gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「教授のおかしな妄想殺人 (2015)」最初は可笑しかったが観終る頃には怖くなっていく

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原題:Irrational Man 監督:ウディ・アレン
製作国:アメリカ 上映時間:98分

ウディ・アレンの映画が始まると、いつも軽快な音楽とともに冒頭で「この男はxx、彼は最近xxである。なぜなら‥」みたいなナレーションが毎回入って何気ない生活が始まったりするが、どの映画もそういう冒頭からずっと面白いのが不思議だ。
一体何故なんだろと考えてもよくわからない。
他人に勧めやすい特別にすげえって感じの映画は数本に一本しかないが、その代わりイマイチな作品でも、観てる間は特別何も起きてない場面でも常に平均以上に面白いのが不思議だ(ウディ・アレンイーストウッドは共に打率が異常に高い多作監督だと思う)
勿論「全部つまらないぞ」という人もいるだろうから合ってるんだろう。
前作同様エマ・ストーンがヒロイン。
だが前作の「マジック・イン・ムーンライト」は今ひとつピンとこなかったので期待しなかったが本作の方はわかりやすく面白かった

Story
哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、アメリカ東部の大学に赴任してくる。
若い頃は世界中を飛び回ったエイブだが今では何事にも無気力な厭世的な男になっていた。
彼の教え子である女子大生ジル(エマ・ストーン)は、同級生のボーイフレンドをほったらかしてエイブに夢中になる。
そんなある日、たまたま迷惑な悪徳判事の噂を耳にした瞬間、エイブは誰にも気づかれず悪徳判事を殺害する完全犯罪への挑戦を思いつく。
殺人という生きがいを発見したエイブは心身共に絶好調となる!

そんな話

本作の前半、無気力中年男性のホアキン・フェニックスが何もして無いのに超可愛いエマ・ストーンや同僚の女性に自動的にモテまくる。
その展開自体がギャグなのかどうかはわからないが全体的に薄っすら可笑しい。
エマ・ストーンのキャラは、繊細で孤独なインテリ男が大好きらしい。何故か、よく理由はわからないがそれも観てると可笑しい。不思議だな
ブルージャスミン」みたいなあからさまな傑作の良いところは言いやすいが、こういう論理的に何が面白いのか説明できないが面白い感覚はウディ・アレンの映画を観てるときにしか湧いてこない。友達とかと飲んで朝になっても話してる時みたいな独特の可笑しさが湧いてくる。俺だけか?それともそう感じさせるように作ってるのだろうか。

それにしてもホアキンの腹がすげー出てるのが気になった。
他の部位は普通なのに、腹だけ異常に突き出ていた。
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ただのメタボリック症候群なんだろうけど病気みたいな出方なので心配になった。
その体型と相反するようにエマ・ストーン女性誌のイラストみたいに身体の線が全部直線でできてるみたいだし脚が果てしなく伸びてるし凄くスタイルいい。
いつものようにアニメみたいに表情がクルクル変わるし只しゃべってるとこを見るだけで飽きない。見てると正に「金の取れる人間」という言葉が頭に浮かんできた
なんでスターと言われる人物の演技は見てるだけで面白いんだろうか。
彼らは常人の50倍くらい自信やエゴがあるという。それが漏れ出てるからなのか?
それにしてもウディ・アレン作品に出てくる猫みたいに気まぐれなヒロインほんと好き(小説だとフィリップ・K・ディック作品のヒロインも猫っぽくて好き)

映画に話を戻そう。
エマ・ストーン演じる女子大生ジルは、同級生の誠実な恋人がいるが退屈さを感じて、エキセントリックな詩人でもあるホアキン演じる哲学教授エイブに夢中になる。
ジルはエイブに求愛しまくるが、エイブは立場を考えて断る。断れば断るほどジルは燃え上がってエイブに迫っていく。
エイブは、ダイナーで偶然聞いた評判の悪い悪徳判事を殺すことにした。
動機は、正義感+自分の生きがい探しのためだ。
前半はエイブが完全犯罪の計画を練り上げるのとジルがエイブに夢中になる様が並行して描かれる。
やがてエイブは折れて二人は付き合うようになり、エイブはついに判事殺しを実行に移す。終盤はそのエイブによる殺人事件と二人の恋愛の顛末が描かれる。

映画の前半、エイブは平気でロシアンルーレット出来るくらいに人生に絶望していて無気力だった。しかし美しく若い女生徒ジルに言い寄られても断り続ける節度があったり、判事を恨む顔も知らぬ主婦に同情する正義もあった。
そして、殺人を思いつくと同時に人生への活力が沸いて性格が明るくなり人生や生活が楽しくなる。そして女生徒のジルとつきあい始め、やがては悪徳判事を殺害。
最初は(自分の生きがい探しの方がデカかったんだろうが)半ば本気で正義を成そうとしていたが、一度獲得した人生の楽しみが奪われそうになると正義は吹っ飛び自分の幸福だけを追求し始める邪悪な人間になってしまう。
自暴自棄だった時は特に害もない人間だったが、人生に前向きになると犯罪者になってしまうんだから皮肉なものだ。まあ「人間、誰でも生きてるだけでちょっとづつ有害」というのをわかりやすく提示されたのかもしれない。

二人は付き合うことになった夜、遊園地に行きエイブはビンゴ的なゲームを的中させてジルに好きなものを選ばせてそれをプレゼントする。
何でも好きな景品が貰えるのにジルは小さくて可愛い懐中電灯を選び「何でも選べるのにそんな実用性あるものを選んで」とエイブは笑った。
そしてそれは皮肉な結末を生む。
これは一体どういう話だったんだろう。
映画の最後に残ったのは「知識より直感」「道徳的であること」と「ロマンより実用性が大事」というウディ・アレン映画にしては思いのほか正論じみた結論だけが最後に残って戸惑った。それは確かにそうなんだろうがウディ・アレンのような男にそんな正論を提示されるのが一番怖いと思うのは俺だけだろうか。
まあこの主人公は他の作品と同じようにウディ・アレンの分身だから自虐なんだろう
最初は意味もなく可笑しい映画で、判事を殺しても本作は基本コメディなので笑っていられたが、終盤は何だかやたらと怖くなった(前半のロシアンルーレットも怖かったが)
最初は無気力だったり殺人を計画するエイブが可笑しかったが、いつの間にか自分もエイブに感情移入してしまいエイブと同じように殺人を正当化しようと考えたり「どうすれば逃げおおせるか‥」などとエイブと同調して考え初めてしまった。
というか、全編どうしようもないこの主人公が自分に似てる事に気付いて怖くなった

二人が付き合うことになる遊園地で、二人は姿が歪んで見える鏡の前に立つ
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この歪んだ鏡の中でジルがエイブにキスして付き合い始めることになる様を映す。
この時はまだ殺人は起きてないし怖い雰囲気にもなってなかったが不気味な雰囲気だった
「お前たち、おかしな事になっとるぞorなっていくぞ」という表現だったんだろう。
殺人などのとんでもない事態は恋愛の浮き沈みとシンクロしている。
もちろん本作は別に犯罪やモラルを訴えたいわけではなく教授と女子大生の恋愛を映し出す鏡として殺人計画が使われているだけだ(たとえばエイブが同時に付き合ってる中年女性は殺人とかどうでもいいと考えている)。そこがこの映画の面白いとこだった
ロマンが最後に勝ったし大ヒットした「ミッドナイト・イン・パリ」を観た後に本作を観たらより怖そう。
とにかく観終わる頃に独特の気分にさせられる映画だった。エマ・ストーンは魅力的

 

そんな感じでした

「ブルージャスミン(2013)」ウディ・アレン/ジャスミンが話しかける虚空はどこに繋がっているのか - gock221B

「映画と恋とウディ・アレン(2011)」夢は楽しいが正気の沙汰じゃない。だが現実を選べば落胆させられる - gock221B

「マジック・イン・ムーンライト(2014)」ウディ・アレン/せっかくのエマ・ストーン主演作だったがいまいち - gock221B

「マンハッタン (1979)」ウディ・アレン/観終わってから前半の何気ない楽しいシーンを思い出すとめちゃくちゃ良いです - gock221B

「マッチポイント(2005)」ウディ・アレン/ネットにはじかれたテニスボールはどっちに落ちるのかわからない - gock221B

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「ゴースト・イン・ザ・シェル (2017)」か弱いスカヨハ少佐とバトーより活躍する荒巻たけしパパ🧠

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原題:Ghost in the Shell 監督:ルパート・サンダーズ
原作:士郎正宗 製作国:アメリカ 上映時間:120分

 

 

吹き替え版はアニメ版声優が総登場らしいがスカヨハのダミ声が聞きたくて字幕で観た。
本国では客足が伸びず残念ながら爆死。。
理由としては「東洋人の少佐を白人のスカヨハが演じるなんて!」というネガキャンアメリカの攻殻機動隊ファンから起こり、そのせいで客足が伸びなかったのでは?と言われている。
僕はというと発表された時から「この映画の少佐は、スカヨハの義体を選んだんだろ」としか思わず、別に何とも思ってなかった。
正直、少佐のキャラなんてそんなもんだと思うのですが‥(そもそもオリジナルの少佐からし本当に女性なのかどうかも怪しい)だからそこは割とどうでもいいっていうか‥。
しかしアメリカ人は少佐のあのルックスが凄く好きらしいのでどうしても東洋人美女に演じてほしかったのかもしれん。90年代半ばのアメコミキャラは素子をモデルにしたオカッパの女性キャラが大流行した(有名どころではX-MENのローグもストームも少佐の髪型になったし他にもいっぱいいた)
とにかく少佐が白人だろうが黒人だろうが男性だろうが面白ければOKでしょう。
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ちなみに原作は、そこそこ好きでした。
中高生の時に原作である士郎正宗の「攻殻機動隊」が連載されてたヤンマガ海賊版読んでたし。
だが正直言って、内容が全くわかってなかった。
インターネットが普及する前なんでネットワークとか電脳とか言われても今ひとつピンと来なかったし、そもそも士郎正宗は普通の漫画だったら強調させるべきポイントをさりげなく描いて、わざとわかり難くする作風なので理解しづらかった。
でも、その当時は士郎正宗による絵柄が好きだった(特に美少女キャラ以外のキャラより男や背景)。
大友克洋より若干、鳥山明っぽいというか(メカや無機物も生物っぽく描いてる)
「全部は理解できないけど何か難しそうな事言っててカッコいい」というミーハーな感じで士郎正宗漫画は読んでました。
プレステで出たゲームもやってみたり(フチコマを操るアクションゲーム)同ゲームのサントラ的コンピレーションアルバムも石野卓球が中心となって有名DJが多く参加していてよく聴いてた。
押井守の映画版2本も観て普通に楽しんでました。
TVアニメ版もまあまあ楽しんで観てたけどタチコマが童謡を歌いながら自己犠牲でバトーを救うシーンがクサくてあまり好きじゃなかった。
そんな感じでフンワリと楽しんでたが特別に大ファンというわけでもない。
偉大なタイトルであることは間違いないが1、2冊の漫画をどんだけこすり続けてアニメを作り続けるんだ‥と思ったりもした(ドミニオンとか他のも作れ)
好きだった時期もあるけど今となってはあまり思い入れは少ない感じです。


 

Story
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電脳ネットワークと肉体の義体化が高度に発達した近未来。
政府直属の捜査官、ミラ・キリアン少佐スカーレット・ヨハンソン)。
事故に遭った少佐は脳を義体に移し替えて生き延びた。
彼女は、荒巻大輔ビートたけし)の元で、バトーやトグサ等を始めとする有能な精鋭メンバーを擁する組織〈公安9課〉を率いて、凶悪なサイバー犯罪やテロに立ち向かっていた。
そんな中、ハンカ・ロボティックス社のサイバー技術破壊をもくろむテロ事件を解決すべく捜査を進める少佐達の前に、クゼマイケル・ピット)というハッカーの存在が浮かび上がってくる。
事件の真相を追ってクゼに追っていく中、少佐は自分の記憶が何者かによって操作されていた事に気づくが――

 

 

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この監督は各種の「攻殻機動隊」作品への思い入れが深いらしく、過去の攻殻機動隊アニメの名シーンを散りばめつつ(ゴミ収集業者や押井守的な犬も出てくる)ストーリーの芯はやはりアメリカ映画的なノリで、後半はアイデンティティについての話になっていく。
個人的には、攻殻機動隊から引っ張るならクゼなんかより人形使いの方がドラマチックだと思ったが、本作はか弱い女性である少佐のアイデンティティの話になっていて結構良かったので、まあこれで良かったのかもしれん。
公開中だしストーリーはこれ以上詳しく書かない事にする。

 

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スカヨハはいつものように異常に肉感的でムチムチしていた。
年とともにどんどん女性っぽい体つきになってる気がする。
まぁ僕はスカヨハ好きなので構わなかったんだけど、スカヨハはいつものスカヨハっぽすぎる、つまり人間臭すぎて、あんまりクールな少佐役には当てはまってないね。オカッパも似合ってないしね。
というかMCUブラックウィドウがただのスカヨハに過ぎないように、少佐というキャラクターも完全に只のスカヨハでしたね。トム・クルーズが演じたらどのキャラもトムクル、ジャッキー・チェンが演じたらどのキャラもジャッキーになるように。スターとはそういうものだ。そういったスター先行のキャスティングは現代ではちょっと古臭く感じた。
バトーは少佐と犬に執着したウェットな男‥という俺があまり好きではないアニメ版バトーだったが爽やかで嫌味がないので別に気にならなかった。アニメ同様ヒロインのような役割をしているのがバトー。
バトーやトグサやサイトーその他はまあ正直滅んど出番がない。居ても居なくてもいいくらいどうでもいいキャラだった。
だが各キャラに一応見せ場があった。
女性隊員は空気でした。ただでさえ多くの隊員達を描写できないのに新キャラ出されても出番なんかあるわけがない。
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キャストは皆(桃井かおりさえも)英語で喋る中、荒巻役のビートたけしはモロ日本語で喋る。
しかし各キャラは電脳の翻訳機能によって普通に多国語も理解できるという設定。
英語できない外国人俳優を共演させる画期的なアイデアだね。
他人の作品に出たら監督の言うことに従うたけしだけあって、本作のたけしはいつものたけしではなく、なるべく滑舌良くて説明台詞みたいな台詞を吐くのでかなり珍しい感じのたけしキャラだった。
ストーリーの進行によって、たけしの活躍シーンがどんどん増えていって終いには現役の隊員であるバトーやトグサよりも戦い始めるので笑った。
機動警察パトレイバー」の後藤隊長イングラムに乗って敵レイバーを倒し始めるようなもんだ。
原作ファンは憤慨してそうだが、たけしが銃を撃ったり倒れた敵を足蹴にしたりするアクションは相変わらず魅力あった。
監督がたけしファンなのかもな。
それにしてもビートたけしが出ているというのが昔ビートたけしがキアヌと共演して大コケした電脳映画「JM (1995)」を思い出させる。

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背景や街並み等は、ちょっとピカピカしすぎてて本作はここが一番不満だ。
ここは原作漫画や押井版みたいにもっと雑然とした汚い街にして欲しかった。
アクションは‥まあ普通。
少佐は至近距離の銃弾を避けたり多脚戦車との格闘など見せ場はそれなりにあった。
この映画は、色んなキャラが口数多くて説明台詞をわかりやすくペラペラ話す。
そうしたあれやこれやが「悪い意味でアニメっぽいなぁ」と思い、そこに何か気恥ずかしさを感じた。
そんな感じで、中盤くらいまでは「スカヨハの演技と肉体しか見所ないな」と思ってたけど後半で少佐のアイデンティティが揺らいで、とてもか弱い少女キャラのように見えてきて、そして荒巻はとてもたけしが演じるキャラとは思えないほどに全編スカヨハに優しくし続けたかと思ってたらスカヨハをいじめる奴がいたら急に荒ぶって大暴れしだすので意表を突かれて面白かった。
この荒巻たけしの活躍はバトーの活躍要素が全部、荒巻たけしに回された感じだな(当のバトーは犬を可愛がってるだけ)
正直パッとしなかったのでもう観ることはなさそうだが最後まで観る分にはそんなにダメとかじゃない。
原作やアニメの壮大なテーマに比べると単純な話になってる気もしたが、そもそも映画というのはどんな小さなテーマでも「これは君の話だ」と観客に訴えかけられる媒体だと思うので、別にテーマが小さいのは構わない。
か弱いスカヨハ少佐の自分探しとスカヨハを守ろうとする荒巻たけしの父性って感じの映画でしたね。
テイスト的にはリュック・ベッソンの軽いSFアクションみたいな感じ。
でもコケたので続編とかは作られず、これで終わりでしょうね

 


そんな感じでした
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攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

攻殻機動隊 (1) KCデラックス

 

 

 

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「ハイ・ライズ(2016)」カッコいいし面白かったが混沌とした状況があまりに長いと割とどうでも良くなるね

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原題:High-Rise 監督:ベン・ウィートリー 製作国:イギリス 上映時間:119分

 ↑この超カッコいいポスター。
J・G・バラードによるインテリたちのセックスや暴力が横行する退廃的な小説が原作のヨーロッパ映画、というカッコいい要素ばかりのこの映画を観た。

Story
医師のラング(トム・ヒドルストン)は40階建ての高層ビル”タワー”に引っ越してくる。
”タワー”内にはスーパーマーケットもスポーツジムもある。
上層階に住むものほど裕福で、下層階に住む者は不満を募らせている。
ラングはシングルマザーのシャーロット母子や粗野なジャーナリストのワイルダー達と知り合う。
最も偉い者は最上階に住むロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)。
ラングは下層民ではあるが、釣りバカ日誌的な気まぐれを起こした彼とスカッシュ仲間になる。
上層部も下層部もしょっちゅうパーティを開いている。
上と下の格差は闘争に繋がり、お互いの妻をレイプしたりペットを殺したりしながら対立は日に日にエスカレートしていく。
それが臨界点に達して、ラングの嫌味な同僚が飛び降り自殺をする。
それが引き金となり完全におかしな状況に突入する。
電気が止まり、スーパーマーケットやゴミ捨てや清掃などが機能しなくなり、タワーは僅かな期間で荒れ果てた廃墟の様になり住民たちの生活レベルは中世に近づいていく。そこかしこでセックスや暴力が横行し、死体が転がる荒れ果てたタワーとなった

みたいな話。
始まった瞬間から「タワーを一つの国として描いたものなんだな」とわかるので観やすい。おとぎ話とか日本昔ばなしみたいなもんだ。
登場人物は皆オブセッションに憑りつかれており、‥というかハッキリ言って映画が始まった最初っから殆ど全員が狂ってるので無茶苦茶な状況になった後の方が正常の状態に思えてくる。
とある二人の人物だけが正常。主人公は、誰とも違う異物の様な存在。
当然、ラングが教えている大学が前半で少し映る以外は外の世界は映らない。
人が死んでも警察とかは介入してこないし、殺されそうになってもタワーから逃げ出す者もいない。タワーそのものが世界だからそういう事は起きないわけです。

前半でタワーや登場人物の紹介をして、中盤では既にカオティックな荒れた感じになる。
そんで後半で色々な事にとりあえずのカタがついて終わる。
観てる感じは「地獄の黙示録・完全版」に近いものがある(またはニュース番組とか)
個人的には中盤まではカッコいい画面も相まってかなり面白かったが、後半少し飽きてきた感じがある。
というのも混沌とした状況になって殆どの登場人物が狂った事してる時間が長すぎる。
ここまで、あまりに何もかもが無茶苦茶になって殆ど全員が狂ってしまうと、誰と誰が何をしようが誰が死のうが誰が犯されようが正直どうでもいいじゃんという感情になってしまう傾向があるよね。
そんな気持ちになってから終わるまでが結構長く感じました。
ラストも割と古臭い感じだったし。
素人考えだし原作読んでない上で言いたいが、この映画は
前半は普通の映画、皆和気あいあいとしている→中盤で徐々に狂ってきたり上と下のいがみ合いが始まる→第三幕で無茶苦茶になりつつ秘密が明らかになり一気に収束して終わる。。といった感じの方がメリハリあったんじゃないだろうか。
アメリカ映画脳すぎか?
だけど、最後まで飽きずに観れたし面白かったです。
人を喰ってもよかったかもしれない。
どうでもいいが「ニンフォマニアック」でシャルロット・ゲンズブールの若い時役を演じてた女優がスーパーのレジ打ち役で出ていて主人公と付き合うのかと思ってたが、そんな事はなかった。

 

そんな感じでした
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『パッセンジャー』(2016)/あまり大っぴらに擁護したら嫌われそうだが共感できる主人公

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原題:Passengers 監督:モルテン・ティルドゥム
製作国:アメリカ 上映時間:116分

面白かったのか面白くなかったのかよくわからなかった映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 (2014)」の監督による最新作。先週観た
藤子F不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編のような設定一発、そのワンアイデアスター二人で突っ走るB級SF映画で期待が高まった

Story
近未来。冷凍睡眠された5000人の乗客を乗せた宇宙船アヴァロンは地球から遠く離れた移住地に向かっていた。
小惑星がアヴァロンにぶつかった小さな機械トラブルで、エンジニアのジム(クリス・プラット)の冷凍睡眠装置の冷凍が解除されてしまった。
しかし、ジムが目覚めた地点は地球を離れてまだ30年しか経っていなかった!
他の乗客が目覚めたり移住地に到着するのは90年後!
再び、冷凍睡眠で寝ようとするが睡眠装置は完全にぶっ壊れており不可能!
乗務員を起こそうとするが、彼らは超厳重で開けられないブロックで眠っておりコンタクト不可能!
どうしようもないので宇宙船の会社に苦情のメールを出したが
「メールを送信しました。届くのは19年後、返信が返ってくるのは最短で55年後デス」
と言われる。
つまりジムは残りの一生をアヴァロンの中で過ごさなければならなくなった。。
仕方なく一年間ダラダラと金持ちニートのような暮らしをするジム。
そんな彼は睡眠装置で寝ているジャーナリストのオーロラ(ジェニファー・ローレンス)に惹かれ、彼女を目覚めさせたくなる。。

という話。
この映画「ドクター・ストレンジ」の時に予告編で観たときから気になっていたぜ?
これはもう設定やストーリーが、もうアホにでもわかるハイ・コンセプト。
予告編で、誰が見ても好感度しかないクリス・プラットが「一生ひとりぼっち‥泣」と言ってる数秒だけで同情感が高まりまくって今すぐにスクリーンの中に飛び込んでいって「僕もいるよ!」と言ってあげたい感じだ。
そしてそんな彼の前に健康なジェニファー・ローレンスが現れて‥というこの予告編には否が応でも期待が高まりました。日本はまだまだ豊かになりますぞ~
「自分以外が目覚めるのが90年後」「宇宙船会社へ出した苦情への返信が帰ってくるだけで74年かかる」という設定の意地悪さが絶妙すぎて笑ってしまう。

動き出したら止められない巨大な機械のように世界そのものがSEXさせるよう迫ってくる世界
パツパツの肉体の30代半ばという一番SEXしまくりたいエロい年齢の男女が、Apple製っぽいツルンとした白い宇宙船内で二人きり。。
これはもうSEXでしょう。
田舎のお父ちゃんお母ちゃん。
クリス・プラットジェニファー・ローレンスは今から
セックルをする
短い予告編の中で凄く「孤独」と「SEX」を感じました。
ここで言うSEXというのはエロス全開の娯楽としてのSEXではなく、
純粋なコミュニケーションとしてのSEXの事です。つまりセックス
関係ないけど僕は最近こういう「世界そのものが自分を特定の誰かとSEXするしかない状況に追い込む設定」が凄く好きで、映画の設定で一番興奮したのはデヴィッド・クローネンバーグの「イグジステンヅ」で、VRゲームの中でヒロインが突然主人公とSEXしようとしてきて主人公が「ど、どうしたんですか?!」と言ったらヒロインが「ここでSEXするようプログラムで決められてるから仕方ない」と言った時でした。
「エロスとしてのSEX」ではなく「他にする事ないし、他に女性が居ないので彼女を見るしかない」という「決められ」による快感だと思った。
自分の目の焦点が完全にジムに同化してしまい、オーロラにしか目がいかない事から来るSEX感だ。
それは自分がいい歳をして非常にモラトリアムな性格だからかもしれない。
「この世界はある程度自由だから好きな事をせよ」という現代社会に生きていると、広大な自由を感じる反面「自分は今してる事以外に、本当は向いてるものがあったのでは?」という不安にも絶えずつきまとわれる。
一方「これだけやってろ」と言われるとそれをやるしかない(父親に言われれば反発したくもなるが世界=神そのものに命じられると従わざるを得ない)。
その場合、窮屈ではあるが自由からの恐怖からは逃れられる。
そう思うと俺のこの世界に方向性を決められることに覚える快感は、後ろ向きな感情でしかないのかもしれない。まあいい。
この話だけで延々と書けそうだが映画と関係なさすぎてきたし、この話はここまでにしましょうかね?こいつにスパゲティを食わせてやりたいんですが構いませんね!

ジムはひとりぼっち
孤独な主人公ジムは身分が高くない労働者なので、朝食などはパッサパサな粗末なものしか食べられない(オーロラはVIPなので最高級のものが食える)
ジムの話し相手はバーテンアンドロイドだけ(人間そっくりだがジムをガッカリさせるために下半身だけ異常にわざとらしいロボ下半身なのが可笑しい)。
静謐な宇宙船のルックも相まって前半は若干「シャイニング」めいた雰囲気を感じる。
僕はApple製品そのものはともかく、SF映画に出てくる宇宙船がApple製品っぽく白くてツルンとしてるデザインは凄く嫌いなのだが(スターウォーズみたいにカクカクして汚れてるものが好き)本作に限ってはapple製品っぽい宇宙船が内容にマッチしていたね。
主人公ジムは、オーロラの寝顔を見たり彼女の文章を読んでる間に好きになってしまう。
一生の孤独。
しかし彼女の冷凍装置を解除すれば「究極の孤独→好きな女性と一生2人きり」という、正反対のものに変わる。
だが、それは彼女から残りの人生を奪ってしまうことになる。ある意味殺人に近い。
という事でしばらく「いや‥そんな事しちゃだめだ‥俺はしないぞ」とバーテンロボに語りつつも、ぼうぼうに伸びた髭を剃ったりして、日に日に彼女を起こす気満々な様子が伺える。
そして遂に彼はオーロラを起こしてしまう。。
これはジムのエゴのみの行動で100%彼が悪い事なのだが誰が彼を責められようか。
死刑囚だって看守とか他の受刑者と喋れるわけですからね。
毎日、寝顔や著作やSNSを見てて、遂には自分のために目覚めさせて黙ってる‥というこの役は世界で今一番好感度の高いクリス・プラットじゃないと不可能だっただろう。
他の人がやったら絶対にキモい。
いや後の行動込みのクリス・プラットであってもキモいという人は多そうだ。
ただ‥ジムは‥寂しかったんや‥
「寂しかった」という理屈も通じない世界なんだが、そもそもジムの人生これで終わりだからね。自分勝手な賭けに出ても仕方なかろう
‥と妙に擁護したくなる。
ジムは、自分がオーロラを目覚めさせた事は黙って偶然を装って知り合う。
ここまでが第一幕‥前半。

中盤以降
何か設定だけでいっぱい語ってしまったが映画はまだ始まったばかりだ。
第二幕、ジムとオーロラの人となりが語られる。
二人はゲームでバスケやダンスしたり、食堂で食事したりバーで飲んだりお喋りしたり宇宙遊泳したりしてどんどん仲良くなり、やがて結ばれる。
かなり段階を踏んでいる。初エッチの時もオーロラが「やっと?w」と言うくらいだ。
というか、そもそも僕に言わせれば会話やバスケやダンスや食事や飲み会とか‥全部SEXみたいなもんですけどね。。むしろ会話とかダンスに至ってはSEX以上にSEXな気もしますがね。。
SEXって一体何なんでしょうね!?ぼくのあの帽子どうしたでしょうね?
このSEX、一時預かりして(預かり?)「人間のSEX」と言い換えてもいいですかね!?(もし、それはダメでもナランチャにスパゲティを喰わせる事だけは許してほしいものです( ´・ヮ・`))
FUCKしてたらそれはもう畜生‥動物なら誰でも出来るそのままのSEXじゃないですか
それならば人間のSEXとは疑似SEXの事ではないでしょうかね。
伝わる人には伝わりましたね?ですから今日は説明は省きます
オーロラはジムの想像通り良い女性だったし、ジムの態度も爽やかな紳士そのもの。
ただ、ジムが自分のエゴでオーロラを目覚めさせ彼女の人生を自分のものにしてしまった事以外は‥。
勿論、しばらくしたら全部バレてオーロラはジムを殺そうとするほどキレまくる。
バレたら嫌われる事はジムが一番わかりきってるので彼女の怒りを甘んじて受け、二人は険悪になる。
大して広くない宇宙船内ですれ違い生活をするのはキツい。
いや世の上手くいってない夫婦もそうか、と一瞬思ったが世の夫婦と違って本作の二人は、お互い以外に愛し合う者が一生いないのだ。
つまりオーロラがジムを嫌うという事は、我々が(異性愛者だとして)世界の総人口の半分‥つまり36億9473万8450人を拒絶するも同然だ。大袈裟に言うなら
そして二人の仲に亀裂が入ると同時に宇宙船の設備が不調になっていく展開。
お洒落だね。
まあ映画好きなら、ここまでの展開はわかりきった事だ。

それからどったの
公開間もないから第三幕以降の事は書かないでおく。
ジムとオーロラは一旦仲良くなりました。しかしジムがオーロラにした事はかなり許されない事で、それをどうするか。
どうすればジムはオーロラに許されるのか?という事と宇宙船の不調がシンクロする。
見方によっては問題の棚上げ、問題のウヤムヤ化と言えなくもない。
違う映画だったら「アンチクライスト」的な悲劇になっててもおかしくない。
観る人によっては「そんな事してもジムがした事の動機とは直接関係ないから許されないでしょ!」という意見が多い気がする。
特に正論大好きな日本のネット民はジム否定派が圧倒的に多い気がする。
だけど、ジムがした事は完全に孤独、そして片思いから来たエゴなわけだが、そもそも恋愛の始まりや恋愛の行程自体が(よほどの人格者以外は)エゴから始まるものだったりしますしね。。恋愛自体がお互いのエゴをすり合わせて合致していく作業という言い方が出来なくもない。
どうもジムに感情移入してしまったために、何とかジムを擁護したい気持ちが抑えられない俺だった。死ぬしかない
そんな本作だが、こういう、あらすじを聞いたり予告を観て超観たくなるハイコンセプトな映画にありがちなんだが「前半最高!→中盤以降→ま、まあまあ‥いいんじゃない?」とテンションが下がっていく映画の枠からは出なかったのが残念だった。
最後まで観ると「何だったんだろうこの話‥」という気がしなくもない。
これはSF映画というよりも「孤独な都会人の恋愛」という側面をクローズアップさせるための舞台装置としてのSF設定だからだろう(しかも男側だけの)
好感度高いスター二人じゃないと成立しなかっただろうな。
結論だけ言うと大した映画じゃないが、観に行っても最後までは楽しめる。
何か相手をビンタしたら偶然相手の頬に蜂が止まっていて結果感謝されたみたいな力技なラストを感じたが‥。ジムに妙に感情移入してしまい嫌いになれない。だがジムを擁護するのはおそらく無理なので本作の感想からはもう撤退する事にする。

そんな感じでした

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「モアナと伝説の海 (2016)」ベタな冒険もので楽しかったです🌊

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原題:Moana 監督: ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
製作会社 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

製作国:アメリカ 上映時間:107分

 

 

これは全く全然興味なかったが近所でやってたので先週つい観に行った。

南海の楽園、モツゥヌイ島。
村長の娘、次期村長の16歳の少女モアナは、幼い頃のある体験がきっかけで海と特別な絆で結ばれていた。
村長(父)からは外洋に出ることが固く禁じられていたが好奇心旺盛なモアナは、いつか外の海を見てみたいとの思いを募らせていた。
そんな中、島で不穏な出来事が起こり始める。作物が枯れたり魚が獲れなくなった。
それは、かつて半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの“心”を盗んだために生まれたという暗黒の闇が、島にも迫っていることを示していた。
モアナは祖母タラに背中を押され、伝説の英雄マウイを見つけ出しテ・フィティに“心”を返すために大海原へと飛び出していくのだった―

そんな話。
南国が舞台なので登場人物は皆、サモア的な顔つきの人々。
近年のディズニーアニメは、主人公であるプリンセスがどんどん自立していってるのが特徴だったが、本作では大海原へと冒険に出かける。
モアナの声優はモアナ本人。そっくり
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ちなみに相棒となる半神半人のマウイの声優はドウェイン・ジョンソン
ロック様の歌はかなり魅力ある。彼の歌のコーナーでは
「か、身体が勝手に‥動き‥だす‥?」といった感じでついつい足で踊ってしまった(踊りのチャンスをできるだけ逃したくはない)。
2人は、ココナツみたいな謎の生き物の海賊たちや巨大蟹と闘いながらマウイにスーパーパワーをもたらす神の釣り針をゲットして冒険を続けて、テ・フィティの心と呼ばれる宝石を命の女神テ・フィティに返す。
ちなみに宝石はマウイが女神から奪ったもので近海を侵している災厄はそれが原因。
マウイは孫悟空的なパワーを封印されしダークヒーローでモアナは三蔵法師の役割。
それにしても初対面の時のパワーを失ったマウイは心が折れてるし、仲間になった後も何か失敗する度に毎回心が折れてしまう。彼の心が折れてばかりなのはストーリーを推進させるためだが結構古いやり方だと思った(その代わりすぐに復活するのでそこまで嫌じゃない)
これは彼のヒーロー譚ではなくモアナのストーリーなので仕方ない。
物語はよくある冒険譚。
アメリカ映画の常で、後半に一度敗北し復活して勝利を得る。
ベタだが舞台は海とか島なので美しい画面と表情豊かなキャラクター、アクションなどでかなり楽しく観れた。
カニデヴィッド・ボウイ風(というかグラムロック風)の歌も良かった。

 


ディズニーやPIXERやドリームワークスとか、海外アニメはディフォルメされたキャラが現実の人間がよくする仕草や現代的なスラングを使ってコミュニケーションを取るのが凄く魅力的だなといつも思う(日本アニメだと、アニメの中でしか見られない特殊な喋り方を微動だにしないキャラが喋るので冷静に考えるとかなり変だ)。
喋ってるヒロインが、半目になったり喋ってる途中に変な顔になってるカットをわざと挟み込んでる、それが素晴らしいなといつも思う。
モアナに付いてるマスコットキャラは豚と鳥の二種類もいるのが興味深かった。
しかも普通っぽい豚は島に残していき冒険のお供にするのは鳥の方。
ここに何かこだわりがありそうだがわからない。鳥が凄い白痴キャラなのも良かった。
ドルマムゥみたいなルックスの巨大な邪神テ・カァと、命の女神テ・フィティのルックは素晴らしかった。
特に女神テ・フィティの立派なルックスは畏敬を感じつつ親しみやすさもあって素晴らしかった。金を取れるキャラと言える。
そんなに超感動するところはなかったが爽やかで面白かった。
文句があるとするとマッドマックス的な海の海賊が、何故かココナッツに手足が生えた謎の生物なのだが、こいつらは一体なんなんだ?
女神と邪神以外の他のキャラは皆、海洋生物なのにこいつらだけココナッツ。
人間の海賊が襲ってきたら怖いので小さな無生物にしたのだろうか。
暴力的なトーンにならないようにとの「お子様向け」な配慮ムードを強烈に感じて醒めるキャラだった。
あとは概ね楽しかった。普通にガンガン冒険するので男も観やすい。
モアナが最後に、マウイと一旦別れる時にハグする寸前に顔がグシャっと崩れるのだが、そこで釣られてウルっと来てしまった。本作のキャラは表情豊かなのがいいですね
僕は結構「アナと雪の女王」が好きで、どっちかというとアナ雪の方が好きだが本作もディズニーのプリンセスものの中ではかなり好きだった

 


そんな感じでした

「ズートピア (2016)」学校で観せるとよさそうな力作なんだが若干の恥ずかしさと堅苦しさもある🐰 - gock221B

「シュガー・ラッシュ:オンライン (2018)」”友だちの夢を応援して送り出そう”という話はいいが全編に物悲しさとラルフのキモさなどネガティブ要素が充満🌎 - gock221B

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