進展するという描写がされていた(WWEで言うと日々の放送の結論がPPVで描かれるような感じで)。
今回の彼女たちはベガスのホテル専属になって生活には不自由なくなったが毎日同じショーを繰り返してるだけ。GLOW興行に対して刺激がなくなり緩みきってきた。
彼女たちは腰痛に苦しむタミーの提案により第5話でお互いのギミック(レスラーとしてのキャラクター)を交換して興行を行う。刺激が少なくなって退屈していた彼女たちはノリノリでお互いのキャラを演じる。この5話の役割交代ギミックはめっちゃ面白かった(自分の好きな実在のレスラー同士がキャラを入れ替えて試合することを想像してみれば、その面白さが想像しやすい)。
中でも素朴な主人公ルースがやってた「共産主義の悪女ゾーヤ」と、派手で高飛車なデビーがやってた「正義のアメリカ田舎娘リバティベル」のキャラ交換はめっちゃハマっていた。というか中の人的に、どう考えてもこの役割交換の方がそれぞれに合ってる。
最終回ではリング上でゾーヤ(ルース)がスクルージカルメンがアンダーテイカーを思わせる3人目のゴーストに扮した「クリスマス・キャロル」が演じられる。これは本当にクリスマスキャロルの合間ついでにプロレスしてるだけって感じだが最終回付近のドラマ内の「隣人を愛そう」といった雰囲気とマッチしてたのかも知れない。
このクリスマス興行の立役者であるカルメンは「皆といるのは楽しいけどGLOWに居たら本当のプロレスは出来ない」と言い名残惜しそうにGLOWを去ってしまう。
唯一プロレスに通じているカルメンが去った事は痛いが、デビーの活躍でGLOWはLAに戻って新たなTVショーを得ることができそうだ。しかしルースは女優への夢に固執しており、GLOWの新監督への誘いを断って終わるので「えっ?」と思った。少し前のルースなら大喜びで総監督になっただろうに。「色んなアイデアをポンポン出す」「演技ではシーラに劣ってるしジャスティーンにも落とされた」ので、どう考えても女優よりもクリエイターの方が向いてる、と誰かルースに教えてやってほしい。今回のルースは、サムやデビーとのすれ違いなどが、何だか物語を進めるために無理矢理、意固地になってる感じがした。あと今思い出したけどデビーが自分の息子‥赤ちゃんをベガスのホテルに連れてきて育てる事になったが、連れてきて彼氏が出来たら二度と出てこなかった、それを思い出すと可笑しい。

 

 

 

前シーズンでバッシュと同居していた男がエイズで死んだりして予想してたが今回はLGBT描写が多いのも特徴だった。
ちなみに当時はエイズがどうやったら伝染るのかよく周知されていなかった事もあり、ゲイ差別が今の数倍酷かった。シーズン2の時にバッシュが「エイズで死んだ同居人の部屋の物を全て捨てて除菌」したのはエイズがどうやったら伝染るかわかってないためだし今回バッシュが「ゲイであることを知られたので人生おしまいだ」と取り乱してたのも、ゲイとして生きることには勇気がいる現代‥より更に厳しい時代だったためだ。
バッシュ以外にも、元ストリッパーの南米系レズビアンのレスラー・ヨランダと仲良くなったインド系女性のアーシーが自分はレズビアンだと自覚するのが印象的(アーシーは恋し始めて以降、常に少女みたいな表情で可愛い)。
最終回の一個前の話。デビーはプロデューサーとしての自分の力を示すためにゲイバーの店主である男性歌手(新キャラ)と組んで、エイズのチャリティーライブを開催する。
各キャラがパフォーマンスして盛り上がる中、ジーナ・デイビスがロケッツのセクシーな衣装で登場、大盛りあがりの中で歌っていると突然火の手が上がり皆は避難。
軽いボヤ騒ぎに過ぎなかったのだが、外に出たレズに目覚めたばかりのアーシーが恋人ヨランダにパッと視線を向けるとヨランダの背後の壁に「死ね、ゲイ」と書かれている‥!という、レイシストによる放火だった事がわかるカット、この展開やカット割りが全てマジで見事。
レイシストは許せんが、それはさておき今シーズンで一番ドラマチックな場面だった。

 

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それにしても元々少なかったプロレス要素が更に減ってしまった。それがつまらなさに繋がってたら文句を言いたいところだが人間ドラマがめっちゃ面白いので文句もない。マジで「この酒、水みたいや!」つって気がついたらじゃんじゃんとんでもない量飲んでしまう酒みたいに一気にいける面白さだった。それでいてアクが強いのかどうかよくわからないのが不思議だ。プロレス興味ない人が観ても充分面白いはずだが、プロレス興味ない人に、どう薦めれば興味持ってもらえるか思い浮かばない。そんなドラマ。
本作が面白いのは置いといて、個人的にはプロレスの試合とか練習がもっと多いドラマが観たいな、できれば現代が舞台の‥。まぁそれなら最初から普通にNXTとかWWEを観ればいいような気もするが‥。役者が演じる映画やドラマで見たいんだよね。そーいうのが観たい欲は、フローレンス・ピュー主演でWWEのペイジの自伝を映画化した「ファイティング・ファミリー (2019)」が11月に公開されるからそれに期待する。
ところでGLOWシーズン3の予告編は、妙に天国めいた召され感あふれるものだったので「バッシュかサムか、誰か死ぬんちゃうか?」と思ってたけどそれはなかった、今思えばベガスの浮世離れ感を表現してたのかもしれない。
次の、シーズン4はどうなってしまうのか?
各キャラも、カップルになったりヨリが戻ったりカミングアウトしたり本当の自分ややりたい事を見つけたり余命わずかなのが判明したり‥それぞれにケリが付き始めてきたように思える。実在したGLOWはシーズン4で終了したし、このGLOWも次のシーズン4で終わってしまうのかもしれない。それとも新しい展開が来るのかも。全く想像つかない。
 

 

 

そんな感じでした

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GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

GLOW (TV Series 2017– ) - IMDb

本物のGLOW公式サイト

www.youtube.com

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「スパイダーマン:スパイダーバース (2018)」情報量多くて疲れたが傑作でしょう。キャラはプラウラーとグウェンが特に良かったです🕷

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原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse 脚本:フィル・ロード
監督: ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
製作: アヴィ・アラッドフィル・ロードクリストファー・ミラー
製作国:アメリカ 上映時間:117分

 

 

 

🕷アメリカ本国で大ヒット&高評価。ゴールデングローブ賞・長編アニメーション賞や、なんとアカデミー賞・長編アニメーション賞までも受賞!そしてアメリカ本国ではBlu-rayが発売されようという頃やっと日本公開された。
近所に映画館3つあるので、どれかでやるだろうと思ってたらやらなかったので機を逃しレンタルでやっと観た(ソニピクのアニメ長編映画が日本で大ヒットした実績がなかったので公開館が少なかったんだろう‥というところまで気が回らなかった)。
今まで撮った映画が全て面白くて大ヒットしているフィル・ロードクリストファー・ミラーは「ハン・ソロスター・ウォーズ・ストーリー」の監督をしてたがクビになった(ディズニーSW陣が面白い監督をクビにして、何でも言うこときく職人監督に半分以上撮り直させるのはもう風物詩になった)。その後フィル&ミラーが制作&脚本で手掛けた本作は大ヒット&アカデミー賞。一方「ハン・ソロ」は大コケ‥というディズニーSW陣の判断が間違っていた証をまた新たに一つ増やした本作。

🕷様々な平行世界のスパイダーマン‥過去の各種コミック、映画、アニメ、ゲーム、日本の特撮や漫画、お菓子の広告‥などで描かれたありとあらゆるスパイダーマンが集結して悪と戦い邦訳もされて東映スパイダーマンや巨大ロボ・レオパルドンが出たことで日本でも話題になった「スパイダーバース」が元ネタ。
いや、本作の前にキッズ向けアニメ「アルティメット スパイダーマン (2012-2016)」内でも4週に渡って「スパイダーバース編」が繰り広げられ、本作の「異なる次元から来たスパイダーマンは一人ひとり、描かれ方が違う」という要素を先取りしていた(たとえば本作にも一瞬出てきたスパイダーマン2099は一人だけCGで描かれていた)。これキッズ向けすぎるので観てなかったが、このスパイダーバース編の4話だけは観てた。
主人公マイルズ君が要る基本の世界の原作コミック「アルティメット・スパイダーマン」とかアルティメット・ユニバース、それと各種スパイダーマンの元ネタとかは面倒くさいので書かない。もうとっくに詳しいサイトがいっぱいあるだろう。それとCGの上から全部手書きを重ねて作った‥等の本作の素晴らしいアニメーション技術や、日本人アニメーターも大量に参加してる事とか、そういうアニメーションの専門的な事も大して詳しくないので省略して、お話の感想だけ書くことにする。ただメインのデザイナーの人?その人が「ラブ、デス&ロボット (2019)」でも1話手掛けてて素晴らしかったけど、本当に素晴らしかった。そもそもアートディレクター?のAlberto Mielgoによる本作のアニメーション、アクションする以前に何もしてなくても、もう街に落ちてるゴミすらカッコいい。あとサントラが素晴らしい、映画は今やっと観たんだがサントラは公開前に既に買って聴いてた。
ネタバレあり

 

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※このブロックは感想じゃなくあらすじをまとめて俺が反芻してるだけなので次の空白まで飛ばしてOK
ニューヨーク・ブルックリン。名門私立校に通う13歳黒人の男子中学生〈マイルズ・モラレス〉。教育熱心な警官の父〈ジェファーソン・デイヴィス〉の過干渉を若干うとましく感じながらカッコいい叔父さん〈アーロン・デイヴィス〉を慕っていた。
彼は放射能蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを得て、憧れの〈スパイダーマン/ピーター・パーカー〉の死を間近で目撃してしまう。
スパイダーマンを殺害したのは、街を裏で牛耳る実業家〈キングピン/ウィルソン・フィスク〉。
キングピンは現世では事故死してしまった愛する妻子を、時空を歪める事によって〈マルチ・ユニバース(平行世界)〉から呼び戻そうとした。しかしブラックホールが生じる事を危惧したスパイダーマンは実験を阻止しようとして殺されたのだ。スパイダーマンはマイルズに後のことを託して息絶えた。
スパイダーマンの死を悲しむ恋人MJ、メイおばさん、そしてNY市民たち。
しかしパワーを持て余していたマイルズの前に中年男性〈スパイダーマン/ピーター・B・パーカー〉が現れる。彼は平行世界から来た別のピーターだった。
マイルズはピーターBと共にキングピンの野望を打ち砕き時空の歪みを修復するため動き出した。そしてマイルズはピーターBを師として真のスパイダーマンを目指す。
更に他のユニバースからも、それぞれ別のスパイダーマン達が現れる。
女子中学生〈スパイダーウーマン/グウェン・ステーシー〉。色の無い1930年代ハードボイルド世界から来た〈スパイダーマンノワール/ピーター・パーカー〉。ジャパニメーションのような世界から来た女子高生とロボット〈ペニー・パーカーとSP//DER〉。カートゥーンのような世界から来た豚〈スパイダーハム/ピーター・ポーカー〉‥などが集まった。
彼らは皆、蜘蛛によってスーパーパワーを得て愛する者を失い、この世界にやってきた。別のユニバースから来た彼らは元の世界に帰らないと身体の分子が砕けて死んでしまう。
マイルズは彼ら彼女らスパイダー達と力を合わせ、キングピンの計画を阻止しマルチ・ユニバースを元に戻すため闘う――
というお話。

 

 

 

🕷マイルズ君がスパイダーマンになってピーターBに師事して挫折して覚醒して団結して勝利するというオリジン。そしてマイルズくんと父や叔父とのファミリードラマ。平行世界のスパイダーマン/スパイダーウーマンが集まって問題を解決するスパイダーバース展開。それが同時に詰め込まれており、スパイダーマンヴィランが6人も出てくる。
凄く面白いので構わないんだけどハッキリ言って情報過多。MCUで言うと、いきなり「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」から始まるようなもんで、ぐいんぐいん動く素晴らしいアニメーションも今までに観たことない画期的なものだし、おまけに全編スパイダーマンの小ネタがビッシリと詰め込まれている。情報量が多すぎて、観終わる頃には正直ぐったり疲れた。―たとえばマイルズ君がスマホでアドレスをスワイプしてたら「あっベンディス(有名な原作者)の連絡先や!」とか一事が万事そんな調子で疲れる。そもそもAlberto Mielgo氏を始めとするアニメーの人達による画面が毎秒カッコ良すぎる。「街を歩いてるだけ」等のどうでもいいシーンでは気を抜きたいのだが、それらもずっとカッコいいし背景のビルなどのどうでもいい背景までも全てカッコいいので凄く疲れた。射精orオーガズムだけ続くSEXみたいなもんで観てるとしんどい。もう少しどうでもいいシーンやカットで気を抜かせて欲しい。
あと、このアートディレクターの人が付けるSEなどの音がめちゃくちゃカッコいい。

🕷マイルズとピーターB以外のキャラでは、まずグウェンが良かった(そして彼女のツーブロックは原作よりカッコいい)、次にペニーやノワールや豚‥という感じで、マイルズ君も勿論好きなんだけど本作での彼はトムホ版スパイディー以上の未熟スパイディーなので若干イライラする。初めてスパイダーマン観る人にはいいだろうが、こちとらスパイダーマンのオリジンいっぱい観てきてるので今更スパイダーマンの2時間かけたオリジンを改めて観たくない‥むしろマイルズ以外のベテランのスパイダーマン達の方が観たかった。
特にスパイダー・グウェンは実写長編映画だろうがアニメだろうが何時でも主役張れる人気キャラだし単独作が観たくなった。素のスパイダーマン自体がそもそも何十年間ずっとオシャレなデザインのヒーローなんだが、スパイダーグウェンもまたMARVELトップレベルのクールかつセクシーなデザインだね(水色の靴が差し色になってて死ぬほどオシャレ)。ピーターやマイルズと違って、マスク取ってグウェン素顔丸出し状態でもカッコいい。ところで原作の作中ではスパイダーグウェンと呼ばれていない(正体ばれるからね)だから最近「このキャラの正式名称は『ゴースト・スパイダー』です」とか宣言してたけど「別にゴーストってイメージではないなぁ」とピンと来なかったけど本作中でも「スパイダー・ウーマン」と自称してたしオモチャなどの商品名では「スパイダー・グウェン」になってるしで「ゴースト・スパイダー」は定着しないまま消えそうだよね(「スパイダーウーマン」は正史世界にもう居るし)。
マイルズやピーターB、グウェン、父と叔父さん等メインキャラの魅力は勿論、他のスパイダーたち‥ペニー、ノワール、ハムなどのスパイダーズは出演時間がかなり短いチョイ役なんだけど、それぞれに魅力がありすぎて、もっと活躍や背景が観たくなるが、そうするとマイルズとピーターBや叔父さん父親などのドラマが薄れるからそれは出来ない、と少しもったいない気持ちにもなった。出演時間が少ない中でペニーは「メカが得意。ロボがやられるが生身でヴィランを打倒。父の形見であるロボとの別れ」、ノワールは「ルービックキューブを色のない世界に持ち帰る」、ハムは「カートゥーン世界の物理法則を無視した戦闘力」などを短い時間で見せていた。

🕷ヴィランは大勢いるが、キングピンとプラウラーが主なヴィラン
キングピンは、まず何のスーパーパワーも持ってないのにスパイダーマンと張り合えるパワー。そして「デアデビル ラブ&ウォー」の時を思わせるディフォルメの効いたデカい身体や、妻の事をずっと考えているところなどが良かった。辛い過去を受け入れて前へ進んでいるスパイダーマン達と違って、常に過去に縛られており世界を歪めてまでも妻子を取り戻そうとする、等のネガティブさが見事なヴィラン。妻ヴァネッサと息子の事だけは愛していて頭が上がらない彼だが「平行次元から連れてくる」というのも平行次元の妻子の気持ちお構いなしだし自分本位な彼の本性がよく現れている。そして「キングピンの本性を見たヴァネッサと息子が呆れて去っていってしまう」という「100%キングピンの自業自得」という天丼も見事。だけど多くの我々の中にもキングピンのような部分があると思う。
そして何と言ってもプラウラーの魅力がデカすぎるだろう。
ネタバレするけど正体はアーロン叔父さん。まず叔父さんの時点で「何して生計立ててるのかよくわからないけど、兄みたいに話が合って不良っぽくて(真面目な父とは違い)グラフィティなどの違法サブカルチャーにも通じていて『自分自身を開放しろ』などと自分の言って欲しい事を言ってくれる」‥という、十代にとって最も魅力的で着け回したいオッサン。ルックスや部屋もカッコいい。だがその正体はキングピンに仕えるヴィランプラウラーだった。「アーロン叔父さんの自由でカッコいい暮らしはクソ野郎の奴隷をする事によって得られていた」という辛い現実を目の当たりにさせられたマイルズ。このプラウラーの魅力がデカい。原作には昔から居たようだが90年代にトッド・マクファーレンが描いたプラウラーがめっちゃカッコよかった(多分スポーンの元となったキャラだろう)。キングピン同様ほぼ普通の人間なのにスパイダーマンを圧倒するスペック。鉤爪やマントやバイク、そしてプラウラーが動き出すと異常にカッコいいSEが鳴る(ウィンターソルジャー登場時の「キェーン!」という怪鳥音以上にカッコよかった)。ハッキリ言って本作で(表面的に)一番カッコよかったのはプラウラーだった。このアニメ演出の人が得意そうなアダルトなカッコよさ。
プラウラーと言えば本国での声優はマハーシャラ・アリで顔も若干似せてたが、アリはMCUで既に「ルーク・ケイジ」の敵コットンマウスを演じておりフェイズ5「ブレイド」でブレイドを演じる。わずか数年でMARVELキャラを三人も演じるというのが凄い。プラウラーを実写化するなら‥と考えたがよく考えたら「スパイダーマン ホームカミング」でアーロン・デイヴィスは既にドナルド・グローヴァーが演じていた(ピーターが怖い声色で尋問する黒人青年)。ドナルドもプラウラーも好きだから「スパイダーマン:ホーム」シリーズでプラウラー出てきてほしいな。
プラウラーとキングピン以外のヴィランは只の兵隊でしかないので別にどうでもいい(名前ありヴィランがスパイダーズと同じくらい居たのは、恐らくラストバトルでスパイダーズ vs.ヴィランズをもう少したっぷりやりたかったのではないか?)。

🕷そんな感じで情報量が多くて疲れた。本当は各キャラのことを一人ひとり長文で書きたい気持ちもあったが長くなるし疲れるのでやめよう。
だが、これだけ詰め込みすぎてるにも関わらず全く問題なく良い話にまとまってるのが凄い。
お話の構造上「マイルズが主人公で、ピーターとの師事や別れ。キングピンの野望を止める。叔父さんや父との人間ドラマ」というシンプルの話の上に「『スパイダー・バース』という贅沢なトッピング」が乗っかってるに過ぎないので実はそんなに複雑な話じゃない。というか、このストーリー「マイルズがピーターを尊敬しながら彼を失う」‥という、ただの「アルティメット・スパイダーマン」のアニメ化だけでも充分成立するよね。別にマルチ・ユニバースは構造上そこまで重要ではない。
ただ、そのマイルズのオリジンだけでは今まで何十回も観た話と同じで弱いのでスパイダーバース展開を乗っけたのかも知れない(実際マイルズが精神的に挫折するくだりは「また、このくだりか‥」と思ってしまった)。
「僕がスパイダーマンである事は明かせないけど僕のことを知ってる人は違う世界にいる=スパイダーマンは僕だけじゃない=なんなら、この映画を観てる君もスパイダーマンになれる」という、本作が言いたそうなポジティブな結論にとっては重要なので、やはりスパイダーバース形式である理由は充分ある(MCUより先に「スパイダーバース」ネタやったれ!というソニピクの思惑もありそうだが)。
マイルズ世界だけでのオリジン作った後、グウェン作品やって、三作目でスパイダーバースやったら最高だっただろうなぁなどと空想したりもしたが後で言うだけなら何とでも言えるのでやめよう。そもそも「ソニピクのスパイダーマンのアニメ映画」って時点で成功するかどうかわかんない代物だったので、そんな三部作構想は無理だっただろうしね。
衝撃的なアニメーションのスタイルが一番の魅力で、あとは多すぎる要素を何とかまとめたストーリー。各キャラの魅力。スタン・リーのメッセージやスタンへのメッセージ‥とかが良かったです。キャラ、個人的にはグウェンとプラウラーが特に良かった。
レオパルドンは次回かな?まぁ出てきたら話題がそればっかりになっちゃうのでレオパルドンが出てくるにしても本作のペニちゃん以下‥30秒くらいの活躍で充分だろう。
本作も傑作だし好きだったが、どっちかというとファーフロムホームの方が好きかな?
マイルズ君も好きな奴なんだが、なんせトムホ版ピーター以上の子供スパイディーのオリジンって事もあって仕方ないんだけど、マイルズ君は終盤まであまりにもドジ過ぎる。しかし他のスパイダー達はベテランなのでマイルズ君以上に有能で魅力的なので「マイルズ君には悪いが他のスパイダーがもっと観たいな」と思ってしまったところもある。
なにしろ「(基本的には)独りで闘うのが基本のスパイダーマン」、その孤高の各世界のスパイダーマンが団結して闘うという、このフォーマットはやはり感動したね。ベタベタと馴れ合うわけではなく一人ひとり自立して立つスパイダーマンが、もたれ掛かり合うわけではなく近い場所に集まり合い全員垂直に力強く林の様に立ち、上から落ちてくる困難を跳ね返す!という形に感動しました。

🕷🕷🕷🕷🕷🕷

 

そんな感じでした
「スパイダーマン:ホームカミング (2017)」すごく良かったがピーターが私生活で約束を破り続けるのでヒヤヒヤする 🕷 - gock221B
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019)」冒頭からラストまで面白くないところがなく全編面白い!という点ではMCUで一番かも🕷 - gock221B

 

本作のアートディレクターAlberto Mielgo氏が同じような作風で監督した話がある
「ラブ、デス&ロボット (2019)」全18話/全体的に楽しかったがセンスが抜きん出てる三本が特にお気に入り💓💀🤖 - gock221B

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Spider-Man: Into the Spider-Verse (2018) - IMDb

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アート・オブ・スパイダーマン:スパイダーバース

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ワールド・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

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スパイダーバース (MARVEL)

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エッジ・オブ・スパイダーバース (MARVEL)

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スパイダーメンII (ShoPro Books)

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スパイダーマン:スパイダーバース オリジナル・サウンドトラック

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スパイダーグウェン (ShoPro Books)

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スパイダーメン (ShoPro Books)

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「ブレイド (1998)」「ブレイド2 (2002)」「ブレイド3 (2004)」未見だったのでまとめて履修。ブレイドがニコニコでワロタ⚔️

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Blade Trilogy (1998-2004)

 

 

サンディエゴ・コミコン2019で恒例のMCUのフェイズ4のスケジュール発表があった。
前回は5年くらい前にあったけど、日本でMCU観る人が大幅に増えたのでSNSで盛り上がる人の数も体感で5倍くらい増えた気がする。前回の発表があった「アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン(2015)」の時から「アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)」までの間にヒーローが激増したのと日本のファンが増加したのがシンクロしてて嬉しい気持ちになりました。
フェイズ4では所謂〈アベンジャーズ〉などのクロスオーバー大作が無く、フェイズ5への種まきといった感じ。またケヴィン・ファイギが数年前から「映画作品の形式や観られ方もどんどん変わっていく」と言っていたように、フェイズ4は長編映画と配信ドラマが同格で混在しているのが大きな特徴!ワンダやホークアイなどピンの映画がないヒーローの単体作が観れる!今までの繋がりが薄かったMCUドラマとは違い、次からはドラマもMARVELスタジオがガッツリ作り、キャラクターも映画やドラマを横断しストーリーも繋がっている(将来的にはアメコミの連載形式と同様、毎月配信してアベンジャーズなどのクロスオーバーお祭り大作だけが数年に一度だけ劇場公開されるようになる気がする)。
今回の発表はフェイズ4だけだったがフェイズ5からサプライズで一作品だけ発表された。それは「『ブレイド』がマハーシャラ・アリ主演で新たに作られる」という発表だった。マハーシャラといえば(今のところ一応)MCUと同じ世界という事になっているNetflix制作MCUドラマ「ルーク・ケイジ」の最初のヴィラン、コットンマウスを演じた。その直後マハーシャラは僅かな期間に二度もアカデミー賞を獲りヒーローとなって帰ってくる。しかもマハーシャラ自身が「ブレイドやりたい!」と立候補してファイギも1秒で「やりましょう」と即決したらしい。それに遡ること数年前にウェズリー・スナイプスもMARVELスタジオ行って何やらミーティングしており往年のファンに「期待せよ」とか言ってたから、ウェズリーも助演か制作かわからんが何らかの形で絡むのだろう。
‥何か偉そうにペラペラ喋ってるが僕は、現在のMCU作品の基礎になったとも言われる、そんな「ブレイド」三部作を一回も観たことなかった。そこでお試し無料加入中のU-NEXTに全部あったから履修がてら観てみる事にした。原作読んでないし、クロスオーバーに客演したブレイドすら読んだことない。ネタバレあり

 

 

⚔️🦇⚔️

 

 

ブレイド (1998)」
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原題:Blade 監督:スティーヴン・ノリントン 脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
製作国:アメリカ 上映時間:121分 シリーズ:「ブレイド」トリロジー

 

 

⚔️MARVELコミック原作、黒人のヴァンパイア・ハンター〈ブレイド〉と言えば、2000年前後に厨二病っぽい映画キャラとして主に映画秘宝読者など一部の映画ファンに熱狂的な人気があった。アメコミ映画的にはティム・バートンが始めた「バットマン」シリーズの終了直後、サム・ライミ版「スパイダーマン」とかFOX版「X-MEN」が始まる前という〈アメコミ映画の冬の時代〉に公開された。当時の僕は、興味ないわけではなかったが原作も読んでないし「何だか学生服を着た鈴木雅之みたいだな‥」と、ピンと来ず、観てないまま20年経った。

⚔️ストーリーは単純明快。人間であるブレイドの母が妊娠中にヴァンパイアに襲われたためヴァンパイアと人間のハーフとして産まれたブレイドウェズリー・スナイプス)。そんなブレイドは、ヴァンパイアに妻子を殺された老人ウィスラー(クリス・クリストファーソン)に拾われて闘い方を学ぶ。そしてメカにも通じているウィスラーが作った対ヴァンパイア兵器でヴァンパイアを狩っていく‥という話。
人間とヴァンパイアは共存状態にあったが、純血種ではない野心家のヴァンパイア、フロスト(スティーヴン・ドーフ)は、ヴァンパイアの古文書を解読して無敵の力を得て世界を支配しようとする。そんなフロスト一味とブレイド&ウィスラーの闘い。
この世界のヴァンパイアの弱点は、日光、銀の武器による負傷、ニンニク‥などは従来のヴァンパイアと同じだが、十字架を始めとするキリスト教要素は別に効かないみたい。無神論系ヴァンパイアといった感じ。そして死んだら灰になる。人間の生き血を吸うわけにはいかないブレイドは血清を注射して血液への渇望を抑えている。

⚔️観るまではウェズリー・スナイプスが超スローモーションでいちいちキメまくるクドいナルシスティックなアクションなんだろう、などと勝手に思い込んでたが、観てみると思ってたほど嫌な厨二っぽさは少なく割と爽やかな厨二感だった。
ブレイドの厨二っぽさといえば「黒ずくめレザーロングコートとグラサン」「銃と剣、両方使うし手裏剣も使う」「ダンピール(人間と吸血鬼のハーフ)」とか、そんな要素くらいしかない。それでも公開当時は充分にナルシスティックな厨二病要素だったんだろうけど観ずに過ごして2019年の今現在の基準で観てみると厨二でも何でもない。「キメてるね」くらいのもんだ。中二病的な表現は時と共にキモくなっていくので本作程度の厨ニ感は今となっては厨ニではない。日本の厨二病の元祖とも言える「幽遊白書」の飛影同様、ブレイド程度の厨ニ感は、もはや小二くらいのシンプルさだ(今の厨二病っていうとジャレッド・レトが演じたジョーカーとか「ブレードランナー2049」でジャレッド・レトが演じたキャラとかだろう)。
三作全て、アバンでブレイドがヴァンパイアをスタイリッシュに倒す。
観る前のブレイドは常に仏頂面のキャラというイメージだったけど、この一作目のアバンでは妙にお茶目で、ブレイド手裏剣を取り出してスターの証である白い歯を見せてニッコリ笑った!ブレイド、ニコニコでワロタwww。敵を倒して無言で「やったぜ!」的のポーズを取る。意外と陽気なヒーロー!クソ仏頂面でナルシストな黒人を想像してたのでギャップがあって一瞬でブレイドを好きになった。だが三部作全部観ると、ここまで陽気なブレイドは残念ながら一作目アバンだけだった。いや、陽気といっても面白黒人的な陽気さではなく、友達が居ないので自分ひとりで日々を面白くしようとする内弁慶的な陽気さだ。中年になって人付き合いが減った僕も日々を楽しくする工夫してるので、誰も観てないのにポーズを取って日々を楽しもうとするブレイドに共感した。
助けたヒロインが逃げようとしたら「むぅ‥」という感じで、キラキラした綺麗過ぎる瞳で唇を尖らせて腕組みしたりして可愛い。父親代わりのウィスラーとずっと一緒にいるし、何だか8歳くらいの男児がそのまま身体だけ大きくなったようなキャラだ。あとはもう本編では「ヴァンパイアをブッ殺す」という面白い事だけしてるんだから、これはもう男児が一番好きになれるキャラだっただろう。自分も子供の時にこれを観てればめっちゃ好きになれてただろう。幼少期にブレイドを観た人が羨ましい。
ブレイドをサポートするウィスラーを演じるクリス・クリストファーソンは若い時、サム・ペキンパー映画などで活躍してた俳優。ウィスラーはバットマンのアルフレッドのようなキャラ。自身が闘ってもそこそこ強い。
終盤、敵に捕らえられ血清を打てず飢餓で弱体化したブレイド
ブレイドたちを手助けする黒人ヒロインは、囚われたブレイドの元に行き、死なない程度に自分の血を吸わせて回復させる。ハァハァ言いながら吸血するブレイドと吸血されるヒロイン。吸血描写そのものがそうなんだけどモロにSEXのメタファー。
復活したブレイドは敵のヴァンパイア達を華麗に滅殺。
さすがに今の毎年凄いスピードで発展しているMARVEL映画やアクション映画を観てる眼で観ると、中盤の展開やスタイリッシュと言われてたアクションも若干もっさりした印象だったが、充分面白かった。僕が大好きなジョン・カーペンターB級映画っぽさも感じたし楽しかった。「持ち主以外が手にすると仕掛けが作動して手を切り落とすブレイドの刀」というギミックは地味ながら、誰にも懐かない猫のようなブレイド本人をも表現してたし、こんな地味なギミックを3回も使う渋いノリが気に入った。吸血鬼が爆死するCGも良かった。

⚔️映画的な派手さは2、3の方が勝ってる気もするが僕としては、この一作目が一番良かった(ぶっちゃけ本作だけでいいと思った)。
やはりブレイドのキャラやヴァンパイアの設定が、めっちゃしっかりしてるのが全て。
男子の夢みたいなブレイド&ウィスラーのアジト、地下鉄、2000年代前後のSF映画だけよく出てきたツルンとしたApple製品みたいなハイテクビル、謎の遺跡‥など、どれもこれも一昔前の洋ゲーに出てきそうなステージ構成で、全編から男‥じゃなくて男の子って感じが充満してる快作だった。さっきも言ったが、今じゃなくて子供の時に、ポテチとコーラを手にして観たい感じの映画。内なる男児が目覚めて楽しそうにしているのを感じ、彼が楽しめて良かった、と優しい気持ちになった。

 

 

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ブレイド2 (2002)」
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原題:Blade II 製作総指揮&脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
監督:ギレルモ・デル・トロ 武術指導&出演:ドニー・イェン
製作国:アメリカ 上映時間:118分 シリーズ:「ブレイド」トリロジー

 

 

⚔️二作目の監督はギレルモ・デル・トロ。既に、サムライミ版「スパイダーマン (2000)」や「X-メン (2000)」が公開されて双方とも大ヒットした後なのでアメコミ映画的なアドバンテージは無かった、と思われる。

⚔️前作で死んだ、ブレイドが父のように慕う老人ウィスラーは実は生きていて、ヴァンパイアに拉致されていた。ウィスラーが居ない間、ウィスラーのように対ヴァンパイア装備を開発してブレイドをサポートしている新しい相棒(ノーマン・リーダス)の助力もありウィスラー救出に成功。
そんな宿敵であるはずのヴァンパイア陣営から休戦&共闘の申し出が。
ヴァンパイアより凶暴で強力な〈リーパーズ〉というノスフェラトゥっぽいハゲで野蛮なバーサーカー吸血鬼を退治するまで一時休戦、手を組もうという流れに。
仲間となったヴァンパイアのメンバーにはデル・トロ作品常連のロン・パールマンとか本作の武術指導も務めたドニー・イェンもいる。
そんな感じで前半は〈敵と手を組んで更に凶悪な敵を討つ〉という決死の特攻部隊ものとなっていて誰が裏切るか誰が死ぬか予想できず、とても楽しい。
リーパーズは、血を吸う時は下顎がプレデターみたいにパカッと開きエイリアンみたいに第二の口みたいな舌を突き刺して血を吸う。スーパー吸血だ。吸血されればヴァンパイアも理性を失い血に狂うリーパーズとなってしまう。
そしてリーパーズは、ヴァンパイアには有効な銀の武器やにんにくが効かずブレイド達は苦戦、最初の戦争では何人かやられる。
「日光でしか斃せない」という事がわかったのでノーマン・リーダスは、広範囲に日光と同じ紫外線を照射する紫外線爆弾を開発。再びリーパーズ狩りに。
ところでドニー・イェンがカッコ良すぎる。目の周り黒く塗ってアーマーからムキムキの腕が出ているダークヒーローっぽい見た目もカッコいいし空中での多段蹴り、ポージングなどカッコよすぎてブレイドが霞んでしまう。これは出番少ないだろうなぁと思ってたら案の定、台詞もなく知らん間に死んでた。体術も剣術も完全にブレイドよりドニーの方が強そうだしね。「ローグ・ワン」のドニーも、大人気だったし僕も好きだけど正直「SWにドニー出すのは微妙だなぁ」と思った。だってフォースが無くて盲目の状態であってもドニーの方がジェダイより強そうだもんね。そんなん出したらダメだよ。「ではバリバリ現役のジェダイとしてドニーを出せば?」とやってしまうと、今度はドニー以外のジェダイが弱く見えるのでダメだ。ドニーをエンタメ大作に出すなら主人公かラスボスにする以外には無い(今ドニーが若ければシャン・チー役は間違いなかったのに‥)。ドニーは、どちらかというとアクション指導としてのオファーがメインで、ついでに顔見せ的な感じで出演させといたって感じなんじゃないか?と思った。
そして、ブレイドに何度か「俺達の仲間になれ」と言っていたリーパーズのボスは、ブレイドに共闘を呼びかけたヴァンパイアの首領(以下ジジイ)の息子、ヒロインの兄だという事が判明する。ジジイは永遠の命を得るため「ヴァンパイアを超えるスーパーヴァンパイア」になる方法を模索しており、その実験の末に捨てた失敗作がリーパーズ達だった(そして実の息子がそのボス)。
このリーパーズのボスが「よくもやってくれたな!」とヴァンパイア基地に殴り込みして遂にはジジイを倒してしまうまでの怪奇映画じみた展開は、怪物に感情移入しがちなデル・トロの筆がのっていて、はっきり言って本作内で特にドラマもなくウロウロしてるだけのブレイドより、このリーパーズのボスの哀しみの方が胸を打つ。
ジジイを殺したリーパーズのボスは「お前は父上のお気に入りだった」と言って妹を噛む。ダークヒーローっぽい役割だったんだけどブレイドの敵が居なくなったから彼がやんなきゃね。ブレイドと一騎打ちしてブレイドを勝たせなければいけないので、別に妹を殺したくはなかったのだが仕方なくヴィランに戻った感じがした。そしてブレイドブレイド(剣)を持たず、アクション指導したドニー・イェンを思わせるカンフーバトルに突入。格闘戦は非常に激しく迫力もあるのだが、ドラマを伴った闘いは既に終わり、ブレイドは主人公なので急遽ヴィランに戻ったリーパーズのボスを倒して主人公であることを証明するためだけの闘いなので盛り上がらない。

⚔️一作目でいい感じになったヒロインは本作には出てこず、ヴァンパイアの首領の娘、リーパーズのボスの妹が本作のヒロイン。彼女がブレイドと恋愛関係になる‥のは別にいいけど、2人は2、3回喋っただけで両思いになってしまう。いかにも昔のデル・トロっぽい小学生みたいな恋愛描写。ブレイドとかヒロインはお互いを愛しているかのような振る舞いを途中からし始めるが「‥なんで?w」と訊きたくなる。訊かれたブレイドは「台本に書いてあるからだぜ?w」と答えるだろう。
そんな感じで、本作で印象に残るのは「二転三転する面白いストーリー」「リーパーズのボスによる怪奇映画めいた悲哀」「ドニー・イェンの存在と、彼によるアクション指導」「壁をゴキブリみたいに這うリーパーズの見事な動き」など。
映画としては一作目より面白い気もするんだが、肝心のブレイドの魅力は全く出ていない。というか、ぶっちゃけブレイド削除してリーパーズのボスが主人公だった方が良い映画になりそうだ。以上のことから「デル・トロは、自分の撮りたい要素を『ブレイド』の枠を使って撮ったんだろう」と感じた。デル・トロのファンならこれが最高傑作かもしれないが、僕はデルトロ本人は好きだがデルトロ作品は「パンズ・ラビリンス」以外全部あまり好きじゃないし、ブレイドが必要ないブレイド映画というのは良くない。

 

 

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ブレイド3 (2004)」
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原題:Blade Trinity 監督&脚本&制作:デヴィッド・S・ゴイヤー
製作国:アメリカ 上映時間:114分 シリーズ:「ブレイド」トリロジー

 

 

⚔️今までの二作で、制作や脚本などをずっと続けてきたゴイヤー氏が監督。
ゴイヤー氏の本業はライターで、数多くの映画脚本やアメコミ原作を書いている。
ブレイド三部作の後は、「ダークナイト」三部作、「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」などの、DCワーナー映画の中でも僕が全然好きじゃないDC映画群の脚本もこの人だったようだ。今年公開される新しいターミネーターの脚本もこの人。 この人がブレイド三部作の制作と脚本ずっと書いてたからブレイドのキャラはブレずに統一感あったんだろう。MCUで言うとケヴィン・ファイギみたいな役割をしてた感じか。

⚔️いつものようにヴァンパイアを狩るブレイド
だが死んでも灰にならないヴァンパイアが‥彼はヴァンパイアの奴隷になっている人間の犯罪者だった。今までヴァンパイアを幾ら殺しまくってもすぐに灰になるので罪には問われなかったが、今回は人間を殺して殺人の証拠が残ってしまった。指名手配されるブレイド。警官隊にアジトを教われ、父のようにブレイドを支えてくれていたウィスラーはアジトごと爆死。機動隊に囲まれたブレイドはお縄となる。
今までブレイドは「死んだら灰になるから幾ら殺してもOK」だったヴァンパイアを法の外で殺しまくっていた。つまり我々の世界とは丸っきり関係ないファンタジーだったのだが今回初めてブレイドが現実世界と繋がって苦しむ。このシーンは、今まで夢の中みたいだった「ブレイド」世界に「現実」という要素を持ち込んで「おっ」と思った。だけど、まぁ現実と接続された刺激的な展開はここで終わりだけど。もう警察などの「社会」は出てこない。今まで通りヴァンパイアとかヴァンパイアハンターなどの夢みてーな世界に戻っていってしまう。
そしてウィスラーの死もかなり唐突に感じられた。というか後付けで生き返ったけど一作目でドラマチックに死んだので今回は「あ、また死んだの?」という感じだった。
囚われたブレイドを救いに現れたのは故ウィスラーの娘アビゲイルジェシカ・ビール)と、今回の敵の一人である女性ヴァンパイアの奴隷にさせられていた人間、ハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)、彼女ら彼らは人間によるヴァンパイア・ハンター集団のメンバー。ブレイドを仲間に引き入れ、かつてドラキュラと呼ばれたヴァンパイア開祖ドレイクとその一味のヴァンパイアを壊滅しようという流れ。
という事で、後は「ブレイドヴァンパイアハンター」対「ドレイク率いる悪いヴァンパイア」という単純痛快な闘いになって、当然ブレイド達が勝って終了。別に、つまらなくはないが一作目の「ブレイドというキャラや作品設定構築」「ヴァンパイアと人間のハーフとして血への渇望に苦しむブレイド」という要素、「ブレイド映画としてはダメだけどデルトロ作品としては面白い映画」だった二作目‥などと比べると単純すぎる話だったので2019年の今観るには少し退屈だった。ブレイド個人のドラマとしては「父親代わりだったウィスラーを失ったブレイドは、彼が懸念したまま死んだ『ブレイドが友達を作る』という事を結果的に達成する」という牧歌的なものだった。本作のブレイドは、ウィスラーが死んで心を閉ざしてるため一作目みたいな茶目っ気がないのが残念。だけど三作通じて「子供に優しい」という長所は共通してたね。

⚔️アビゲイル役の若いジェシカ・ビールが良かったですね。というか彼女のことを当時は好きだったわ、というか今でも好きだ。今もカッコいい身体つきだけど、この頃は特にウエストが細すぎるけど女性的な部位もグラマー、そして二の腕の筋肉はガッチガチ‥というモビルスーツみたいなカッコいい女体。アビゲイルのキャラとしては、ブレイドのグラサンのように彼女は、当時としては新しかったiPodトリップホップを聴きながら闘うというのが特徴。原作にも一応いるみたい。ジェシカ・ビールは先週Instagramに唐突にアビゲイルの画像を貼っていた。「MCUブレイドに私も出してよ」ってアピールだろう。 Jessica Biel on Instagram: “Felt cute, might delete.”
今では「ふざけてるが凄く責任感あるヒーロー」デッドプール役として有名なライアン・レイノルズ、彼が演じるヴァンパイア・ハンターのハンニバル・キング。この当時は「イケメンでモテるが役に恵まれない不遇イケメンだったレイノルズ」。本作でも女性ヴァンパイアの奴隷だったらしいし捕まって脱がされるしで、完全に女性向けお色気キャラといった感じ。直接は言わないが性奴隷みたいな感じだったんだろうなという雰囲気が出ている。後は面白くないジョークを言って皆に無視されるというキャラ。
あとWWEスーパースター(レスラー)のトリプルHがアホのヴァンパイア役で出ていた。デヴィッド・バウティスタドウェイン・ジョンソンジョン・シナなどハリウッドスターとして成功しているWWEレスラーは多い(ストンコは上手くいかなかった)僕が好きなのはバウティスタ、バティスタと呼ばれてたWWEの時も応援してた。トリプルHは本作以降、映画には出なかったね。まぁWWEの最高執行役員になったし、プロレスが好きすぎるから映画には興味なかった気がする。
そういう感じで当時観たらそこそこ楽しめたんだろうという気はするが、今見ると「傑作では絶対なく、駄作というほどでもない」という空気な一本だった。

 

 

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まぁ、そんな感じでMCUブレイドに向けて履修できた。
最初の方で言ったように一作目だけで充分だったかな。一作目は今観ても「好きだ」と思えるものだった。デルトロファンなら二作目の方が好みかもしれない。
一作目がヒットしたので色々な要素をくっつけて三本作って稼いだという感じ。ブレイドの色んな要素やドラマは一作目で完全に終わっている。その後3作目までで獲得したものといえば友達が出来たことくらいか。
一作目アバンでのニッコニコのブレイドがもっと観たかったんだけど、あのノリは一作目のアバンだけだったね。
MCUブレイドはどんな役割を持ったヒーローになるんだろう?
とりあえず「ヴァンパイア」を、移民やLGBTや高い医療費が払えない病人や精神病患者や貧困者‥などの「アメリカ合衆国が現在抱えているマイノリティ」として描くのはマストだろう。そして人間とヴァンパイアの混血である上に黒人でもあるアウトローヒーローのブレイドは、その橋渡しとなる‥という彼にしか出来ない役割を持ったヒーローになるんじゃないか?これしか思いつかないけど、これで合ってる気がする。
ブレイド加入も楽しみだが、それ以上にドラキュラを始めとする〈ヴァンパイア〉という〈種族〉が加わり、MCU世界が更に広がる事も楽しみだ。

 

 

そんな感じでした

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Blade (1998) - IMDb
Blade II (2002) - IMDb
Blade: Trinity (2004) - IMDb

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