gock221B

映画その他の感想用ブログ(2015年開設) http://gock.flavors.me/

「死霊のはらわた リターンズ〈シーズン1~2〉(2015-2016)」全20話/愉快な現代の連続活劇。アッシュの明るさ

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原題:Ash vs Evil Dead : Episode.1,2 監督:サム・ライミほか 製作国:アメリカ

一部ネタバレあり
こんなダサい邦題じゃなくて「アッシュvs.死霊のはらわた」にして欲しかった本作。
勿論サム・ライミは発案者、製作総指揮者で第1話だけ監督脚本を担当している。
ライミ監督脚本回は第1話だけだが、他の9話も全部監督してるように見えてきて遜色ない。このチームで統括してる人が統一感持たせてるんでしょうね。。
本作は実はかなり前‥去年くらいに1、2話だけ観て放置していた。
というのも第1話を観ると、確かに「死霊のはらわた」に期待するような楽しく懐かしい感じが大体入っていたが何だかそれだけだと観ている自分の事が、思い出を反芻するゾンビみたいに思えてきて「1話みたからもういいか」と、それで忘れていた。
噛み終わってテーブルに置いていたお気に入りのガムをまた口に入れて噛むような気持ち悪さを感じたんですが、わかりますかこの感じ?
そんな感じだったけど試しに続きを観たら想像してたより良かった。
ちなみにこのシリーズは一見ゾンビものっぽいが、どちらかというと悪魔憑き映画だと思う



トーリー
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【シーズン1】
・「山小屋での死霊事件」の30年後、オッサンになった主人公アッシュはラリって死霊を呼び起こす「死者の書」を詠唱してしまい、それによって現世に死霊たちが蘇りアッシュは命を狙われる。
アッシュはスーパーマーケットの同僚、パブロとケリーと共に「死霊を封印する方法」を探しに旅に出る。

黒人の女性刑事アマンダ、謎の女ルビーなどもアッシュを付け狙い追いかけてくる。
一向は色んな目に遭いながら、最終的に例の山小屋に行く。
【シーズン2】
・シーズン1ラストで、ルビーに死者の書を渡し憧れの地ジャクソンヴィルで楽しく過ごしていたアッシュ、パブロ、ケリー。
ルビーは生み出した邪悪な者達を持て余したのでアッシュに助けを求める。
一向はアッシュの故郷に行って地獄の化物や邪悪な男バールと闘う。
そして一向は色んな目に遭いながら、最終的に例の山小屋に行く。

‥という感じ。
「ストーリーなんて無くて設定だけがあるだけみたいな『死霊のはらわた』を連続ドラマにして一体どうやって持たせるんだろう」と最初は思ったが面白くできるもんなんですね。
一話ごとの目的があって一話完結の感じで毎回それなりに解決させつつクリフハンガーに次ぐクリフハンガー‥っていう感じで、昔、連続活劇というものがあったらしいが、本作は現代版の連続活劇だと思いました。 連続活劇 - Wikipedia
・出てる人種はポリコレの香りがするバラけ具合だが、それをいじってるのか劇中でアッシュがやたらと「今の発言はちょっと差別的だ、良くないぞ」というギャグが頻発される。あまりに何度も言うのがボディブローのように効いてきてシーズン2の中頃になるとかなり可笑しい
・シーズン2はマンネリにならないようにか、バールによって人間同士を争わせる展開や、「今までの事は死霊と闘っていたという妄想だった」とアッシュが思い込まされたり、洗脳されたアッシュがターミネーターのように仲間を襲うエピソードなどバラエティ豊か。
・「キャプテンスーパーマーケット」の事件は無かったとWikipediaにもそう書かれてるが、本作の中でも「キャプテンスーパーマーケット」の事件はあった(アッシュが「俺は中世にも行った事がある」と語るし、死者の書にアッシュのページがあるのは中世に行ったからだろう)
・「死霊のはらわた」遺産を全て使い切る勢いでネタがぶち込まれている。
鹿の剥製。アッシュの愛車デルタ。邪悪な右手。邪悪なアッシュ。腹の中の死霊を追い出す。樹の触手。はらわたIIの巨大な首長ババア死霊。。
山小屋で死んだガールフレンド、リンダや姉のシェリルなど、過去の登場人物も一部出てくる。
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本作に出たリンダは「はらわたII」のリンダ役の人らしい。
アッシュの姉シェリル(Iで植物に襲われたり日本版ポスターになった人)は顔が怖すぎてすぐわかった。というか死霊になる前の普通の顔が既に怖い。
拾ってないネタは2013年のリメイク版くらいのもんで、ついでだから2013年のリメイク版映画の主人公も組み込んで欲しかった。
アメリカ本国では年内にシーズン3が開始される。
シーズン2のラストが大団円って感じだったので次からどうするのか予想できない。
IIIでの中世に行くとかかな。



アッシュ(ブルース・キャンベル
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「山小屋での死霊事件」の30年後、相変わらずスーパーマーケットの店員をしていた。
結婚もせずトレーラーハウスに住み、楽しみといえば行きずりの熟女とバーのトイレでファックしたりビッチと大麻吸ってるだけの日々(こう書くとこれはこれで楽しそうだ)。
そして死霊を呼び覚ましてしまったせいで、死霊を封印する旅に出る。
中年太りしたところ以外、何一つ成長してなさすぎてむしろ感動した。
しかし、このいい加減な性格は生まれつきではなく、どうやら死霊PTSDとでもいう感じによるものらしい。
かなり適当な性格だが、悪い人ではなくしばらく一緒にいると情が移って助けようと命がけで頑張ったりする。その半面、知り合いが死んでしまったら「死んじゃったからもう終わりだな」って感じで、凄くドライなところが気に入った。
またアッシュは、女をナンパしたりSEXしようとする意欲がめちゃくちゃあるが、意外と下品すぎないのが良い。そしてSEXするならムードを大事にしたり石鹸を砕いて甘い香りのする場所でFUCKしようとする感じが古き良きアメリカのオッサン感が出ていて良い。
とにかく悲惨極まりない出来事が起きても数分したら元気になっていたりと性格が明るい。何だか感動を覚えたし、皆こんな人間になるべきだと少し思った。
トカゲだかカメレオンだかを飼っているが滅多に出てこない。
それにしても顔が、鳥山明が描くスッパマンとかのアゴがしっかりしたオモシロ白人にそっくりになった。
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アッシュには「ジャクソンヴィルという街に憧れている」という設定が加わった。
西遊記の「天竺」、黒沢清の映画に出てくる「アメリカ」、田舎の子供が思い描く「東京」などのように、行けば良いことがあると夢見ている幻想の街という雰囲気。
恐らくアッシュの「希望」や「幸福」を表現する要素なんだろう

 

アッシュの仲間
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基本的にはアッシュ、パブロ、ケリーの3人が主人公。
全員スーパーマーケットの店員。
パブロには霊的触媒の才能があり、ケリーはひたすらヤンキー姉ちゃん気質。
パブロは、精神年齢が中1くらいの感じで可愛い。
パブロの性格や顔や髪型を見よ、こんないい奴とは誰でも友だちになりたい。
ケリーもまた良い奴感と姉御感が異常に強くて好感度高い。
やはり「何だかんだ言っても最終的にものを言うのは人柄だな」と改めて思った。
最初はパブロがケリーに惚れているという設定だったが、次第にそれは描かれなくなり最終的には只の姉弟みたいな関係になっていた。

【シーズン1】
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パブロ&ケリーの他には他には、セックスアピールが強い黒人女刑事アマンダ。謎の女ルビー。古書店のおっさん。シャーマンをしてるパブロの叔父さん。自警団。ハイキング男女などが出てくる。
仲間キャラは最初は「パッとしないな」と思ってたが、観てるうちにどんどん魅力が出てくる。人種がバラバラなのもいい。

【シーズン2】
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ルビーもアッシュチーム一向に加わった。
やはりイマイチ面白いキャラと思えなかった。
ミステリアスさが薄れるので死者の書に関係するキャラはあまり出してほしくない
アッシュの幼馴染役でサム・ライミの弟テッド・ライミが出てきた。
彼もまたパブロと違う意味で友だちになりたいキャラだった。
彼のケタミン入りピンクファックは絶対にうまそうだ。
というか本作のドラッグ肯定感や人種が雑多なところはかなり良い。
他にもアッシュの父親や、アッシュの昔の恋人リンダ(あのリンダとは関係ない)。

とりあえずパブロとケリーがいれば何とかなる。


リアクション、顔芸
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サム・ライミそしてアッシュ(ブルース・キャンベル)の魅力といえば顔芸も含めたリアクション。。
当然、仲間達も全員、めっちゃ派手な造りの顔で表情豊かにリアクション取る。
最初は「美形じゃない人ばっかり出てくるな」と思ったが、見ているうちに「顔が派手でリアクションがデカい奴こそが最高なんだな」とか思えてきた。
最後の数話で、あまり必要じゃないのにハイキングしてる女の子が一時的に加わる。
彼女もまたリメイク版「死霊のはらわた(2013)」主人公の娘みたいに、驚いたら「クリムゾンキングの宮殿」のジャケみたいな顔になる美人なので「ああ、この娘は死霊に慣れて殆ど驚かなくなったパブロ&ケリーの代わりにギャーギャーとリアクションさせるために加えたんだな」と思った。
そういえばダイナーでのエピソードでトイレに隠れてる幼い少年がチラチラ映ってるから「この子を拾っていくのかな」と思ってたら、普通に死霊と何の関係もない事故で無残に死んでびっくりした

 


シズル感
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(これもリアクションの一種だけど。。)
はらわたっていうかサム・ライミイズムとも言えるが、死霊をブッ殺した時に大量の血や体液や肉片が吹き出て、それが攻撃者やギャラリーの顔にくどいくらいぶっかかる。
もしくは死霊がゲロ的なものを大量にぶっかかる。
今回、改めてシズル感が大事だなと思った。
キャプテン・スーパーマーケット」は楽しい映画だが、妙に物足りなく感じるのは、敵の殆どがポキっと折れる骸骨なせいでシズル感ないせいなんだな。
やっぱやっつける奴には血肉がないと楽しくない。
死霊がゲロとかウンコを出す時もあるが、汚くなりすぎないないようにか異常にキレイな蛍光色のゲロやウンコを出してたのが可笑しかった。



シーズン1の悪魔
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シーズン1中盤に出てくる。今回から加わった新しい要素。
だけど正直言ってこいつがめちゃくちゃ良い。死霊より面白かった。
死霊を封印する方法を聞き出すために、死者の書の中から呼び出した悪魔。
魔法陣を書いていたら襲ってこれないが、陣が乱れると襲ってきたり乗り移って来たりする。
顔に口だけがあって口以外が常に揺れてるっていうビジュアルがカッコいい。
死霊と違ってワープを繰り返すのも困難。

そんな感じで楽しかった。
何も考える必要がないのでビールでも飲みながら観るのがちょうどいい
シーズン3も観れるようになったら観るが、正直S2まで観たらもういいだろという気がしなくもない

そんな感じでした

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「スーパーガール〈シーズン1〉(2015-2016)」#16~20/悪堕ち、フラッシュとの共演、シーズン1最終話

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原題:Super Girl :Season.1 放送局:CBS

 

#16「レッド・クリプトナイト(原題:Falling)」★
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・人気トークショー番組に出演したキャット。
出演者「キャット、この街で最も影響力のある女性に選ばれた感想は?」
キャット「それは訂正させてもらうわ。私は『最も影響力のある女性』じゃない。最も影響力のある人間』なのよ」オーディエンスは拍手‥
いつも通りの無双でプロップスを集めるキャットは番組でスーパーガールを賞賛。
一方、街のどこかでスーパーガールに憧れてスーパーガールのコスプレしてる少女がいじめられているのをスーパー聴力で見つけたカーラは飛来してスパガヲタ少女を擁護。スパガヲタ少女は一転、人気者となる。。
すばらしい始まり方。
・そんな愛されスーパーガールだが、事故の救助をしている時に現場に落ちていたレッド・クリプトナイトの光に照らされ性格が逆転、めちゃくちゃ悪い娘になってしまう。
悪堕ち回だ。
レッド・クリプトナイトはマックスウェルが対クリプトン人用にクリプトナイトから作られたクリプトン人の自制心を奪う鉱石。
カーラはOL時もビッチ風の意地悪な娘になり、エイリアン犯罪者を逃がしたり、周囲の人にも暴言を吐き、説教してきたキャットを殺しかけるなどエスカレートしていく。
殺されかけたキャットはスーパーガールの悪堕ちを発表。
冒頭のスパガヲタ少女もスーパーガールのコスプレ衣装を捨てる。
悪カーラは故アストラ伯母さんの黒ツナギを着て街を破壊し始めるヒールターンぶり。
責任を感じたマックスウェルロードと長官やアレックスの活躍で事件は収束した。
・この悪堕ちカーラの秀逸なところは、単純に悪人に買えられたというわけではなく、カーラが心の奥底に隠していた醜い感情を信頼する人たちに対してぶちまけてしまったところだろう。
レッド・クリプトナイトのせいなので皆はカーラを許すが「だけどカーラあんなこと思ってたんだ‥」と若干気まずい感じが残ってしまうところが面白い。
現実世界の有名人で喩えるとLINE流出みたいなものか。


#17「マン・フロム・マーズ(原題:Manhunter)」
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・前回の悪堕ちのせいで支持率低下したスーパーガール。
キャットは「メル・ギブソンも死ぬほど嫌われたけどゴールデン・グローブ賞プレゼンターにまで回復したわ。彼女も大丈夫」と前回、殺されかけたにも関わらず彼女を応援。
収監された長官はやる事ないのでクッキー(オレオ)を食っている。
ジョン・ジョンズのオレオ好き設定、随分出てくるのが遅かったな。早めに出しといた方が人気も上がっただろう。今後に期待だ。
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・今回は回想回。
10年前、火星人ジョン・ジョンズがカーラの義父ジェレマイアと知り合い、宇宙人を皆殺しにしようとしたオリジナルの長官と入れ替わった回想。
長官と入れ替わったジョン・ジョンズが、ジェレマイアへの義理を果たそうと娘を、荒れた生活をしていたアレックスをスカウトして更生させた回想。
カーラも回想する。少女時代、父と過ごした回想。キャットCOに入社した回想など。
・長官とアレックスは収容所送りにされそうになるが何とか助かる。
そしてジェレマイアが実は生きているらしい情報をゲットする。
・意地悪な秘書シヴォンは自業自得でクビになった。
そして強力な叫び声を発するスーパーヒューマンである事がわかった。
彼女は面白いキャラだったので、私生活でのカーラの敵である普通のOLでいた方が面白かったのでスーパーヴィラン化は残念だ。


#18「
フラッシュ(原題:World’s Finest)」★
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フラッシュ」との楽しいクロスオーバー回。
前回、唐突にスーパーヒューマンだった事が発覚したシヴォンは叫び声で、憎いカーラを窓から突き落とすが、それを突然現れたフラッシュがキャッチ。
本作「スーパーガール」と「フラッシュ」や「アロー」の世界は同一世界ではない。
そしてフラッシュはスピードフォースに抵触して速度を上げ続けてある周波数に達することによって次元の壁を超え、平行世界やタイムトラベルできるというDCヒーローの中でも稀な能力を持っている(思い通りには行き来できないが)
バリーは速度アップの訓練をしているうちに偶然フラッシュ」世界から、このスーパーガール」世界へと来てしまったらしい。
ちなみにこの回が放映された時の「フラッシュ」シーズン2の後半あたり。
バリーとカーラが揃った図は圧巻。
二人とも鳥山明の漫画から飛び出たかのように明るさとポジティブさに溢れている。
ウィンはオタク同士ゆえにバリーと気が合うが、ジェームズは嫉妬する。
シヴォンakaシルバーバンシーはライブワイヤーを脱獄させて手を組んだ。
シヴォンはカーラ、ライブワイヤーはスーパーガールとキャットに恨みがある。
ちなみにシルバーバンシーはスーパーマンヴィラン
それにしてもスーパーマンヴィランばっかり出てきますね。。

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スーパーガール&フラッシュに倒されるためだけに生まれて来たかの2人で哀れだ。
‥とか思ってたら、身を挺して街を守るスーパーガールに感動した市民達が力を合わせてカーラを守り、なおかつ悪役コンビを倒してしまったので驚いた
しかも消防士が水かけたら二人とも勝手に感電してダウン。。
結局、フラッシュが登場して作品内に与えた影響はカーラとジェームズをくっ付けるためとスーパーヒューマンを収容できる装置を警察に提供したくらいで、バリーはさっさと元の世界に帰った。
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#19「ミリアド・アタック(原題:Myriad)」
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シーズン1最終回の前編。
序盤から絡んできた魅力のないラスボスのノンとインディゴは、強力な洗脳技術「ミリアド」で市民の脳に神経信号を送ってセントラルシティの人達をまるごとマインドコントロールした。
皆がロボットのようになってしまう中、キャットが「ハリソン・フォードに伝えてくれる?私、おじいちゃんと付き合う気はないの」と今まで暖めてたっぽいギャグを言いながら出社してくる(キャット役のキャリスタ・フロックハートの夫はハリソン・フォード
キャットはエゴが強すぎてミリアドが効かなかったという面白い展開か?と思ったら、マックスウェル・ロードが開発した洗脳妨害装置のおかげだった。
スーパーマンも助けに来てくれたが一瞬で洗脳され、画面に出てこないまま敗北‥。
地球人にしか作用しないミリアドだが、マックスによると「スーパーマンは幼い頃から地球に馴染みすぎて脳が地球化しているから効いたんじゃないか」と推測する。
街には三人の実力者、スーパーガール、キャット、マックスウェルだけ残った。

三人は、キャット所有の古いTV局を利用して街の人達の洗脳を解く計画を進める。


#20「スーパーエンジェル (原題:Better Angels)」※シーズン1最終話
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シーズン1の最終回。
インディゴに洗脳されたアレックスvs.スーパーガールと、姉妹で一騎打ちさせられる。
防戦一方で危機一髪のところ、ジョン・ジョンズが2人の母親を連れてきた。
ママによる必死の説得で何とアレックスはミリアド洗脳を打ち破った。。
「母の説得とか、そんな事で洗脳が解けるのか?」という気がしなくもないが、2人の母親を演じているヘレン・スレイターはメタ的には初代スーパーガールなので凄い事をしても説得力がある。
スーパーガールはキャットのTV局から演説する事によって洗脳解除は成功。
‥思いのほか簡単だった。
この後「ミリアド事件まとめ」みたいな流れになってノンとインディゴを倒しに行く。
前回から続いてたミリアド事件の流れが完全に寸断されて仕切り直してラストバトルに出かけたので少し変な感じがする。
途中で一旦、仕切り直さないほうがよかった気がする。
ここからはかなり王道の、懐かしくなるような王道のヒーローもの最終回だった。


シーズン1
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アメコミ映画とかは、なるべくベタで王道なものが好きだが、このドラマは「フラッシュ」同様、凄くベタで王道の展開ばかりなのも良かったが、かなりマンガっぽい表現も恐れずそのままやってて、そこが好きなところだった。
良かった回は
第01話「ガールズ・ビー・アンビシャス」 フラッシュが2話かけてやった事を15分で済ます速度
第07話「トゥルー・ヒーロー」 
大事な話だから
第10話「トイマン」 
トイマンがいいヴィランだったから

第13話「ロスト・ファミリー」 神回。アレックスの人の熱演が凄かった
第14話ジャスティス」 神回。悪人へなら私刑は許されるのかという熱い問いかけ
#18「フラッシュ」 楽しいクロスオーバー
で、一番良かったのはやっぱアラン・ムーア原作を元にした13話かな。
この回は楽しみにしてたので、これが一番面白くて良かった。
「ヒーローとは」って事がテーマになった話が多いね(1、7、13、14話)
あとメインキャラがスーパーガールが良いのは当然として他の奴も良いキャラ揃いだったのが良かった。特にキャットが異常に良かったのが意外だった。
「こいつ要らないわ~」って感じのうっとうしいキャラも居なかったし。
欠点はあまり感じなかったが、メインの敵‥ノン、アストラ、インディゴなどに全然魅力を感じなかった事か。
また一話のうちに倒されてしまう敵にも魅力的な奴はいなかった。
全体的にヴィランが皆つまらなくて慢性的なヴィラン不足を感じた。
いや、いたわ。トイマンだけは魅力的だった。
スーパーマン系じゃなくてバットマン系のキチガイヴィランの方が面白いって事か。
ヴィランとも味方ともつかないマックスウェル・ロードはめちゃくちゃ良かった。
こいつはレックス・ルーサー的な、スーパーガールの最終的なヴィランになって欲しい。
それにしても本作は、ドラマ嫌いの自分にしては珍しくはまった。五話づつ観てたし
いつもシーズン1全部観たら「もういい‥」と思うが、これは早くシーズン2観たい


そんな感じでした

「スーパーガール〈シーズン1〉(2015-2016)」 #1~5 6~10 11-15

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「スーパーガール〈シーズン1〉(2015-2016)」#11~15/ビザロ、アラン・ムーア原作回、悪人への私刑は許されるか?。ブレイニアック8

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原題:Super Girl :Season.1

 

#11「マーシャン・マンハンター(原題:Strange Visitor From Another Planet)」
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・DEO長官ヘンショウakaマーシャン・マンハンタージョン・ジョンズのメイン回。
彼ら善良な緑色の火星人は、ホワイト・マーシャンと呼ばれる攻撃的な火星人に焼き殺され全滅させられた。
地球に来襲したホワイトマーシャンと対峙するジョン・ジョンズ。。
・一方、もう一人の主人公キャットCEOの話。
カーラの計らいで前の夫との間に生まれて現在は成人している息子アダムと会うが、ビジネス以外の人付き合いが苦手なキャットは上手くいかない。
だがカーラの尽力でキャット母子は少しだけ歩み寄る。
そしてアダムは凄い勢いでカーラに惚れて急接近する。前回はずみでカーラにキスしてしまったウィンはカーラと気まずい雰囲気のままだ(俺はウィンを応援したい)
それにしてもキャットは、ただカーラの上司ってだけなのにめちゃくちゃキャラ立ってて面白い。このアリーマイラブの女優さんも表情豊かすぎるし(気のせいか昔この人の吹き替えをしていた若村麻由美と声も似てる気がする)。この女優さんも、何か鼻や唇が凄く不自然になってるのが気になる以外は凄くいい感じで面白い。
キャット主人公のスピンオフオフィスドラマが始まったとしても普通に観ると思う。
ジョン・ジョンズの火星での回想は当然オールCGだった。
別に悪いとは言わないが「良い火星人の彼が悪い火星人に全滅させられた」というクラシックなSF譚を成立させるにはもっと念入りに描く必要があったのでは。しかもジョン・ジョンズ全然活躍しないし
だからジョンジョンズ回と思わせといて、私生活パートとヒーローパート両方でカーラ大活躍の回だった。
だから今回はヒーローパートよりも断然、カーラとキャットの私生活パートの方が面白かった

#12「ビザロ(原題:Bizarro)」
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・マックスウェル・ロードはスーパーガールの悪のクローン「ビザロ」を作り出した。
つまりヒーローものの定番、偽物ヒーロー回。
ちなみにビザロというのは、原作ではスーパーマンの有名なヴィランの一人。
スーパーマンのクローンで、悪人というより単純にアホすぎて善悪の区別すらつかないがパワーはスーパーマンレベルという厄介なパワー系池沼キャラ。
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DCのパワー系池沼キャラで他に好きなのはソロモン・グランディとかもいる。
スーパーガール版のビザロは、脳死状態の女性にカーラのDNAを注入してマックウェルが洗脳し「本物の方のスーパーガールは悪者で自分は正義のスーパーガールだと思い込まされている」
逆転要素としてはヒートビジョンの代わりに眼から冷凍ビーム。氷のスーパーブレスではなく炎の息吹。弱点のクリプトナイトを食らったら逆にパワーアップする‥など
カーラと同じパワーの私兵が持てるって物凄いことなのに、訳のわからん事に使ってあっさり敗北した上に捕まるマックスはアホなのか?
・カーラはキャットの息子アダムの猛アタックで付き合い始めるが、ビザロの邪魔が何度も入るのでアダムを振った。
その事でキャットは「あなたと私は似てないと思ったけど一つ似たところがあったようね。私は若い頃に自分のためにアダムを捨てた。まさか貴女が同じ事をするとはね」という皮肉が見事過ぎる。
しかも大物の上司が自分を下げてそれを皮肉の前フリに使ってるんだから、これ以上見事な皮肉も中々ない。面白キャラと化していたキャットだが久々に切れるところを見せた


#13「ロスト・ファミリー(原題:For the Girl Who Has Everything)
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前回のラスト、帰宅したカーラは部屋に奇妙な植物があるのを見つける。
その植物はカーラに取りつき、彼女の今はなき故郷クリプト星の夢を見せる。
この植物は宿主が見たい幻想を見せる事で寄生し続ける宇宙植物ブラックマーシー
このドラマに、この話があるのは既に知ってたので楽しみにしてた。
この話はアラン・ムーアが書いたスーパーマンの人気のストーリーの一つ「For the Man Who Has Everything」が元になっている。
これは邦訳が何度も出てるし※1,2、これまた天才ブルース・ティムによって「Justice League Unlimited」でアニメ化されたのも観た。
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原作では宇宙の帝王モンガルがスーパーマンに寄生させたのをバットマンワンダーウーマン、ロビンらが助けた。
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まあとにかく、このスパガのドラマ版では何度か出てきているヴィランかつ唯一の肉親であるカーラのアストラ叔母さん‥の夫(テロリスト)がカーラにカマした。
それをDEOとジミー&ウィンが助ける。
キャットは「キーラ(カーラ)はまだ出社しないの?!」と急かすコメディリリーフ
「一時間以内に出社しないとクビ」と言われて、仕方なく長官がカーラに化けて出社。
長官は僅か数分間キャットの相手しただけで「囚人の相手する方がマシだ‥」と呟くオモシロ展開。俺を笑顔にして喰うメシはうまいか?
原作ではスーパーマンは鋼鉄の意思で夢だと気づいて涙ながらに本当はいない幻の息子に別れを告げて自力で返ってくるところがグッと来たがカーラはそこまでメンタル強くない。
ブラックマーシーの幻影世界に取り込まれ現世での記憶を失って居心地のいい世界に閉じこもってしまう。
そこへカーラの義姉アレックスが精神に入れる機械で乗り込んでくる。
カーラを目覚めさせまいとする幻影の両親はアレックスを止める。
そこでアレックスはシルベスター・スタローン級の長くて熱い演説をかます。
アレックスの長台詞を要約すると「現実はこの夢の世界と違って辛く厳しいわ。でもそれが生きてるって事なのよ。私は妹(カーラ)と一緒に生きたい!」
ここは凄い熱演で、この13話まで観た中で初めてジーン!として眼が潤んだ。
台詞の内容もよかったが、アレックス役の女優の熱演が凄くて、そこに感動した感じ。
そしてここまで只の便利キャラで空気って感じだったアレックスが輝いた瞬間だった。
原作ではブチギレたスーパーマンが敵をボコって最終的には敵にブラックマーシーをかまして永遠の夢を見させた。
だから本作でもノンにブラックマーシーをかますんだろうと思ったが残念ながらそういうシーンはなかった。シーズン1の最後でそんな場面あったらいいな。
ノンとか全然魅力ないから、この回でさっさと倒しても良かったと思うが。。
とりあえずムーア原作のこの回が神回で、目立たなかったアレックスも輝いてよかった

#14「ジャスティス(原題:Truth, Justice and the American Way)」★
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・前回、長官がカーラに化けて出社したせいでキャットの機嫌を損ねてしまった。
キャットはカーラへの当てつけで新しい秘書を一人増やし、カーラよりも褒めたりして仕返しする。
そんな目に遭ったカーラは「あんな子すぐやめるわ!なんか逆にかわいそう!w」とか言いつつも同様を隠しきれず電話の受話器を握りつぶしていた。
いつものことだが、どこまでも可愛い師弟。
そんな感じでカーラのOLパートは、新しい秘書とのバトルで楽しい。
・ビザロ回で、スーパーガールを殺そうとしたマックスェルロードをDEOは拘束し続けている。
ジミーは「マックスウェルロードは悪人だが、正式な権限なしに拘束し続けているのはまずいよ」とカーラに言う。
カーラは「彼は私を殺そうとしたのよ!それに裁判したら億万長者の彼ならあっさり自由の身になってしまう。そうすればまた犠牲者が出る」と反論。
どちらも正しいので凄く面白い。
カーラの言う様に危険な悪人マックスを拘束し続けるのが世界の平和にとってベスト。
しかし、それは同時に「危険だと『俺たちが』思った人間を独自の判断で私刑をくだしてもOK」という事になってしまい、法治国家としてのアメリカそのもの自体が揺らいでしまう危険性がある。
キャットは、そんなジミーの事情は知らないが
デイリープラネットゴシップ記者をしていた駆け出しの頃、人気イケメン俳優がDVしている事に気づいたが、彼のファンからの批判を恐れて見て見ぬふりをした。数ヶ月後、彼は妻を撃ち殺した。ジャーナリストは真実を伝える義務があるんじゃないかしら」と昔話をする。
それによってジミーはますますジャーナリストとして見て見ぬふりはできなくなる
彼はカーラに「このDEO基地は今や強制収容所だ。(法整備されてない凶悪宇宙人ならともかく)マックスウェルは悪人とはいえ只の人間だ。地球最強の君がパワーをこんな事に使えば君はマックスウェルと同じになってしまう」とカーラに再度訴える。
・今回の鎖を使うヴィランは、異次元監獄フォートロズの元看守だった。
フォートロズから脱獄した宇宙人犯罪者を見つけては、自分の中の尺度で私刑を下していたのだ。
つまり今回ジミーに指摘されたスーパーガール&DEOの欠点を悪い方向に発展させたかのような存在が敵として現れたわけだ。
カーラが自分の中の正義への問いと闘うことと、このヴィランと闘う事が見事にシンクロしている。
どういう結末になるのかは、、それは一つしかない。
この回も最初から最後まで傑作だった。



#15「ファイナル・カウントダウン(原題:Solitude)」
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・意地悪な秘書が増えたことで、可愛い感じで苛立つカーラが見れるようになった。
この意地悪な秘書は面白くするので今後も居て欲しい。
・ネット通信を自由に移動できるインディゴakaブレイニアック8が登場した。
ノンの知り合いの犯罪者。
スーパーマンの宿敵ブレイニアックブレイニアック5ならともかく、ブレイニアック8とか初めて聞いた、全然知らないのでググった。
インディゴというロボ少女の身体に侵入したブレイニアック一族の末裔がいて、それを元ネタにしたようだ。
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まあとにかく、ハッカー系のヴィランだとわかってればいいだろ。
インディゴのハッキング能力に対抗するためにウィンはDEOから引き抜かれた。
えっ、ウィンってそんなに凄い奴だったの?
というか何でそこまで天才ハッカーだったウィンは一般企業の窓際社員をしているのか‥?まあいい
カーラは前回、長官と喧嘩してDEOから飛び出してしまったしウィンが居ないので、ジミーの提案で北極にあるスーパーマンの「孤独の要塞」に行く。
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めちゃくちゃ重くて持ち上げられない鍵とかも出てきた。このドラマはコミックのマンガっぽい要素を現代的アレンジとかせずそのまま描写するのが良いね。
インディゴは核ミサイル群で地球人を皆殺しにしようとしたがカーラ&DEOの活躍で阻止された。インディゴはDEO本部にいるウィンをネット回線を経由して人質にしようとしたが、逆にウィンが悪質なマルウェアをインディゴにインストール。なんとウィンがインディゴを倒してしまった。
ウィンが凄すぎるのか、インディゴが弱すぎるのか、それともその両方なのか‥。
ブレイニアック一族だし、てっきりインディゴがノンに代わってラスボスになる展開を想像していたので驚いた。
更に意地悪な秘書が、ウィンに優しくされてウィンに惚れるという展開が。。
とにかく今回の話の中で、ウィンに次々と凄い事が起こるのに当のウィンは「やれやれ‥」みたいな態度を取り続けるもんだからウィンの凄さがどんどんうなぎ登りになる不思議な回だった
カーラとアレックスと長官は仲直りした

そんな感じだった
この第11話~15話は、それまでよりもめちゃくちゃ面白かった。
また今まで目立たなかったり活躍しなかったキャラが大活躍するパターンが多かった。
とりあえず15話まで観た感じだと自分の中では「フラッシュ」より好きだな


そんな感じでした

「スーパーガール〈シーズン1〉(2015-2016)」 #1~5 6~10

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スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)

スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)

 

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「ウィッチ (2015)」デーモンはたいがい山羊のふりをして近所の子供達を見張っているんだ

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原題:The VVitch: A New-England Folktale
監督:ロバート・エガース 製作国:アメリカ/カナダ 上映時間:93分

 

「スプリット」の美少女なのか変な顔なのかよくわからない不思議な顔のヒロイン、アニヤ・テイラー=ジョイ主演ホラー。この子好き
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彼女が可愛かったので楽しみにしてたが、本当は本作で注目を浴びて→「スプリット」の主演に起用されたという順番。
何か静かで深刻そうな雰囲気で進んでいくオカルト系ホラーが好きだし、大して知識ないが悪魔や魔女を扱ったものも好きだ。
本作は低予算で撮られたが各映画祭で物凄く評判になったらしい。
この監督はこれがデビュー作だったのに、次回作は吸血映画の超クラシック「吸血鬼ノスフェラトゥ (1922)」のリメイクを撮るらしい。
ここ数年、インディーズ監督が低予算ホラーやSFのデビュー作でセンスを見せて→二作目はいきなりアメコミ映画やSWなどの超大作に起用された!みたいなのが多くて、これはアメリカンドリーム感あって‥自分とは何の関係もない他人の事ながら気持ちいい(そのうち半分以上がインディー村に逃げ帰るらしいが)。
話題作や尖った感じの内容の映画やTV番組を制作しているエンタメ企業A24が制作。

 

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17世紀‥1630年のニューイングランド
住民と衝突した中年夫婦は町を出て、5人の子供たちと共に森の近くの荒れ地に移り住むことにした。
長女トマシン(アニヤ・テイラー=ジョイ)が森のほとりで赤ん坊サムに居ないいないバァしていたが、何回目かの居ないいない~‥( ᐛ )バァ!したら赤ん坊が消えていた。
顔を隠している3秒間の間に消えた。これはもう神隠しってやつだ。
トマシンは本能的に森へ駆け出すがもう見つからなかった。
黒いウサギがこっちを見ているだけだった。
木や草と話をする子は大人になる前にどこかへつれていかれてしまう。。
掴みはかなりいいぞ。ゆら帝のこの曲を思い出した(PCで読んでる人はこれを再生して聴きながら読んでみるのはどうだろう)
www.youtube.com 3×3×3 ゆらゆら帝国 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索

森の洞穴では全裸の老婆(魔女?)が何かの肉を生のままムシャムシャ食っている。
末っ子を失い悲しみに暮れる家族。
「きっとサムは狼に連れ去られたんだろう」という事で収まった。
現実世界でも赤ん坊は希望だが、フィクションではなおさらそう。赤ん坊=未来への希望なんで、それを失ったこの家族は殆ど死んだも同然だ。
そして、それからというもの両親は徐々に鬱っぽくなっていき、家族には不幸なことが起こり始める。大事な銀食器もなくなる。
「長女トマシンは魔女なんじゃないか?」
「末の双子は悪魔の使いである家畜の山羊といつも話していて怪しい。。」
などと疑心暗鬼で魔女狩り的思考となった両親、家族は狂気の淵に陥っていく。。
みたいな話
そんな感じでアバンはかなりホラー映画っぽかったが以降は怪異も控えめでどちらかというとホラーっていうか暗いミニシアター系映画っぽい雰囲気。
軽快なホラーを期待すると面白くなく感じる人もいるかもしれん。
自分も一瞬戸惑ったが楽しめた。そして帰宅する頃には本作の事がかなり好きになっていた。

映画の大半は、共同体から離れてしまった事によって両親が鬱っぽくなっていき精神の均衡が悪くなっていく様子。それを不安そうに見ている子供たち。そして家族がバラバラになっていきやがて崩壊する様を丹念に描いている。
このお母さんは始終メソメソと泣いてるし父親は悲しそうな顔してるだけだし、なかなか気が滅入る。
中世イギリスが舞台だからいいが、これが邦画だったらもっと気が滅入っただろう。
この父親はまともに稼げなかったり逃避癖があり妻や子供たちに父親らしく胸を張って行動する事が出来ないし良くないことがあると全部他人のせいにしてしまう。
そして母親は常に過去ばかり見てもうどうしようもない現状に対して文句や後悔ばかりしている。そしてやはり良くない現状は全部他人のせいにしてしまう。
それで2人とも徐々に狂っていくんだが別に悪い人ではない。というか恐らく二人共ちゃんとした環境にさえいれば良い人として過ごせるだろう。
二人共、気が弱くて生活力もないため破滅してしまうだけだ。
この両親を見てるととにかく「気が弱い」という感想が浮かんでくる。
だが、世の中の悪い事しちゃう人の大半も、心が弱すぎるだけの普通の人なんだろう‥っこれ誰が言ってたっけ?荒木飛呂彦か。
悪魔は心が弱った人に忍び寄り、何か良くないことをする(もしくはさせる)。
ホラー映画は大体そうだが本作も劇中、悪魔や魔女も出てくるが、それらは、そういった「頭がおかしくなった」「魔が差した」という精神失調のメタファーなわけです。
この両親が松岡修造のような人間なら恐らく魔女や悪魔は一切出てこないだろう。
ちなみに子供たちは強いのだが、子供なので抗うすべを知らない。
そして魔女や悪魔は、彼らの心のスキを埋めるものの姿をとって誘惑してくる。
トマシンの弟はたぶん‥10歳くらいかな?精通済みなんだろうけど、冒頭から姉トマシンの巨乳を頻繁にチラ見している。
近親相姦じゃなくて単純に女体に興味でてきて、つい見ちゃう感じ。
だからか森の魔女?はエロい姿で現れて彼をだめにしてしまう。
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母親の前には、母がいつも見ている「過去への後悔」に関するものだし。
この辺が凄くうまいなと思いました。普通の人間の姿になって出てくるだけなのに「悪魔の仕業だ」とひと目でわかるのが凄いし安上がりでいいと思いました。
最終的には不思議だけど妙に開放的に終わる。ラストシーンはめっちゃカッコいい
これはロブ・ゾンビの「ロード・オブ・セイラム」に少し似た話だと思った。本作の場合、主人公のトマシンが抑圧されてる分だけ「ロード・オブ・セイラム」よりもわかりやすい

それと本作は何かが起きる前、その予兆を画面から消すのが凄く上手かった。
そして起きる出来事はこちらが想像してない意外なものばかりだし、かなり楽しめた。
アニヤ・テイラー=ジョイちゃんは相変わらず魅力的だった。
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可愛いが瞳が離れすぎてるしデカすぎる。だからホラーや悲しげな役にぴったり。
完璧すぎる顔は「へぇ、キレーだね」とか思ってすぐに忘れてしまうが、端正な顔に少しだけ欠点があった方が頭にこびりついたりする(アイドルグループも全員美人じゃなくて変な顔の子がいた方が良いのと同じだ)
子供みたいな顔に、巨乳と熟女っぽい下半身というバランスも凄く好き。
彼女はエクササイズしてぺったんこの腹にしたりせず今のふんわりボディのままでいてほしい(だけどX-MEN出る時に鍛えちゃうんだろうな)
とにかくこの女優大好き
あと本作は美しい画面だが、居心地が悪くなる系の「生」の気持ち悪さ(老婆の全裸とか姉に性的興奮を感じる少年とか孵りかけの卵とか内蔵はみ出た動物とか)が満載で、悪魔が生まれる土壌に拍車がかかる。もっとかけてくれ

中盤の、両親や子供たちが地味で悲しく辛い展開でどんどん沈んでいく展開はしんどかったが凄く画面に惹きつけられた。
特別に新しいことが起きるわけではないのだが、凄く新しい映画を観たような気分になって、ストーリーは悲惨なのだが爽やかでフレッシュな気分になれた。
特に父がはっと見たら小屋が壊れてる場面と悪魔が出る場面とラストシーンがめちゃくちゃカッコいい。
CG等は数シーンしか使ってないけど全編、悪魔の存在を身近に感じるし
この監督は好きになれそう。早く次の映画観たいわ
とりあえず「インシディアス」や「死霊館」などのジェームズ・ワン制作ホラーの様にブッ座っていれば次から次へと怖くて楽しい出来事を口に入れてきてくれる親切なホラーではない。
本作は面白さを自分で見つけて掴み取らなきゃいけないタイプの映画。
だから本作を観てつまらないと言う人も結構いる気がする。
しかし最近良く思うのだが「面白い」という事は結局、自分で面白さを見つけて脳へと持って帰ったその情報を脳内で掴み取る事によって面白さが発生するのだ。
だから大なり小なり全ての面白い事は、自分で掴み取っているとも言える。
もしくは他人が「ここがこうだから面白い」と具体的に言っているのを鵜呑みにしてなるほど!全然わからなかったけど、そういう話だったのか。だんだんそんな気がしてきました。ひざポン目から鱗で我が意を得たりですよ彗眼ですね!むしろ映画を実際観るより面白い!ネタバレ教えてくれて気づくことができたのでネタバレ大歓迎です!」などと思ったりして、他人が言う面白さを自分が感じたものだと錯覚する‥この二通りしか面白さを掴み取るすべはない。
もちろん面白さは自分で掴み取らなきゃ意味ない。じゃないと面白くないから
自分で面白さを掴み取ろうじゃないか。そして全く新しい日々を共に始めよう
 
そんな感じでした

映画『ウィッチ』 オフィシャルサイト

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