gock221B

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『GODZILLA ゴジラ』(2014)/不必要な主人公交代やゴジラ出し惜しみや怪獣バトルを見せないスカシなどでフラストレーションだけ溜まった☢

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原題:Godzilla 監督:ギャレス・エドワーズ 原作:東宝株式会社 制作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:123分 シリーズ:モンスターバース。『ゴジラ』シリーズ

 

 

 

結論を最初に言うと勿体ぶりすぎて熱が冷めてしまい口に入れるときには冷めていた感じの怪獣映画……というよりパニック映画みたいでしたね。
好きなジャンルはありつつ映画は全体的に好きだし特にジャンル映画的なものは勿論好きだが怪獣映画だけは昔から興味薄くてあまり観てない俺(理由は自分でもよくわからん)。でもモンスターバース第2作目の『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)は面白かったし、最近「つまらないに違いない」と思い込んでスルーしてた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)を観ても面白かった。ついでに『シン・ゴジラ』(2016)も再見したらやはり楽しかった。「ひょっとして過去最高に怪獣を観れる時期じゃないか?」と思い、このモンスターバース第一作の本作も観てみることにした。
本作は実は何度か観ようとしたんだけど毎回、冒頭20~30分観てあまりにも面白くなさすぎて何度も挫折していた、今回もまた冒頭30分すごくつまらなかったが今度こそ最後まで観ようと停止せずに観た。
ネタバレあり

 

 

 

1999年、日本の原子力発電所で不可解な地震が頻発して原子炉が暴走して倒壊。
その事故で妻を失った核物理学者(ブライアン・クランストン)とその息子のアメリカ海軍の大尉(アーロン・テイラー=ジョンソン)が主人公。アメリカ人が感情移入しやすいキャラ。父は妻を失った事故に取り憑かれており、息子は妻(エリザベス・オルセン)と息子がいるが2人はろくな出番はなく本国アメリカで心配しているだけ。まぁとにかく2人とも父性を全面に出している。
またモンスターバースでお馴染みの秘密機関〈モナーク〉から、芹沢博士(渡辺謙)と、サリー・ホーキンス演じる助手の博士も登場する。彼はMCUで言うところのニック・フューリーのような感じで怪獣映画と怪獣映画を繋げる役割だ。またアメリカが広島に落とした原爆で祖父を亡くしているし名前が芹沢猪四郎だし、日本やゴジラをリスペクトしたキャラ。
主人公親子やモナークが怪獣が原因だと思われる原発周りを調査していくうちに怪獣〈ムートー〉そして地球の生態系を平定させるために〈ゴジラ〉が目覚めて激突するという流れ。
ムートーとかいうやつは〈クローバーフィールドのモンスター〉を思わせるアメリカのモンスターでよくある雰囲気のデザイン。ゴジラがモロに”カイジュウ”だから相手役はアメリカンなモンスターにしたのかも。
最初に言ったように最初の30分が凄くつまらないが我慢して観てると、妻を失った核物理学者役のブライアン・クランストンが、ガンガン原因を捜査してるうちにキャラが立ってきて「この人いいな」と気に入りはじめた瞬間に死んでしまう。そして主人公的な役割がその息子役のアーロン・テイラー=ジョンソンに移ってしまう。
いや……せっかく面白くなってきたんだからブライアン・クランストンを主人公にしてそのまま進めばいいやん……。逆にアーロン・テイラー=ジョンソンを主人公にしたいんだったら「アバンで両親を失った青年が原発を探る」って感じで最初から息子だけメインで動かせばいいやん。主人公の意図不明なバトンタッチが行われるのが謎。両者ともに父性を強く持った家族愛のキャラなのでバトンタッチせずどっちか一人だけで充分だ。
また、その後の怪獣の見せ方も「ゴジラ!?……かと思わせてムートーとかいうやつ登場!」「ムートーとかいうやつばっかり出てくる!」「やっとゴジラがムートーとかいうやつと闘い始めたらカットが変わる。これが何度も何度も繰り返される」「怪獣バトルはラスト数十分になるまで見れない。しかも凄く画面が暗い」など、楽しくないズラシやらスカシのオンパレード。「怪獣映画の大作がメジャーではないアメリカで怪獣バトルを明るい場所でモロに見せたら説得力ないかも」という恐れや「満を持してゴジラアメリカでやる」という後がない不退転の想いから勿体ぶった演出で凄い事が起きてる雰囲気を出したいのはわかるが全部悪い方に行ってて、これがもう単純に面白くない。
ムートーの口をこじ開けて、そこに放射熱線を吐くという必殺技は凄く良かった(この映画でよかったのはこの技だけかも)。
原発や芹沢博士など、日本や原作へのリスペクトは感じられたし高い志を持って作られたんだろうなという気はしたけど残念ながら最初から最後まで面白くなかったです。ゴジラ度は劣るもののエメリッヒのマグロ食いゴジラの方が面白かったかも?
本作の勿体ぶり過ぎを反省したのか『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では作品の方向性を180度変えて怪獣めっちゃ見せる作風になってましたね。僕はそっちの方が好きです。
ゴジラvsコング』(2021)は面白いのかな?
監督の過去作がかなりアカンものが多いし、予告編でコングが子供に気持ちわかられて正義の雰囲気を出してたり武器持ってゴジラと闘ってるの見て正直かなり醒めました。あまり期待せずに観よう。芹沢息子やメカゴジラとかメカキングギドラなどの第三者がどれくらい暴れるかにかかってる気がする。

 

 

 

そんな感じでした

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〈日本のゴジラ映画〉
『シン・ゴジラ』(2016)/5年ぶりに観ても面白かったが日本政府が有能すぎてコマンドーよりリアリティなく感じるようになってた☢️ - gock221B
『ゴジラ-1.0』(2023)/全体的に面白かったが、おっさんやオタクが好みそうな登場人物たちや展開を「これって好きになっていいんかな?」と戸惑いながらも最終的には好意的に応援した。凶悪なゴジラと異能生存体・浜辺美波☢ - gock221B

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 Godzilla (2014) - IMDb

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