gock221B

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『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)/前半のクソさと楽しい後半。長年何度も観てるうちに好きになってきた🔵🔴

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原題:Star Wars: Episode II - Attack of the Clones
監督&脚本&製作総指揮:ジョーズ・ルーカス 製作国:アメリカ 上映時間:142分
シリーズ:「スター・ウォーズ」プリクエル・トリロジー。「スター・ウォーズ」シリーズ

 

 

 

EP7公開を控えて、プリクエル→旧三部作と時系列順に観て感想書いてEP7に備えようとしている最近

 

Story
遠い昔、はるか彼方の銀河系で‥
前作「ファントム・メナス」の10年後。
青年へと成長したアナキン・スカイウォーカーヘイデン・クリステンセン)はオビ=ワン・ケノービユアン・マクレガー)の指導の下、フォースの力を習得し優秀なジェダイの騎士となるべく修行に励んでいた。
銀河元老院では、ドゥークー伯爵クリストファー・リー)の画策により、数百もの惑星が一斉に共和国からの脱退を宣言する。
これにより、ジェダイだけでは銀河を統治できないと判断した元老院では、クローン軍隊の是非を問う重要な投票が行われようとしていた。
この会議に出席するため惑星コルサントに向かっていたナブーの元女王パドメ・アミダラナタリー・ポートマン)は何者かに命を狙われる。
アナキンはパドメの警護に着き、オビ=ワンはシスの狙いを調査しはじめるが…
そんな話

 

 

 

前半のアナキン&パドメのクソさ
面白さで言うとEP1よりは面白いのだが前半のアナキン&パドメのシーンのムカつき加減が凄いのでプラマイゼロ感がある
EP1(おもしろ度:1、ムカつき度:2)
EP2(おもしろ度:3、ムカつき度:4)
↑こういう感じでEP1はつまらない代わりにムカつきは少ない。本作は面白いところも多々あるのだが前半のムカつきが半端じゃない感じではないだろうか。
ヘイデンの演技の下手さから来てると思うが、アナキンは
・アナキン、生意気を言ったり変質者のようにニヤニヤしながらパドメを口説く
 ↓
・パドメ、悪く思ってるわけではないが立場上たしなめる
 ↓
・アナキン、ニヤつきながら「仰せのままに!ww」と言ってニヤニヤしながらパドメをガン見する
アホかこいつ。
そしてその場に居ない優しくて有能なオビワンの陰口を絶えず叩いているのも感じが悪い。恐らくジェダイ評議会への不満もまとめてオビ=ワンにぶつけている(ジェダイ評議会もまた酷いので、不満はわかるがそれをオビ=ワンにぶつけてるのが子供)要はまだ子供なのでそれを見て本気で怒る自分も子どもっぽいのかもしれないが、観てるこっちからするとアナキンはイケメンなのと腕っ節が強い以外に良いところが見つからない。にも関わらずパドメはすぐアナキンに惚れてしまうので、美しくて賢いはずのパドメの魅力も目減りしていく。チンピラと付き合って堕落していくお嬢様みたいで虚しい。
アナキンが、自分の母親を誘拐&拷問して殺したタスケン・レイダーを一族郎党皆殺しにするという暗黒面の第一歩。はっきりわからないけどきっとパルパティーンの奸計だろう
キレて犯罪者タスケンを殺すのはいいとしてタスケンの女子供まで皆殺しにするのはもう9割くらいダークサイドに堕ちてるよね。EP3でやることでは?というかEP3で似たような事‥というかもっと酷いことをする(アナキンはEP3でジェダイの何の罪もない正義の心を持った幼児たちを惨殺する)。本作では「生意気だけど正義のジェダイ、アナキン」でいなければいけないのに本作で既に「子供殺しのアナキン」が定着してしまう 
アナキンは、タスケン皆殺しのことをパドメに対して告白するが(この告白する時の顔が鼻の穴パンパンにして言うので本当にダサい)、パドメは驚きつつ普通にアナキンを励ましてるのもガッカリする。確かにタスケンは悪いので殺しても良い部分はあるが「女子供まで殺した!」とまで言い出したらさすがにオビ=ワンに報告レベルだろう。パドメは何もせず、バイト先で嫌なことがあった彼氏を励ますような態度しかしない。裁判なしに独断で殺すだけでもちょっとアレなのに、非戦闘者の女子供皆殺し、それおを聞いてもスルーってかなりヤバくない?この時点でこのカップルの魅力は消えた。

さんざん文句言ったが、アナキン母とタスケンのくだりが終わってオビワンを救いに行くアクション展開からはムカつかなくなってくる。
ひょっとすると「恋愛描写が描けないルーカスの脚本」と「演技できないヘイデン」の合体によって、何を考えてるのかよくわからないしとにかくムカつくアナキン&アホのパドメというクソカップルが完成しただけかもしれない。
闘ったりアクションしてるアナキンはムカつかない。強いし
特に書かなかったがオビワンは全体的に好感持てる。
‥だがそれは自分が大人だからで、ひょっとして思春期の子が見たらアナキン&パドメはヤンキーカップルっぽいしイケてるのかもしれない。
すぐ女を殴るチンピラに惚れる若い女の子とか多いし、ひょっとしたらこのアナキンの事をカッコいいと思う女の子もいるのかもしれない。もしそんな娘が読んでいたと仮定して「君のアナキンを悪く言ってすまない」と書いておこう
関係ないけどパドメ暗殺のために寝室に放たれるヤスデみたいな毒虫がめちゃくちゃ気持ち悪い

 

 

楽しい中盤やカッコいいジオノーシスの闘い
前半について散々文句言ったが、アナキン&パドメじゃなくオビ=ワンによるクローン捜査やジャンゴの暗躍を描いた中盤。アナキン&パドメのドロイド工場での任天堂ゲームみたいなどったんばったん大騒ぎ。ジェダイ全員集合でのジオノーシスの闘い。ドゥークー戦‥などは普通に面白い。
というかアナキンとパドメの恋愛描写さえなければ結構楽しい映画だという事に最近やっと気づいた。
そもそもヘイデンの演技が下手すぎるし、ルーカスの恋愛描写脚本はアカンし、ルーカスは俳優に一切演技指導できない事でも有名なので恋愛描写が良くなるわけがない。
恋愛描写の脚本は他の人に書いてもらえば良かったのに。
後半のアナキンとパドメはアクションしてるだけなので、前半とは打って変わってムカつかない。いっその事「インディ・ジョーンズ」みたいにアクションの連続で全編進んでいき「ピンチになったパドメをアナキンが何度も命がけで助ける」という構成の方が良かった気がする。そうすれば「アナキンは頑張ってるのにジェダイ評議会は彼を認めない!おまけに母親が殺された!アナキンかわいそう!」と思えたかもしれない

それとパドメの異常な強さにも驚かされる。
前半のしょうもない恋愛描写ではガッカリさせられたがドロイド工場での任天堂っぽいアクション。闘技場での戦闘などでは普通に強い。モンスターの首を絞めてブッ殺したり、多くの手練れジェダイが殺される中でも生き残って最後まで生き残っている。どうやらレイア同様「ストーリーの都合上なってしまった銃の達人」キャラのようだ。
絶世の美女ナタリー・ポートマンが、モンスターにわざとらしく裂かれてセパレーになってしまうエロスーツもセクシーだ。恐らく今の時代だとジェンダー的なクレームが来るからやれないと思われる
とにかく後半のパドメは、ルーカスのアホな脚本がなくアクションしてるだけなせいで本来の美しくて魅力的なキャラクターとして機能している。後半の白いコスチュームも素敵だし

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この↑、ライトセーバーを持った大勢のジェダイが突進するシーン。
これも初めて見るシュチュエーションだがニチアサ感がすごかった。
もしくはSW新作が公開される映画館前やコミコンなどのファンイベントでのSWヲタに見えてくる。
「やばい‥ライトセーバー持ってる奴が大勢いるシーン、思ってたより子供っぽい‥」と思わされる。だがあっという間にジェダイも殺されて数が減る。こうなると恥ずかしさが減少してホッとした。

オビワン&アナキンとドゥークーの戦闘は、長すぎてダンスみたいだったモール戦より改善していて本当の死闘っぽい殺気があった。
ドゥークー戦が始まった瞬間、せっかくオビワンが「アナキン!力を合わせていくぞ」と言ってくれたのにアホのアナキンは「一人で充分!ウワー!(敗北)」つってドゥークーの電撃に秒速でやられて苦痛と共に屠殺されたブタのように床に転がる様は、前半での生意気アナキンが良いフリになっていたので笑った。
更にその後ドゥークーに大根の様に腕を斬られたのも満足した
同じくオビ=ワンも敗北する。

敗れた二人に代わってヨーダが参戦した時は一瞬「ついにヨーダのセーバー戦が‥!」と思ったが、その後カエルみたいに飛び回りながら斬り結んでるのは「何か違うな‥」という気がした。
椿三十郎みたいに一閃で決める剣豪タイプかと思ってた
フォースで身体能力を高めて闘う戦闘スタイルだからあんな感じだったみたい
しかしヨーダが闘うなら、ドゥークーくらい倒して欲しかった。
超久々にライトセーバー戦をしたらしいから100%の実力を発揮できなかったんだと思っておこう

 


ジャンゴ・フェット

旧三部作でのボバの出番は少ないが本作ではジャンゴ・フェットが多く観れる
ジャンゴは彼の父‥ではなくボバはジャンゴの純粋なクローンだそうだ。
すると大人ボバはこのオジサンの顔なの?

この役者さんの顔がダメなわけではないが、顔にカリスマ性が無さすぎる。
もうちょっと悪そうで若い人にやってほしかった。この人の顔は真面目過ぎる。自動車メーカーに定年まで勤めあげて地元の小学生に野球を教えてそうな真面目フェイス。
しかし旧三部作では観れなかったフェットの活躍が観れたのはよかった
オビ=ワンとデッドヒートを繰り広げてるので(オビ=ワンはやたらとジャンゴにジェダイ飛び蹴りをくらわせる)クライマックスで対決するのかと思ってたらメイス・ウィンドウにあっさり首狩られた。ここも現実の死闘っぽくて良い
どうでもいいが「住居の入ってすぐの脱衣所みたいなところにマンダロリアンアーマー置いてるのか‥」とか色んな事がわかった。

 

 

何度も書いたように前半のアナキンとパドメのラブストーリーがとにかくイライラするが、それ以降はなかなか楽しい。
この事に気付くのに10数年以上かかった。
しかし「EP1と2、腹立つわ~」とか言いながら数年に一回は観てて‥もう何度も観ている。大好きな映画でも1、2回しか観ていないものがある。
そう考えると「ひょっとして自分はEP1や2を好きだと言っていいのでは?」と、最近そう思い始めた
ダースモールが出ているところだけ楽しいEP1に比べると、EP2は前半のアナキン&パドメのシーン以外は結構楽しいのでEP1より2の方がマシだな


 

おまけ
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ (2008)」とTVシリーズ(2008-2014)

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これはEP2とEP3の間の話だ。
EP2の最後でヨーダが「クローン戦争がはじまる‥」とか言ってたクローン戦争がこれか(何で、このクローン大戦を舞台にした話をEP1、2にしなかったんだ?)
クローンウォーズ劇場版が第一話で、それに続くTVアニメシリーズが全129話。
これは数年前に興味を持って劇場版を観て、TVシリーズも途中までしか観てない。
途中までしか観てないのに偉そうに言うのもなんだが、これはEP1&2より面白かった。
本編EP1&2では人格が最悪だったアナキンも今作では正義に燃える好青年だし、本編では美人だがアホにしか見えなかったパドメもこちらでは聡明な印象だった。
そして本編では活躍できなかったジェダイ評議会メンバーやその他のキャラの活躍がいっぱい観れる。
しかし本編ではパッとしなかったキャラが活躍すればするほど「でも本編ではなぁ」と思わされ、本作では活躍する僕が好きな脇役ジェダイ(アイラ・セキュラとかプロクーンとか)もEP3では数秒で即死するので、まるで元ネタの公式より面白い同人誌を読んでいるかのような、まるで本編で活躍できなかったキャラが走馬灯で見た「本当はこうだったらいいな‥」という幻想を映像化したものを観てるような微妙な気分にさせられる。
ハッキリ言って本編より面白いが、それ故に悲しくなるので観なくなったという事だ。
EP3公開後の2008年から去年までやっていたが、ディズニーに吸収されてディズニー製作のEP3と4の間の話であるCGアニメ「スターウォーズ 反乱者たち」が始まったので本作は打ち切りになった。
面白いので今作にも根強いファンがいるるのもわかる。
ちなみに本編で生き返れない様に真っ二つで死んだはずのダースモールも実は生きていて可哀想な生き様を見せる、そんな事なら出てこない方がよかった



スターウォーズ クローン大戦 (2003-2005)」
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これは「クローンウォーズ」の前にカートゥーンネットワークでやってた。
当時ケーブルTVに入ってたので観てた。
これも2と3の間の話で、これがウケたので上記のCGアニメのクローンウォーズを作り、その段階で、こっちは正史ではなくなったと思う。
パワーパフガールズデクスターズラボサムライジャック等のカートゥーンを作った天才ゲンディ・タルタコフスキー氏が監督している。
そのせいか、ハッキリ言ってジェダイがめちゃくちゃ動いて、そして強すぎる!
今川監督のアニメ「ジャイアントロボ」の巨大ロボを素手で倒すエキスパート達みたいだ
敵数人と闘ってて、超高速で走る列車の車両と車両の間を走り抜けながらセーバー戦で闘ったりする。脇役ジェダイでもそのレベルだから最強ジェダイのメイスやヨーダに至ってはとんでもない強さを発揮する。というかフォースだけでクソ強い
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身体を壊す前、全盛期のグリーヴァス将軍の強さも観れるし、これはこれで楽しかった。しかしこれ観れば観るほど「正史じゃなくなったし、本編ではこんなに強くないよな」と思ってしまうのであまり観なくなった。


 

 


そんな感じでした

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Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002) - IMDb

www.youtube.com

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