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映画の感想ブログ 😺 おしずかに‥〈Since.2015〉

「アナベル 死霊博物館 (2019)」呪いアベンジャーズ状態を期待してたけど予告編でいいとこ全部観せ終わってた印象でした👧🏼

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原題:Annabelle Comes Home 製作国:アメリカ 上映時間:106分
監督&脚本&原案:ゲイリー・ドーベルマン 制作&原案:ジェームズ・ワン
シリーズ:「アナベル」シリーズ。「死霊館」シリーズのスピンオフ


 

 

ジェームズ・ワン制作ホラー「死霊館」シリーズのスピンオフ、「アナベル」シリーズ3作目。MCUの次に成功しているシネマティック・ユニバースだと言っても過言ではない「死霊館」ユニバースの最新作。
監督は「アナベル」シリーズ前二作や「死霊館のシスター (2018)」や「 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」前後編の脚本家ゲイリー・ドーベルマン長編映画監督デビュー作。
実在する呪いの人形アナベル(現実のアナベル人形はもっと可愛い人形だが)の話。
時系列順に語ると、最も昔の話がアナベルの誕生を描いた2作目にあたる前作「アナベル 死霊人形の誕生 (2017)」。そしてアナベルはとある夫婦の元に行って起きた事件がシリーズ一作目にあたる前前作「アナベル 死霊館の人形 (2014)」で描かれた。その人形が回り回って「死霊館 (2013)」の冒頭で、主人公である超常現象研究家ウォーレン夫妻が譲り受けて持ち帰って倉庫に保管した、その後の話が本作で描かれる。
本作は「アナベル」シリーズの三作目だが「死霊館 (2013)」の続編にもなっている。
だがウォーレン夫婦が対峙するんじゃなくて夫婦の娘が解決するから外伝。
‥と言っても文章で説明したら凄いややこしくなった。観てない人が上の説明読んでも眼が滑ってよくわからんだろう。
しかし本作を観るには「霊能力夫婦が持ち帰ったアナベルや他の呪いアイテムによって娘が怖い目に遭う映画」とわかってればそれでいい。シネマティック・ユニバースの一本とはいえど、そんなに込み入った伏線とか相関性はない。
それにしてもメインの「死霊館」はまだ二作なのにスピンオフのアナベルが追い越したんですね。
本作の時代設定は1971年で、死霊館ユニバース全体もその前後の話。でも、それは実在するウォーレン夫妻の実際の心霊事件に時制を合わせてるからだけであって実際に映画を観ても「50年前の話」という要素は希薄。せいぜい「スマホが登場せず服装と家具と家の内装がめっちゃオシャレ」というだけで、後は現代の話と変わらない。
死霊館 (2013)」や「アナベル 死霊館の人形」でのアナベル人形。アナベルはアバンに一瞬出てきて夫婦が保管する。夫妻が遠くの屋敷でメインのポルターガイストと対決してたら、同時刻にウォーレン夫妻宅に保管してたアナベルも呼応したのか本作同様に留守番してた主人公ジュディが少し危ない目に遭った。この「死霊館」であった「留守番ジュディ大ピンチ」場面のみを新たに作り直したのが本作なのかな?と思った。
このアナベル人形が一番優れてるところは、アナベルが動き出してチャッキーみたいに直接襲ってくるのではないところ(でも誰も見てない間に移動するくらいの動きはする)。アナベルは呪われてるとはいえ、あくまで只の人形に過ぎない。アナベルの恐ろしさは「悪魔を呼び寄せる駅」みたいな役割だと思ってるのだが‥それが何とも奥ゆかしくて良い。色んなホラー演出に自信がないと出来ない描写。普通だったらチャッキー化して暴れだして終わりだろう。
以下、軽いネタバレあり

 

 

 

アバンタイトル(タイトルが出るまでの冒頭の短いシークエンス)。1971年、「死霊館」冒頭で預かった実在した呪いの人形〈アナベル〉を持ち帰る霊能力者ロレイン(ヴェラ・ファーミガ)と、その夫のエドパトリック・ウィルソン)。彼らは実在した有名な超常現象研究家ウォーレン夫妻。
このシリーズは全体的に画がかっこいいんだけど、ここでのカッコいい霧の中の幽霊など、この持ち帰りアバンは本編より良かった(やはり夫婦が悪魔と対峙してる方が画がしまるのかも)。
彼女らは自宅の地下にある〈博物館〉にアナベルを保管する。そこにはアナベル以前に持ち込まれた様々な呪われた品々を厳重に封印していた。
翌日、ウォーレン夫妻は仕事で家を空けることになり一人娘のジュディ(マッケナ・グレイス)は、年上のシッター・メアリーとその友人ダニエラと、女子3人で留守番することになった。
ところがダニエラが地下の博物館に入り込み、誤ってアナベルの封印を解いてしまい今回の事件が起こる‥。
そんな話。
メインの「死霊館」本編は夫妻の話で、スピンオフはその娘が主人公するというのは非常にスピンオフっぽくて収まりが良いですね。
ちなみにこの主人公、夫妻の一人娘ジュディも実在の人物(スタッフロールやYoutubeで本人を見れる)。このジュディも母親譲りの霊感を持っていて霊や悪魔を視ることができる、だが悪魔や霊を封印するほどの技術や知識はあまり持っていない。
何だか面白くなりそうな設定。
ジュディを演じるのは現在アメリカのNO1子役マッケナ・グレイス。「gifted/ギフテッド (2017)」でクリエヴァの天才娘を演じて、大人の女性が魔法で子供に変えられてしまったかのような大人っぽい表情と演技で話題となり「演技力ありすぎる幼女すごいけど怖い」と思わされて、その後「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル (2017)」でトーニャ・ハーディングの少女時代を「キャプテン・マーベル (2019)」でキャプテン・マーベルの少女時代を演じている。「とにかく凄い女の子供時代の回想はこの子にやらせとけ!」感で、あまりにも本人と似てない子供時代役ばかりしてる気もする。
ジュディは、ウォーレン夫妻の悪魔バスターズ活動がアメリカ全土で有名になってしまった事から学校で軽く避けられている。いじめられてるわけじゃないけどクラスメートが近寄らなくなったり悪ガキにからかわれたりする感じ。
そんなジュディと共に留守番するのはシッターのメアリー。メアリーの友人ダニエラもついでに留守番することになった。
ダニエラはジュディを軽くいじめている男子の姉。ダニエラは「父が死んで弟も情緒不安定でごめんね」と謝る。ダニエラの父は、ダニエラが車の運転の練習した時に交通事故で亡くなった。そのためダニエラは父の死に罪悪感を抱いており、心霊専門家ウォーレン夫妻宅のスーパーナチュラルな要素に救いを求めてやって来たのだ。ダニエラは、ジュディとメアリーに隠れて「入っちゃ駄目だよ」と言われた〈博物館〉にこっそり忍び込み、父に会わせてもらおうと周囲に居る(と思われる)霊に「いるなら出てきなさいよ!」話しかける。当然返事はないのでそこらじゅうの呪いアイテムをいじりまくって多くの封印を解いてしまう。
「キャビン」に出てくるキャビンの地下には、モンスターを起動させるために呪いのアイテムてんこもりだったが本作のこの場面は正に「キャビン」の組織がやらせたかったことをやっちゃった状態だ。
当然、アナベル人形をはじめ、銀貨を目に乗せた悪霊、花嫁の悪霊、「インシディアス」シリーズに出てきそうな悪魔、鎧武者などが次々と目を覚ます。
この前半を描写した予告編でも、この事は描かれてて
ジュディ「どの封印を触いちゃったの?
ダニエラ「ぜんぶ‥
‥という予告が、あまりにも秀逸すぎた。俺の中で、ここ数年の映画のベストワン予告編大賞をあげてもいい。だが正直、本作はこの予告編の面白さを超えるものではなかったのが残念だった。
このジェームズ・ワン制作ホラー映画の制作陣はもう10本近く撮ってて怖いタイミングや美しい映像が慣れたもので、また、このジェームズ・ワン制作ホラー映画の傾向として、ワンが監督してない時も一定以上のクオリティを保っているのが特徴。監督デビュー作の監督や外部でクソつまんない映画を撮った監督などが撮ってもどれも一定以上の面白さがあるので、恐らくジェームズ・ワンが監督してない時もこのチーム自体が監督をしている感じで、その都度えらばれる監督よりチームの方が力があるんだと思ってる。実際のところは知らないがきっとそうだろう。最大のシネマティック・ユニバースMCUも全作を統括しているケヴィン・ファイギのおかげで全作に一定のクオリティと何となくどれにも共通する統一感があるが、あれと似ている。SWとかDCのユニバースがバラバラになったのも見るにつけ、優れたシネマティック・ユニバースは強力に才能ある一人がトップに就いて統括しないとシネマティック・ユニバースは作れないんだろうね。
そんな感じで本作も、良いタイミングや美しい画作りは今まで通り。

 

 

 

以前から、このウォーレン夫妻の呪い博物館が出てくるのを楽しみにしてたが、対応するのが霊が視えるだけで非力なジュディと友人の少女たちなせいか、せっかく悪魔や幽霊が大挙して封印が解かれるものの少女たちは誰も殺されないうちに何とか解決してしまう。恐らく「両親の留守中に問題発生。だけど私達だけで何とか解決しておかえりなさい言ったよ」という、キッズものによくあるノリの範疇で仕上げたかったのだろう。だからダニエラが殺されかけるが平気だったし「シャイニング」みたいに殺され要員がわざわざやって来て殺されるという事もなくあまりに平和すぎる。
だから非常にスケールの小さい話に感じてしまい「これなら予告編だけで良かったな」という感じがした。というか、むしろこの博物館の封印が解かれる悪霊アベンジャーズ話は今まで楽しみにしてたのもあって「死霊館」本編でウォーレン夫妻がもっと人死にも出るようなガチな映画にして欲しかった(それとも「死霊館」本編は実際に起きた心霊事件を映画化してるので、完全にフィクションである本作はスピンオフの本作でやったのかもしれない)。
悪魔や霊について。アナベルはいつものように知らない間に椅子に座ってたりベッドの下やソファの裏に出現したり、アナベルの元になった少女の霊を見せたりと今まで通りの大活躍。それにしてもジェームズ・ワン製作ホラーだけでも一体、何回ベッドの下を覗く場面があることか。もしこの世界に転生したとしたらまず最初にベッドの下を衣装ケースでギュウギュウ詰めにすべきだろう。
新しい幽霊や悪魔は‥、目に銀貨を乗せた悪霊が良かった。暗闇から出てくる時、空中で目の位置にある銀貨だけが反射して光ってたり、その銀貨が落ちてコロコローと転がしてきてビビらせるギミックは良いのだが、あと一歩パンチが足りない感じがして「こいつのスピンオフは無理だな」と感じた。
他人を呪う花嫁の霊は、俺が好きな一作目「アナベル 死霊館の人形」でのこれまた俺が好きだった「隣の部屋にいる悪霊がバーン!とこちらの部屋にダッシュで来る」というシーンのしょぼいセルフリメイクやってた。ジェームズ・ワン製作ホラーは最近ビビらせる手法がネタ切れ気味でパクリが増えてきたが、とうとう同じシリーズの人気シーンをセルフリメイクしてしまった感があった。ホラーに限らずフィクションはパクリパクられでここまで来てるのでパクリ云々に文句はないのだが「死霊館のシスター」であった「エクソシスト3」のパクり、本作のベッドのシーンでの「呪怨」のパクりなどの「パクるのはいいけど、そんな有名なところからパクる?」と少し引いた。特に文脈を感じないセルフリメイクもちょっとね。。
他のモンスターは「インシディアス」シリーズに出てきそうなモロに悪魔みたいな悪魔が出てきたけどアレは何だったんだろう?見た目は悪魔なんだけど別に強力でもなかった。
色んな幽霊や悪魔が出たが今ひとつ怖くなかった。やっぱジュディたちは悪霊にただビックリさせられるだけで被害が一切なかったせいかもね。
これが完結なのかどうかしらんが、とりあえず「アナベル」は一作目だけで良かったなと思った。ジェームズ・ワン製作ホラーはずっと応援してきたが正直さすがの僕も飽きてきました‥。とりあえずスピンオフはもう作らんでいい気がする。
これまでの死霊館ユニバースの僕の評価は‥

幅広くオススメできる
死霊館 (2013)」「死霊館 エンフィールド事件 (2016)」「アナベル 死霊館の人形 (2014)」

地味だが俺は好き
死霊館のシスター (2018)」「ラ・ヨローナ ~泣く女~ (2019)」

イマイチ。あまり人が死なないのでキッズ向けには良い
アナベル 死霊人形の誕生 (2017)」」アナベル 死霊博物館 (2019)」

 こんな感じ。

👻今後公開されると言われているジェームズ・ワン制作ホラー映画は‥。「死霊館」メインの3作目「The Conjuring: The Devil Made Me Do It (2020)」が前作から4年ぶりに作られる。あと死霊館ユニバースからは「死霊館のシスター」2作目「The Nun 2 (2020)」。「死霊館 エンフィールド事件」に登場した〈へそ曲がり男〉スピンオフ「The Crooked Man (2020)」(これかなり前から予定だけあって一切進展してない)。あと僕が一番好きな「インシディアス」の5作目「Insidious: The Dark Realm (2020)」これは期待だな。というかこれ全部公開されるんだとしたら「1年に4作」と、MCUより多いやんって感じになるね。
この中だと観たいのは‥インシディアス5と死霊館のシスター2かな。
とにかくしょぼい作品が増えてテンション下がってきました。そろそろジェームズ・ワン本人が監督するとか、作品数を減らして一作一作にアイデアを凝縮させるとかして締め直して欲しい。

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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〈他の死霊館ユニバース作品〉
gock221b.hatenablog.com「死霊館 エンフィールド事件 (2016)」横綱相撲みたいな洗練されきった貫禄ホラー!👻 - gock221B

「死霊館のシスター (2018)」これ以上ないほどシンプルな、おにぎりみたいなホラーで好感触➕ - gock221B

「ラ・ヨローナ ~泣く女~ (2019)」良作だが10回くらい繰り返されたテンプレに飽きてきた。霊より中年の男女のキャラが良かった👰 - gock221B

 

〈「インシディアス」シリーズ〉
「インシディアス(2010)」「インシディアス 第2章(2013)」ジェームズ・ワン/絶対に2本続けて観ないとダメ。時空の流れに逆らって悪霊退治 - gock221B
「インシディアス 序章 (2015)」面白かった!監督が製作に回ったシリーズものや前日譚は大抵つまらないものだが本作は良かった - gock221B
「インシディアス 最後の鍵 (2018)」凝ってて面白いがシリーズのファンじゃない人は楽しめないかも。〈彼方の世界〉のツインピークスっぽさ🔑 - gock221B

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Annabelle Comes Home (2019) - IMDb

www.youtube.com

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