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「フッテージ (2012)」「フッテージ デス・スパイラル(2015)」伝統文化のように古臭いやり方にこだわって古から今に呪いを伝える悪魔✇

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原題:Sinister 製作国:アメリカ 上映時間:110分
監督&脚本&製作:スコット・デリクソン 

 

この監督はMarvelスタジオで「ドクター・ストレンジ」を撮った監督。今は「ドクター・ストレンジ2」を撮りたがってるらしい。
ストレンジの前は、悪魔の描写がめっちゃうまい「NY心霊捜査官」が面白かったので本作も観たいなと思いつつも、わざわざレンタルとかするほど観たいわけでもなかったのだがNetflixにあったので観た。なかなか面白かったです

 

Story
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殺人事件を扱うノンフィクション作家エリソン・オズワルトイーサン・ホーク
彼は10年前にベストセラーでブレイクして以降ヒット作に恵まれていない。
そこで起死回生を期して、妻子と共にとある一軒家に引っ越すことに。
その家はかつて一家4人首吊り事件が起きた惨劇の家一家の末娘は今も行方不明。
エリソンはこの事件を元に新作を執筆しようと考えていたのだ。
もちろん、事件があったことは家族には伝えずに。。
エリソンは屋根裏部屋で古びた映写機と数本の8mmフィルムを発見する。
さっそく中身を確認すると、そこには件の首吊り殺人の光景が収められていた。
しかも首吊り殺人だけでなく、フィルムのリールごとに場所も時期も違う別々の殺人事件が記録されていた。
エリソンは、地元の副保安官の助力も得て、各一家惨殺事件の関連性について調べはじめるが‥

 

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邦題にもなってるが劇中に何度か出てくるスーパー8(8mmカメラ)で撮られた一家惨殺動画が、絶妙なおぞましさでよかった。
8mmなので悲鳴などは一切聞こえず、殺人映像の上にこの映画そのものの怖いBGMが被さってるのが凄く怖い。
全部、幸せそうな家族の映像が数秒流れて→惨殺動画という即落ち2コマみたいな構成がいい。
これは前半イーサン・ホークが見つけて再生するのだが映画が始まった瞬間にも再生される。その時の「何だ何だ?」という感じが凄くよかった。
他にも3、4つ殺人フッテージが出て来るがこの木の枝の重みを活かした首吊り殺人が一番良かった。木という自然物を使って動き出したら止めることの出来ない殺人機械を作ってるのが良い
この殺人フッテージを見せたいがために映画を作ったんじゃないかという感じがする。
イーサン・ホーク演じる主人公は、彼のファンだという地元の副保安官の協力もあって
数々の殺人フッテージに繋がりがある事がわかり始める。
‥という中盤あたりまでが一番面白かった。フッテージを誰が撮ったのか何故この家にまとめて置いてるのかサッパリわからないのでワクワクする。
やがて悪魔の瘴気にあてられた者たちの仕業とわかり少しガッカリした。
こういうオカルトっぽい事件の場合、全部人間がやった犯罪の方が何というか夢がある。
若干「残穢」に似た感じの呪いの家の連鎖だったのは凄くワクワクしてよかった。
終盤、イーサン・ホークが副保安官の電話を無視してる時「何か大事な要件なのに主人公は無視してるな。一体なんだろう?」とワクワクした。そしてその要件は「主人公がいましようとしている普通の事が呪いの完成に繋がる」という凄く大事なものだったのが面白かった。
主人公は映画の間、ずっと酒浸りで殺意動画や自分がTV出演した過去の栄光映像などを観まくっておかしくなっていたが、心機一転して「僕はおかしくなってた」と認めて妻の言うとおりにして常識的な事をしようとしたら‥まさかそれが一番やばい事だったというのは面白いなと思った。
また、彼の妻も家族の平穏を望む凄くまともな妻に見えるが、彼女は夫に「執筆なんかやめて家族のために生きて。あなたの傑作じゃなくて子供達こそが私たちの未来なのよ」と始終言っており夫の作品(殺人事件についての本)にはまるで関心がないように見える。主人公がまた傑作を書きたいというのはそんなにおかしな事だろうか?と少し思った。まあどっちもどっちなんだろう。そして彼ら自身がした決断によって自ら呪いにハマりにいっていた。
たまに悪魔ヴグールがバーン!とデカイ音だして顔見せてきたりという、ホラーでよくある視聴者ビビらせは若干アホらしい気持ちになった。ホラー映画にはそういう脅かしが必須なんだろうか?ストーリーと関係なく誰でもビクッとするだけなので止めてほしい。
どうせなら目に見える超常現象を全部なくして「悪魔なのか?それとも誰か人間がやってるのか?」と、よくわからない感じの方が渋いホラーになった気もするが、とにかく面白かったのでいいです。
ネットなどの最新技術じゃなく古い8mmでもって古臭い呪いを古から今に伝える、伝統の呪いにこだわる悪魔の話だった

 

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原題:Sinister 2 製作国:アメリカ/イギリス 上映時間:97分 
脚本&製作:スコット・デリクソン 監督:キアラン・フォイ ※日本劇場未公開

 
スコット・デリクソンは脚本と製作だけして別の者に監督を任せた。

 

Story
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現私立探偵となった元副保安官は、前作のオズワルド家を始めとする悪魔ブグール呪いの連鎖に組み込まれた建物に放火して回っていた。
別居中のDV夫から逃れるためコートニー9歳になる双子の息子を連れ、田舎へ移り住んだ。

そんなある日、子供たちが家の中で8mmフィルム映写機を発見。首吊り事件の映像が収められていた。
家族が移り住んだ家は悪魔ブグールの呪いの連鎖に組み込まれた家だったのだ。
元副保安官の男は、この家で新たな悲劇が巻き起こると推測し調査にやってくるが‥

 

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一作目ではイーサン・ホークが主人公だったが本作では、一作目でのキャラ名が「副保安官」だった副保安官が主人公になっても名前のない「元副保安官」となって活躍するという衝撃の続編。
これは完全に一作目を観た人向けの続編で、一作目観てない人が観ても呪いの説明もちゃちゃっとやるだけでよくわからない気がする。
一作目でネタが割れてるせいかブグールに奪われた子どもたちの霊がバンバン出てきて毎晩、殺人フィルムを観せてきて双子を悪の道に誘惑していく。
それにしても呪いの秘密が全部割れてる上に、そんなにバンバン霊に出てこられると怖さが全然ないですね‥。子どもたちの霊も半透明になったりフッ‥と現れるが「やっぱり映画の霊は出現するところを映したら子供向け特撮みたいで間抜けだな」と思った
殺人フッテージは相変わらず不気味で良かったが、それを撮った当の本人である殺人チャイルド幽霊達が「僕が撮ったやつ見て」と勧めてくるのもミステリアス感ゼロだった。やっぱり「気がついたら屋根裏に置いてあった」とかじゃないと
一作目の評判が良くて「もう出ないよ!」という状態のティーパックで二番煎じを淹れてみた感じで、別に退屈はしないし駄作だとか言うつもりはないが48点くらいの感じだった。
前作の主人公の目的は「殺人事件の謎を解こう→この殺人フッテージは何だ!?→悪魔の呪いから逃れねば!」という緊迫感あるものだったのに対して、本作では主人公にネタが割れてるので「呪いの連鎖を止めなくちゃ!」というのが目的なのだが、その結果「モブみたいな主人公のオッサンが人妻の引っ越しを何とかして止めようとする」というおかしなホラー映画になった。
そういう感じで全くダメなわけではないが、やっぱり一作目だけ観ればこれは別に観なくてもよかった気はした(だけど観ないとそれがわからないのでやっぱり観てよかったね)
この2本、犯人を悪魔じゃなく人間にして、もっと遠回しに語って奥深い感じにしたら凄い傑作になったのでは‥?と「残穢」と同じ感想を持った

そんな感じでした 

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