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「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016)」スピルバーグ/そんな終わり方でいいので?

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原題:The BFG 監督:スティーブン・スピルバーグ 製作国:アメリカ 上映時間:118分

少女と進撃しない巨人との触れ合いを描いた児童書が原作。
「チャーリーのチョコレート工場」の作家らしい。
昔、アニメ映画にもなったらしい‥というか検索したらYOUTUBEにあった。
www.youtube.comチラッと見た感じ、このアニメ映画のビジュアルに本作スピルバーグ版はそっくりだったな~。児童書からじゃなくてこのアニメを実写化したのだろうか?よくわからん

Story
ロンドンの孤児院に暮らす孤独な10歳の少女ソフィー。
好奇心旺盛な彼女は真夜中に起きていて、恐ろしげな巨人に”巨人の国”へと連れ去られてしまう。
しかしその巨人、ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(BFG)は心優しい巨人だった。
ソフィーとBFGは仲良しになったが巨人の国にはBFGよりも大きくて人間を食べてしまう野蛮な巨人もいっぱいいた。
彼らに気づかれないよう注意しながら、BFGと一緒に楽しい時間を過ごすソフィーだったが。。

ソフィーは、やんちゃでやぼったい格好してるけど眼鏡をかけていて賢そうな少女。深夜に眠れずに思いを巡らせていた。そして彼女には野良猫?だか孤児院の猫だかがよく懐いてた。
話は逸れるがこの孤児院の猫めっちゃ可愛いかった。
でもこの序盤にしか出てこないので残念。ラストで、ソフィーがこの猫を飼ってて欲しかった。「ソフィーは孤独で猫しか友だちがいない」という記号としての猫なのだろう。
またソフィーが孤児院の院長や他の孤児と話すシーンは一切ない。
だから、この映画はまるで孤独なソフィーが深夜に空想した話に見える(終盤まで)。
夜更かしして窓の外を見てると、夜の町で暗躍していた巨人と目が合う。
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この巨人と出会う序盤が幻想的でかなり好み。
この巨人の大きさは‥俺が観たところガンダムより一回り小さいくらい?
ちょうどいいデカさだ。
窓から巨大な手がヌッと入って来て掴まれるのも、空想家が夢想しそうな「夜が手の形になって私を掴んだ=不安にまとわりつかれた」的な空想の可視化みたいで凄く良い。凄く児童書や絵本でありそうな画。
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ソフィーを掴んだ巨人はそのまま巨人の国まで走って持って去る。
深夜に出歩いてる市民に見つかりそうになったら、木のふりしたり壁のふりしたりして色々と工夫して隠れるのだがこれが凄く楽しい。
何というか良い子って感じの幼児がすごく喜びそうな描写。屁で飛んだりとかもね
その後の巨人の家や、巨人が夢を集めたり夢を合成する描写など、さすがスピルバーグって感じで、子供のツボがよくわかってるなと思った。
アクションとかカメラの移動とかカット割りとか、本当に横綱っぽさが半端なかった。
ちなみにこの主人公の優しい巨人‥BFGは「ブリッジ・オブ・スパイ」のあのスパイのおじさんマーク・ライランスが(顔を)演じている。何とも言えん泣き笑いみたいな表情をしていた。

この巨人は、地球の誕生と共に生まれていたり人間の夢を捕まえてコレクションしたり子供達に幸せな夢を見せていたり、巨人といってもただのモンスターみたいな存在ではなく、ちょっとした神とか天使とか妖精とか自然物のメタファーみたいな幻想的な存在なんだな、と思った。
で、BFG以外の子供を喰ってしまう悪い巨人たちもかつてはちゃんとした巨人だったが今は堕落してしまったっぽい。彼らは堕天使みたいなもんか。

悪い巨人たちはソフィーを喰いたがっており「ああ、じゃあBFGとソフィーが力を合わせて悪い巨人たちを倒して終わる感じ?」と想像した。スピルバーグだから残酷に倒すのかもしれん。
だがいつもなら観たい展開だが、すっかりメルヘンチックな気分になってたので血なまぐさい闘いは見たくないな~と思ってたら意外な展開になった。
ソフィーとBFGはイギリス王室の女王陛下に直談判に行って、助けてもらう事になった。
ここまで「ソフィーの見た夢」みたいな幻想的な雰囲気で来てたのに、いきなり国の最高権力者&軍隊という超ド級の超現実と手を組んだのには驚いた。
しかし「ああ、BFGとソフィーが悪巨人倒して終わりか?」と、勝手に想像していたありがちなストーリーに行かず急カーブを切ったので意外性があって面白かった。
だが自分達で悪を倒さず、偉い人にチクって解決って‥。
天才スピルバーグが子供向けに振った時にたまにやる子供騙しモードに入った?
王室での食事シーンは楽しかった。

www.youtube.com

この映画はやっぱり、人間と巨人が一緒に飯食ったりするシーンが楽しい。
そういえば巨人の食い物のオバケキュウリの気持ち悪さも絶妙だったな(すげー気持ち悪い中身だったり気持ち悪い音がする)
童心が蘇るわ。幼少時、通っていた小学校のじめじめした図書室でムーミンの原作とかの幻想的な児童書を本気でワクワクしてた思い出のようなものが蘇った。
色々あってハッピーエンドになって、それはいいのだがソフィーはあれでいいのだろうか?いや、ソフィー本人は勿論いいんだろうけどさ。。
定石通りいくなら「BFGと別れて、しかしBFGとの冒険の思い出があるからソフィーは自信を持って行くのだった」的な、水木しげる「テレビくん」みたいなラストが手堅いところだと思うが本作はああいう感じで終わってしまう。
まあ、女王陛下はひょっとしてソフィーの空想で、実は孤児院の院長の事を女王陛下だと空想してるだけかもな、と空想したりした。
ざっくりいうと「読書少女ソフィーがBFGを夢想しながら勇気ある子に成長した話」と思っておくか。。

そんな感じでした

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