gock221B

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『ザ・プレデター』(2018)/人体破壊描写と容赦のない人死にがよかったです👽

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原題:The Predator 監督&脚本:シェーン・ブラック
製作国:アメリカ 上映時間:107分 シリーズ:「プレデター」シリーズ第4作目

 

 

プレデター」シリーズの1と2の続き。
監督のシェーン・ブラックは昔、脚本家や監督になる前に俳優もしており「プレデター」一作目で、女性の捕虜と一緒に居た時にプレデターに狩られた隊員ホーキンスを演じていた。
PREDATOR Movie Clip - Hawkins Death Scene (1987) Sci-Fi Action Movie |1080p HD| - YouTube
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というか、この眼鏡の隊員がシェーン・ブラックだったって今初めて知った。
彼の監督作では「キスキス,バンバン (2005)」がめちゃくちゃ好き。「アイアンマン3 (2013)」は「MCUの一遍」としてはウーン🤔という感じはあるが、これ一作だけをSFアクション映画単体として見つめたならとても楽しい映画だった。「ナイスガイズ! (2016)」もまぁまぁ好き。どれも「上手く視聴者の予想を一拍外した意外な展開」「痛そうな暴力表現と軽快なユーモア」「ご機嫌取りとかではなく、女性や子供をガチで活躍させる」といった共通点がある。特に「女性への優しい眼差し」「女性を活躍させる」といった展開は近年のアメリカ映画の流行りだがシェーン・ブラックの場合ずっと早くからそれをやっていた。
そんな感じでそこそこ好きな監督ではあったものの、本作の予告編を観ても「うーん子供がプレデター呼んで?チームで『プレデターズ』バトル?」と、何だか気が進まなかったのでレンタルでやっと観た。

 

 

Story
元特殊部隊員の傭兵クインボイド・ホルブルック)は南米に墜落した宇宙船のパイロットである獰猛な異星人〈プレデター〉と交戦し、プレデターの装備品を奪って逃走。
クインの息子ローリーは、父が自宅に郵送したプレデター装備品を起動させてしまう。
それは、地球にプレデターの仲間を呼び寄せるシグナル発信機だった。

一方、プレデターの存在を隠蔽したい政府によって監禁されてしまったクインは〈ルーニー〉と呼ばれるならず者の戦闘スペシャリストたちと脱走を図り、彼らととともに危険が迫る息子を守るためにプレデターへと立ち向かう。
進化生物学を専攻するケイシー博士オリヴィア・マン)は、1987年1997年に起きたプレデター地球襲来事件から、彼らを研究している政府の秘密機関〈スターゲイザー〉の秘密基地へと招かれる。 そこで彼女が目にしたのは、クインと交戦後に標本として捕獲された〈フュージティブ・プレデター〉と、その装備品だった――

 

 


そんな感じでプレデター氏、これが三度目となる地球での人間狩りを行う。
プレデター」一作目&二作目の出来事から、本作のアメリカ政府は〈スターゲイザー〉なるプレデター研究機関を作り研究していた。
で、主人公の息子がマクガフィンとなって、主人公たち vs.スターゲイザー vs.プレデター氏の三つ巴の戦いが繰り広げられる。戦いは、研究施設→人の少ない町→森‥と、割と世間の枠組みの外側で行われる感じ。

 


まず冒頭、地球に墜落したUFOに乗っていたプレデターが主人公の小隊を強襲。
ここで殺害された隊員の胴体がぶっちぎれて、吊るされた下半身から大腸がこぼれ、流れた大量の血で下に居たプレデターの顔が真っ赤になるところなど凄くワクワクした。
というのも別にグロが観たいわけではなく、近年のエンタメ大作ではレイティングを下げるために血すら出ない事が珍しくなくなってきたからね(大好きなMCUも、血が一滴も出ず目玉をえぐられたソーの目元が何故か「黒ずむ」という訳のわからん描写をする始末)。
本作は全編プレデター氏による殺人や人間同士の争いによって、人体がグチャグチャになって無為の死を遂げる場面が頻出。しかも何かギャグっぽく人が死んだり、そういう死が描かれた後も冗談言ったりする。

 


スターゲイザーに連れてこられたオリヴィア・マン演じる女性研究者。彼女もプレデターを追ううちに主人公たちと行動を共にしてプレデターと戦う。
人間狩りをしているプレデターを倒そうとしているので、つまりは「人間狩り狩り」といったところか。
只の研究者なのに、逃げればプレデターは追ってこないのに自分から飛び込んでって銃バンバン撃ったり走行中の車両に飛び移ったりして「なんか変だな」と最初は思ったが、まぁきっと今という現在の空気を反映して、お飾りヒロインではなく積極的に自分の意志で戦うヒロイン像を描きたかったのかもしれん。
ちなみに僕は以前からオリヴィア・マン大好き。
ならず者ばかり集まった主人公チームは、寝てる彼女の周囲にユニコーンの折り紙やらお茶やら置く様がプリンセスと小人達のようでもあるし、セクハラ言うやつがいたら彼女がキレたりして、全体的に終始「真面目な学級委員長の女子&いたずらっ子たち」みたいなムード。
また主人公の子供も一見、知能に問題があるが実は驚異的な記憶力を持ってるサヴァン症候群である事がわかり、プレデターの装備を一目で扱えたりもする高い知能を備えており、自分達の進化のためにプレデターが誘拐する。
そんなこんなで今回もまた「女子供大活躍!」なシェーン・ブラック映画だった。

スーパーストリートファイターIIX」で「ラスボスのベガとの最終決戦の開始直前に謎の格闘家、豪鬼が乱入してベガをボコって豪鬼と最終決戦」みたいな感じで、身長3mの長身プレデターが突如出現、最初から居たプレデターを瞬殺。
主人公たち&スターゲイザーは、この黒くて背の高いプレデターと戦わざるを得なくなる。プレデター犬とかも出てくる。ちなみにプレデターは他の惑星の者から良い部分を吸収しているようで、このデカいプレデターもそうやってハイブリッド化した存在らしい。もう、プレデターという存在が浸透しすぎて怖くなくなってるし、CGがあるのでスタントマンが被り物して演じる必要もなく、今までの頭クソでかプレデターじゃなくてカッコよくて強そうで怖い大柄プレデターに変えたのは正解だと思う。
ちなみに今まで「プレデターは何で高威力のショルダーキャノン連射しないんだ?」と思ってたがどうやら「敵が攻撃してきて初めてオートで撃ち返す火気」という後付け設定が追加された。過去作で先制攻撃でショルダー撃ってた気がしなくもないが、その場合そのプレデター魔改造してズルしてたんだと思うことにした。
息子を取り戻したい主人公は置いといて、別にそんな事(プレデターとの殺し合い)を本来ならしなくてもいいヒロインや仲間のチームはガンガン参戦してその生命を散らしていく。
この辺は割とクサイのだが、UFOを墜落させるためにエンジンに突っ込む仲間が、直前に主人公と顔を合わせて「‥ふふふ、ひゃっはあー!」と飛び込むさまが何とも言えずよかった。
だが超装備で身を固めて問答無用で殺し合いを強要しといて、いつものように負けたら「ナイスファイトだったぜ」とばかりに贈り物してくるところは相変わらず「プレデターって独りよがりな流儀むかつくな~『サムライ』だとでも自称してそうな勢いだが俺からすればそのこだわり、純粋さがあるようで実はない穢れた部分だわ」と思い、やはり苦手だった。あと関係ないけど僕はどっちかというとエイリアン派(一作目オンリー)。

そんな感じで「超傑作!」というほどでもなく「やっぱ一作目があればいいな」といつものように思ったが最後まで充分楽しめる映画でした。
PS.やはりシュワ氏のような超人との一騎打ちの方が良い気がする。たとえばロック様(ドウェイン・ジョンソン)とジャングルでタイマン張るとかさ。
だけど本作は面白かったけど、もうプレデターという存在自体がとっくに限界だと思うので、もう続編とかは作らなくていいと思う。

 

そんな感じでした

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「キスキス,バンバン-L.A.的殺人事件 (2005)」ダウニーJrの少年みたいな恋愛観に共感した👩 - gock221B
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『アイアンマン』(2008)、『アイアンマン2』(2010)、『アイアンマン3』(2013)/MCUの中で一番偉い1、珍作の2、映画としてなら良い3🔨 - gock221B

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