原題:Fantastic Four 監督&脚本:ジョシュ・トランク
製作国:アメリカ 上映時間:100分 配給会社:20世紀FOX
権利をMARVELに返還して面白いファンタスティックフォーを作られて儲けられたくないので別に大して作りたくはないが嫌々、製作された映画(想像)。
本国では観た人の90%以上の人がクソだと判断。
FOXは、デアデビルとファンタスティック・フォー(以下FF)どちらかをMARVELに返さなければいけなくなってデアデビルを返した。理由はわからんがデアデビルは地味だしFFなら「X-MENvs.FF」が作れると思ったからかな?
MARVELスタジオのNetflixドラマ班は、返却されたデアデビルのTVドラマを作り大ヒット、評価も高く日本でも放映が始まった。
本作の監督のジョシュ・トランクは前作「クロニクル」がAKIRAっぽい超能力青春映画でなかなか面白かったが、本作の内容もAKIRAに似てた。きっとAKIRAの映画が撮りたいんだろうね。
ジョシュ・トランク本人には編集権なかったらしく「自分の面白いアイデア(冒頭で話に出してた空飛ぶ車ファンタスティッカーがラストで活躍する予定だったらしい)やアクションや結末を全てFOXに潰された!俺が作れば傑作だったはず!」と言っている。
ジョシュ監督、途中から完全にスネて現場で酒飲んでたとか色々噂がある。
また監督はチームワークに向いていない性格だったという噂がある。
それらは、あくまでも噂にしか過ぎず今後も真偽が明らかになる事はない。
ハッキリしてるのは監督が現場を掌握できなかった事と作品が失敗した事だけ。
Story
発明少年リード・リチャーズは同級生ベン・グリムとともに物質転送装置を発明する。しかし日の目を見なかったその装置が7年後、バクスター財団のストーム博士の目にとまり、リードは財団の学生研究員にスカウトされる。
そこには、博士の養女スー・ストーム、息子のジョニー・ストーム、研究者ビクター・フォン・ドゥームがいた。
やがて転送装置が完成すると、リード、ジョニー、ビクター、ベンが転送実験に参加し、異次元空間〈プラネット・ゼロ〉に転送される。しかしそこでトラブルが起こりビクターが行方不明となってしまい、リードたち3人だけが地球に帰還する。
すると装置を操作していたスーも含め、彼ら4人は異次元のパワーによって超能力を身につけてしまうのだったが――
冒頭5分くらいは少年時代のリードとベン。頭が良すぎて周囲から浮いているリードはベンと友達になる。この冒頭は普通に面白い。
成長したリードは物質転送装置を完成。そこでヒロインのスーと知り合う。
スーの義父、黒人男性フランクリン(原作でのリードとスーの息子の名前)に拾われたリードは研究開発チームに招かれる。同じく天才少年らしきヴィクター(後のDr.ドゥーム)も登場。続いてヤンチャな黒人少年、スーの義弟ジョニーも仲間に加わる。
ヴィクターはスーの事が好きで、リードにライバル心をメラメラ燃やしていて意地悪言ったりするが、別にそこまで嫌な奴でもなく皆で実験を成功させようとしている。
この開発したりするシーンがすげー長い。そして丁寧にやっている割に各キャラクターの掘り下げは浅いく、ただただ長い。
ちなみにキャスティングは文句ない。前回のFF二作より良いかもしれない。特にスーの真面目リケジョ美人っぽさは、旧作の意味なくエロいジェシカ・アルバよりより絶対にいい
MARVEL女キャラの中でもスーは自分の中で、かなり好きな上位なのだが、彼女の魅力の半分以上は子持ち人妻なところだと思うので、こんなに若いんじゃ魅力半減だ。
異次元の惑星に行ける転送装置は完成するが政府に取られそうになる。
そこで取り上げられたくないリード達は「先に俺たちが実験を成功させてやろうぜ!」と、スー以外の皆で転送装置に乗り込み起動。実験は成功し別の惑星に到着。
ここは少しワクワクする。
そこで謎のエネルギーの奔流に巻き込まれヴィクターは崖に落ちる。
ヴィクター以外の三人はエネルギーの影響を受けながらも慌てて転送装置で帰還する、ついでに研究所にいたスーもエネルギーを浴び、全員昏倒。
特殊な超能力を得た四人は政府の管理下に置かれるがリードは脱出、逃亡。
時計見てないからわからないけど、ここまでで多分、一時間以上あった(退屈だったので途中、煙草を吸いに行ったので何かを見落としたかもしれない)
突然、一年間経過。
一年間は長すぎてアホらしい。ここは別に数日間でよかったと思う。
政府の管理下に置かれたリード以外の三人はやる事ないので超能力を訓練。どうやら軍事的に使われるみたいだ。ストーム博士ともども政府にいいように扱われてるが特に疑問はないようだ。
リードは逃亡してたが、ベンに捕まって連れ戻され、転送装置作りを再びやらされる。
ベンはリードを恨んでたらしいが、リードが「ゴメン」と言って終わり。何やこれ‥
そして例の惑星に再び転送。
そこでは、一年前に死んだと思われていたヴィクターが普通に生きていた。
彼は宇宙服と身体が一体化している。それよりも石しかないところでどうやって一年間も生きてたの?何食ってたんだろう
ひょっとして時空のねじれとかで、ヴィクターにとっては一日しか経ってないとかか?説明がないのでわからない。とにかく生きてたヴィクターを連れて帰る
ちなみに、ここまでの展開は特に面白くはないが10点満点中0.8点というのは叩きすぎじゃね?と思った
連れ帰られたヴィクターは「俺はあそこでパワーを得た!死ね!」とか言ってサイコキネシスで、政府や研究所の人達を鉄雄めいたスキャナーズで皆殺しにする。
ちなみに政府の奴は、良い奴でもないがそれほど嫌な奴でもなかったので何か居心地が悪い思いになった。ついでにストーム博士も殺される。
FFの四人は助けろよ!助けるのが間に合わなくてもいいから「罪もない人が死んだ!」みたいな苦渋の表情でモニターを見るカットが1秒もないのが、何千人の人が死んでも1秒たりとも苦悶の表情を見せないマンオブスティールのスーパーマンを思い出した
ヴィクターは転送装置で元の惑星に帰り、何かその転送装置を利用してブラックホールのようなものを発生させ、地球の色んなものを吸い込み始める。一体何がしたいのか?
その穴に飛び込んでやってきたFFはヴィクターと対決!
ヴィクター‥いやDrドゥームはリードに「俺をいつも見下してただろ!」とか深夜アニメや少年漫画のテンプレ台詞みたいな事を言いながら叩きあう。
一年間、石しかないところで何も食わずに生き延びた哀れなドゥームを、一年間、政府の元とはいえ恵まれた環境で良いもの食って超能力を訓練しまくったFFが四人がかりでリンチして抹殺!やったね
地球に帰って政府との会談で「俺たちはお前たちの下には着かない!そして俺たちの言う通りに土地と施設を与えろ!そして俺たちのする事に一切文句付けるんじゃねえ!わかったな?そうさ!俺たちファンタスティック!フォー!」と叫んで終わる
何これ
こいつらは危険だ。同じユニバースらしいから一刻も早くX-MENに始末されて欲しい
※追記:本作があまりにクソだったために公開前までは同じユニバースだったのだがFOXは「FFはX-MENと別世界」認定した模様
第二幕までは普通のつまらない映画だったが、この第三幕観たら0.8点の理由がわかった
確かにつまらなかった。序盤の展開が本編のうち三分の二くらい続き(しかし、その割には各キャラは薄っぺらいまま)、突然クライマックスになって「え?」と思った瞬間に終わる感じ。
何すかこれ
しかし、ただの駄作というよりも映画が完成してないが公開するために無理やり起承転結に編集して出した感じ
ちなみに全部のアクションを全部合わせても5~8分くらいしかないと思う。
噂ではアクションシーンを三つ以上カットされたらしい(予告編にあるアクションシーンが本編のどこにもない)
これまでに得た情報から推測するに、自由に撮れなくてスネたジョシュ・トランクが途中から現場に来なくなった噂を信じたい。中盤や終盤など、撮ってないところがいっぱいあるんじゃないか?撮ったアクションシーンも、繋がらないから全部カットしたのでは?
ちなみに冒頭でネタフリして、わざわざ製作して撮影もしたらしいファンタスティッカーは1秒も出てこなかった。
ちなみに本作を観て「ジョシュ・トランクが自分の好きに作ったら?」を想像したが、面白いSF、面白いAKIRAにはなったかもしれない。
しかし面白いヒーロー映画にはならなかった気がする。リード達は最後まで自分の功名心や、気になる異性、自分が悪化させた流れを何とかする事しか頭にない。
世の中を良くしたいとか、目の前で殺された罪のない人達を前に苦悶の表情を浮かべる事なんかしない。いくら悪者になったとはいえ一年間、石しかない所にいた可哀想なドゥームがキレたら速攻でリンチして抹殺。FF四人、とにかく自分の事しか頭にない。これはただのSF映画じゃなくヒーロー映画で、他人を気に掛ける表情が一秒もないのだから「非常事態で大変だったんだよ!」というマンオブスティールの時よく聞いた言い訳も効かない
完成してないんだろうから熱心に文句を言う気にもなれないという、具のない冷たい焼き飯みたいな映画だった。
描写された部分で「これだけは文句付けたい!」というところは、FFが最後までヒーローになってないところ、各キャラが一体何考えて何したいのかサッパリわからないところ、アクションがないところなどくらいかな。あとは面白くないところか
この状況で予定通り、2本目作るのか?それともMARVELに返還するのか?
別にMARVEL社製映画至上主義者ではないが、MARVEL製ならヒーローへのリスペクトと一定以上の面白さは保障されてる事を否定する者はいないだろう。やる気ないなら早く返還して欲しい
良くないところを挙げようとすれば、この五倍くらい挙げる事できるが世界的に大コケして駄作認定され今後も永遠に再評価される事はないだろうし改めて文句を言う気も起きない。
何か寂しい気持ちになったのでFFが翻訳された数少ない懐かしの「MARVEL X」Vol.7&8を押し入れから引っ張り出して読むことにした(この話はかなり楽しい)
そんな感じでした
「デッドプール (2016)」一切リアクションしない中学生男子みたいなヴィラン以外は好き❌ - gock221B
「X-MEN: アポカリプス (2016)」昔のつまらないX-MENが帰ってきました❌ - gock221B
「LOGAN / ローガン (2017)」この地から銃は消えた❌ - gock221B
「デッドプール2 (2018)」面白かったし、メタなギャグはギャグのためのギャグではなく本編を円滑に進めるための整地なのが良かった❌ - gock221B
「X-MEN:ダーク・フェニックス (2019)」俳優陣が良いのと、ハードル下げて観たせいもあってかX-MEN2くらいは楽しめました❌ - gock221B
「アメコミ・ヒーロー大全 (2017)」全2話/小学生みたいな邦題から繰り出された神番組。アメリカ近代史とヒーロー80年📚 - gock221B
『ニュー・ミュータント』(2020)/良いところもあるけど全体的に凄く平凡。FOXのMARVEL作品が終わったのはめでたい❌ - gock221B
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