gock221B

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『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(2023)/『スパイダーバース』シリーズよりも全ての要素こっちの方が好き。ミュータントの純粋さやサブカルチャーの使い方も生命の進化を感じて感動しました🐢🐢🐢🐢🐀


原題:Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem 監督&脚本:ジェフ・ロウ 製作&脚本&ビーバップの声優:セス・ローゲン 製作&脚本:エヴァン・ゴールドバーグ 脚本:ダン・ヘルナンデス、ベンジー・サミット 製作:ジェームズ・ウィーヴァー 音楽:トレント・レズナーアッティカス・ロス 原作:ケヴィン・イーストマン、ピーター・レアード『Teenage Mutant Ninja Turtles』(1984-2009) 製作国:アメリカ 上映時間:100分 フランチャイズ:『Teenage Mutant Ninja Turtles』の映画化作品7作目

 


Teenage Mutant Ninja Turtles』は1984年に二人の青年が描いたオリジナル同人誌の殺伐とした内容のコミックだったらしいが、それをキッズ向けにポップなアニメ化して大ヒット(10年も続いて3回もリブートされた)、実写やアニメなどの映画も6本作られ、TVドラマも1本、ゲームも無数に作られオモチャなどのグッズも……、色々とキッズ中心に過去から現在まで人気が続いてるシリーズ。
日本では最初のアニメシリーズが『ミュータント・タートルズ』というタイトルで90年代前半にTV放映されてたが僕はもう一人暮らししてた年齢だったからキッズ向けだと思ってあまり観てなかった。
それより遡って、コナミが作ったアーケードゲーム『T.M.N.T. 〜スーパー亀忍者〜』(1989)の出来が良くて中学生の時にゲーセンでよくプレイしてた。
Steamで最近発売されてたね。
Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection on Steam

それより新作の『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』(2022)が楽しそうなので次のセールの時に買ってやってみようと思う。
Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge - Dimension Shellshock on Steam

そういう感じであんまりガッツリ読んだりアニメ観たりはしてないので、基本設定を知ってる程度。
それにしても、まずタイトルがめちゃくちゃ良い。
ティーンエイジ」「ミュータント」「ニンジャ」「タートルズ」という単語のチョイス、そして並び。意味も『10代の、突然変異の、忍者の、亀たち』「ど、どういう内容!?」凄く気になる。
原題の並び、その音感も抜群で、有名な主題歌を聴いてもらった方が早い。

www.youtube.com

Teenage Mutant Ninja Turtles
Teenage Mutant Ninja Turtles
Teenage Mutant Ninja Turtles
heroes in a half shell
turtle power!

ティーネッ!ミュウタン!ニンジュッ!タァートッ♫
ティーネッ!ミュウタン!ニンジュッ!タァートッ♫
ティーネッ!ミュウタン!ニンジュッ!タァートッ♫
ヒロズィアハーシェ!
トォパー!

発音してるだけで脳汁が溢れてくる。呪文としても優秀だ。
「モータル・コンバット」もそうだが、発音で選んだかのように脳汁が出る良い語感。
これだけ素晴らしいのに『ティーンネイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』という素晴らしくて原題に忠実な邦題が今までに全く無いのが残念だ(古いゲームには原題通りのタイトルもあったようだが今は映画やアニメの話をしとる)。本作も「ティーンネイジ」と「ニンジャ」が抜けている。4つの単語がこの順番で並んでるのが脳汁出て最高だって何でわからない?
「『ティーンネイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』これじゃ長くて子供が覚えらんないよ」と言いたいんだろう。昔のTV放映の時ならまだしも、この映画、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)に匹敵する素晴らしいアニメ映画なのに全く宣伝せず子供はおろか誰も観に行ってないじゃん。……映画好きは注目してるが、映画好きの日本人なんて日本の全人口の1%にも満たないので何の足しにもならん。だったら『ティーンネイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ:ミュータント・メイヘム』原題のままで良いだろ。ボケ。

そういう感じで古いアーケードゲームとアニメ一作目の主題歌くらいしか馴染みがないが、本作の監督ジェフ・ロウに興味あった。
ディズニー系TVアニメ『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』(2012-2016)やNetflixTVアニメ『魔法が解けて』(2018--2023)などのアニメの脚本を書いてた彼はNetflixアニメ映画『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)で監督デビューした。これは映画好きのオタク女子高生が家族とともにロボット軍団と戦う話でアニメーションも素晴らしかったし、映画のストーリーも子供が観ても大人が観ても楽しめる素晴らしいものだった。
これは本当に良かったので、そのままタートルズの監督に抜擢されたんだろう。

ネタバレあり

 

 

 

 

ストーリーの話の前に、本作はまず凄くカッコいい見た目のアニメーションになってるのが特徴。クレイアニメ(粘土アニメ)と壁に描かれたグラフィティ・アートを合体させたような何とも説明しにくい感じ。
ミュータントに比べて人間たちの方がデザインがわざとラフに描かれている。黒幕のユートニウムに至ってはずっと落書きみたいな走り書きみたいな顔してるのが凄く良かった。人間性が歪んでるからデザインも歪ませてるのかな?ミュータントは純粋だから皆、歪んでない。

アメリカはニューヨークが舞台。
孤独な天才科学者バクスター・ストックマンは、動物を人間並の頭脳と体格にミューテイト(ミュータント化)させる事ができる液体ウーズ(どろどろ)を発明。

TCRI研究所主任シンシア・ユートロムは彼のウーズを狙うが、幼いミュータント達は脱走。唯一残っていたウーズも下水に落下する。
そのウーズに触れた中年のネズミと四匹の赤ちゃん亀たちは突然変異する。
15年後、ネズミのミュータント・スプリンター(CV:ジャッキー・チェン)に下水道の家で育てられ、護身のために忍術カンフーを叩き込まれて成長した4人のタートルズは、人間社会に憧れ、人間の高校に通うことを夢見ていた。
……というタートルズとスプリンター先生や他のミュータント達のオリジンが描かれる冒頭だが、家族や友達が欲しいので動物をミュータント化しようとする孤独なバクスター博士の設定や現世に絶望しきった表情が異常に心に残った。しかも彼は人知れず動物の家族を作ろうとしてただけなのに、それも叶わず大企業のユートロムの部隊に襲われて死んだっぽいし……可哀想すぎるだろ!と思った。他人とは思えないものがある。

タートルズのキャラ、昔からどいつがどの名前と色分けだったか忘れるので、改めて本作のバージョンのタートルズの分別法を書いとこう。

レオナルド:ドミノマスク(目に付ける覆面)が。武器は二刀流。優等生かつロマンチストリーダー

ラファエロ:ドミノマスクは。武器は二丁のサイ短気な暴れん坊。少し大柄

ミケランジェロ:ドミノマスクはオレンジ。武器はヌンチャクお調子者小柄

ドナテロ:ドミノマスクは。武器は棍棒頭脳担当なオタク眼鏡かけてる

タートルズは人間の中高生男子同様に、人間界のコミックや映画やアニメやポップミュージック……等サブカルチャーが大好き。好物はピザ。
本作のスプリンター先生の設定は、誰にも好かれないネズミだったが始めて懐いたのがタートルズ。その時にウーズに感染してミュータント化。ある日、タートルズを連れて地上に出たら迫害されて殺されそうになったのでタートルズと自分を守るため、ずっと下水道に引きこもって東洋武術を修行している。人間に当てはめると中年から初老にかけてくらいの年代?腹がメタボ気味で眼鏡をかけているという凄くリアルな加齢っぷり。本作ではタートルズの「師匠」でもあるが、師匠ってよりも「タートルズのパパ」という役割が強調されておりタートルズから「先生」じゃなく「パパ」と呼ばれている。
タートルズは夜な夜な、地上に出てはコンビニやスーパーなどで食料品や日用品を盗む。スプリンターから人間社会への接近を禁じられているが、人間のミュージシャンのLIVEや映画の上映などをこっそり鑑賞している。

タートルズはある夜、エイプリル・オニールという少女と出会う。
レオナルドは彼女に一目惚れする。
本作のエイプリルは黒人の女子高生。昔のエイプリルは大抵、白人のグラマーでセクシーな美少女というイメージが強かった……が、近年はアニメなどでも黒人の少女になる事が多いみたい(調べた)。「作品内で色んな人種を割り当てよう」という タートルズや 本作のエイプリルは黒人の少女というだけでなくウエストや臀部が経産婦みたいに太い(本作に出てくる人間たちは粘土アニメ+グラフィティっぽいアートスタイルのせいか、又はミュータントから見た畏怖の現れか善人も悪人も顔や体型が誇張されている。だからエイプリルは本作の人間の中ではむしろ整ってる方)。それと本作のエイプリルはジャーナリスト志望にも関わらずカメラを向けられると緊張のあまり嘔吐してしまうというウィークポイントがあり本編で頻繁に嘔吐して緑色の吐瀉物をぶちまけるシーンが多い……という事でかなり人間臭いキャラになっている。何が言いたいかと言うと、過去のアニメのヒロインではよくあったステレオタイプな美しさや可愛らしさ表現を一切付与していない現代的なヒロイン……じゃなかった一番目立つ女性のメインキャラとなっている。日本では無風なので話題になってないが、歴史ある人気作でヒロインなどが黒人女性になったり大柄キャラになると「ポリコレに屈した!」とインセルが騒ぐというのが昨今のポップカルチャーでよくある流れで、しかもエイプリルって確か白人のオッサンのオタクに大人気だった記憶があるからアメリカ本国では文句言ってる白人中年男性が多そうだなと思ったという話。
話を戻して、エイプリルは過去に校内放送で嘔吐して高校でバカにされていたため特ダネをものにして学校の皆を見返したい。
だから、この街で悪さをするギャングをタートルズに倒させて、それを録画して学園で落下してしまったスクールカースト底辺から上昇しようとしてるってわけ。
そこでタートルズとエイプリルは手を組んだ。

タートルズはエイプリルに「君は人間なのに僕たちを怖がらないんだね?」と不思議がるとエイプリルは「チンピラに絡まれてたところを助けてくれたかね。それが無ければキモいから無理だったかも」と言う。言いにくいことを最初にサラッと言う辺り信頼できる。だが言葉を裏返して考えると「ミュータントのタートルズは危険を犯して人間の命を救って、ようやく対等に扱ってもらえる」という非情な現実も同時に見えるが、無邪気なタートルズは初めての友達に歓喜する。
タートルズは初の実戦だったが幼い頃から忍術を修行し続けていたミュータント……人間のギャングなど敵ではなく毎晩、連戦連勝。
ここは四箇所のギャングを壊滅させる様をモンタージュで同時進行で見せるのだが、このシーンが最高だった

ギャングたちを仕切っているという闇社会の大物「スーパーフライ」と謁見するタートルズ
しかしスーパーフライ」(CV:アイスキューブ)と、その部下達はなんとミュータントだった。

 

冒頭で、バクスター博士がミュータント化して家族にしようとしていたのが蝿のミュータント、スーパーフライだった。
猪ミュータントのビーバップ(CV:セス・ローゲン)と、サイのミュータント・ロックステディ(CV:ジョン・シナ)のコンビはゲームとかアニメで絶対出てくるお馴染みの奴だよね。スーパーフライを含めた他のミュータントはよく知らないや。制作者でもあるセス・ローゲンジョン・シナは太くて良い声だしピッタリ。それにしてもジョン・シナはDCの『ピースメイカー』〈シーズン1〉(2022)主人公とか『バービー』(2023)とか、素晴らしい作品ばかりに出てるな。しかも本当は繊細で賢い人なのにアホの役ばかりで出てるってのが本当に賢い感じで痺れる。
つまり主人公である「父親スプリンター&息子タートルズ」を悪にしたのが「スーパーフライとミュータントの子供達」ということで、スーパーヒーロー映画のオリジンでよくある「ヒーローの悪いバージョン、又は道を誤ったヒーローの未来像=ヴィラン」という定番パターン。「スプリンターとスーパーフライ」「タートルズとスーパーフライの子供達」はラストまで比較され続ける。
また「家族も友達もいないので愛に飢えていた」スプリンターと、ミュータントの生みの親であるバクスター博士も対照的であり、そう考えると主人公はむしろタートルズというよりスプリンターとも言える(活躍シーンも一番多いし)。

しかし、すぐに両陣営がぶつかるわけではなく、まずタートルズはスーパーフライ達……初めて出会った「自分たちとスプリンター以外のミュータント」と出会えた歓喜で打ち震え、スーパーフライのアジトに行ってボウリングやビデオゲームでフィーバーする。ここが良い。
スーパーフライは身の上話をする。
ちなみにスーパーフライの声優は大御所ラッパーのアイスキューブなので凄く良い声。サミュエル・L・ジャクソンの若い頃の声にも似ている。
バクスター博士の元で知能とパワーを得た彼は、家にいた他の赤ちゃんミュータント被検体たちを連れて逃亡し、スプリンターがタートルズを育てたように大きくして部下にしていた。街に出ると「スプリンター&タートルズ」の時のように人間たちに迫害された、しかしスーパーフライは怒って人間たちをブチのめし、そのまま闇社会でのし上がった。これが、黙って地下へ帰って平和に引きこもったスプリンターとの分岐点だ。
そして今、バクスター博士の遺志を継いでか、ニューヨーク中の動物や昆虫をミュータント化するウーズ散布装置を完成させようとしていた。そしてミュータントが捲土重来した暁には、自分たちを迫害した人間たちを殺したり奴隷にするつもりだ。
初めての友達
つまり同じミュータントと人間からの迫害をテーマにしたアメコミ『X-MEN』で言うならスーパーフライは磁界の帝王マグニートータートルズX-MENだ。そうなると「じゃあスプリンターはプロフェッサーX?」という話になるがスプリンターは人間を嫌っているのでそれは少し違う。プロフェッサーXなしで自分たちでX-MENになろうとしているのがタートルズ、という感じ。

タートルズは、スーパーフライのウーズ散布装置を破壊しようとするがスーパーフライのファミリーに敗北。
そしてダウンしたタートルズは、15年前にバクスター博士のウーズを奪取しようとしていたTCRI研究所の私兵達に囚えられる。
TCRIのユートニウム主任はミュータントをずっと探していた。ミュータントの血液を抜いて、ミュータント生物兵器を作って大儲けするためだった。
囚われの身となり血液を抜かれていたタートルズを救ったのは師であり父親であるスプリンターだった。
タートルズが捕らえられるのを見たエイプリルが下水道に降りてスプリンターに救いを求めたのだ。
スプリンターは、そのカンフーでTCRIの武装した私兵達を全滅させる!
スプリンター先生が、ここまで活躍……いや無双するとは思わなかったので興奮した。
声優がジャッキー・チェンというのもスプリンターの強さを底上げしていた気がする。だって本作のスプリンターは杖などのデフォルト武器を持ってなくて素手や椅子など周囲のものを活用して戦ってたからね。これは完全にジャッキー成分が入ってる。
自分たちのミスで捕まって父親とエイプリルの力だけで救われたタートルズは、もう「お前たちは私の言うことを聞いて、地下にいれば一番間違いがないんだ!」と言う父スプリンターの言葉に反論する元気は無くなっていた。
スプリンター&タートルズは、その足でウーズぶちまけ作戦を止めるため、装置が完成直前のスーパーフライ軍団の元に行く。
ここで第2ラウンド……とはいかず、タートルズとスプリンターはスーパーフライ軍団を説得する。そう、数少ないミュータント仲間だし初顔合わせした時は盛り上がってたからね。すると実はスーパーフライ軍団も父であるボスであるスーパーフライに従ってるだけで本当は人間を殺したりしたくない事がわかる。
スーパーフライ軍団は、どうしても計画を進めたいスーパーフライに反旗を翻し、タートルズ達と合流する。
でもスーパーフライはどうしても人間を殺したい!生まれてすぐ生みの親を殺されて自身も殺されそうになったからね。軍団員は言うても物心ついてからはスーパーフライの庇護のもとで暮らしてたからスーパーフライほどの憎しみはなかったとも言える。
かくしてタートルズ&スプリンター&元スーパーフライ軍団は、自分たちを迫害する人間たちのためにスーパーフライと戦う。

スーパーフライは生成したウーズを浴びて巨大怪獣と化してしまう。
エイプリルもカメラ恐怖症というトラウマを乗り越えてTV局に忍び込んでNY市民に呼びかけ、今までミュータントを迫害していた人間たちもミュータント軍団に加勢する。これはエイプリルのキャラを上手く使った素晴らしい展開なんだが、あまりに数分間の説得でここまで人間たちの意識がガラッと好転してしまうので若干ウソくささを感じたが、でもよく考えたら前半「助けられたから手を組むけど、それがなければ私だってキモかった」と言ってたエイプリルの言葉が伏線になってるから、そんなに突然じゃない。エイプリルは自分の意識が変わる切っ掛けとなった出来事をNY市民に対して「ミュータント達は、自分たちを迫害していた私たち人間を護るために怪獣と戦ってます!」みたいに訴えたわけだからね。しかし、さっきも言ったように「ミュータントは命懸けでここまでしないと人間と対等には扱われないのね」という現実の非情さも改めて感じたが。
戦いを通して、タートルズも「ヒーローになって目立ちたい」と思ってたこと、エイプリルも「特ダネをものにして皆を見返したい」……という双方、自分のために戦っていたが今は皆のために利他的に戦い。彼ら彼女らはヒーローとなった。
戦いの中、スーパーフライは反抗する子供達に対して「お前たちは俺の言うとおりしてれば問題ないんだ!」と言う。スプリンターは自分がタートルズに言ってきたのと同じ台詞を敵から聞いて、自分がタートルズを”愛情の檻”に入れてスポイルしてしまっていた事に気づきハッとする。
かくしてタートルズ、スプリンター、エイプリル、ミュータント軍団、NY市民たち……皆の意識が変わり只の生き物の集まりだったのがヒーローのチームになり、こうなるともはや憎しみだけを肥大させたスーパーフライに勝ち目はなかった。

 

 

みたいな感じで、……なんか今回も気付いたら流れを殆ど語る感じのしょうもない感想になってしまったがアートもカッコいいしストーリーもまとまってたし良作でした。
同じ様にグラフィティ・アートがそのまま動いてるヒーローアニメ……ってことで、どうしても
『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズが頭に浮かぶが、僕個人としては内容もアートもキャラクターどれも本作の方が好きかな。
オタクのドナテロが「『進撃の巨人』が好き」という設定があって、『進撃の巨人』を元にしてスーパーフライの倒し方を発見する……という要素が何だか泣きそうなくらい感動した。「80年代に大ブレイクして続いてるリブートされたタートルズが、新しい日本作品の『進撃の巨人』のファン」……という流れが何だか「サブカルチャーAがサブカルチャーBにバトンを渡し、そして最初のサブカルチャーAの孫であるサブカルチャーAダッシュにバトンを渡した」……といった感じで、生命の進化のようなものを感じたせいかもしれない。
スプリンターは、元スーパーフライ軍団のゴキ◯リのミュータントと恋愛関係になり、ネズミとゴキのディープキスが描かれてタートルズ同様にグロい気持ちになったが、しかし相手の中身しか見てないスプリンター先生の優しさも同時に感じた。
とにかくミュータントが皆、純粋なのが可愛かった。最後まで改心しないスーパーフライでさえも純粋だからね。見てて気持ちが良かったです。
本国でどれくらいヒットしたのか調べてないからわかんないけど、それなりにヒットしたんじゃないか?人気キャラも全然出てないので続編も作って欲しい。
本作を気に入って、同じ監督のNetflixアニメ映画『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)をまだ観てない人は、本作と同じか又はそれ以上にミッチェルも良いので観てください。

 

 

 

 

そんな感じでした

『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)/本編も文句ないし何よりもキャラデザが良すぎる👩‍👩‍👧‍👦 - gock221B
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turtles-movie.jpTeenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem (2023) - IMDb
Teenage Mutant Ninja Turtles – IDW Publishing ※コミックの原作サイト
www.youtube.com

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store.steampowered.comTeenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection on Steam

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