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「グリーンルーム (2015)」腕ひしぎ逆十字固めとダクトテープの素晴らしさを見せるため作られた映画。イェルチン君R.I.P

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原題:Green Room 監督:ジェレミー・ソルニエ 製作国:アメリカ 上映時間:95分

 

このポスターめちゃくちゃカッコいいな
この監督誰だろ?って思って調べたら「ブルーリベンジ (2013)」の人だった。
このソルニエ氏、どうやらタイトルに色が付けるのがお好きなご様子。
次回作は何だろう‥「レッド・シーツ」とか赤色じゃないか?
「イエロー・シーツ」とか黄色の可能性も捨てきれない(ただしシーツがテーマの映画が作られる可能性は極めて低い)
パンクバンドが田舎のネオナチが集まるライブハウスの楽屋に立てこもるサバイバル。
主演は昨年、不慮の事故で亡くなって本作が遺作になったアントン・イェルチン氏。
ターミネーター4」カイル役、「スタートレック」リブートシリーズ1,2,3でのチェコフ役などが有名だが、俺としてはジョー・ダンテの「ゾンビ・ガール」の主人公役が好きだった。
ネオナチのリーダーである悪役ボスはスタートレックピカード艦長X-MENのプロフェッサーXなど主にツルピカのハゲ役を得意とするパトリック・スチュワート

バンドメンバーのギター女子は「ローラーガールズ」でエレン・ペイジの親友役、「ファイナル・ガールズ」でも出てたが、若者が多く出てる映画で美人ヒロインのそれほど可愛くないが優しい友達役をよくする子という印象が強い。
ライブハウスの店長役はブルーリベンジの主人公役のおっさん。他の奴は知らん

 

Story
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売れないパンクバンド「エイント・ライツ」は、ようやく出演が決まったオレゴンの僻地にある名もなきライブハウスに出向く。
しかし、そこは狂気のネオナチ集団の巣窟だった―。
殺伐とした雰囲気の中、なんとか無事に演奏を終えたバンドメンバー達だったが、グリーンルーム(楽屋)で運悪く殺人現場を目撃してしまう。
冷酷なネオナチのボス(パトリック・スチュワート)は全ての目撃者を消すことを部下たちに命じ、メンバー達は全員命を狙われるはめに。
状況は圧倒的に不利、人数も武器の数も絶望的に負けている。
恐怖におびえるバンドメンバーたちは、楽屋に閉じこもり時間を稼ぎながら脱出を企てるが、重装備のネオナチ軍団が次々に襲い掛かり、メンバー達を血祭りに上げていく…
みたいな話

 


スマホ忘れる死の予感
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バンドのメンバーは、
★イェルチン演じる主人公は、普通っぽいベース青年。

★気が短い緑の髪のボーカルの青年。
★マネージャー的な交渉もするしっかり者のギター女子。
腕ひしぎ逆十字固め得意とする長身のドラム青年。
‥の四人。

彼らは田舎の、極右や狂信的ネオナチが集まる保守的なライブハウスでライブする。
そんなカス共がたむろしてるライブハウスに来たもんだから、パンク精神がむくむくと膨らんだ緑髪のボーカルの提案で攻撃的な曲を演奏。
「ネオナチFUCK!」とか「ちゃんと自分の頭で考えて行動しようぜ?」とか、そんな意味の歌詞。レイシストどもを煽っていくスタイル~
だが、それはカチンときたネオナチにちょっと酒瓶投げられる程度で済み、これは別に事件にはならない。
ライブが終わり「ネオナチつっても大した事ねーな」って感じでギャラを受け取り帰ろうとしていたバンド。
そこでイェルチン君が忘れ物のスマホを取りにグリーンルーム(ライブハウスの楽屋)に引き返すと、ライブを見ていた客だか対バンだか忘れたがとにかくライブハウスにいた女の子が、頭にナイフをブッ込まれて死んでいた。
驚くイェルチンくん達バンドメンバー。
ライブハウス店長やネオナチは彼らを帰してくれず、スマホを取り上げられグリーンルームに押し込まれる。
グリーンルームにはイェルチン君バンド4人、あと殺された女子の友達の金髪女子がいた。
外では、銃を構えた巨漢ネオナチが見張りしている。
やがてネオナチのリーダーと思われる初老の男(パトリック・スチュワート)が到着。
通報を受けてやって来た警察には、身代わり役の下っ端のネオナチ少年二人が「俺らがやった」と虚偽の自供をして逮捕される。これでもう警察は再度やって来ることはない。
このままでは皆、口封じのために殺されてしまう。
いったいどうなってしまうのか

 

腕ひしぎ逆十字固めの有用性
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グリーンルームには見張りのネオナチがいる。
だが隙を見てバンドメンバーで唯一、腕力ありそうなドラムの青年が、見張りの巨漢ネオナチに自身が得意とする
腕ひしぎ逆十字固めを極める!銃もゲット
巨漢ネオナチは見張りから人質へと位が下がった。お前はそこに座っていろ!
だがライブハウスを取り囲むネオナチ達は銃や武器をいっぱい持っている。
そんな中、銃一丁だけ持っててもどうしようもない。
仕方なくイェルチン君はパトリック・スチュワートとの交渉の末、銃を渡して投降しようとする。

銃を失ってしまうと人質にしていた巨漢ネオナチが暴れる恐れがあるので、とりあえずドラム青年は巨漢ネオナチを腕ひしぎ逆十字固めを極めた態勢で拘束。
これなら安心だ。
巨漢ネオナチが隠し持っていたカッターナイフも金髪女子が取り上げた。

さすがに凶暴な巨漢ネオナチといえど、これほどガッチリと極められた腕ひしぎ逆十字固め逃れることができないというわけよ。
この状態を振りほどける者は神か悪魔しかいない。
ネオナチよ、お前は神か悪魔か?答えは?
ネオナチ「ノー」
じゃあ無理だな。

ドアの隙間からハゲに銃を渡そうとしたイェルチン君だったが、出した腕をマチェーテみたいな長刀で斬られまくる!
斬られたというか、手首がブランブランに取れそうなくらい斬られてる!
重症‥っていうか、もうこれだけで死んでもおかしくない深手だ。
ヒエッ

イェルチン君は再びグリーンルームに引きこもる。
そして、しばらくは顔面真っ青で死にそうになってたが、これはアメリカ映画なのでダクトテープを巻いたら全開した。
たいていのアメリカ映画では、ダクトテープを巻けばバイオハザードのハーブよろしく万物は全て修復される。銃で撃たれようがナイフで刺されようがダクトテープさえ巻けば大丈夫だ。
アメリカンプロレス‥WWEではパイプ椅子で殴られたら総体力の80%が失われてしまう。チャンピオンベルトでは90%。スレッジハンマーで殴られたら実に98%の体力を失う。僕はエンターテイメントのこういったお約束が凄く好きだ。

どうやら話し合いは決裂したようだ。
殺し合うしかない。

仲間のイェルチン君の腕が斬られたので、ドラマー青年もまた腕ひしぎ逆十字固め極めていた巨漢ネオナチの肘を、そのまま腕ひしぎ逆十字固めペールワンの腕を折った猪木の様に完全に破壊!
折ったぞ~~
夢がかなったね。

ドラマー青年は肘を破壊されつつヤケクソで暴れるネオナチをスリーパーホールドで捕獲!そのまま絞め落とす。
それにつけてもこのドラム。極め技も絞め技もマスターしてるとは。

すると友達を殺されてムカついてた金髪女子もプッツンいって、娯楽映画のノリじゃなくまるで解剖みたいにスーッ‥と巨漢ネオナチの腹を掟破りの(※相手から奪い取った技の意)カッターナイフで切り裂いてSATSUGAI
ネオナチ死亡!
この攻防によってバンドメンもネオナチ軍団も、動きだしたらどちらかが滅ぼされるまで止める事の出来ない巨大な機械に飲み込まれた。
死闘という名の機械に‥

それにしてもこのネオナチ、腕ひしぎ逆十字固め2回、スリーパーホールド1回、とどめの掟破りの凶器攻撃と数10分くらいの間に4回も負けてるのが面白い。
一体、何回やられとるんや。ちゃんと復習してきたん?
だけど彼ももう二度と負ける事はないね。死んでしまったから‥( ´・ヮ・`)

 


ネオナチ軍団
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バンドメンvs.ネオナチ軍団の一騎打ち、その闘いの火蓋がきって落された。
しかしバンド側の武器は、ネオナチから奪ったリボルバー銃一丁と小さいカッターナイフ‥まだマシだとして後は、その辺に落ちてた消火器とか蛍光灯とか棒っきれしかない。

一方ネオナチ側は軍団を束ねて操る頭脳明晰なパトリック・スチュワートをTOPとして、人の頸動脈を噛み殺せるほど獰猛に躾けられたワンちゃん(あまり大きくないこの犬に一度噛みつかれてしまうと、どういうわけか立ち上がる事も抵抗すら殆ど出来なくなる地獄の番犬ケルベロス)とそれを操るトップブリーダー。何丁もの銃と長刀。
そしてとうの昔に自分の頭で考える事をやめてしまった使い捨てネオナチ青年軍団。
そんな使い捨てネオナチ軍団は何度も強行突破乱入してくる。

ネオナチ軍団全員が乱入して銃を乱射すれば、あっさりバンドメンを皆殺しにできるのだが、それはしない。何故なら銃を乱射すればライブハウスに、抹消しきれない証拠が残ってしまうからだ。
だからパトリック・スチュワートは、犬とか一発しか発砲を許されてない銃を持ったネオナチを、チョロチョロとジジイの小便のように少しづつ投入させてバンドメンの命を削っていく。
武装したネオナチ軍団にヒョロヒョロのバンドメンたちはひとたまりもない。
だが狭い室内なら腕ひしぎ逆十字固めがあるからバンド有利。

前述の理由で、少しの武器を持った少人数づつしか突入できないために、バンドvs.ネオナチ軍団が成立する。
言うなればジョン・カーペンターの傑作「要塞警察」を地味にした感じの映画だ。
何年か前に友達が参加したイベントに行った時、知り合いの彼女が学生時代にアメリカの田舎に留学に行った時に白人至上主義者にとんでもなく酷い目にあった話を聞いて物凄く落ち込まされた。
映画だからではなくアメリカの田舎には恐ろしいファシストはどうやら本当にいるらしい。
★「ブルー・リベンジ」の時もそうだったが、この監督の映画はリアルな描写が多い。
「娯楽映画だからこいつはこうなるだろう。あいつはフラグ立てたから死ぬだろう」みたいな娯楽映画のお約束通りに進まない。

意外なところから敵が出て来たり、意外な形でキャラが死んだりする。
バンドvs.ネオナチ軍団が鉢合わせての銃撃戦も、普通だったら善玉サイドが全く喰らわなかったり逆に仲間がドラマチックに撃たれて非業の死を遂げたりするものだが、本作の場合は普通にパスっ‥パスっ‥と、グズグズに撃たれて逃げたりそのまま普通に死んだりする。
敵が突然現れる場面でも衝撃的なSEが鳴ったりクローズアップされたりはせず、まるで会計の時に定食屋の奥から店のオバハンが
モッ‥出てくるかのように普通に出て来る。
また主人公なので
最後まで生きてるイェルチン君が、一番最初に手首取れそうなほどズタズタにやられてしまうというのも意外性あった。
その代わり「ダクトテープ巻いたら、取れそうな手首が全開する」という可笑しいシーンも生まれた。それも本作のお楽しみポイントだ。

そういった良い意味で、けれんみのない描写が緊迫感ある雰囲気を作っていた。
そんな感じでクライマックスに突入して色々あって終わる。なかなか面白かった。
ドラマ部分や細部やメタファーが示すものやバンド的なオマージュなどの感想らしい感想は違うブログの感想でも見に行ってください。

 

 

さらばイェルチンくん
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イェルチンくんは、スタートレックやゾンビガールその他数本の映画でしか知らなかったし特別ファンだったわけでもなかったが良い俳優さんでしたね。
本作ラストの主人公。もう元には戻れなくなりつつも爽やかな姿はカッコよかった。
イェルチン君の命も、アメリカ映画にだけ出てくる何でも治る魔法のダクトテープを巻いて復活できればいいのにね‥
R.I.P. イェルチン君


そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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