gock221B

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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)/監督が情報量に潰された感あるがソーのアバ泉など面白いシーンも多々ある🤖


原作:Avengers: Age of Ultron 監督&脚本:ジョス・ウィードン 制作:ケヴィン・ファイギ 原作:スタン・リー&ジャック・カービー 制作会社:MARVELスタジオ 上映時間:142分 製作国:アメリカ シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバース。「アベンジャーズ」シリーズ

 

 

※「エイジ・オブ・ウルトロン」の記事、3つもあったので後で一つに合体させた
MCU11作目。フェイズ毎の総決算「アベンジャーズ」タイトルとしては2作目。
制作は今までどおりケビンファイギ。監督は「アベンジャーズ (2013)」同様ジョス・ウィードン。
制作のケビン・ファイギとジョス監督は前作「アベンジャーズ (2013)」で、4つの違うタイトルをクロスオーバーさせ、六人のヒーローを主人公としてそれぞれに見せ場を作りチームとして成立させて大ヒット&高評価、更に後に続く‥という今まで前例のない離れ業でファンを興奮させた。
ただ一作目から観てなかったり原作読んでない、興味ない人にとっては「何か色んなヒーローが集まって派手なアクションしてるだけ」としか映らなかった単純な映画としてしか見えなかったかもしれないが、MCUが続けば時と共に評価が上がると思う。
とにかく前作はファンにとってパチンコのチューリップが常時開いてる状態、ゴールキーパーのいないサッカーゴールの前に百個のボールと無数のストライカーがいるような状態で「キャップと社長が出会った!」「BIG3揃った!」「喧嘩しだした!」「ウィドウがロキを精神戦で勝った!」「洗脳ホークアイ、単身でアベンジャーズ壊滅寸前まで持っていった!」「仲直りした!」「6人揃った!」「ハルク怒った!」「サノス来た!」などと、いちいち全シーン感動するような映画だった。
‥が何度も言うようだが、ファンじゃない人にとっては中盤の面白い険悪シーンなども「中だるみ」に感じられたらしい。この先はアメコミ興味ない人も惹きつけられるようなネタが必要かもしれんね。
そんあ一作目に続く、同じ監督による本作は「アイアンマン」に対する「アイアンマン2」という印象。
MCUに奥行きを与える為、新キャラや今後のネタフリなどに振り回されてるうちに映画としての本筋はやや単調になってしまった印象。もちろんファンにとっては各キャラの面白シーンなどが楽しめたが、正直一作目ほどわかりやすくもなく、かといって奥深いわけでもなく割とファン向けの続編、売上落ちたし、大ヒットしたとはいえMCU制作陣にとっては若干の失敗作だろう。
ジョス・ウィードン監督は、あまりにも過酷な本作の現場で疲弊しきり、出来上がった結果も前作に劣り、ファンにもそこそこ叩かれて壊れてしまい、ひっそりとMCUから去っていった。アイアンマンでMCU初期を牽引したジョン・ファヴローが去った流れと同じ。MCUの中心、アベンジャーズ(とキャプテン・アメリカ)の舵は「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」のルッソ兄弟に渡された。ジョス監督お疲れ様です。

 

 

Story
アベンジャーズは、秘密結社ヒドラの残党を壊滅させるが、ヒドラの人体実験とインフィニティ・ストーンの力で強化された双子、超能力者ワンダエリザベス・オルセン)と超スピードのピエトロアーロン・テイラー=ジョンソン)のマキシモ姉弟も野に放たれる。
ワンダによって
アベンジャーズ壊滅の悪夢を観たトニーは、ヒドラから取り戻したロキの杖を分析して⼈⼯知能による完璧な平和維持システム<ウルトロン計画>を開発、独断で密かに推進する。
しかしトニーの想像を超えて、その⼈⼯知能はトニーのロボット軍団〈アイアン・レギオン〉をボディとして誕生したロボット生命体〈ウルトロン〉が誕生する。
進化と増殖を続けるウルトロンが選択した〈究極の平和〉とは、地球を脅かす⼈類を抹消することだった。
ウルトロンはマキシモ姉弟と手を組み、ソコヴィアの街で恐ろしい計画を進める。
⼈類滅亡の脅威に、アベンジャーズは再び結集し立ち向かう―

冒頭のアベンジャーズ vs.ヒドラ残党は、アメコミがそのまま夢の映像化された感じでとても爽快。ワンカットで、アベンジャーズ六人が凄い強さで森の中をそれぞれヒドラを蹴散らしながら疾走!アイアンマンはヒドラ基地を制圧。
正にコミックファンが夢想した無双がそのまま映像化されたようで、ここが一番凄い。
続くヒドラ壊滅パーティも小ネタが満載で単純に楽しい。
その後は、トニーやアベンジャーズ自体が悪を生んでしまい若干の不協和音が流れ、その歪みから生まれたウルトロンをアベンジャーズ自身が倒す‥という、アメコミ映画定番の「自分自身との闘い」が行われる流れ。
カタルシス的には冒頭のヒドラ狩りが最高潮で、中盤のハルクバスター vs.ハルクも最高。だが肝心のラストバトルは、ウルトロンが弱すぎるのと、ラストバトルの流れが「ただアベンジャーズが頑張る」というだけで捻りがないためか若干の停滞感を持って終わるため、前作ほどの爽快感はない(クライマックス的カタルシスは冒頭と真ん中に注がれている)
本作は、「アベンジャーズ」一作目と比べると「アベンジャーズ‥双子‥ビジョン‥今後の伏線‥色んな要素を消化しなきゃ」という忙しさでいっぱいいっぱいになり、一本の映画として上手くいってない感じを受けた(まぁ最後まで楽しむ分には充分面白いんだけど)。
その結果、ウルトロンで表現されるのを楽しみにしてた人工知能の悲哀やトニーの恐怖といったメインストーリーは、おざなりになって終わった印象がある。
結論から言うと「ファンならまぁ楽しめる」というファンムービーという感じ。
またジョス・ウィードンのギャグセンスや展開の進め方が妙に古臭い。
素早いカット割りで気の利いたジョークの掛け合いしてる風なのだが全体的に滑ってる感じがする(英語のリスリングできないのでジョークについてこんな偉そうに言う資格はないのだが、キャラの掛け合いが微妙に寒い気がする)
ウルトロンは、コミックだととんでもなく強い。
本作でも「ボディを破壊されても次々と違うボディに自己をDLするので半分不死身」と、本当はかなり強いのだろうが何度も何度も何度もアベンジャーズに破壊されてしまうのが続き、また半不死身という長所もあまり活かされず「ネットからウルトロンを遮断したぞ!」→「ぶっつぶせ!」→「一人やられた!」→「もう怒った!ぶっつぶしたぞ!」と、一人の犠牲以外は割とすんなり倒せてしまったので全く強敵感がない。
ヴィブラニウムを使って強化されたウルトロンのメインボディも、特に驚異という描写もないまま合体ビームやハルクのパンチで割とすんなりぶっ壊れてしまう。
ヴィブラニウムを使ってない雑魚ウルトロンなどはアベンジャーズは勿論マリア・ヒルなどにも破壊されてしまうくらい大したことない。
※そんな感じでMCUウルトロンには不満があったが何度も観返してると妙に人間臭いウルトロンいいなと思うようになってきた。ビジョンより人間らしい。
ウルトロンや(前半のヴィランとしての)マキシモ姉弟を生んだのはトニーが原因。そしてマインドコントロールされたハルクが街で暴れて世間の信頼が揺らいでしまう等、敵はウルトロンと言うよりも全体的に「アベンジャーズは自分たちの内面の弱さが敵」という感じ。
目立つアベンジャーズは、新たなる脅威から平和を護ろうとして早った結果事態を悪化させるトニー。モンスターとして自分を恐れるあまりナターシャの愛情も素直に受けられないハルク。そしてホークアイは、一番人間的に成熟したカッコいい大人として双子を導き、本作で一番かっこいいのはホークアイ

 

 

ソーよ。君はなぜ泉に入って裸で悶絶していたんだい?
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ワンダに幻覚を見せられたソーが、ろくに幻覚の説明もしないまますぐ全裸になる初老のおじさんセルウィグ博士を伴って洞窟に連れて行き、泉に入って裸でのたうち回るシーンには呆気にとられた。(本当は泉なのだが観てる間は温泉だと思った)
謎の泉に入り裸で「アバーーッ!」とか叫び悶絶するソー。
この泉の事はアバ泉(あばせん)と呼ぶことにした。
ウルトロンによって世界が大変なことになってるというのにアバ湯に入っとる場合か
セルウィグ博士も怪訝な顔をしてソーの奇行を見守るばかり。
こんな長髪の大男が全裸で暴れまわってるのを止められる者はいない。
さんざん、アバ泉を堪能したソーは風呂から出た。
ソー「アバァッ!(バシャアァッ)」
アベンジャーズ本部ではビジョンを誕生させるかどうかで揉めていた。
そこにアバ泉に入って悟りを得たソーが颯爽と飛来しビジョンが眠るケースに電撃‥アバ泉サンダーを浴びせて電力を供給!ガラスをブチ破って全裸のビジョン爆誕
新しい変態がアベンジャーズに加わった。いよいよウルトロンとの最終決戦!
‥というシーン。あまりに色んな事が大した説明無しで性急に進み訳が分からなさすぎて混乱させられる。
まず最初の幻覚、ヘイムダルが出てくる難解な夢はなんだ?ラグナロクのネタフリだろう事はわかるが、そんな事客の殆どはわからない。
そして泉でインフィニティ・ストーンやビジョンの瞳?などを幻視するシーンだが、映像が断片的だしカットが早すぎてよくわからん。そもそもインフィニティストーンは、原作読んでる者ならわかるが初めて観る人にはサッパリわからないし、MCUだけ追って観てる人にも「凄い石」としか伝えられていないので、とにかく観客がぽかんとさせられるシーンだ。
そして何よりも博士に全裸を見てもらいながら温泉で悶絶してたのは何故だ?
もちろん、あの泉に入れば色んな事が洞察できる神秘の泉なんだろうことは見ればわかるが、あまりにも説明がなさすぎる。セルウィグ博士はガイド役?だが終始、怪訝な顔でソーの奇行を見てるだけなので笑えてくる。
どう考えてもクリス・ヘムズワースを裸にして悶絶させるセクシーなシーンを入れたかったようにしか思えない。
そしてアバ泉サンダーでビジョンを爆誕させるのだがビジョンの事をいつ知ったんだ?
もちろん泉で「インフィニティ・ストーン」や「ストーンから生まれかけてる無垢なビジョンを誕生させれば強い味方になる」ってことなのかな?って事は何となくはわかるが‥とにかく性急に色んな情報を詰め込みすぎ、そして台詞で説明しなさすぎて世紀の珍シーンとなった。

 

 

終盤の浮いたソコヴィアでのラストバトル。市民を避難させる事に全力を注いでる描写は好感持てるが、ウルトロンとの戦いは最初の方で書いたように、ひたすらニチアサ的な単純な殴り合いが続く。
これもさっき言ったがウルトロン軍団は弱すぎる。。中盤でハルクバスターvs.ハルクという凄い戦いをやってしまっのでウルトロンの弱さが際立つ。洗脳ハルクがラストバトルに来てればよかった‥のだが、ワンダは中盤で仲間になってしまうので無理か。
それならウルトロンを合体させるとか、見た目にも楽しい切り札を終盤にも欲しかった
※追記:後で明らかになったが企画段階ではウルトロンが合体し一体の巨大ウルトロンになるという案もあったらしい。それやればよかったのに‥。
それと僕は姉のこと大好きなピエトロがワンダに近づく奴に異常に警戒する様が好きなので、ピエトロ退場は残念だった。はっきり言ってここで退場させる必要性もワンダ覚醒しかなく、若干の無駄死に感がある(X-MENキャラを共有するFOXとの諍いで退場させざるを得なかった説あり)。
関係ないけどブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)はめちゃくちゃカメラが離れててもシルエットで一発でスカヨハだとわかる体型なのが凄い。
「ウィンター・ソルジャーでのロングヘアーの方がよかった」と最初は思ったが、シルエット的に分かりやすくするためにふわふわヘアーにしたのかもしれん。
キャップとソーは‥前半以降は地味だったね。

 


そんな感じでした 

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『マイティ・ソー』(2011)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)/久々に観ると牧歌的な印象⚡ - gock221B
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)/素人もやし時代が面白くてキャップになって戦い始めると凡庸になる不思議なオリジン👱 - gock221B
『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013)/MCUの中で一番偉い1、珍作の2、映画としてなら良い3🔨 - gock221B
『インクレディブル・ハルク』(2008)/10年ぶりに観てみたら知らないおじさんが大暴れしてました💚 - gock221B
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)/MCUで一番何回も観返してるのはこれ👱 - gock221B
『ワンダビジョン』全9話 (2021)/後半までは「ツイン・ピークス」と「バイオレンスジャック 超高層の悪魔編」を足した感じで死ぬほど面白かったのだが……。+追記👩🏻‍🦰 - gock221B

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Avengers: Age of Ultron (2015) - IMDb

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『インターステラー』(2014)/今まで、この監督あまり好きじゃなかったがこれは文句なく面白かった🌌

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原題:Interstellar 監督:クリストファー・ノーラン 制作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:169分

 

 


クリストファー・ノーランは「メメント」の時から「観てる間は面白いけど、観終わったら全然好きじゃないな」と感じる苦手な監督だった。
元々、そんな感じだったところに「ダークナイト」三部作がめちゃくちゃ嫌いだったので決定的に苦手になってしまった。
それが癖になって坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態になってしまい、そこそこ面白かった「インセプション」観てもあまり楽しめないという歪んだ状態になっていた。
そんな自分のおかしなところに気づき始めた時に本作を観て、文句なく面白かったのでノーラン嫌いの呪縛がやっと解けた。
別にヘイトな気分を育てていきたいわけではなく、嫌いな監督や作品も出来るものなら好きになりたいと思っているので本作が面白く感じられて本当に良かった。

 

 

story
地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男(マシュー・マコノヒー)。
彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか?

ウラシマ効果ビデオレターのキャッチーさや。リアリティあるブラックホール描写。マット・デイモンの狂ったキャラの無限の面白さ。あまりにも四角すぎるロボット。アン・ハサウェイ演じるポエティックな宇宙飛行士。ハッタリの効いたクライマックス‥とか色々と面白すぎる。
そして誰が観ても全編わかりやすくて面白いというのが良かったです。
特に幽霊と「多元宇宙内・時空監察官の部屋」みたいな描写が好み。
マット・デイモンリドリー・スコット次回作の「オデッセイ」でも、火星に一人残されてサバイブする内容らしくて楽しみにしてる。
マットデイモンが困る姿をもっと見たい

そんな面白ポイントだけじゃなく、冒頭のトウモロコシ畑をウロウロしてる時や娘の担任に呼び出される地味なシーンから既に面白かった。
白石晃士が超大金をかけて「コワすぎ!」を作ったら本作っぽくなる気もした。
インターステラーの結末には観てる間は「あ~よかった~!」と思ったが、主人公(マシュー・マコノヒー)はあの部屋から出れずに終わった方がよかった気がする。
その方が娘の部屋での時空を超えた接触がより感動的なものになった。
作品内で全てが丸く収まるとその時は気持ちいいが後日忘れてしまうことが多々ある。
だからどちらかと悲しい結末の方が記憶に残りやすい。当然その限りではないが。
でも、それは言いがかりみたいな些細なところで本作は充分に面白かった。
映画館で観たかったなと思った。

 


そんな感じでした
『TENET テネット』(2020)/今どき珍しい純粋悪を倒す正義の味方のアクション。そこに「逆行」をひとつまみ……🕛 - gock221B

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インターステラー (竹書房文庫)

インターステラー (竹書房文庫)

 

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「ターミネーター4 (2009)」駄作と決めつけて観てなかったが意欲的なSF映画だった💀

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原題:Terminator Salvation 監督:マックG
製作国:アメリカ 上映時間:114分 シリーズ:「ターミネーター」シリーズ

 

 

 

もうすぐ「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」が公開される。
それは当然楽しみだが、その翌週にアベンジャーズ同様ロボットが悪役である大メジャータイトルなのにも関わらず完全にアベンジャーズの陰に隠れてひっそり公開される世界中の誰も期待していない「ターミネーター 新起動/ジェニシス」も気になる(実際、僅かばかりのアラフォー男子が行って再びシリーズ終了する気がする)
シュワ氏もメインで出るし、三代目サラ・コナー役のエミリア・クラークゲーム・オブ・スローンズ)も好きな女優だし、どうなの?とか思ってるうちに、そういえばターミネーター4監督マックG)観てないな~と思った。
💀ターミネーター1と3はめちゃくちゃ好きで、2は公開時の中学生の時は好きだったが大人になると苦手になった。ドラマ版は観てない。
その次のマックGが監督した本作。
当時「何かシュワ氏も出てないしつまらなさそうだな~」と思って観に行かず、映画レンタルで一度は手には取るがやはり‥「つまらなさそうだな~」と思いまた棚に戻す‥という事を100回くらい繰り返して観てない間に権利持ってた会社が倒産した。
シュワ不在+つまらなさそう+三部作構想の一作目→永遠に頓挫‥という観たくない条件がフルで揃ってたので「4はもういいや」と、しばらく忘れていた。
そんな本作の事を最近思い出して「今を逃したらもう一生観る事ないかも」と冷やかし混じりにiTunesで借りて観た。
結論から言うと意外なほど面白かった

 

 

Story
2018年スカイネットが引き起こした“審判の日”をかろうじて生き延びた人間たちが組織した人類抵抗軍の部隊長ジョン・コナークリスチャン・ベイル)と、その妻ケイト・コナーブライス・ダラス・ハワード)もその一員としてスカイネット率いる機械軍との死闘に身を投じていた。
そんなある日、ジョンはマーカス・ライトサム・ワーシントン)という男と出会う。
マーカスは過去の記憶をなくしており脳と心臓以外が全て機械化されていた。
「自分は人間だ」と主張するマーカスを敵か味方か判断しかねるジョン。
しかし、ジョンの父となる運命の少年カイル・リースアントン・イェルチン)に危険が迫っていることをマーカスから知らされたジョンはある決意を固める――

 

 


[個人的に必要だと思うターミネーター要素]
・シュワ氏が出てる(出来ればの話)
全裸ターミネーターが現代の街にワープしてくる
本編の半分以上が追いかけっこ
ターミネーターとラストバトルで殴り合う
・その過程でターミネーターは最後にエンドスケルトになる
・男は革ジャンかロングコート、女はタンクトップ着ている
・かっこいいポエムを読みながら終了


[個人的に不必要だと思うターミネーター要素]

・コナー母子やカイルとタイムスリップの辻褄合わせに費やす時間
・シュワ氏と人間、もしくは人間同士の気持ちの悪い触れ合い描写

このうち好きな「シュワ氏」もない「現代の街で追いかけてくる」要素もないんじゃ‥何にもねーじゃねーか!と観る気ゼロだった気持ちわかってくれるよね?
だがマックG監督は限られた中で凄く頑張ってたんだなと思った

・冒頭のチャンベール氏の乗ったヘリが主観で墜落するカッコいい映像
・新キャラのマーカス
・中盤の巨大ターミネーターとの長回しでの闘い
・バイクターミネーターや水棲ターミネーター
などのオリジナル要素が面白かったのでそう思ったなど。。

ラストのチャンベールとT-800との腰を据えて殴り合う闘いもよかった
そして何より、このマッチョボディに若シュワ氏の顔をCGでハメ込んだ全裸のT-800が登場すると同時に例の「ダダンダンダダン!♫」が流れる

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笑うよりも、飲んでいたスプライトを真顔で噴き出すのが正しいリアクションという気がする
そういう面白い場面が三幕全部にあったわけです

正直その合間合間は説明的だったり面白くない場面も多いが、そこはコナー母子がどうのカイルがどうのといった面倒なターミネーターシリーズの決まりごとの諸々を必死に処理してる時間なので仕方ない。
普通ジョン・コナーorカイル・リースだけに密着して作るところを、中盤は複雑なキャラクターのマーカス氏が主人公になってるのも意欲的だった。
と言っても、これを「傑作!」と他人に勧める感じでもなくて「評判悪かったけど‥悪くないぞ!」といった感じ

新作ジェ二シスが作られて本作は無かった事になるようだが、これは違う世界線の話として面白かった。
そして今まで観なかった事などを後悔した
勿論、自分が観ようが観まいが大勢には影響ないが、観もせず「どうせつまらないだろ」と決めつけて観なかった愚かな民衆の集合意識の代表になったような気分になったので嫌な気分になった。
僕と同じような理由で4だけ観てないって人は試しに観てみてください。

 

 


そんな感じです
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Terminator Salvation (2009) - IMDb

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