gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「マッチポイント (2005)」ネットにはじかれたテニスボールはどっちに落ちるのかわからない

f:id:gock221B:20170813005029j:plain
原題:Match Point 監督:ウディ・アレン
製作国:イギリス/アメリカ/ルクセンブルク 上映時間:124分

ロンドン。野心家で英国上流階級に憧れる元テニス・プレイヤーのクリスは、会員制のテニス・コーチになる。
そこで知り合った大金持ちの息子トムと親しくなり彼の妹クロエと付き合う。
ある日、トムの別荘に招かれたクリスはトムの婚約者であるアメリカ人女性ノラ(スカヨハ)に一目惚れする。

ノラは売れない女優だがセクシー。「私はセクシー」「私は男を惑わせる女」とかドヤ顔じゃなく真顔で堂々と言い放つ。すごい自信だな。。
この時のスカヨハは全盛期の始まりの時で、乳がすげー前に突き出ててケツがすげー後ろに突き出ていて、ほとんど女のパロディみたいなすげえ身体をしている。
クリスはクロエの口添えで、トム&クロエ兄妹の父親の大企業に就職する。
何の学歴も職歴もないのに管理職への一本道が引かれた。社長になれるかもしれん。
クロエはクリスにベタ惚れだし、そこそこ美人でそこそこ優しい。
一見羨ましいがアラサーのクリスにとっては一生(本当は好きでもない)女の世話になって死ぬまでのレールが引かれていて、これはつまらないだろうなと思う。
そんな立場になった事ないし困窮した生活の僕ですらそう思う。
ノラのことが好き過ぎるクリスは、ついに雨の日の畑でノラと一線を超える。
ノラはトム母の「売れない女優なんて!」という反対にあってトムと別れた。
ノラを忘れられないクリスだが、上流階級への道を選び好きでもないクロエと結婚。
何だかもう破滅の足音が聞こえてきてワクワクする。



ノラと結婚したクリスだが街でノラと再開して速攻セックスする。
そしてクロエにベッドに誘われても気乗りしないクリス。
クリスは、しょっちゅうノラと会ってセックスする時だけイキイキしている。
クリスはノラとセックスしたさすぎて仕事をサボったり、ノラのボロアパートの近くで知り合いに見られたりしている。
ノラも「いつクロエと離婚してくれるの?」と言ってくるが曖昧な返事で引き伸ばすクリス。
クリスはノラが好きだが、クロエと離婚したら贅沢な暮らしとも縁がなくなるのが怖い。
そして避妊もせずにセックスしてたせいでノラが妊娠してしまう。
ちなみに本妻クロエには全然妊娠しない。
ノラは「いい機会でしょ、早くクロエと別れてよ!」と叫ぶ
離婚してテニスコーチに逆戻りしてスカヨハと結婚すれば人並みながらも楽しい暮らしができるはずだが、好きでもないクロエの家柄や贅沢を捨てきれないクリス。
正に擁護するところがひとつもない最低な男。
ウディ・アレン本人が演じていたら、そのおかしな雰囲気と「まあ自分で最低な役を書いて自分でやってるんだから許せるよな」と思えるが、ダークサイドに落ちて仏頂面になったユアン・マクレガーみたいな悪役顔のイケメンが演じてるので単純にクリスがくそムカついてくる。
ノラは「私の方からクロエに言ってやるわ!」と言いはじめた。もう後がない‥
クリスは決心する
「‥よし!ノラを殺そう!」
えっ!そんな感じ?!
そんな話だったのか。。
恋愛映画だと思って観てたら、クリスが妙にムカつくから変だなと思って観てたらサスペンスものだったとはね。
クリス1人に否があって、スカヨハや周りの人には一切否がないので変だと思った。


第三幕で、クリスは猟銃による荒い連続殺人を犯す。
しかしクリスはこんな事不慣れなので粗が目立ちすぎる犯行(そもそも浮気がクロエにバレてないのも変だけど)
証拠の品々を川に投げるクリス。するとその一つがテニスのポッチポイントでよくある出来事のように橋の手すりに当たって真上に上昇‥そして地面に落下。
なるほど、これで殺人がバレるわけねと思わされる。
更に「特にクリスを疑ってなかった刑事が夢で、事件の全てのカラクリを解き明かす」
とか、幽霊が出てきたりする。
そしてそれらの出来事を前フリにしたオチが来て終わる。
これは見事に騙されました。。
感想書くならこの終盤の事だけ書くのがいいと思うが、観てない人が感想読んで知ってしまうのは勿体無いので書かないことにした。
本作の次回作が、同じくスカヨハ主演の「タロットカード殺人事件」で、僕はこのタロット‥が一番好きなんですが、本作の終盤起きたあれやこれやがタロット‥で再利用されてました。
どこか姉妹作みたいなところがある。
本作はアカデミー脚本賞にノミネートされたり、人気が落ちてたウディ・アレンの人気が上がったりしてウディ・アレン映画の近年の映画の中では一番人気らしい。
確かに面白かった。でも個人個人の好みによると思うけど、僕はやっぱタロットカードの方が好きですね。
こう言うとアホなのがバレますが、やっぱクリスのツラやキャラが、めちゃくちゃムカつくんですよね。
せめて、愛嬌のある俳優がクリス役だったらよかったのだが、、
その分、間抜けで楽しい要素が多いタロット‥の方が好きですY(わい)

そんな感じでした

「ブルージャスミン(2013)」ウディ・アレン/ジャスミンが話しかける虚空はどこに繋がっているのか - gock221B

「映画と恋とウディ・アレン(2011)」夢は楽しいが正気の沙汰じゃない。だが現実を選べば落胆させられる - gock221B

「マジック・イン・ムーンライト(2014)」ウディ・アレン/せっかくのエマ・ストーン主演作だったがいまいち - gock221B

「教授のおかしな妄想殺人(2015)」ウディ・アレン/最初は可笑しかったが観終る頃には独特の怖さが残った - gock221B

「マンハッタン (1979)」ウディ・アレン/観終わってから前半の何気ない楽しいシーンを思い出すとめちゃくちゃ良いです - gock221B

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 

www.imdb.com

www.youtube.com

f:id:gock221B:20170813011307g:plain

#sidebar { font-size: 14px; }