gock221B

映画その他の感想用ブログ

「キングスマン:ゴールデン・サークル (2017)」ファンが望む要素を推し進めた続編っぽさとユニバース化の準備

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原題:Kingsman: The Golden Circle 監督&制作&脚本:マシュー・ヴォーン
原作&製作総指揮:マーク・ミラー 製作国 イギリス 上映時間 140分
シリーズ:「キングスマン」シリーズ

 

やたらキャッチーで刺激的な作風や描写が多いためか、このシリーズや「ウォンテッド」、「キック・アス」シリーズなど、原作コミックしかもオリジナル作品がやたらと映画化されてヒットするライター、マーク・ミラーの原作コミックの映画化‥の続編。
他にも映画「ローガン」の原案の一つになった「Old Man Logan」。MCUの「シビル・ウォー」や、そもそもMCUアベンジャーズもUltimatesっぽいから強引に言えばマーク・ミラーが原案の一人と言えなくもない‥かもしれない。
「ウォンテッド」「キック・アス」などを始めとする自分のコミックだけの”ミラーワールド”という自分のコミックだけの出版社を立ち上げてたのだが、最近、覇権を握りつつあるNetflixがそのミラーワールドの映像化の権利を買ったのでNetflixキック・アスとかウォンテッド他ミラーのコミック群がドラマ化されるのかもしれん(キングスマンはミラーワールドじゃないっぽい)
僕はというとミラー原作映画は面白いので観るが、特別に好きなわけでもない。
前作の映画版「キングスマン」は、過去の荒唐無稽だったスパイ映画に敬意を込めて荒唐無稽にした感じ。そこまでいくともはや完全にスーパーヒーローで、スパイ映画とアメコミヒーロー映画の中間といった感じ。敵は前作ではレイシストのIT長者、今作では自己責任論で他人を見捨てようとするサイコパス‥など、好ましくない考えの人を倒す傾向がある。あとポップな残酷表現による人体破壊描写が多いのも特徴。前作クライマックスではレイシストの頭がカラフルに吹っ飛ぶシーンがあって、これを異常に嫌う人が結構な数いるのだが何故なんだろう?コミカルに惨殺するのが不謹慎と思ったのだろうか?
それよりも眼鏡+スーツの英国紳士、少年と中年男性のバディものという部分で腐女子の方々にウケて熱狂的な支持を得た印象が強い。その熱狂は完全に死んだハリーを蘇らせてしまったほどだった
中盤くらいまでのネタバレがまあまああります

 


Story
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どの国家にも縛られることなく秘密裏に正義を遂行する国際的な英国紳士スパイ組織“キングスマン”。
貧困地区の不良少年エグジータロン・エガートン)は、父のかつての同僚ハリーコリン・ファース)の導きにより彼を師としてキングスマンとなり、彼を失いつつも世界をレイシスト達の魔手から救った。
ハリーの跡を継いで”エージェント・ガラハッド”となったエグジー。
彼はいつもの様に活躍していたが、サイコな女ボス、ポピージュリアン・ムーア)率いる世界的麻薬組織“ゴールデン・サークル”の攻撃により、キングスマンは とメカニックのマーリンマーク・ストロング)を除いて全滅してしまう。

生き残ったエグジーとマーリンはアメリカに渡り、バーボン・ウイスキー蒸溜所を営む表の顔を持つ、キングスマンの同盟スパイ組織“ステイツマン”に協力を求める。
ステイツマンの面々‥しょっちゅう酒を飲んでいるボスのシャンパジェフ・ブリッジス)。レーザー投げ縄を使うエース諜報員ウイスキーペドロ・パスカル)。血気盛んな諜報員テキーラチャニング・テイタム)。メカニックだが本当は諜報員になりたいジンジャーハル・ベリー)などのアメリカンな人達に戸惑うエグジー達の前に、死んだはずのハリーまで現れる。
ゴールデン・サークルは欧米に蔓延しているドラッグ全般にウイルスを混入させて身代金を要求する。
エルトン・ジョンエルトン・ジョン)も人質にされてジュークボックス代わりに演奏させられまくってかわいそう。

ゴールデン・サークルの陰謀を阻止すべく決死の戦いに臨むエグジー達だったが‥
みたいな話

 

 

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冒頭、立派なキングスマンとして活躍するエグジーの前に、前作のライバルだったがキングスマン試験に落ちて敵になったボンボンのボンクラ、チャーリーが生きていてゴールデンサークルの暗殺者として現れる。
チャーリーは前回もげた腕の代わりに(もげたっけ?覚えてない)ウィンターソルジャーよろしくハイテク機械の腕が取り付けられている。
難なくチャーリーを一蹴したエグジーだったがデータに侵入された事が原因で全メンバーの全居場所にミサイル同時発射で全滅してしまう。
これは逃げようがない。エグジーは前回ラストで知り合ったスウェーデン王女ティルダの実家に食事しに行ってたため無事だった。
エグジーと同時にキングスマンとなって頼れる同僚エージェント・ランスロットとなったロキシー、愛犬JB、エグジーの不良友達の一人なども爆撃で死亡。う、嘘だろ‥。ロキシーとJB早くもリタイア‥。
映画で真っ先に死ぬのが犬と女の子というのは意表を突かれた。
それにしてもティルダ王女を前回ラストでナンパしてたのはギャグシーンかと思ってたら、エグジーは彼女とめちゃくちゃ真面目に付き合ってるので驚いた。
ミッションで女性でイチャイチャしなきゃいけない時もわざわざティルダに電話して「イチャイチャしてもいいかな?」とお伺いを立てるエグジー。
不良の中にたまにいる真面目系ヤンキーだったようだ。
まあ、とにかく生き残ったエグジーとマーリンは、同盟組織ステイツマンを頼りアメリカはケンタッキーへと向かう。
そこで前回、サミュエル・ジャクソンに撃たれた直後にステイツマンによって救出されて生きていたハリーと再会する。
しかしハリーは脳への副作用で記憶喪失になっており蝶の学者になりたかった若者の時まで記憶が退行しておりエグジーやマーリンの事も思い出せない。
そんな彼を、子犬のように瞳をウルウルさせた切ない顔で見つめるエグジー。
エグジー「本当は蝶じゃなくて僕を壁に留めたいくせに‥」何言ってるんだこの子‥
エグジーは色々がんばってハリーの脳を刺激して記憶を呼び戻す。
しかしまだ副作用が残っていたのか片目になって遠近感が狂ったせいか、もしくはその両方なのか以前ほどの戦闘力を発揮できない。そのため、作戦には同行するがラスト付近までエグジーに護られる役柄になった。前回とはエグジーと役割が逆転した。
そしてエグジーがハリーの不調に懸念を抱き不協和音が鳴り、そして再びハリーへの信頼を取り戻すのが中盤。
テキーラチャニング・テイタム)はポピーのウイルスにやられたので冷凍睡眠状態で保護され、ウイスキーがエグジー&ハリーに同行して解毒剤を探しに行く。

 

 

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前回のサミュエル・L・ジャクソンが演じたIT長者っぽい悪役は、環境を良くするために自分が選んだ優れた人類以外の者を大勢殺して世界を良くしようという面白い悪役だった。今回のヴィランも力が入っていた。
今回のジュリアン・ムーア演じるポピーは莫大な資金でカンボジアの遺跡跡に、夢のあった50年代当時のアメリカを模したテーマパーク「ポピーランド」を作り上げ、そこには様々な50年代アメリカっぽい施設が並んでいる。
そこには失敗した者を噛み殺すサイボーグ犬、人間をミンチにする恐ろしいマシーン、ゴールデンサークル隊員に金の輪っかを植え付けるマシーンなどがある。
彼女が一体どういうキャラなのかというのは結構描写が少ないので推測するしかないのだが、アメリカ大好きな割に国外にアメリカっぽい空間を作って住んでいる‥というのは、現在のアメリカが嫌いで自分が好きな空想の中の50年代っぽいアメリカを作り上げたって事なのかな。
気に入らない部下や敵はミンチマシーンでミンチにしてハンバーガーにしてしまう。
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見た目は綺麗なのだがなかなかエグい‥という前回のカラフルな人体頭部爆破に通じるギミックが今回これだろう(今回は他にもCGとはいえエグジーが指を入れた女性の膣の内部がスクリーンに大写しになったりもして中々エグい)
彼女は欧米に蔓延している全てのドラッグにウイルスを混ぜた(酒もだっけ?忘れた)
感染すると青い筋が顔に浮かび上がり次に躁状態になり次に麻痺状態になり、やがて出血して死に至る。
「解毒剤が欲しければ法外な金を払え」‥と、ドラッグ使用者全員を人質にした身代金要求を大統領にしてくる。
日本と違って欧米なのでドラッグ使用者は非常に多く、その数100万人。
ポピーは食料品や化粧品や薬に混入させることもできたはずなのに何故ドラッグに混ぜたかの理由は特に説明なかったが(あったかもしれんが聴き逃した)きっと「ドラッグ使用者を一掃して美しいアメリカを取り戻そう」とかそういう感じなのかな?
キャラ萌えしてない自分は個人的には毎回の敵の犯罪がこのシリーズの一番面白いところ。
脅迫を受けたアメリカ合衆国大統領は「そんな大金払いたくない。というかジャンキーとか死んでもさぁ‥、むしろそっちの方がいいんじゃない?w」と見捨てる気満々。
似た事件が日本で起きたとしても同じ意見がめっちゃ出てきそうだ。
正義感の強い、女性副大統領っぽい人は「国民を見捨てる気ですか!」と訴えるが大統領は却下、そのうち副大統領も感染してしまい隔離される。
ポピーやマスコミに対しては「くそっ!身代金を用意するからもう少しだけ待ってくれ!」などと良き大統領を演じるが実は一切払う気がない。
この「ポピーの犯罪が大統領によって加速する」この辺が一番面白かった。
そんな国民を救う気がない大統領を盗聴したステイツマンは、生き残りキングスマンと共闘してポピーランドへと解毒剤を奪いに行く
ポピーは完全に狂ってるがゆえに思いついたこと即、全部実行するし自分が殺される瞬間まで一切、後悔も恐怖もないまま‥というメンタル的には最強の部類に入るヴィランだった。
「さすがにここまで大金持ってるのはおかしい」とか「なぜ強い部下がチャーリーしかいない」とか色々あるが、そういうところをツッコんでいくと制限時間内にポピーを倒せなくなるのでそれはどうでもいい。「ポピーは狂ってるから」という事でいいだろう
前回、好評だったハリーの教会でのワンカット風大暴れは今回、エグジーと2人でもって行われ、なかなかの見せ場になっていた。

 

 

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チャニング・テイタムハル・ベリー好きなのでエグジーと活躍したりするのを期待してたが、ハル・ベリーはただのサポートだしテイタムはウイルスに速攻かかって最後まで出番ないので残念だった。
どうやら制作陣が制作したがってる三作目や、スピンオフ「ステイツマン」で主人公させるからテイタムは今回ただの顔見せ‥そんな感じだったようだ。
シビルウォーブラックパンサースパイダーマンを顔見せしたようなもんか。
自分の場合エグジー&ハリーのカップルやメガネ英国スーツなどにフェティッシュな感情を抱いてるわけでもないのでどっちかというとステイツマンの方が観たい。
2作作られたから色々わかったことの一つに「エグジー以外のキャラ唐突にめっちゃ死ぬなぁ」というものだった。
あまりに唐突に何の予感もない時に死ぬ事が多いので現実の死っぽさがある。
前回のハリーは、あまりに人気出たから特別に生き返らせてもらった感じだが、ハリー以外は生き返らなさそうだなぁ。
それにしても「そこまで殺す必要性あのかな」というキャラまでバンバン殺すところにマーク・ミラーっぽい感じがした。マーク・ミラーは真面目なコミック描いてて売れなかったがキャラが不必要なまでに無惨に死ぬ描写を増やしたら売れっ子になったせいか妙にそういう描写を入れたがる人という印象がある。
だけど、うーん‥。どのキャラも死ぬ意味が殆どない気がするんだけどなぁ。
特にワンちゃん‥JBとか殺す意味ある?敵への怒りを燃やすため?いやいや、「犬?うーん、殺したらインパクトあるな。よし!殺しとけ」いかにもマーク・ミラーっぽいアイデア。こういうところがあんまり好きになれないんだよね
ちなみに本作は想定したほどヒットしなかった(制作費トントンくらい)。
なかなか面白かったしキャストも豪華だったのに何故なんだろうね?
僕はというと‥面白かったけど前作ほどのインパクトは感じなかった。まぁ‥普通ですかね。。
やっぱりこのシリーズはキャラクターを好きじゃないと面白さが半減される気がする。だがエグジー&ハリーに御執心なお姉さまは前回と同じかそれ以上に盛り上がれることだろう

 

そんな感じでした 

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「キュア ~禁断の隔離病棟~ (2017)」雰囲気とか怪奇映画みたいな終盤は良いけど脱出しては連れ戻される‥が繰り返され過ぎてしんどい

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原題:A Cure for Wellness 監督&脚本&原案:ゴア・ヴァービンスキー
製作国:アメリカ 上映時間:147分

 

一体どういう映画なのか全然知らずに観た。
この監督は「リング」ハリウッド版リメイク「ザ・リング」とか「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどの人。
監督&脚本&原案だし、原作がある大作映画ばかり撮ってきた雇われ監督が本当に撮りたかった映画はこれだったんだろう多分
主人公のデハーンはアメスパのハリー・オズボーン役でその才能に注目が集まったがリュック・ベッソンのSWのこと「ヴァレリアン」とかアメスパとか、出演した大作映画がどれもヒットしない不遇の俳優。
ヒロインのミア・ゴスは「ニンフォマニアック Vol.2 (2013)」で、プロのビッチ主人公シャルロット・ゲンズブールの養女役をやってた眉毛のないギレン・ザビ風のやたらと脱ぐ役が多い美少女。凄く雰囲気あって良い感じだがシャイア・ラブーフと電撃婚した。シャイア・ラブーフは嫌いではないが若い時に彼と長く付き合ってるという時点で相当ヤバい気がしないでもない
というかこの男女の主人公、顔の雰囲気が似てるので兄妹に見えるな

 

 

Story
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NYの金融会社で働く主人公ロックハートデイン・デハーン)は、アルプスの巨大な療養所に出かけたまま戻らない社長を連れ戻すように会社から命じられたので件の療養所にやって来るが、なかなか社長に会わせてもらえない。
そんな中、彼が乗ってたタクシーが事故って脚を骨折。そのまま療養所で治療を受ける事になる。
そこで、やっと社長に会えるが様子がおかしいし、すぐ行方不明となってしまう。
患者たちは皆、外界で成功した富裕層ばかりだが妙にボンヤリしてるし、院長ジェイソン・アイザックス)や職員たち、年寄りばかりの療養所で一人だけ若く院長が贔屓にしている少女の患者ハンナ(ミア・ゴス)なども皆どこか怪しい。
ロックハートは社長を捜しながら療養所で治療をしたり、ハンナを連れ出して町に降りたり色んな話を聞いたりウナギの幻覚を見たりしてるうちに、この施設の恐るべき秘密を知るのだった
そんな話

 

 

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そんな話なので当然、この療養所や院長は良からぬことをしていて、FFの主人公みたいな名前の主人公ロックハートはそれを暴いてここを出ていこうとする話。
だが味方が居ないアウェイの場所だし脚を骨折しているのでままならない。
しかし治療の過程で幻覚を見たりするし「ひょっとして俺は狂気に囚われてるのでは?」と、主人公が自分の主観に自信が持てなくなる系の療養所ミステリーサスペンス+田舎ホラーっていう雰囲気で話が進んでいって、終盤一気にホラーになる。ホラーっていうより昔の怪奇映画みたいな感じになる。
そんな終盤と序盤はワクワクして好き。
ヨーロッパの療養所が舞台の映画って、自分に縁がない場所だし異世界に思えるから面白い(感想記事書いてないけど「グランド・フィナーレ」という療養所みたいな高級ホテル映画も面白かった)
序盤で、ロックハートが巨大アイソレーションタンクに入るという謎すぎる治療法のシーンが面白かった。職員が「タンクでは幻覚を見ることがあります。異常があればタンクを叩いてください」と言う。そしてロックハートは大量のウナギの幻覚を見て酸素ボンベを落としてしまう。外では職員の元に美しい看護師がやってきて白衣を脱いで乳を見せる。だけどその乳は若いのに異常なまでに垂れている。職員はその乳を見ながらシコりまくる!だからロックハートのSOSに気づかずロックハートは死にかける‥という間抜けなシーンが面白かった。他にも新たな謎をGETするシーンはどれもシュールで楽しい
この監督ってこういう映画が撮りたかったんだなぁと思った。
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序盤と終盤は面白いが、中盤がイマイチだったかもしれない。
院長やこの診療所の陰謀の新事実が明らかになる度に、ロックハートは外部に連絡したり外の世界に出ようとしたり警官に垂れ込んだりする。
その度に院長や職員たちに捕まって診療所に連れ戻される。そして「あなたの精神は混乱しています」と諭されて治療を受ける。
定番の展開だ。だけどそういう展開は1、2回でいいだろう。3~5回くらい繰り返されるので観ていていい加減しんどくなってくる。
「田舎ホラーで地元の警察に垂れ込んでも、診療所の儲けで麓の村も成り立ってるんだからグルに決まってるだろ!」とかイライラする。
そもそもこういう謎の田舎を尋ねる映画では否が応でも主人公に感情移入して観てるので、不本意に拘束される施設に連れ戻されるシーンが繰り返されたら本当にダルい。
そんな風に停滞する中盤はダルかったが全体的には面白かった。
特に序盤のミステリーっぽさ、終盤の怪奇ホラー映画っぽさが良かった(仮面とか炎上とかのクラシックな怪奇っぽさはワクワクした)
でも印象が分散して曖昧になってる気がするので、サスペンスなのかミステリーなのかホラーなのか、どれか一つに絞って分かり易くした方がヒットしたのではないか?と思ったが、この監督はきっとこういうどういう内容か曖昧なものが作りたかったような気がするのできっとこれで良かったんだろう


そんな感じでした

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「スター・ウォーズ/最後のジェダイ (2017)」映画としてもSWとしても破綻してる気がするが妙な魅力があって面白いし好き

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原題:Star Wars: The Last Jedi 監督&脚本:ライアン・ジョンソン
製作:キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムスほか
製作国:アメリカ 上映時間:152分
シリーズ:「スター・ウォーズ」シークエル・トリロジー。「スター・ウォーズ」シリーズ

 
旧三部作‥オリジナル・トリロジー(1977-1983)から30年後を描いた、シークエル・トリロジー(続三部作)の2作目。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)」の続編。
2015年から新しく作られ始めた「フォースの覚醒」も外伝「ローグ・ワン」どちらもかなり楽しんだ僕ですが2本観て「大体こういう感じか」というのがわかってきて若干テンションが落ち着いた。ざっくり言うと2本とも楽しいけどファンサービスが豊富で、これを観て喜んでいるとそんな自分が「懐かしいネタを振られて喜び続けるヲタ(しかも中年の)」みたいに感じさせられる何だか恥ずかしい感覚も湧いてきた。
また、ジョージ・ルーカスは今まで映画製作としてもフィクションとしても新しい要素を必ずぶち込んできていた(プリクエルトリロジーなどは面白くない失敗作だったが映画CG技術を飛躍させたり「今までと違うノリ」などに果敢に挑戦はしていた)
要するに「新しいディズニーSWって楽しいけど、要は金を取られ続ける気持ちいいぬるま湯システム?」という懸念が湧いてきたのだ(MCUとかにも言える)
そのせいもあってか本作の予告編を観てもあまり興味をそそられなかったんだけど「評論家がめっちゃ褒めてるが、SWヲタが激しい拒否反応を示している」という公開後の状況を知ると「何だか面白そうだな‥」と再び興味が湧いて観に行った。
結果的に僕は本作を気に入りました。
思い返すとおかしな場面もめっちゃ多かった、いやむしろ良くないところが殆どだけど数少ない良い場面がそれを凌駕しているという偏ったタイプの映画だった。
ひょっとすると観に行く前日にネタバレツイートを目にしてしまい何が起きるか全部知ってしまい全く期待しない状態で観たせいかもしれない(公開初日にワクワクして観に行ってたらムカついてた可能性が高い)
ちなみにこの監督の作ったもので観たのは「LOOPER/ルーパー(2012)」だけ。ルーパーは設定や掴みが良いけど話が進んでいくほど「なんじゃこりゃ」と思わされる気に入らない映画だった事だけは覚えている。この最後のジェダイも似た感じでインパクト強いシーンが上手いが破綻してるような訳のわからん描写も多かった。
ちなみにほぼネタバレしてるのでご注意を‥

 

 

Story
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遠い昔 はるかかなたの銀河系で‥
銀河帝国の残党ファースト・オーダーの支配に対抗するレイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンス。フォースが覚醒したスカベンジャーの女性レイデイジー・リドリー)。元ストームトルーパーの黒人男性フィンジョン・ボイエガ)、レジスタンスの天才パイロットポー・ダメロンオスカー・アイザック)ら若者たちの活躍で、大事な仲間を失いつつも超兵器スターキラーの破壊に成功はするが、ファースト・オーダーの圧倒的物量の前にレジスタンスは依然として撤退戦を余儀なくされていた。
レイは、姿を消した伝説のジェダイルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)が隠遁している孤島を訪れてレジスタンスへの協力を求めようとする。

レジスタンスは、執拗に追跡してくるファーストオーダーに苦戦している中、ポーやフィンは新たなミッションを行おうとする。
レジスタンスの命運は?悪しきフォースの使い手カイロ・レン(アダム・ドライバー)の狙いは?
そして“最後のジェダイ”とは一体誰のことなのか
そんな話

 

 

前半:宇宙での艦隊戦
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序盤でポー・ダメロン中佐が中心になってハックス将軍と闘っている。
SW世界特有の、音が聞こえて重力もあるSW宇宙空間で。
このシーンは、SW好きじゃない人にもわかりやすく多くの人が楽しめそうな戦闘だった(シスの復讐冒頭のパルパティーン救出シーンを思い出した)
そしてポーとハックスというセレクトも、前回あまり出番が少なくてイマイチどういう奴なのかわかりにくかった2人だったので丁度良かった。
ポーは、前作の冒頭でもカイロ・レンに「マスク被ってるから何言ってるかわかんねーよ」と煽ってたが、今回も名前間違えや嫌味を言ってムカつかせるのが得意なようだ。(劇場でもうけていた)。
そして前作ではわからなかったが今回ポーは敵にガンガン突っ込む猪突猛進キャラらしい事がわかった。
一方、前作では殆ど出番がなくナチっぽい雰囲気で偉そうにしてるだけだったハックス将軍だが、今回はコントみたいなデカいリアクションで怒ったり焦ったりして見せる。こんな面白キャラだったとはな。。
前作で、父殺しを果たすも素人レイに完敗した事からか、今回のカイロ・レンは一皮剥けて達観して厨二病要素やヘタレ要素が大幅に減少しており、その分彼のヘタレ要素が全てハックス将軍に行ってしまった感がある。
ポーは、レイアの指示を無視して無謀な行動に出て一時の勝利をおさめるが、勝利の陰ではレジスタンスの犠牲も多く出てしまう(ローズの姉もここで命を落とす)
そのためポーはレイアにビンタされてキャプテンに降格される。
ハックスは最高指導者スノークアンディ・サーキス)のホログラムに、部下の前でめっちゃ怒られた上にフォースで引きずり回される、おかしな格好で!
ハックス「あひぃ~!お助け~」
スノーク「できの悪い部下こうしてやるぞ!( ´・ヮ・`)」
真顔で笑いをこらえていそうな部下たち。楽しい職場だ
スノークはカイロ・レンに「ああいう小物は使い出がある!」と自慢する
その後、レジスタンスの艦隊はハイパースペースでワープしたはずなのに、カイロ・レン率いる大部隊がその後にピッタリと現れて甚大な被害を受ける。
今回、SWヲタの神経を逆撫でる場面が多いがあまりムカつかなかったが、アクバー提督がさらっと死んだらしい事が口頭だけで伝えられる。さすがにこれはムカついた。後でローラ・ダーン演じるしょっぱい使い捨てキャラが活躍をするのだが、それをアクバーにやらせろよ。
同シーンでレイアが江田島平八的な事するのだがこれもちょっと‥。
後ろに座ってた白人の大学生集団が爆笑しはじめると恥ずかしくなってきて「早く終われ!このシーン!」と願った。
自分は本作の突飛なフォース表現には割と寛容だったがこれはちょっと‥、凍りついたオバサンが自力で蘇生して宇宙空間を真顔でスーッ‥と飛翔してる画が面白すぎてだめだ(逆に言うとカッコいい画なら別に構わなかった)
我々人類には宇宙をゆっくり翔ぶ真顔のレイアを受け止める準備がまだできていない
というかスーパーマンみたいに速く飛んでも変だし、テレポートしたらジェダイ感が更に無茶苦茶になってしまうし、この場面を良くするアイデアはないね。だからやっぱりこのシーンは必要ない。普通に「艦橋が爆発してレイア負傷」で良かったんだよ(ついでにアクバーも無事でローラ・ダーンのキャラも出てこなければベスト)
だけどレイアがフォースを駆使する事を知ったキャリー・フィッシャーは大喜びで撮影に望んだと聞かされると、まあいいか‥とも思えてくるのだった。
究極生物カーズでも出来ない宇宙飛行をあっさりやるほどフォースが強いんだからレイアが本気で修行したらドゥークー伯爵とかダース・モール程度なら一撃で倒せそうだな。
 

 

中盤:ジェダイやフォース関連
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レイは頑固ひきこもり独居老人となったルークに協力を仰ぐ。
完全に心を閉ざしてレイを受け入れないルーク。渡された大事なライトセーバーもポイ捨てしてしまう。チューバッカがドアを蹴破るので「やっぱチューバッカは強キャラだな」と思った。R2はルークに罵詈雑言を浴びせ(恐らくビッチとかファックとか言っている)懐かしホログラムを見せる。旧キャラに冷たい本作の中ではこの2人は結構おいしい場面を貰っていた(C3なんかは「うるせえ喋るな!」って言われて終わり)
渋々とレイを鍛えるルーク。
レイから激しい目線を外さず乳がいっぱいある気持ちの悪い動物の乳首からブルーミルクを絞り口からあふれさせながらワイルドに飲むルーク‥。このジジイやばいぞ‥
続けて島の断崖を動き回ってデカい魚を持って帰る、初期ドラゴンボールの悟空のような生活をしていたルーク。
島に住む魚みたいな島民が可愛い
ちなみに前回のレイは爽やかすぎてセクシーさゼロだったが今回は妙にエロかった。修行キャラになってストイックな表情をしていたせいか。それともあのガントレットみたいな手に付けてるものがエロいのかもしれない。
修行中、ルークにくすぐられたレイが
「>o<;あぁ~マスター!きてますきてます!フォース感じま~す!」
とか言ってルークに「あほか!」と突っ込まれるシーンとか最高だった。
フォースの覚醒ではカイロ・レンが一番好きだったし今回も良いのだが、今回は成長した彼から厨二要素が減少してヘタレ要素がハックス将軍に移行し、その分変質的な要素ばかり目立ってきてしまいシャレにならないくらいキモさが増した‥好きな女子のSNS過去ログ全部読んでそうな生々しさに引いた。特にフォース通信が繋がった時に何故か裸をレイに見せつけ「ちょ、ちょっと‥服着てよ」と言われても聞こえてないフリをして裸を見せつけるという場面はチンコを見せつけてるようにしか見えず、かなりキモいものがあった(たまにルークが父親みたいに邪魔しに来るのも、実はスノークがフォース回線を繋げているというのも可笑しい)
カイロ・レンがフォースストーカーするもんだから、ただでさえ可愛いレイがカイロ・レンの変質者視点に観てるこちらも入ることによって「羊たちの沈黙」のクラリス効果でより可愛く見えた。
レイアの江田島平八的行動はちょっとアレだったが、他の目新しいフォース要素は結構好き(フォース通信、ルークの分身、フォースの霊体による落雷とか)
「そんな色んなことができるなら何で過去作でやらなかった」的な批判もあるようだが、別に今回思いついたんだからいいじゃんと気にならなかった(というかSWのことはたまたまヒットした金かかったB級映画くらいにしか思ってないのであまり腹立たない)
きっとこの監督はそういうハッタリ効いたシーンが上手いのだろう。
レイが孤島の地下で自分の出自を探るが気づかないふりをしている?場面、あの0.数秒時間のずれた無数の分身が現れて指をスナップし、自分の両親を視ようとするも自分しか見えない‥という幻視はかなりカッコよかった。レイが示した空っぽの空虚なヒロイン像はグッと来るものがあった
その後レイがルークに見切りをつけてファルコンから発射されたカプセルでスター・デストロイヤーに来てカイロ・レンやスノークと会う一連のシーンとか、レイの出自とかスノークの運命とか、レイが出ていった後のルークとかジェダイ聖典を焼き捨てる場面とか、フォースの使い手絡みのシーンは割と全体的に好き
スノークはまたしてもレイを誘き寄せた自分のことを「わしはヤングの事は‥よくわかっとる!」と自慢してるとカイロ・レンにあっさり即死させられる。
さらばスノークよ‥
だからスノークは「皇帝っぽい策謀とフォースが強いラスボスっぽい奴」ってだけのキャラだった事が決定づけられた。次で生き返ったらカイロ・レンの立ったキャラが弱まるからもうこれは死んだ。そして恐らく正体は語られないだろう(今後語られても説明が必要だしそれを語る時間を取るが意味ないので)
ネット上でdisられることの多いヨーダが活躍したのも嬉しかった。マペットだし
だけどあのどうしようもないベイダーすら改心させたルークが、まだ何も悪い事してないベンの寝込みを襲おうとするかな?という疑問はあるが、まあ「そういう事があった」と言われてしまったので納得することにした。
監督の話によると、彼は最後に銀河の伝説となってカジノ惑星のフォースを持った孤児たちのような子達に影響を与えることにしたらしい。そう聞くと凄く感動するがハッキリ言って観てる間はそれに気づかなかった。映画好きな自分はこの「物語によって影響を与える」という描写が凄く好きなのでもっとわかりやすければなと思った。
もっと上手くやっていれば2つの太陽のシーンでもっと感動できたんだろう

 

 

中盤:レジスタンス
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★フィンと整備士のローズによるパート。
ファーストオーダーがレジスタンスを追い続ける事ができる装置ハイパースペースラッキング(「ローグワン」で設計書が出てきていたらしい)を何とかする‥ためにスター・デストロイヤーに侵入‥するためのシールドを破ることができる人物を探しにカジノに行くが会うことができず困っていたらたまたま居合わせたシールド破りが出来る人物、DJ(べニチオ・デルトロ)と出会う‥という、いくつかの奇跡的な偶然が重なってことが進んでいくというフィンの幸運能力に全てがかかったパート。
フィンには、ローズというふくよかな女性の新キャラが同行する。
このローズのキャラにも演じている女優にも文句はないのだが、何かSW世界から凄く浮いていたように思えた。それを言うとフィンも現代人っぽすぎるのだがフィンはそのモハメド・アリめいた顔面のヒーロー力がありすぎるので押し切られる感じがあった。
そしてフィンの活躍が観たいのにフィンの活躍の機会がローズにめっちゃ邪魔されてしまうのも不満だった。フィン店員の接客を受けたいのだが、新人研修中の不慣れなローズの接客で会計がなかなか終わらないような感覚だ。
そしてこのローズというキャラを批判したい理由は上記の「作品から浮いて集中できない」って感じのものだが、彼女を批判しようものなら「女性+親しみやすい顔+東洋人+大柄」という如何にもディズニーが作りそうな鉄壁のポリコレシールドで護られたキャラであるために、ディズニーの思惑通り踊らされた人達によって「美人じゃないのが不満ですか?ふーん!」「太った女性の東洋人を受け入れる土壌は持ってないようですね‥?」みたいな事を言われてしまう。そういう差別的な理由じゃないんだけどそう言われると自動的に負けてしまうので感想を言うことができない(近年のディズニーが得意とする自主規制を個人に促して批判を封殺しつつ評価も上げるポリコレ兵器)
デルトロ演じるDJという謎の男。
ならず者かと思わせて実は良い奴‥と思わせて金に転ぶ裏切り者‥と思わせてハン・ソロみたいに助けに来る!‥と予想してると‥来ない!ただのならず者だった!
このおじさん一体何だったんだろう‥
デルトロが演じてるのでやたらとカッコいいが‥。EP9で出てこなかったら爆笑するな
フィンと因縁の深い元上司キャプテン・ファズマ(グェンドリン・クリスティー)による一騎打ちは良かった。ファズマはフィンを「システムのノイズ」と呼び、フィンがファズマを顔=個人を持たないシステムという意味を込めてメット頭とか呼ぶ殴り合い。非常にわかりやすい。
それでいて致命傷を受けたファズマのメットが割れて中の本物の人間の眼が見えるのも良い。この対決どうせなら前回にあっても良かった気もするが‥
そういえばカジノ惑星で「ロング・グッドバイ」のテーマが一瞬流れるらしい
★ポーが重症を負って治療中のレイアの代わりに指揮を取るホルド中将(ローラ・ダーン)と衝突しながらファースト・オーダー艦隊から逃れようと頑張ってるが具体的には一体何やってるのかよくわからないパート
正直言って一体彼らが何を考えて何をしてるのかよくわかりませんでした。
画面で起きた結果を見て「あぁそういうこと‥?」とやっとわかる感じだった。
ホルド中将は実は熱い思いを抱いていた有能な人物だったらしいが見せ方が下手なのでそれが胸に浸透してこず、実は良い人だった事が判明した後も「早く死ね!」という怒りが収まらない。この使い捨てポット出ババアに活躍させるためだけに皆に愛されたアクバー提督をさっさと処理された事がヘイトを増加させている。
★このフィンのくだりとポーのくだり、2本のレジスタンスのシーンは完全に失敗じゃないだろうか‥全カットでもいい気がする。
何かひねりの利いた撤退戦をやろうとして失敗した感じ。
ジェダイのシーンがかなりひねってるんだからレジスタンス絡みは変わったことしようとせず「レジスタンス頑張ってるが押されてる‥。あっアクバー提督が悲劇的な死を遂げた!くそ~!ジェダイの人早く来てくれ~!男の人よんで~」みたいなドラゴンボールの悟空待ちみたいなベタな展開で良かったのに。
 

 

ざっくりした感想
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レジスタンスの中盤の作戦は全てうまくいかず苦しい撤退戦が続く。
今回は全編、苦戦に次ぐ苦戦だった。レジスタンスは残り少なくなってしまう。
何人だったか忘れたけど学校のひとクラス分くらいしか居ないように見えた。それとも違う惑星や宇宙の各地に別のレジスタンスもいるのか?さすがに人数少なすぎて続きが作れなさそうだからEP9始まったらしれっと増員してるのではないだろうか
レジスタンスは異常にボロい機体を使ってファースト・オーダーの兵器群に突っ込んでいく(一体どうする気だったんだろ)
ローズは特攻しようとするフィンに体当りして勝手に致命傷を負って瀕死になる。するとローズがフィンに突然告白したら映画館内から「ハァ?」という声が聞こえた。更に2人はキスしだすもんだから映画館内から失笑が漏れてたのもキツいものがあって「このシーン早く終われ!レイ早く来て~」と思った
レイのファルコン一回来て、敵を叩かずまたどっか飛んでいったのは何だったんだっけ?段取り忘れた‥
あとルークがレイアに渡したソロ形見の金のダイス、何で置いていったの?
過去は引きずらないって意味?マジで意味がわからなかった
レジスタンスを生かすルークの活躍はよかったです。観る前に「今回ルークは下手したら活躍もしないどうしようもないジジイとして終わるんじゃないか」と心配してたので最後に今川監督「ジャイアントロボ」の静かなる中条のような活躍して嬉しかった。
レジスタンスの逃走は上手くいかなかったがレイがルークの心を動かして何とかなった感じか
カイロ・レンが「くそ~!だまされた~!」みたいな絶叫するのもよかった

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こうして感想書いてても8割くらいがダメなシーンで、いつもだったらダメな部分が4割くらいに達するとすぐに「こりゃだめだ」と思うのだが何故か8割くらいダメな本作は好きな映画なのが不思議だ。という事は拾った2割に他の映画では得難い何かがあるのだろう。それが何かはよくわからない。
ひょっとすると「この映画はスター・ウォーズ」という事もその一つなのかもしれない。もしこれがオリジナルの「ギャラクティック・ウォーズ」とかいうタイトルのオリジナル映画だったら「何じゃこりゃ」とか思ってそうだしな。
ちなみに監督ライアン・ジョンソンは相変わらず好きではないし、大ボスのキャスリーン・ケネディのやり口も好きになれない。本作のルークも、これはこれで面白かったがもっとベタにレイを鍛えたり生身で無双するところも観たかった気がしなくもない。だけど何か妙に好きなのが自分でも不思議だ。
これを書いてて今気づいたが回顧エンタメ路線の「フォースの覚醒」が大ヒットして、同じくファンが好きそうな「ローグ・ワン」も大好評で、普通だったら「帝国の逆襲」みたいなファンが喜びそうなものを作るのが手堅いはずだが、何でこういう捻くれた一本を作ったのだろうか。僕は、恐らくわざと本作で反感を買っといて三作目に何か仕掛けがあるんじゃないだろうか?と希望的観測に基づく期待をしている(そうでないとあまりにもやりたい放題かつ次作のビジョンが見えない)。
なにしろ観てる間「なんだよ、この展開~」とか苛立ちつつも、その苛立つ自分自身の心の動きが楽しかったというか、SWに大した思い入れなくて良い意味で「客がいっぱい入るB級SF」いとしか思ってないからそう思えたのかもしれない。
心底許せなかったのはアクバー提督の扱いくらいか。
EP7→ローグワンと口触りの良いSWが続いて「オッサンの俺がこんなの観て気持ちよくさせられてるのもダサくないか?」という作品にではなく、それを観ている自分自身への恐れが湧いた丁度その時に、こういう古いものを捨て去る捻くれたSWを打ち出したのが逆に気持ちよかったのかもしれない(だが、本作を指して「革新的だ!」とか思ったわけではない)
大体全部変な映画だが、レイとカイロ・レンは相変わらず良かったので自分の中で筋は通っている。ほぼ主役と言える成長する悪役カイロ・レンはめちゃくちゃ良いし「運命の子」だと思われたレイは「空っぽのヒーロー」として荒野に投げ出されたのが新鮮で、前作ではそうでもなかったけど本作でレイをめっちゃ好きになった。
古いものを捨て去り(捨て方が雑すぎるが)何か新しいものを打ち出したい、その新しいものとしてレイとカイロ・レンが良く機能してる気もする。その中心部以外は全部破綻してるが真ん中にある何かだけを買おうと思う。何より観てる間めっちゃ面白かったし
次回完結編はまた監督がJJに戻るので、ベタで痛快な感じで〆るのかな?
 

そんな感じでした

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レイア姫やMJをブスだと誰でも言っていい風潮は感じ悪い - gock221B

「スター・ウォーズ ep1 / ファントム・メナス (1999)」のクソさ回顧。逮捕されたアナキン坊や - gock221B

「スター・ウォーズ ep2 / クローンの攻撃(2002)」のクソさ回顧。クローン大戦を本編でやれや - gock221B

「スター・ウォーズ ep3 / シスの復讐(2005)」 は無駄な殺気に溢れてて唯一好きなプリクエル - gock221B

「スター・ウォーズ ep4 / 新たなる希望(1977)」 無邪気な明るさと残酷が同居してるのが最高。あとターキン - gock221B

「スター・ウォーズ ep5 / 帝国の逆襲(1980)」これが一番クールなSWという気がする - gock221B

「スター・ウォーズ ep6 / ジェダイの帰還(1983)」 ルークは本当に凄い奴だと思う - gock221B

「ピープルvsジョージ・ルーカス (2010)」散々文句言って締めに急に褒めて締めるのが凄い可笑しい - gock221B

「ファンボーイズ (2008)」 ライナスが最後に出した結論に感動 - gock221B

「スター・ウォーズ 反乱者たち〈シーズン1&2〉(2014-2016)」 面白くないわけではないが必見というほどでもない印象 - gock221B

「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー(2016)」ジンとローグ・ワン達の本当の人生が劇中、突然始まって燃焼する - gock221B

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「ベイウォッチ (2017)」悪い意味で90年代の映画みたいなグダグダのノリだったが色々考えさせられた

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原題:Baywatch 監督:セス・ゴードン 製作国:アメリカ 上映時間:116分

 

90年代まるまる放送してたドラマ「ベイウォッチ(1989~2001)」の映画版リメイク。
真っ赤な水着に身を包んだ男女のセクシーなライフセイバーたちが筋肉や巨乳やシリコンをぶん回しながらビーチで人命救助してたドラマ。
日本では90年代に放送してて、雑誌でそれを知った若き僕は赤い水着を着た女体を観たくて仕方なかったがテレ東とかBSでやってたので観れなかったし、無理に入手するほど面白くないだろうと思いレンタルして観ることもなかった(ちなみに本作にもオリジナル版の人気キャラを演じたデヴィッド・ハッセルホフやパメラ・アンダーソンもゲスト出演している)
この監督はコメディ映画やドラマ制作をしてるらしいがよく知らない。
観たことあるのは「モンスター上司 (2011)」だけだわ(それももう内容忘れた)。 
本作は長い間宣伝してたがひっそり公開され制作費をペイできず話題にもならず日本では知らん間にDVDスルーで出てた。
ザ・ロックが出てるのでメジャー感あるし、何よりもアレクサンドラ・ダダリオの水着姿も観たいので「借りて観るリスト」に入れてたがどうせ大して面白くないのもわかってるので観る気にならなかったが酒飲んで酔った勢いでなんとか観た
 

 

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フロリダのビーチを守る熱血ライフガードミッチ・ブキャナン(”ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソン)そしてベテラン女性隊員ステファニー・ホールデン、セクシー金髪白人C.J.パーカーなどライフガード達によるチームベイウォッチ(水難監視救助隊)。
毎年行われる新人テストに合格して新加入したのは巨乳のサマー・クイン(アレクサンドラ・ダダリオ)、CJに片思いしているPC得意でコメディリリーフのデブキャラロニー・グリーンバーム。そして競泳の金メダリストだった生意気なマット・ブロディザック・エフロン)。
生意気なマットはミッチに反抗しながらも徐々に成長していく。
ミッチはビーチでドラッグを発見、彼らは頼りにならない警察の代わりにベイエリアにドラッグを持ち込み汚染する犯罪者を探っていく‥
みたいな話

 

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まあ、そんな他愛もない話。
他愛もないのでストーリーについて他に書くことはない。
当然最後はベイウォッチが犯罪組織をブッ潰してビーチに平和が訪れて終わる。
序盤の30分間は、筋肉ムキムキのザ・ロックや真っ赤なハイレグ水着に身を包んだ巨乳ライフセーバー達がスローモーションで走り回り牧歌的なお色気ギャグを展開し、ライフセーバー入隊テストや人命救助したりする。
特に目新しくはないが、彼らは男女ともに見事過ぎる金の取れるセクシーなボディをしており人命救助するし、一応こちらが観たかったものは見せてくれる。30分間。
だが第一幕が終わるとベイウォッチはビーチで発見したドラッグから、ベイアエリアの利権を牛耳ろうとする裏社会の女ボスのヴィクトリアを追跡していく流れになる。
こうなると彼らは本作の売りである水着じゃなくて私服でなんちゃって捜査を始めてしまう。面白くはないがセクシー水着が観れてた本作が突然、そこからはセクシー水着が見れない只のつまらない映画へと変化することになる。
この中盤から終盤にかけての捜査パートは、なかなかキツイものがある(だからこの中盤からラストまで僕は昔の思い出を思い出したりして過ごした)
緊迫した雰囲気で捜査やアクションしたりするのならまだいいが、本作は全編コメディ調で撮られている。
しかし気の利いた楽しいコメディではなく過去からタイムスリップしてきたかのような面白くない90年代のノリが展開されていくので、悪い意味で懐かしい気持ちになった。
ザ・ロックが赤ちゃんの部屋で悪党とぬいぐるみを投げ合ったり(ぶつかるたびにコミカルな音が鳴る)ダダリオちゃんが敵を油断させるためにシャツをめくり上げてブラに包まれた巨乳を見せたりする90年代どころか80年代みたいなシーンもある(いかにダダリオちゃん好きとは言ってもこんなスベってる巨乳を観ても嬉しくはない)
本作のターゲットはきっとオリジナルを観てた40~60代の中年~初老層だと思うが、こんなしょうもない80年代の香港映画みたいなノリでいいのか?
2000年代にジャド・アパトー一派やハングオーバー一派などが前進させた面白いコメディが僅か2時間で10~20年後退したかのような気分になった。
「そもそも何で海難救助隊員がギャングと闘ってるの?」という疑問も湧いてくる。
それは制作側も充分承知しているようで劇中で何度も「警察に任せた方が良くない?」と言わせる(その度に僕は「ごもっとも」と呟いた)
実際その通りだから戯画化っつーかギャグっぽいノリにしてるんだろうね。
一応、警察はいるがボンヤリしていて頼りない。「警察に言ったところで三下のチンピラをぶち込んで終わりでは意味ないから俺たちベイウォッチで巨悪を暴くぜ」という理由付けがされてはいる。
とにかくビーチを護らんとせんベイウォッチが独走して犯罪組織を追い詰める。
まあ、そうしないと話が進まないのでそこに文句をつける気は特にない。
ちなみに結末をネタバレすると、最終的にミッチは犯罪組織の女ボスを巨大花火で撃って爆殺!女ボスは全身バラバラになって死ぬ(ザック・エフロンが落ちてきた手足を触ってしまい「ひ~キモい!」と言うシーンまである)。
いかに殺人も辞さなくてドラッグを蔓延させてる極悪犯罪者とは言え、ミッチのような一般市民が勝手にブチ殺して全身バラバラにしてもいいんだろうか?ミッチはお咎めなしどころか警官から「なんか正直スマンかった」と謝られたりもする。
まあコメディなので細かい事言っても仕方ないって感じか(その辺も昔の映画っぽい)
そんな感じで80~90年代の映画みたいなグダグダしたノリが展開されてて、面白くはないのだが何だか懐かしい気持ちになった。そしてそれら過去のグダグダした映画の名前を挙げようとしたが記憶から完全に消えているので思い出すことができない(インディ・ジョーンズとかバック・トゥ・ザ・フューチャーとかああいう映画だけを挙げて「80年代っていいな~生まれてたかった」とか言う若者がいるけどあんな映画は千本に一本の傑作ですからね‥)
微妙な本作を観ながら「10代の時はグダグダのつまらない映画や海外ドラマ観ながらエロいシーンが来るのをRECボタンに指をそえて観てたなぁ」と懐かしくなった(だがそれは僕が自分の思い出システムに接続して生まれた感情であって決して本作が良いわけではない事を再度言っておこう)
本作は当然ヒットせず制作費をペイできなかった。
本作同様ドウェイン・ジョンソンとアレクサンドラ・ダダリオ主演の「カリフォルニア・ダウン (2015)」とか、ああいうシリアスな無茶苦茶アクションの海難救助ものだったらヒットしたのかも。
そして、調べたところデブキャラのロニー以外は、オリジナルのドラマに出てた人気キャラ達を新たにキャスティングしたらしい‥がオリジナル観てないので違いとか全くわからん(ちなみにデヴィッド・ハッセルホフが演じてはのは本作でザ・ロックが演じている主人公ミッチで、パメラ・アンダーソンが演じてたセクシーキャラはデブのロニーと仲良くなる金髪セクシーボディのCJ)

 

 

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デブのロニーがCJの巨乳を見て勃起したチンコが椅子に挟まって抜けなくなる‥など、とても2017年とは思えない牧歌的なお色気ギャグが何度も展開される。
こういった昔みたいなお色気ギャグは特に面白くはない(そして当時も面白くはなかった)しかし、このご時世にお色気ギャグは勿論ハイレグ水着や巨乳が大作映画で観れることなどないので「貴重なものを観てるなぁ」というノリで盛り上がった。
大人なのでエロいものを観たければAVやポルノを見ればいい。だから別に映画でわざわざエロいものが見たいわけではなく「巨乳とかを強調したら叩かれるご時世に、ふんだんに映していて尊いなぁ」という感情だ。わかる?
アレクサンドラ・ダダリオやCJの巨乳を使ったしょうもないギャグなどもまた「珍しいもの観てるな」と思えた(そもそも今は女性層の人気が取れない巨乳女優が人気出る事自体が少ないのでダダリオちゃんは貴重な存在)
近年の欧米のエンターテイメントでは、あからさまにセクシーな表現やポリティカル・コレクトネスに反した表現があると叩かれる。
「女性キャラが不必要に衣装の面積が少なすぎる!もっと普通の格好にしろ!」とか「美男美女の白人ばかりじゃなくて黒人やアジア人などの様々な人種とかデブとかゲイの多種多様なキャラも入れろ!」とかそういうやつ。
それ自体は良い事だと思うので「何かしたくないのに無理やり色んな人種に改変してるなぁ」と思ったりしてもあまり文句はない。アメコミの女性キャラも必要以上にセクシーな格好してたキャラはどんどん露出面積が減ってるが「まあ、肌が見れないのは残念だけど闘うのに肌をやたらと露出してるを実写で見ると変だからまあいいか」と納得したりする(だから脚を出してるワンダーウーマンX-MENのサイロックは凄く貴重なキャラを観た気持ちになった)
しかしそうなると今度は、少しでもポリコレに反したものを見つけると難癖を付ける事によって金をせしめる連中が出てきて必要以上にポリコレ狩りを始めている。
本当に女性やマイノリティへの不当な扱いを正そうとしているちゃんとした人たちは良いのだが、物事の隆盛からはそういったおかしな奴らの跳梁を許してしまうという負の側面もある。
そんな中、本作の中で久々に観た「大作の中で走り回るセクシー水着女性達」を観ると「鍛えられてるエロい肉体ってカッコいいな」とも思った。
そもそも巨乳とかケツとか自体はネガティブなものではなくセクシーで素晴らしい事なのに、何でもかんでも全部隠せ!という風潮や自主規制の嵐は、それはそれでおかしいよね。
「このエロい身体を見よ!とセクシーさを誇示するポジティブセクシー表現」と「不当に虐げられた性的搾取されてるハラスメント的セクシー表現」とを区別できればいいのに、その定義が難しいのがもどかしいな。人類は一体いつ進化するのか。それともこのまま衰退して世界の破滅を迎えてしまうのだろうか。
とにかくそんな結果、ハリウッド映画に残った文句をつけられないセクシー衣装はタンクトップだけになった。
タンクトップ着た女性がアクション映画に出てくると「これはタンクトップですが、これは実はエロい記号です」と言ってるように思えて可笑しい。
タンクトップについてはまた今度話す。
結論だけ言うと、もっと男女ともにエロい表現もほどほどに増やした方が映画として自然じゃないか?と言いたい。

 

 

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アレクサンドラ・ダダリオは相変わらず乳がバカでかいし表情がクルクル変わる演技もポジティブな陽気に溢れてて可愛かった。何とか大ヒット作に出て売れてほしい。
本作は登場人物の肉体美と序盤だけ良かった。最初の30分と最後の5分だけ観れば充分
映画本編は大体面白くないので上記のような事を考えて自問自答したり、この感想を書いてる方が本編よりずっと面白かった。
しょうもないと思っても映画観るのをすぐに止めたりせず無理やり最後まで観るのも良いと思った。何故それがいいのかは具体的には説明できないが絶対にそうなので俺の言うことを信じてそうしてくれ。いつか自分だけの真の面白さを掴み取れるようになるために‥そうなれれば安上がりに幸福を追求できるようになる

 

そんな感じでした

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