gock221B

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『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024)/コングがガキのエテ公を掴んで武器にして他の巨大エテ公をシバキまわすくだりだけ面白かった。あとは死ぬほどおもんなくて20年ぶりに劇場で寝た……でもラストバトル睡眠は光や音の効果で睡眠の質が良かったかも☢🦍


原題:Godzilla x Kong: The New Empire 監督&原案&製作総指揮:アダム・ウィンガード 脚本&原案:テリー・ロッシオ、サイモン・バレット 脚本:ジェレミー・スレイター 製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:115分 公開日:2024年3月29日(日本は2024年4月26日) シリーズ:モンスターヴァース第5作目



『キングコング』とハリウッド版『ゴジラ』を中心にした怪獣シネマティック・ユニバース〈モンスター・ヴァース〉第5作目。
前作『ゴジラvsコング』(2021)から、監督&脚本&一部出演者などが引き継がれてるので『ゴジラvsコング』(2021)の続きのような感じ。
元々、個人的に怪獣映画への興味がめちゃくちゃ薄いという事もあり「何かやってるな」と思って何となく観るという消極的な態度で観ているこのモンスター・ヴァース。
モンスター・ヴァースも一応全部観てきてるのでモンスター・ヴァースのドラマ『モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ』(2023)も観なきゃいけない、別にモナークの話など観たいわけではなくシリーズをコンプリートしたい欲と、作品そのものは別に観たくないけどブログを書きたい欲があり作品を観たらブログが書ける理由ができるからという消極的な理由がある(自分自身の書きものを誰にも頼まれてないのに自分からお出しするという図々しい真似ができない)。しかし『モナーク』を配信してるのがAppleTVという、加入してないし今後も加入しそうにないサービスなので観れない。むしろ「AppleTVだから観なくて済んだ」と喜びが湧いてくる始末(なんか髑髏島のアニメもあるみたいだがそれは翻訳すらされてないようで同じく観なくて済みました)。
モンスター・ヴァースは『ワイルド・スピード』シリーズ同様に観た後で殆ど何も覚えてないですね。まぁ割とそういうフェスで飲む酒みたいな揮発性の高いシリーズですよね。
前作『ゴジラvsコング』(2021)は僕が好きな都市伝説〈地球空洞説〉も出てきたし小栗旬が何も出来ないままヨダレ垂らして狂って死んだりと面白いシーンが多くて割と好きでした。今のところ『GODZILLA ゴジラ』(2014)以外は楽しめているかも。
日本製の『シン・ゴジラ』(2016)『ゴジラ-1.0』(2023)も普通に楽しんだし怪獣映画が苦手じゃなくなってきてるかも。
本作は公開前に、仲良く全力疾走するコングとゴジラや、WWEのプロレス煽り映像みたいに仲良くイキるコングやゴジラなどのバカ映像で話題になってた。映画秘宝が好きだったおじとか映画系YOUTUBERが好きな若とかが好きな感じのノリだな」と思いました。

ネタバレあり

 

 

 

 

前作、『ゴジラvsコング』(2021)でのゴジラコングの死闘から数年後……。
コングは前作で地球内部に見つかった地球空洞世界で気ままに過ごし、ゴジラは地上で悪い怪獣が暴れたらブッ殺し、その後はスタジアムで丸くなってお昼寝し、ライバルの両者は地球の中と外でのびのびと暮らしていた。

怪獣達の調査を行う研究機関〈モナーク〉の学者アイリーン(演:レベッカ・ホール)の養女となって共に暮らしていた髑髏島原住民だった怪獣の気持ちがわかる少女(演:カイリー・ホットル)は地球空洞世界からの波長を感じた。
そこでコングとアイリーンと怪獣の気持ちがわかる少女は、オモシロ白人男性&オモシロ黒人男性を伴い、「とうとう日本人が全く出なくなってしまった」という空いた席を見つめてしまうパーティは地球空洞世界へ旅立つ。
空洞世界でアイリーン達は髑髏島住民みたいな原住民に出会い、コングは自分と同じ巨大エテ公の群れに出会う。しかし巨大エテ公の群れは凶悪な巨大エテ公スカーキングの奴隷にさせられていた。
コングと人間たちはゴジラと組んで挑むラストバトルの時間が来るまで冒険したり活躍したりと充実した時間をすごすのだった――

そんな話。
前述通り、前作は〈地球空洞説〉も好きだし割と楽しめしたしSNSで話題となったコングとゴジラが全力疾走するシーンとか楽しめそうで期待してたんですが、めちゃくちゃつまんなくて20年ぶりに中盤ちょっと寝てしまった。
これも前述したが怪獣にあんまり興味がないというのもあるが……でも今までの『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)『ゴジラvsコング』(2021)とかは、別に大好きじゃないけど普通に最後まで楽しむ分には楽しめてたんですけどね。前作『ゴジラvsコング』(2021)と作ってる人が同じのほぼ続編だから前作程度には楽しめると思ってたんですが……まず冒頭のコングがCG感が妙に強い巨大生物と追いかけっこして食おうとしたら虫歯になっててオモシロ白人が治療する……一方その頃、ゴジラが巨大カニを退治してスタジアムでお昼寝……というアバンで既にめちゃくちゃつまんなくて一気に血糖値スパイクみたいな勢いで眠くなってきて「ヤバい!」と思いました。アバンで眠くなって、それ以降面白くなる映画は滅多にないのでヤバみを感じました。
その後レベッカ・ホールたちがパーティを組み地球空洞世界に旅立つ。巨大な穴を抜ける際には「空洞世界に行くのは異次元に行くみたいでいいなぁ」と地球空洞説への興味で目が覚めました。しかしパーティを組むくだりとか、空洞世界に到着してパイロットが木に木に食われるシーン、何か綺麗なセットを感じさせる空洞世界とか……いちいち興味が持てず今日ヤバいな……と思いました。それでレベッカ・ホール達は髑髏島の原住民を思わせるネイティブな人たちと交流して地に足のつかない話をしてた気がするけど、そこはもう既に殆ど寝てました。
一方、コングは巨大な斧を拾ったり自分と同じ種類の猿ガキとか巨大エテ公たちと出会います。
コングは仲良くしようとするがガキのエテ公がコングに噛みついてきたり同胞達もコングを殺そうと殴りかかってきて喧嘩になる!
コングは噛みついてきたガキのエテ公の脚を掴み、まるでガキのエテ公を鉄パイプのような武器として扱ってエテ公軍団をシバキ回した。コングは自分がふっ飛ばした巨大エテ公が崖から落ちそうになったので助けたら、恩知らずにも巨大ナイフを拾って死なそうとしてきたのでコングは改めて崖に巨大エテ公を落として殺しました。この「助けようとしたけど恩知らずにも殺そうとしてきたので反撃したら敵は足を滑らせて落ちていった」というシーンは、主人公ヒーローに殺意を持たせないまま敵を葬り去る方法として80~90年代の偽善者ハリウッド映画でよく見られた手法。久々に観た。
「可愛いキッズ怪獣とか仲良くなるなんて嫌だな」と思ってたら険悪なムードになってコングが、ガキや同胞達をシバキ回すこのシーンは興奮しました。
個人的に本編で一番良いシーンはここでした。
その後、コングはモナークの協力で手にCGの機械を装着されてパワーアップ。ゴジラと合流し、怪獣の気持ちがわかる少女の助力によって新しいモスラも仲間になり、ラスボスの悪いエテ公スカーキングと、その子分の凍結怪獣と戦って映画は終わりました。スカーキングを殺す際にレイティングが上がらないように凍結怪獣で凍らせた上でバックブリーカーして海の飛沫をあげさせてグロくならないように工夫してましたね。
ゴジラとコングが全力疾走したりゴジラがコングをブレーンバスターするシーンは良かったけど宣伝や予告編で10回くらい観てたので「あの場面やな」と思っただけでしたし、それらより面白いシーンはもう出てきませんでした。大作を観に行くのが遅いとこういう事がよくあるよね。だから最近、観に行きたい『マッドマックス:フュリオサ』(2024)とか『デッドプールウルヴァリン』(2024)の予告とか一切観なくなりました。結局、映画の予告編って10秒くらいの特報を一回観たくらいが丁度いいのかもね?予告編って見どころ全部載せてるしストーリーも9割くらいわかっちゃうもんね。

 

 

この興味の持てなさの一つは、モナークや怪獣の気持ちがわかる少女など人間たちのつまらなさもあるものの〈地球空洞世界〉っていう舞台世界がつまらないのかもなと思いました。地球空洞説自体は好きだけど、何か漠然と自然しか無い世界だし中心は重力がおかしくなって怪獣がフワフワ浮いてるんですよね。対象物がないからゴジラやコングの巨大さがよくわかんないんですよね。
前作で、両者の戦いのリングを地球空洞世界にしたのは、人間たちの仲間となる両者が(なるべく)人間たちを死なせないように何も無い地球空洞世界を作ったのだろう。その理由はわかるし地球空洞世界自体はもともと好きなので前作では良いなと思ったのだが……やはり逃げ惑う人間たちが居ないと物足りないものがありますね。対象物ないからコングとゴジラもだんだん大きく思えなくなってくるし。巨大生物もので人間があまり出てこないと大人気の『パシフィック・リム』(2013)とかでも海でカイジュウと戦うシーンでめちゃくちゃ眠くなったし、やはり人間が死んだり建造物が壊れて欲しい。
このゴジラとコングが組んで悪いエテ公と繰り広げるラストバトルの辺りで再び強烈な睡魔に襲われてラストバトルの最中にちょいちょい寝そうになっては背もたれに背中がつかないように姿勢を正したりして寝ないようにしました。でも画面が綺麗だし大きい音もしてるので質の良い睡眠が何秒か取れて若干頭がスッキリした気がしました。
ゴジラは、全力疾走させたいからか下半身がデカくて脚が長いのでちょっとエロいなと思った。だけど脚が長かったり走ったりしたら何だかゴジラに見えないな。モスラは脚が太くていっぱいあって巨大イナゴみたいなキモさがありました。
あと怪獣の気持ちがわかる少女とか原住民(代表のオバサンばっかり出てくる)とかモスラとか……嫌な感じでしたね。その一方で気が狂った渡辺謙とか軽んじられて出番を大幅にカットされてヨダレ垂らして気が狂って死ぬ役をやらされた小栗旬などの日本勢が出てないのも寂しかったですね。
コングが斧とかCGのガントレットを使うのも好みじゃなかったですね。
SNSとか観てると「こういうので良いんだよ!」「頭空っぽにして観れる!」みたいな感じで割と好評?みたいだけど僕は久々につまんなかったですね。「頭空っぽにして観れる!」というよりも「別に頭空っぽじゃない状態で観に行ったらどんどん頭を削り取られて頭空っぽにされてしまった」と言った方が正しいかもしれない。同じエテ公映画でも同じ劇場でやってた『猿の惑星/キングダム』(2024)の方を観ればよかったかも。
何かこの映画を作ってる人とか好きな人は良い人が多そうだからあんまり悪く言いたくないけどそんな感じでした。申し訳なし。
「これなら観に来ずにマクドナルドでも買えばよかった」と思ったので次からはモンスター・ヴァース映画公開されても、おとなしくタダで観れるまで配信に来るまで待つ事にしようと思った。
だけど観に行ったおかげでこうしてブログを書くという大義名分ができたし良かったかもしれない。久しぶりに”良かった探し”した。

だけど今週末は楽しみにしてた『関心領域』(2023)、月末は『マッドマックス:フュリオサ』(2024)がある。
仕方ないので切り替えていこう。

 

 

 

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.comgock221b.hatenablog.comgock221b.hatenablog.comgock221b.hatenablog.com
〈日本のゴジラ作品〉
『シン・ゴジラ』(2016)/5年ぶりに観て、当時は優柔不断に描かれていたはずの総理大臣や日本政府がめちゃくちゃ誠実でやる気のある人物に見えるようになってたのが、我々の社会の方が悲喜劇になった事を実感した☢️ - gock221B
『ゴジラ-1.0』(2023)/全体的に面白かったが、おっさんやオタクが好みそうな登場人物たちや展開を「これって好きになっていいんかな?」と戸惑いながらも最終的には好意的に応援した。凶悪なゴジラと異能生存体・浜辺美波☢ - gock221B

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Godzilla x Kong: The New Empire (2024) - IMDb
Godzilla x Kong: The New Empire | Rotten Tomatoes

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