gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

「ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー (2019)」凄く面白かったがホラー映画という形式を取らない方が良かったような🎨

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原題:Velvet Buzzsaw 監督&脚本:ダン・ギルロイ 編集:ジョン・ギルロイ
配信局:Netflix 製作国:アメリカ 配信時間:112分

 

 

監督はダン・ギルロイ。編集は監督の双子の兄弟ジョン・ギルロイ。主演はジェイク・ギレンホールレネ・ルッソ‥という(しかもレネ・ルッソは監督の妻)という、前作にして傑作だったダン監督の初監督映画「ナイトクローラー (2014)」と同じギルロイ一家の布陣によるNetflixオリジナル映画。
このダン・ギルロイの兄は傑作「フィクサー (2007)」とかを撮った監督トニー・ギルロイ(またトニー氏はギャレスが現場を取っ散らかしてクビになった「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (2016)」を、スター・ウォーズへの思い入れゼロで殆ど撮り直して再編集してスカリフの闘いやベイダー無双シーンを付け加えてSWヲタが称賛する作品に作り上げた)。このギルロイ兄弟の映画は絶対つまらなくないので好きです。
ネタバレあり

 

 

Story
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ロサンゼルスアート業界。辛口の美術批評家モーフ・ヴァンデバルトジェイク・ギレンホール)の周りには、アートの価値もわからない金持ちにアートを高く売りつける事しか頭にない美術関係者ばかり。
かつて〈ベルベット・バズソー〉というパンクバンドをしていたが今は強欲かつ高慢な美術ディーラーになり果てたロードラ・ヘイズレネ・ルッソ)の下で働くジョセフィーナ(ゾウイ・アシュトン)は、身寄りのない老人ディーズの死に居合わせ、彼が生前に描いた絵画の数々に魅力を感じて自分のものにする。
しかし彼の作品群には邪悪な思念が取り憑いており、彼の絵画に関わった美術界の強欲な者たちは次々と謎の死を遂げる――

 

 

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アート界の関係者のうさんくささ、評論、創作などをホラーで表現した作品。
いつもはこういうのやらないが長々と書くより、登場人物をまとめた方が話が早いと思ったので登場人物を箇条書きでまとめてみよう。

モーフ・ヴァンデバルト(ジェイク・ギレンホール
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バイセクシャルの大物美術評論家。辛口だが真のアートを探し求めて批評する純粋なレビュワー。ディーズの絵画に感銘を受ける。「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でミステリオを演じるためか筋肉が肥大化して素人の鍛え方じゃないガチムチなマッチョボディをしている。黒人男性と別れてジョセフィーナと付き合い始めた。「ホームレス・ロボット」という現代アートを購入。「創作物を見極める」という意味では我々に近いポジションの人物。ギレンホールは前作に続く主人公。

 

ロードラ・ヘイズ(レネ・ルッソ
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かつて〈ベルベット・バズソー〉というパンクバンドをしていたアーティストだったが今では美術品を金持ちに高く売りつける事しか頭にない強欲かつ高慢な美術ディーラーになり果てた。ディーズの絵で大儲けしようとする。演じるレネ・ルッソは本作の監督の妻、前作に続くメインキャラ。

 

ジョセフィーナ(ゾウイ・アシュトン)
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ロードラの元で働く美術界でのし上がろうとしているアシスタント。ディーズの遺体発見者で彼の描いた膨大な絵画を持ち去る。モーフと付き合いはじめた。

 

ココ(ナタリア・ダイアー)
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ロードラの元でアシスタントとして働き始めた女性。八つ当たりでロードナのギャラリーをクビにされ、商売敵のジョンの元に行き、ジョンがダメになったらモーフの元に行き‥と、この美術界で何とか生き残ろうと必死。呪いで死んだ美術関係者の死体を次々と発見する。演じてるのは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の主人公のお姉ちゃん役してた娘。

 

ピアース(ジョン・マルコヴィッチ)。ダムリッシュ(ダヴィード・ディグス)
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ピアースは、ベテランだがスランプに陥っている画家
ダムリッシュはジョセフィーヌがモーフに見切りを付けて付き合い始めた若き画家
二人とも、最初から最後まで純粋に描かれているキャラクター。

 

レッチェン(トニ・コレット
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美術ディーラー。一発儲けようとロードラのような傲慢美術ディーラーになりディーズの呪われた絵画を何点か購入する。「スフィア」という球体の現代アートを気に入っている。演じてるのは、もともとベテラン女優だったが去年の「ヘレディタリー 継承」のお母さん役でより一層、名声が知れ渡った女優さん。

 

ブライソン(ビリー・マグヌッセン)
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ロードラの元で肉体労働ばかりさせられてるアシスタント。本業は自称・画家。ディーズの絵画をくすねて売りさばこうと逃走する。

 

ジョン・ドンドン(トム・スターリッジ
ロードラのアシスタントだったが独立して彼女のライバルとなった傲慢な美術ディーラー。ロードラが八つ当たりでクビにしたココを雇う。探偵を雇い、ディーズの過去を調査する。

 

ディーズ
過去が一切謎の、死んだ老人。画家だが作品は一切発表していなかった。

 

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要するにLAアート界の魑魅魍魎が、私欲を持って死んだ画家ディーズの絵画に関わった結果、その絵の呪いに次々と殺されていくホラー。
このディーズという老人は劇中では死体としてしか出てこないが、探偵による調査の結果、悲惨かつ過酷な人生を生きた事がわかる。その彼の絵画とはヘンリー・ダーガーアウトサイダー・アート非現実の王国で」をモデルにしたと思われる輪郭が曖昧な暴力や死を多く描いた絵画。ディーズの強力な呪いがかかっており関わった強欲な者は美術に殺される(一言で言うと貞子の呪いや呪怨の呪いの家を少し優しくした感じの物)
この呪いというのは、ディーズの絵に引きずり込まれたり美術品などに呪いがやどってアート関係者を次々と殺していくという分かりやすさ。
彼らは自分がこだわってたり逆に馬鹿にしていた美術品や、捨て去ってしまった純粋なアート魂に食い殺されてしまう。
主人公モーフは、最初は「優れたアートか否か」だけを追求する男だったが、付き合っているジョセフィーヌが「別れた元カレの個展を低評価レビューしてほしい」と言われ、本当は個展を悪いと思ってなかったのにも関わらず低評価してしまう。これが恐らくモーフの堕落で、以降の彼は情緒がどんどん不安定になっていき、序盤で批判した現代アート「ホームレス・ロボット」にFUCKされて滅びる(だから映画好きの僕やあなたも、私欲を持った瞬間にFUCKされて死ぬのでしょう)
タイトルにもなった〈ベルベット・バズソー〉はレネ・ルッソ演じる傲慢な美術ディーラーが(恐らく純粋だった)若い頃に組んでたパンクバンドで、首元にそのタトゥーが彫られている。それがどうなるかは、まぁ書かなくてもわかるだろう。そんなバンドや彼女のキャラは割とどうでもいいのだが「傲慢な彼ら/彼女らが捨て去った純粋なもの」としての象徴が〈ベルベット・バズソー〉なんだろう。
絵を鑑賞したり関わっても死なない者もいる。
マルコヴィッチ演じるスランプのベテラン画家、ジョセフィーヌの新しい彼氏の画家、何とか美術界に入ろうとしてたが傲慢な美術関係者の死を目撃し続けた結果、堕落する前にLAを去ってしまう美少女ココなど。
単純な僕は、アート界への揶揄と「純粋さを忘れないで」と感じた。
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だが超常現象が起きていない前半の人間ドラマが凄く面白かったし、そこでアート界の者達やスノッブを揶揄しようという意図が面白かったので、「ナイトクローラー」みたいにサスペンス人間ドラマとして描いた方が良かった気がした。Netflixの若い客層を見越してホラーにしたのかな?と思ったが絶対に普通のドラマにした方が良かった気がする。僕は本作を面白いと思ったが、案の定ネット評価も低い(超常現象が起きるホラー映画の評価は、死ぬほど面白くない限り低評価に落ち着く)
僕はホラー好きなので別にホラーなのは構わないが「ホラーじゃない方がもっと真剣に観られたのでは?」と余計なお世話な事を思ったし「ホラーは好きだが本作はホラーじゃない方が面白かったんじゃないかな?」とも感じた。
とりあえず「ナイトクローラー」ほど傑作じゃなかったが面白かったです。

 

そんな感じでした

gock221b.hatenablog.com

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「ポーラー 狙われた暗殺者 (2019)」フルチンのマッツ・ミケルセン大暴れ!/Netflixオリジナル作品の微妙さについて🔫

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原題:Polar 監督:ヨナス・アカーランド 原作&脚本:ビクトル・サントス
配信局:Netflix 製作国 アメリカ/ドイツ 配信時間:118分

 

 

 

昨夜、配信されたてホヤホヤのやつ。これ楽しみにしてたので昨夜、速攻で観た。
Webコミックが原作らしい。Web連載した後ダークホース・コミックから出版されてるシリーズなのかな?経緯がよくわからん。
ダークホース・コミックは「ヘルボーイ」「シン・シティ」「300〈スリーハンドレッド〉」「マスク」、ドラマ「バフィー 〜恋する十字架〜」‥など他にもいっぱいあるけど数々の映像化された原作コミックを出版してるところ。
ダークホースコミックス - Wikipedia
目立たないが何気にMARVELやDCに次いで映像化された作品が多い。来月Netflixで配信されるアメコミ原作ドラマ「アンブレラ・アカデミー」もここの人気コミック。
Polar on-line comic
「Polar」のコミックを配信してる公式サイト見ると「シン・シティ」とか「キック・アス」のコミックを思わせるバイオレンスな感じのハードボイルド漫画っぽい。残酷だけど線が丸っこくて少し可愛らしいところもフランク・ミラーやジョン・ロミータJRの絵柄に似てる(実際、好きなんだろう)
監督は「SPUN」とか撮ったMV界の巨匠のスウェーデン人。
まぁまぁネタバレ有りで‥。気になったら読むのやめてネトフリ行って観ればいい

 

 


ブラック・カイザー〉の名で恐れられる暗殺者ダンカン・ヴィズラマッツ・ミケルセン)。
彼は裏稼業からの引退を目前に山奥に引っ越し、物静かな女性カミールヴァネッサ・ハジェンズ)と知り合い、穏やかな隠居生活を送っていた。
そんなある日、強欲なボス若手暗殺者集団をダンカンに差し向けてきた――

原作の主人公ダンカンは「シン・シティ」のハーディガンをパクったようなルックスの渋い短髪おじさんみたいだが、マッツ・ミケルセンが主演したからか美形の前髪長いキャラになった。
「引退した天才暗殺者が組織と揉めて一人で立ち向かう」というあらすじや予告編を観ると「マッツ・ミケルセンジョン・ウィック?」と誰もが思う。
恐らく製作者達もそれを見越しての予防線なのか、ダンカンは田舎に引っ越してきてジョン・ウィックに出てきた犬みたいなパグを飼うが、悪夢を見たダンカンが半分眠ったままワンちゃんを射殺してしまい翌日、埋めて、今度は金魚を飼い始める。
ジョン・ウィックに似てると思ったろうけど違うよ?」と言いたいギャグなのか?
本編に何の関係も無いので、きっとそういうサインだと思うけど、そんなブラックジョークで可愛い子犬を撃ち殺してしまうので、ちょっと一昔前のノリだな〜と微妙な気持ちになった。
そして作品全体は、やはり「シン・シティ」のような「コミックです!」と言いたげな描写が多い。何というかハードボイルド劇画みたいな感じ。そしてキャラが出てくると画面にバーンと名前が表示されたり、最近あまり見かけないチャカチャカ編集、「ディック・トレイシー」みたいに不自然に原色に着色された画面など、監督がMV出身にありがちな映像で、そういうの本来はそういうの好きじゃないんだけど、そういうチャカチャカした映像が「これはマンガですよ」というサインになっていて突飛な内容の本作を観易くする効果があって良い気がする。
映画でいうとマンガっぽいSEX&バイオレンスって感じで「シューテム・アップ」とかジェイソン・ステイサム「アドレナリン」シリーズとか好きな人が好きそう。
色合い的には、敵組織が出てる時はカラフルだが、主人公ダンカンとヒロインのカミールは服装も画面も色がない(きっと人間性が半分死んでたり辛い過去によって自分の中の時間が止まってるから色がないんだろう)。
前半は、子犬殺しやMVっぽいチャラい映像に反感を抱いてたが、普通に面白いので時間が経つに連れて好きになっていった。

 



引退直前のベテラン暗殺者〈ブラック・カイザー〉こと本名ダンカン・ヴィズラが所属する闇組織のケチなボス、通称〈クソチビり〉は予算削減のためベテランのギャングの定年を50歳に定め、退職の日の直前に暗殺して殺していた。年金を払わなくて済むからだが、こんな事してれば殺しに行く暗殺者も「俺も50になったら‥」と思うわけでこんな組織が長続きするわけはない。だがマンガなのでそこは気にしないとして、それを〈ブラック・カイザー〉ダンカンが迎え撃つ話。
てっきり暗殺者の「ポーラーさん」かと思ってたが違った。じゃあタイトルのポーラーって何? 翻訳したら「極地」と出た。場所のことか。
ダンカンは毎晩、暗殺現場のフラッシュバックに苦しんでおり、どこかに多額の寄付をしている。そして雪山に引っ越してきた。
そんな感じで寡黙だし高倉健みたいな不器用な苦悩キャラかな?と最初は思ってたが、町の人に勧められるもの全部買ったりやってたり、頻繁に女とSEXしてたりして意外とお茶目なところもあって掴みどころのないキャラクター。

 

 


ダンカンが住む山小屋の向かいの小屋に住む女性カミール。彼女は幼い頃バイト先の男に乱暴されて人間不信になり山奥で動物の写真を撮って暮らしている。髪型もボサボサなのでセルフカットしてるんだろう。演じてるのはヴァネッサ・ハジェンズ、一言で言うと本来は凄くイケイケな女優で、そんな女優がモサい格好をして私は地味子です、と演じているという同性に恨まれそうだが僕は好きなパターン(本当は瞳もデカくて何もしなくてもアヒル口みたいな形の口をしていて‥死ぬほど派手な可愛い顔をしてるののだが髪型や服装で無理やり地味に見せようとしてる様に無理があって摩擦を生んでめちゃくちゃ可愛く見える)。
ダンカンはご近所ということもありカミールと顔なじみになっていき、ダンカンはカミールに自分のことを「世界90カ国を飛び回る仕事をしていた」と語り、カミールは「じゃあ、この田舎の子供達に世界のことを教えて」と言う。ダンカンは「子供は苦手だ」というが次のカットでは小学校で子供達に何か教えている(前半このダンカンが断ってカット変わったらやってるというギャグが頻発される)。子供達にククリ刀での人の殺し方などをレクチャーする、といった唐突のギャグ展開に戸惑いつつも、2人は温かい交流をする。
そうこうしつつも、ダンカンは自分が狙われてる事を察知し先回りして暗殺者を殺す。
ここも敵を磔刑にして、撃たれる面積を減らすために腹ばいになって押し寄せるセキュリティを全員、冷静に射殺してめっちゃ面白い。
顔なじみらしい会計士はボスに「ブラック・カイザーにおとなしく年金払った方が身のためよ」と忠告するがボスは引かない。

 

 


ボスが差し向ける5人組の若手暗殺者集団、彼らはハニートラップ担当シンディがターゲットに絡んでフェラしようと屈んだのを合図に、スナイパーがターゲットの身体を撃ち抜き、近寄った2人がトドメを刺す、という万全の殺り方。
ダンカンに繋がる情報源を次々と殺しながら近づいてくる(このくだりも楽しい)。
そして何時ものようにシンディがダンカンに近づき、いつもはやらないらしいがダンカンがイケメンおじさんだったのでSEXする。
Netflixオリジナル作品は、多分ネトフリ側が「自由にやっていいけど、うちの独自性を出すためにベッドシーンを最低一箇所入れてくれ!」と頼んでるんだと思うがベッドシーンが一箇所は入っている。ドラマの場合、訴求率を生むためにか第1話にだけ一瞬ベッドシーンが入ってることが多い。だけど、如何にも「入れたよ、これでいい?」って感じの投げやりな濡れ場が入っていて第2話以降は永遠にSEXしない、というパターンが多い。だから「ネトフリが頼んでるんだろうなぁ」と思ったわけだが、本作の場合もうノリノリでベッドシーンが入っている。
多分このシンディ役のセクシーな若手女優を監督が気に入ってるのだろうが彼女のセクシーなシーンが異常に多い。
このシンディがダンカンをハメるためにハメているベッドシーンも、普通こういう場面は3秒くらい服着たままおざなり騎乗位した後すぐアクションシーンに移りがちだが本作の場合、二人共陰毛丸出しの全裸で色んな体位、色んな角度でFUCKしまくりだったので笑った。
「今やスターとなったマッツ氏がこんなに腰を女の尻に打ち付けるえげつないベッドシーンやるとは‥‥なるほど、マッツ氏はチンコが深く刺さるように片足を机に上げるのが好きなのか‥‥ほう、Tバック脱がさずズラし入れは良いですすよね‥‥というか今、俺が喋ってた間ずっとやっとる!‥まだやってるやん!長い長い」って感じで凄い長かった。
話は戻るがダンカン‥いやブラック・カイザーは暗殺に気づいており、フルチンのまんまシンディを殺害!

 

 


しかもこいつを見てくれ。今たまたま一時停止したら(何のために?)ブラックカイザーの股間に、子供の腕くらいあるデカいブラックカイザーの形にボカシが入ってて笑った。こんな一瞬のボカシにもネタを仕込んでたのか(ボカシの向こう側には洞窟の中で鎌首をもたげた大蛇のようなブラックカイザーが存在するのでしょうか?)
そして1kmくらい離れたスナイパーの背後にフルチンのままテレポートして殺害!(ちなみに90年代までのクリント・イーストウッドバットマンもテレポートが出来るがマッツ氏もテレポートができるようだ)
そして接近戦しようとした暗殺者(ボスの女)にもイヤモニみたいなので話しかけたり照明を撃ってビビらせながら、吐く息を熱源暗視スコープで捉えてフルチン狙撃!
ポーラー(極地。さっき覚えたばかりの単語)であるホームを活かした見事な返り討ち
若手暗殺者集団は一人ひとり名前入りで登場してたから、最後まで出てくるメインキャラなのかと思ったら、まさかフルチンのマッツ・ミケルセンに瞬殺されるとは‥。
基本的にブラック・カイザーは強すぎて相手が誰でも瞬殺してしまう。だがそんなダンカンも引退したジジイの暗殺者にはあっさりやられてしまう。
どうやら本作は年食ってて経験が多い奴ほど強い世界観のようだ。
それにしてもブラックカイザーめちゃくちゃ強い!(あっちの方も‥)
僕たちの背後にも、いつフルチンのマッツ・ミケルセンがテレポートしてくるかわからないので気を抜かないように注意して生活しないといけませんね。

 

 


‥というのが中盤までだが長くなったのでもうやめる。
その後カミールが狙われたり、捕まったダンカンが4日間拷問されて血まみれになったり、「オールドボーイ」っぽい通路でのアクションシーンとか凄いトラップ兵器とか色々あって飽きさせない。
コミックの映画化は好きだが、こういうマンガっぽい描写の映画は好きじゃなかったりするが本作は最後までやり切ってるし微妙に意表を突く展開とか(たとえば強そうな奴を瞬殺したり)も考えられてた。そんでバイオレンス描写とエロ描写をやる気満々でやってて、ここまでやられたら好感持てたし楽しかった。
別にエロとかグロそのものが見たいわけじゃないのよ、「こんな時代に逆行した‥やる気満々やるまんのエロ描写撮っても損しかないのに、これの場面ない方が現実世界では絶対モテるはずなのに、それでも入れてるから、よっぽどこのエロシーン入れたいんやな!という、製作者のわけのわからん情熱を讃えたい感じです。わかるか?言ってること
続編に続けたさそうな会話をした後、2人揃って真顔でこちらを見るという北野映画みたいなラストカットは「続きを作らせてくれるんだろ?」と言ってるかのようで可笑しかった。

 

 

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Netflixオリジナル作品はルックがカッコいいので配信されたらすぐ観て、駄作ではない代わりに面白くもないというパターンが多い。結構本数観てるがブログに殆ど感想書いてないもんね、つまんないし(かといって凄くクソなわけでもないので感想書いてもつまんなさそうで)。『自由に作っていいよ』と言われて自由に作ったら自主映画みたいなフンワリした白昼夢みたいな内容になってしまうのだろうか?制作会社にうるさく言われた方がメジャーな週刊漫画みたいに面白くなるのだろうか?
若手にSFとかホラー撮らせると何で「自由にやっていい」と言われたはずなのに皆、ブルーとピンクのネオンが光ってスモークが焚かれた80年代大好き美術になっちゃうんだろう。でもアカデミー作品賞にノミネートされた「ROMA」みたいなのもあるしネトフリは若手もいいけど、自由にやった方が良さそうな確固たる独自のビジョンを持った巨匠にももっと撮らせて欲しいと思った。具体的にはデヴィッド・リンチとかジョン・カーペンターとか‥(タランティーノはネトフリとか嫌いだろうからアカンだろう)。
とにかく本作は楽しかったので続編が来ても観ると思う。
そんな感じで「MVっぽい映像」「マンガっぽい展開」「SEX&バイオレンス」などが好きな人。
そして「マッツ・ミケルセンが眼帯、黒のタートルネックとコートを着て地味な女と仲良くするところ」「半裸のマッツ・ミケルセンが小太り変態ブ男に4日間拷問されるところ」「マッツ・ミケルセンがFUCKしまくったりフルチンで人殺すところ」「マッツ・ミケルセンが雪山にテレポートするところ(しかもフルチンで)」
‥そんな数々の場面が見たいマッツヲタのお姉さま方(おっと殿方も‥)そんな人達におすすめです。
あまりに全編マッツ・ミケルセン満載で、以前から好感は持っていたものの特別にファンという感じでは無かったが、後半くらいになると「マッツ・ミケルセンがんばれ~!」と思わず拳を握りしめて応援してしまいました。
ちなみに巧妙に影になってたりボカシがかかってたりするのでマッツ氏のチンコは保護されていて見ることができません。
だからマッツ氏のチンコを大事にしたい方は安心して下さい‥
╰⋃╯☜◟(՞ټ՞ )

 

 

そんな感じでした

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公式Webコミック Polar on-line comic

Polar Volume 1: Came from the Cold (Second Edition) (English Edition)

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Polar: Came From the Cold

Polar: Came From the Cold

 

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『インシディアス 最後の鍵』(2018)/凝っててめっちゃ面白いがシリーズのファンじゃない人は楽しめないかも。ブラックロッジっぽい〈彼方の世界〉🔑


原題:Insidious The Last Key 制作:ジェームズ・ワンほか 監督:アダム・ロビテル
製作国:カナダ/アメリカ 上映時間:103分
制作:
ブラムハウス・プロダクションズ シリーズ:「インシディアス」シリーズ

 

 

一作目で主人公が死んでるのに延々と続く不思議なシリーズ「インシディアス」。日本ではまぁまぁ‥でDVDスルーになってしまったが、アメリカ本国では大ヒットなので早くも5作目制作が決定したらしい。
またこのシリーズは「おばあちゃんが主人公、しかもそれが賞レース的な内容じゃなく老若男女が観てヒットしてるエンタメ大作」という‥よく考えたら他にこんな映画ないなと思い始めた。このエリーズ役の主演の御婦人やその孫は絶対嬉しいと思うのだがどうか?そして、こんなに重用するのならポスターにも「コマンドー」のシュワさんよろしくエリーズおばあちゃんをドンと載せろ。
Jホラーが衰退した現在、Jホラーっぽい手法を取り入れて大ヒットさせてた、このジェームズ・ワン制作ホラーにハマって何年も応援してたのだが一昨年公開の「アナベル:死霊人形の誕生 (2017)」が、今までで初めてつまらなかったので「あれ?もうそろそろ終わりか?」と感じ、また昨年、彗星のように現れたアリ・アスターの「へレディタリー/継承 (2018)」が凄すぎて、何だか他のホラー映画全てがどうでも良くなってきたというのが本音。
本作もDVDスルーだったので「きっとつまらないんだろう」と見くびってスルーしてたが「面白かった」と聞いたので‥というか、その人物からネタバレ全部聞いてしまったのだが、そのネタバレが面白そうなので借りて観た。
本作は「パラノーマル・アクティビティ5」の監督らしい。感想は書いてないけど、それネトフリで観た(まぁまぁ面白かった)
僕は宦官びいきなので「インシディアス」シリーズの方が人気あった時は「死霊館」シリーズを推してたのだが何時のまにか「死霊館」がユニバースを形成するほど巨大化して逆転したので今はインシディアスを推したい気持ちがデカい。

インシディアス現代が舞台。霊能力者エリーズと心霊科学バスターズが悪魔と闘う。〈彼方の世界〉という、時間と空間を超越した異界があり、エリーズはそこを使って悪魔を倒す

死霊館バース
1960年代が舞台。実在する超常現象研究家ウォーレン夫妻ポルターガイスト現象を悪魔祓いで退ける。本編に出たアナベル人形、悪魔のシスターなどを扱ったスピンオフ作品も同一の世界としてシネマティック・ユニバースを形成している

みたいな認識。今回の感想は完全にネタバレあり殆ど全部書いていく系のスタイルでいくので興味持ったらそこで読むの止めて本編をどっかで借りて観て下さい。長いです

 

  

2010年、超常現象の専門家として活動するエリーズ(リン・シェイ)の元に仕事の依頼がやってきた。
それは1953年、エリーズが幼少期に暮らしていた家に現在住んでいるという男が「引っ越してきてから不可解な現象が続くため助けてほしい」という内容だった。
迷ったあげく仕事を引き受けたエリーズは心霊科学捜査を行うスペックスとタッカーを部下として、かつての生家に行くが思わぬ事態に遭遇する――という話。
まず続きものだった1作目&2作目があって、前日譚の「序章」があって、4作目の本作は序章の続編、一作目の直前の話。前日譚と本編を繋げる‥というスター・ウォーズで言うと ローグ・ワンみたいな感じ。
こんな言い方すると「前日譚とか間とか‥どうでもいいよ!」と思われがちだが、このジェームズ・ワン制作ホラーは何作か作られた後の方が色んな撮影テクニックやアイデアが洗練されて上手くなってるしストーリーはぶっちゃけ超単純なものなので、むしろ後に作られたものの方が面白い(インシディアスは序章、死霊館バースはアナベル一作目が一番面白いと思う)
そんな時系列的には橋渡しポジションの本作。ストーリーはと言うと主人公の霊能力者エリーズおばあちゃんのオリジン、彼女を掘り下げるものになっている。
一作目の時点では、どのホラー映画にも出てきそうな霊媒師おばあちゃんに過ぎなかったが(そうじゃないとあんなにあっさり殺さない)何か知らん間に4作も主役を勤めてオリジンまで描かれるという‥本当に凄い。

 


霊感の強い悪魔学者エリーズの、幼少時や少女時代の過去が語られる。
彼女の父の仕事は死刑執行も行う刑務官で、幼かったエリーズは処刑された囚人の霊や若い女性の霊などをよく目撃していたが、それを言うと父に折檻されて地下室に閉じ込められた。エリーズはそこで〈キーフェイス〉と名乗る悪魔に遭遇し、そこに居合わせたエリーズの優しいママは殺されてしまう。
ママがエリーズの弟クリスチャンにプレゼントしたお守りホイッスルも無くなる。
ティーンネイジャーになったエリーズは以前にも増して情緒不安定な父のDVや霊を恐れて暮らしていたが再び若い女性の霊を目撃する。それを父に言うとまた折檻されそうになったエリーズは弟クリスチャンを置いたまま家を飛び出した。
5、60年の時が過ぎ現在、引退状態にあったエリーズは前作「インシディアス 序章」で知り合った、若き心霊科学YouTuberの2人組スペックス&タッカーと楽しく過ごしていると、かつてエリーズが辛い少女時代を過ごした生家に住む独身男性から悪魔祓いの依頼が来て、エリーズはスペックス&タッカーと共に生家に向かう。
スペックスとタッカーは今まで面白いけどほんのちょい役って感じだったが、やっと認められたのか本作では完全にエリーズのサイドキックとして活躍するようになった。
こいつらは「骨董品とか車を鑑定するようなケーブルTV」とか「海外面白YouTuber」とかに本当に居そうな外見をしている。訳のわからん心霊観測装置を携え、エリーズの指示でスーツを着せられた面白ゴーストバスターズめいた格好の友だちになりたさが凄い。世界的なタレントや俳優になれるほどのスター性はないがネットで有名人くらいにはなれそうな絶妙のキャラをしている。
依頼してきた独身男性は「有り金はたいてこの家を買ったんだよ」と必死。「悪魔が出るから引っ越して違う家に住もう」なんて容易く出来ない。かといって警察に「悪魔が出るんで」とか言ってもしょうがない。霊障が本当に存在するのかどうかはしらんが、もしあったとして自分がこんな事態に本当になったら、確かに霊媒師に頼むしかないわな
エリーズは町のダイナーで、5、60年前に生き別れた弟クリスチャンと彼の娘である美しい姉妹と出会う(というか歳が離れすぎてるので孫娘とかにすればよかったのに)
50、60年ぶりに会ったわけだが、クリスチャンは幼い自分をDV父の元に置き去りにして出ていったエリーズへの恨みがあり和解は失敗。だが娘たちとは仲良くなった。
姉妹の片方イモジェンは、エリーズのような霊感があるという。
深夜、生家を調査していたエリーズとタッカーは、若い女性の幽霊に誘われて地下室へ行く。そこには鎖に繋がれた女性の霊が‥違う!幽霊みたいに見えるがタッカーにも見える彼女は、本物の監禁された女性だった。
依頼者は女性を誘拐して監禁していたが、同時に脳内に響く悪魔の声に耐えられなくなり、誘拐監禁がバレるリスクを冒してでもエリーズを呼んだのだった。
悪魔の声に支配されエリーズとタッカーも閉じ込めた依頼者だったが、事の成り行きを全てモニターしていたスペックスの活躍により死亡。警察を呼んで一件落着。
幼い頃に失くした母がくれたお守りのホイッスルを探しに生家を訪れたエリーズの弟と姉妹だったが霊能力ない方の娘メリッサが、かつてエリーズのママを殺した悪魔キーフェイスに襲われ、喉と心臓に鍵をかけられて支配され、意識不明の重体となる。
依頼者がというよりも、この家に居る悪魔キーフェイスがやらせていた事だったのだ。
悪夢が終わってない事を悟ったエリーズは、スペックス&タッカーにイモジェンを加えた布陣で悪魔退治に再び乗り込む。
例の地下室を調査するエリーズは発見した女性ものの衣類を触りサイコメトリー能力によって「かつて自分が家出した日に見かけた若い女の幽霊は、実は幽霊ではなく(先日見つけた監禁された女性のように)父に地下室に監禁されていた本物の可哀想な女性だった」事を知る。自分が彼女を見殺しにしてしまったのだ。
更に通風孔の中に進むと、父が監禁して殺したと思われる女性の遺物や頭蓋骨が無数にあった。父もまた死んだ依頼者と同じくキーフェイスに取り憑かれ女性を監禁して殺し続けていたのだ。
だがエリーズはキーフェイスによってメリッサ同様、時間と場所を超越した異界〈彼方の世界〉の牢に閉じ込められてしまう。そこで〈彼方の世界〉に閉じ込められたエリーズとメリッサを助けるため、スペックスとタッカーはエリーズ同様の霊能力を持つイモジェンに催眠術をかけて〈彼方の世界〉へ送る。
‥というかバスターズとイモジェン、何気に凄い事できるね。まぁそこはノリで!
そして終盤、〈彼方の世界〉で最後の闘いが繰り広げられ、インシディアス一作目直前の夜で終わる。
最初は只の霊媒師ばあさんキャラに過ぎなかったエリーズだが作品を重ねるたびに「小さい子を苦しめて許せん!」と、まるでヒーローみたいなキャラになっていったエリーズだが、今回はエリーズの方が好きだったママに同じように助けられたのはエリーズの悲惨な子供時代が報われたようで良い展開でした。
そんな感じで面白かったです。
悪魔キーフェイスはエリーズの「嫌な思い出」や、父や依頼者など気の弱い中年男性の「魔が差した」の「魔」の部分のキャラクター化という感じで良いキャラクターでした。
そんな感じで、エリーズや弟クリスチャンの過去と現在。
過去の父の犯罪が、全く同じ場所で全く同じ犯罪が起こることで「エリーズが置き去りした放っておいたネガティブなもの」が具現化して新たな被害者を生んでしまった感じ。
など、エリーズのネガティブな過去が時間を超えて恐ろしい結果を生み続けていく構造が凝っていて、ストーリー面では今までで一番面白かった。
だけど「怖さ」という尺度で言うと、今まで本シリーズや死霊館で披露してきたJホラー表現的な描写は影を潜めてアメリカンな感じだったので怖さは殆どなかった。
今まで新作作るたびに新しい心霊描写のアイデアが刷新されてたのだが近年のアナベル2や本作では新アイデアは出なくなった。アイデアが尽きたのか「Jホラーっぽいのはもう飽きたからアメリカンホラーで行こうぜ」と路線を変えてきてるのかもしれない。
悪魔キーフェイスはモロにモンスターめいた顔や特異なボディをモロに見せすぎて面白いキャラクターだが怖さは全くない。どちらかというと本作はキーフェイスの造形も含めて「ポルターガイスト」などのファンタジーホラーに近い印象。
だけど、このシリーズとかエリーズおばあちゃんというキャラとか〈彼方の世界〉など独自の設定が好きな僕は面白い!と思ったけど、そうじゃない人や「ホラーでも観るか」とインシディアスリテラシーが無い人が、いきなり本作だけ観ら「何だこれ?怖くないし謎の空間が出てくるし、よくわかんない映画だな」と思っても不思議じゃない。
インシディアス」ファン向けだったかもしれん。僕は面白いと思ったがアメリカのロッテントマトやimdbなどのネット評価が妙に低いのはそういう事だろう。
僕はと言うと、ストーリーだけなら「インシディアス」全4本、「死霊館バース」全4本‥全部で8本合わせた中で、本作のストーリーが映画として一番面白かった。‥だけど、ホラーとしての怖さとしては本作は相当怖くない一本になっている。
何だかんだ総合して考えると未だ「インシディアス 序章」が一番ちょうど良いかも。
ちなみに心霊バスターズのスペックス(真面目そうな方)は前作「インシディアス 序章」の監督だと今知った。敵をブッ殺したり最後に美人とキスしたり「構わんけど不自然なほど扱い良いな」と思ってたが、序章ヒットのご褒美的なものだったのかもしれん。

 

 


それにしても「カッコいい廊下」「善のランタン」だけで異界を表現する〈彼方の世界〉って面白い設定だなと思った。
あそこに居た被害者の人間とかじゃなさそうな、フリークスっぽい変な奴らは何なんでしょうね?囚われて永久の時の中で悪魔化しちゃった人間なのかも。今回のキーフェイスや一作目のリップスティック・デーモン(全作出てくるダースモールみたいな赤い顔の悪魔。演じてるのはシリーズの音楽監督)も、元はここに囚われてた犠牲者が悪魔化したのかも。
それか続編で使えるようにするための、死霊館アナベル人形や修道女みたいな伏線なのか(ちなみにちょろっと出てくるスキンヘッドの悪魔っぽい顔の女性は先天的な障害を持つモデルの女性が演じていて役名は「堕天使」になっている、天使だったの?)
妙な雰囲気といい何かよくわからん住人がいたり「赤い扉」を強調してるところいい、絶対にデヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」シリーズに出てくる異界〈赤いカーテンの部屋〉を意識してると思う(今回は特に)
ツイン・ピークスと言えば、ジェームズ・ワン制作ホラーはツイン・ピークス同様「これ本当に2018年のアメリカ映画か?」っていうくらい白人しか出てこない。メインキャラは全員白人だ。スペックス&タッカーも新キャラの美人姉妹も全員白人。
「白人」がメイン客層なのかな?
それにしてもエリーズを掘り下げ、4作使って一作目に繋げて円環構造にして、もうさすがにエリーズおばあちゃんはさすがに使い切った感じしますね。
霊能力を持った若手のイモジェンを出したのは次からの主人公交代のためかな?
イモジェンは美人だけど主役オーラがエリーズおばあちゃんの半分もないモブ系美人だし主役は無いな。主演にするとオーラ出るかもしれないがスペックス程度とくっついてる時点で主役はないな。
エリーズおばあちゃんサーガはさすがに終わっただろうし5作目どうするんだろうね?
正直きれいに終わったからこれで終わりでいい気もする。それでも続けるならもう思い切ってエリーズおばあちゃんを生き返らせてくれよ。誰も怒らんだろ。

 

 

 

そんな感じでした

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Insidious: The Last Key (2018) - IMDb

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『インクレディブル・ファミリー』(2018)/パパの主夫活動以外は続編というよりも一作目と同じことをもう一回やったセルフリメイク👨‍👩‍👧‍👦

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原題:Incredibles 2 監督&脚本:ブラッド・バード 制作:ディズニー/PIXAR
製作国:アメリカ 上映時間:117分 シリーズ:「インクレディブル」シリーズ

 

 

 

【一作目】
前作「Mr.インクレディブル (2004)」は当時めちゃくちゃ好きで何十回と観ました。
勿論CGやストーリーも素晴らしかったし「ファミリーアニメだけど、敵が子供達をガチで殺しに来る」という殺意を強調してたのが好感触でした。
当時、アメコミ映画はパッとしないものが多くティム・バートンバットマン」シリーズやサム・ライミの「スパイダーマン」シリーズやブルース・ティムのDCアニメを繰り返し観る日々でした。
本当は原作っぽさを残したまま明るい展開でヒーローを肯定したような映画が観たかったのですが‥早い話、今のMCUとか「ワンダーウーマン」「アクアマン」以降のDCEUみたいなのを待ってたんですが「Mr.インクレディブル」はその願いを擬似的に叶えてくれたものでした。
ウォッチメン (2009)」より先にヒーローが法で禁止された世界を映像化し、どこも未だにやってないファンタスティック・フォーみたいなヒーロー一家や子供ヒーローを描き、ゴムの身体が伸びるヒーローをMr.ファンタスティックより先に描き(FOXは「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] 」を製作中に「伸びるヒーローなんて馬鹿みたいだから控えめにしよう」としてたけど「Mr.インクレディブル」の大ヒットを見てMr.ファンタスティックの身体を多めに伸ばしたとか伸ばさなかったとか)。
更に同じくFOXはX-MENアイスマンが氷のアーチを作りながらスケートのように移動する移動法も恥ずかしがってやらなかったので「Mr.インクレディブル」のフロゾンが代わりにやってくれた。「Mr.インクレディブル」の音速ヒーローダッシュもフラッシュやクイックシルバーといったスピードスター観たい欲を満たしてくれた。
要するに我々が今現在、楽しんでいるヒーローのアクションやノリを、サム・ライミ以外の映画製作会社は「荒唐無稽で子供っぽい」と恥ずかしがってやらなかったのを全部やってくれたのが嬉しかった。
他にそんなアメコミ映画はなかったので4年後の「アイアンマン (2008)」から始まるMCUまでの期間は「Mr.インクレディブル」を繰り返し観てました(悪い言い方すれば、内容も良いし来るかどうかもわからないMCUの代用品として観てた感じ)
そして本編では、当時あまり流行ってなかったスパイ映画っぽい展開や音楽なども独自性を出し、人妻を描くのが妙に上手いブラッド・バードが創ったゴムの身体を持つママの、出産後に尻のデカさが戻らない経産婦の魅力も見せつけてくれました。本作まで14年も経ってしまったので当時は「熟女っていいな」「子育てに邪魔だからという合理的理由で髪短くした骨盤が戻らないせいで尻がでかい経産婦って魅力的だな」などとすっかり経産婦にフェティシズムを感じるようにさせられたが、今ではママより年上になってしまい「普通に可愛い女性だね」っていう感じに思ってしまうあたりに自らの加齢を感じた(ママの年齢は謎だけど30代半ばだと思ってる)
「PIXERって色んな作品の続編作るならインクレディブル作れよ」と2000年代の間はずっとMr.インクレディブル続編を待望してたけど、今となってはMCUや(最新の体制の)DCEUなど明るく原作っぽさを活かしたアメコミ映画が飽和状態で、僕の中で完全に役目が終わって正直どうでもよくなっていた去年、続編が来た。
完全にネタバレありで

 

Story
スーパーパワーで街の平和を守ったパー一家フロゾンだったが、再びヒーロー活動を禁止されてしまう。
そんな時、伸縮自在のゴムの身体を持つ元スーパーヒーロー〈イラスティ・ガール〉であるパー一家の母、ヘレン・パーのもとにヒーロー復活をかけたミッションが舞い込む。
留守を預かることになったヘレンの夫であり怪力と鋼鉄の身体を持つ元スーパーヒーロー〈Mr.インクレディブル〉でもあったボブは、スーパーパワーを持つ子供達、フォースフィールドと透明化能力を持つ長女ヴァイオレットや超音速で動ける弟ダッシュ、未だスーパーパワーが未知数の赤ん坊ジャック=ジャックの世話に奮闘するも、慣れない家事と育児に悪戦苦闘の連続。
一方、再びヒーローとして活動を再開したイラスティガールは一連の事件の容疑者、スクリーンで催眠術にかける犯罪者スクリーンスレイヴァーを追うが――

 

 


まずPIXERなので美術‥CGは何度も一時停止してスクショしてしまったほど美しく素晴らしいです。というか前作の時点で「濡れた髪の表現とかすげええ!」と驚いてたのを思い出した。
基本的に前作と絵柄は全く同じなんだけど画素数だけが数十倍に上がってる印象。
そして前作同様、表情や仕草が素晴らしい。
内容はというと‥まず前作は「スーパーヒーロー禁止法でヒーロー活動できなくなり、普通の仕事をしてフラストレーションを溜めていた、かつてのヒーローであるパパとママとフロゾンが、色々あって成り行きで子供達も含めたヒーローチーム状態になって敵を倒して再び社会に認められる」というストーリーだった。
本作はと言うと「ママが仕事に出てパパが育児と家事をする」という要素以外、前作と全く一緒だ。ご丁寧に、前作で社会に再びスーパーヒーローとして認めてもらったのだが、本作では再び強引にヒーロー禁止社会に戻されてしまう。
前作のラストで地底から出てきた「ファンタスティック・フォー」のモールマンをパクったような地底の敵アンダーマイナーをやっつけるぞ!って感じで終わったのだが、14年経った本作は丁度その数秒後、アンダーマイナーとの闘いから始まる。なるほど、ここから始まれば前作を観てない人に、コスチュームを着たパー一家&フロゾンの能力や性格を全部見せることができるからな。
パー一家&フロズンはアンダーマイナーの銀行強盗を止めるのだが、街の被害も甚大だったため政治家に責任をなすりつけられ再びヒーロー禁止法が出来てしまう。
政治家の「何もしなくて銀行が破壊されても保険が降りたから何もしなくて良かったのに!『正しいこと』なんかするな!」という言い分が可笑しかった。
だけど何だか前作の展開が全て無に帰したようで盛り下がる展開だ。シリーズというのは2作以上作れば雰囲気が見えてくるものだが、どうやら、このシリーズはヒーロー一家ってだけではなく「ヒーロー禁止社会でアングラにヒーロー活動する」という要素が必須のようだ。
そこでスーパーヒーローに憧れる大金持ちの経営者と技術部担当の妹がパトロンとなり、元スーパーヒーローのパー夫婦とフロズンに非合法でヒーロー活動させて、強引に社会に認めさせようという目的。
そんで全体的な流れは

スーパーヒーローが禁止の社会で非合法にヒーロー活動を行う
 ↓
ママ一人だけ異常に活躍するアクションを見せる前半
 ↓
ヒーローに思うところのある一般人の悪役にハメられてピンチ
 ↓
デザイナーのエドナの家に行ってスーツを作る
 ↓

一家とフロズンが力を合わせて敵を倒し社会に認められる
 ↓
街で楽しんでると悪者が現れ、マスクを付けてニヤリとするエンディング【完】

という、さっきも言ったが前作と全く同じ流れ。
元通りになってしまったヒーロー禁止法もそうだが、前作では長女ヴァイは陰キャだったがラストで明るい娘になったのだが、本作では好きな男子と上手くいかずパパに反感を抱くので目の下にクマを作って再び陰キャっぽいキャラに逆戻りしている(ヴァイは陰キャの時の方が可愛いので凄く可愛いんだけど何だか折角進めた歩みを後退させたようで盛り上がらない)
前作でも盛り上がったママが一人だけゴムアクションで隠密アクションするシーンも大幅に増えてるし、ママの事は大好きだったので嬉しいし基本的には面白いっちゃ面白いんだが、これでは続編というより拡大してない再生産的セルフリメイクだなぁと思った。
セルフリメイクっぽい続編‥というと早い話が
死霊のはらわた (1983)」に対する「死霊のはらわた II (1987)」みたいな感じ。
はらわたの場合、色々と洗練させたりコメディ色を増加させたりと色々あったが、本作の場合、個人的には「パパの育児」以外、全く拡大していないセルフリメイクで、停滞感を感じた。

 

 


だが勿論、新しい要素もある。
パー夫婦に憧れる味方のヒーロー軍団、赤ん坊ジャック=ジャックの17種類のスーパーパワー、一家の凄い車インクレディビール‥などの新要素。(こう書くと割と全部どうでもいい)。
前作ではママのアクションが大評判だったのを反映してか非合法ヒーロー活動はママが延々と行う(勿論ここは前作同様スパイ映画っぽいノリ)。
前作でパパが大はしゃぎしてたように本作ではママが大はしゃぎする。
ママの性格を考えると「ママが非合法活動で大はしゃぎするかな?」と一瞬思ったが、前作でヒーロー復帰して正しいことをしたのに政治家によって不当に貶められたから「いっちょやったるかい!怒」と思ったとしても不思議じゃないか。「若い時はモヒカンだったくらい強気だった」事も明らかになるし(ママは語るたびに本当に最高の女性ぶりが明らかになるな)
そしてママの仕事中、三人の子供はパパが育児する。
このパパとママの役割の逆転は、本作で唯一新しい要素だった。
‥というか他は全て14年前の前作と同じことやってるだけだから、観ていて新鮮さを感じる本作の面白いポイントは、このパパの主婦業パートだけと言っても過言ではない。
シングルマザー子育てホラー「ババドック ~暗闇の魔物~ (2014)」を観るまでもなく、一人で子育てするのは悪魔と闘うくらい大変な仕事。やる前は「子育てなんて留守番と大差ないさ」と舐めていたパパは再起不能寸前にまで追い込まれる。
だが何とかやり遂げて、最初はパパに文句ばかり言っていた子供達からの再評価を得ることにも成功。
最初はパパとして上から目線の子育てだったが最後はヴァイに弱音を吐くなどして子供と対等の目線になる事によって、反抗していたヴァイもパパに寄り添います。
しかしママ大好きな俺がママが期待通りの活躍してるのを見て「まぁ‥うん」という、ややウケ状態で、あまり好きじゃなかったパパの主婦業に盛り上がるとは思わなかった。
それにしても、このパパは主人公格にも関わらず前作では魅力無かった。
「体育会系のアメリカ金髪白人。能力は腕力と屈強さ」‥などとキャラを構成する要素の組み合わせがあまりにマッチョ過ぎる。こんなキャラ、現在では敵じゃないと出せないキャラだ。WWEのいけすかない現在のブロック・レスナーみたいなキャラ造形。
このシリーズは「ヒーロー一家が社会に直面する」という話だから、パパのマッチョ要素は作品内で削減される。前作では「活動を去勢されたスーパーヒーロー」本作では「主婦業に直面するスーパーヒーロー」というウィークポイントを与えられてギリ見れるキャラだ。
もし、そういったメタなテーマじゃなくアベンジャーズみたいに最初からガチなヒーローものとして作るのなら、このパパは絶対に黒人になってるだろう。もしくは「一家の中で一人だけスーパーパワーを持たない」というバットマンみたいな非メタ・ヒューマンなキャラにするとか、マッチョ要素を減らさなければいけなかったでしょうね。
パパは性格の良いナイスガイなんだが、そういったマッチョ要素満載だし、顔や仕草が単純に怖い。本作の前半、ママの仕事を応援すると言うより自分がヒーロー活動したいもんだからママの活躍を見ると「グググ‥!」とキレそうになってて‥勿論キレたりはしないのだが身体や顔がマッチョすぎるので今にもDVしそうな雰囲気があって怖いんですよね。主婦業を超えると和やかな感じになるが前半マジで怖かった。
非常に今的で、ディズニーが如何にも好みそうなポリコレ展開だった。
「ポリコレ」を口にする人は、女性差別主義者とポリコレババアという両極端な人達が多いせいか、何か今「ポリコレ」って言うと何か僕が嫌味を言ってるみたいに見えるね。そうじゃなくて普通の意味で言ってます。マッチョ要素が多すぎたパパが、育児して子供達やママとより深く繋がれたのは良かったんじゃないでしょうか。

 

 


それで皆で力を合わせて最初から自作自演丸出しだった一般人ヴィランのラスボスを叩いて、国民からの尊敬を勝ち取るという14年前と同じ結末を迎える。
ヴィラン、前作は「Mrインクレディブル達スーパーヒーローの大ファンだったが、色々こじらせてヴィラン化して大資本で武装した一般人」という、くりぃむしちゅー有田哲平そっくりな顔の敵シンドロームがラスボスだった。一言で言うと「アンチ化した大ファン」。
本作では、ヒーロー活動を援助してくれる兄妹‥彼らの父はスーパーヒーロー禁止法のせいで犯罪者に殺された「だから世界にはヒーローが必要なんだ!」と言うヒーロー大好きな兄と、イラスティガールと「進歩的な強く賢い女性像」で意気投合した妹、二人共がラスボスかと思いきや妹だけだった。
前作のシンドロームのことがあるからヒーローヲタの兄が如何にも怪しいのだが、この兄は本当に純粋にヒーローが好きなだけの「政府が不当にヒーローを禁じなければ父は生きていた」派。
ラスボスは他人を催眠装置で操るリアリストの妹の方だった。彼女は兄とは逆で「ヒーローに頼ってるから父は死んだ!自分達で自己実現しなければダメだ」と言う。
「他人から与えられるものだけでいいのか?スクリーンのヒーローを安全圏から観てばかりで自分で行動しようと思わないのか?」と、ヒーロー好きには耳の痛い事を言うヒーロー否定リアリストのヴィラン。ヒーロー映画‥いや映画とかフィクション好きの観客への娯楽否定にも聞こえる。その主張は凄く良かった。‥というか兄よりも説得力ある‥のだが、やってる事は罪の無いものを操って犯罪させたり&ヒーローの評判を落とすという犯罪なので完全に100%悪人。「人間は自然破壊ばかりしていてダメだ(わかる)→だから人間は絶滅するべきだ!(え?)」という、出発点は正しいが結論がめちゃくちゃ系ヴィラン
一方、説得力にかける兄だが最終的に、共に戦闘機で脱出しようとする妹にNO!と言って街に特攻する船に残り憧れのヒーローたちを信じて命運を共にする地味だけど勇気ある姿を見せてくれました。妹は面白い思想を持ってた一般人ヴィランだったがラストバトルでは催眠装置はあっさり解かれ、ママとのタイマンも、勝てるわけないので「低酸素症でママを戦闘不能にする」というハンデが与えられ、だがママに発煙弾で撃たれて戦闘機から上空に投げ出されて死んだ‥と思ったら結構時間経ってからママも戦闘機外に飛び出して助けた。「妹、まだ落ちてなかったの?」と「戦闘機から投げ出されて空中でしばらく待っていた妹」を想像した。ブラッド・バードは「明確な殺意」を押し出したい人らしく、前作のシンドロームは愉快なアニメにもかかわらずグシャグシャになって無残に死んだ。本作の妹は助けた。ヒーロー的には助ける方が正しいので作品の成長と言えなくもない。
途中までは「ヒーローの活躍をただ観ているだけの僕たち観客を否定する面白いヴィラン」だと思ったのだが、何か話の都合で微妙なヴィランになって終わった印象だった。
もちろん作品自体のクオリティは凄いし本当に目が釘付けになるほど美しい画面だし一定以上の面白さは保証されてるのだが、やっぱり何度も書いたようにインクレディブル・ファミリーが、前作と同じことを再演しただけだなと感じた。前進したと感じたのはパパの主婦業だけだ。
何だか今ひとつ盛り上がらなかったのでパパとママの事しか書かなかったが、そもそもヴァイオレットはめちゃくちゃ可愛いので好き。めちゃくちゃ表情が変わるので変顔中心に全部スクショしたくなる。鼻から水を噴射する場面は一番楽しいし。
それにしてもヴァイが好きな男子トニーの記憶を全削除したまま終わったので驚いた。
記憶を消したヒーロー後見人じいさんはラストでもう一回出てくるべきでは?
というかトニーの記憶を元に戻して「スーパーヒーローだとは驚いたけど好きだよ」とか、タニーに真のヴァイ(スーパーヒーロー)を肯定させて終わるのが筋では?
新スーパーパワーお披露目要素としてはイラスティガールに憧れてる若手ヒーローが多く登場する。その多くはキャラ的にもパワーもあまり面白くないのだが、次元ポータルを開くエモい髪型の若手女性ヒーロー、ヴォイドの能力は面白かった。アメコミでいうとX-MENのブリンクだが、ブリンクと違って激しい戦闘中にポータルを超連発して四次元的な戦闘を繰り広げたり、超音速で逃げるダッシュを無限ポータル地獄で閉じ込めたり、戦闘機に取り付きたいママをポータルでワープさせ、ママが成功するまで何度もワープさせる様もゲームっぽくて楽しかった。

👨‍👩‍👧‍👦何か割と否定的な事を多く書いた気もするが前作観ずに本作から観た人は凄く良いと思うだろうし、否定的な僕も最後まで楽しく観れる程度には面白かった。ただ前作は作品の素晴らしさプラス、アメコミ映画がやってない事を大量にやってくれたのもあって何十回と観たけど本作は1、2回観ればいいやという感じなだけ。
だけど、画面やキャラの挙動は本当に素晴らしかった。
近年のヒーロー映画で言うと「ジャスティス・リーグ (2017)」とか「ヴェノム (2018)」を観た時の「悪くわないし、これが10年前に公開されてたら良作って言えてたけど色々アメコミ映画が発展してる最中の2010年代後半に作ってこの感じ?」という感覚に近い。
本作もせめて前作の数年後に公開してたら、せめて最低でも6年前ならまだ楽しめた気がする。
 

 

 

そんな感じでした

ブラッド・バード監督作品

「トゥモローランド (2015)」幼女ターミネーター大活躍スチームパンクで終盤までは良かったのだが‥👧 - gock221B
「ミッション:インポッシブル (1996)」「M:I-2 (2000)」「M:i:III (2006)」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル (2011)」「ミッション:インポッシブル/ローグネイション (2015)」💣 - gock221B

👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦

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「ボヘミアン・ラプソディ (2018)」今頃観たけど凄く良かったしネコチャンも可愛かった👨🏻👩🏻👱🏻‍♀️👩‍🦰

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原題:Bohemian Rhapsody
監督:ブライアン・シンガー 製作総指揮、追加監督:デクスター・フレッチャ
エグゼクティブ音楽プロデューサー:ブライアン・メイロジャー・テイラー
製作国:イギリス/アメリカ 上映時間:135分

 

 

 

2018年の日本で、あのコナンくんや誰一人観に行った話してるのを聞いたことないが日本一客が入ったコード・ブルーを抜いてナンバー1ヒットとなった本作。
‥というか日本でもヒットしてたのは知ってたが、そんなにヒットしたとは思ってなかったので今知って驚いた。だけど昔好きだった御老体や中年だけじゃなく「若者が多く行ってる」ってニュースで聞いたし、そうなると老若男女みんな行ってる作品になるから‥それならナンバーワンになるのもわからなくもないか。
もうそろそろ公開も終わろうかという時に観に行ったので他人がこの映画の良いところ語るのを何度も聞いてしまったし今更書くことないのだが映画は面白かったし折角なので短めに感想書くことにした。

監督のブライアン・シンガーは、撮影終了直前で現場に来なくなり20世紀FOXから解雇&契約解除された。僕はシンガー好きじゃないので正直どうでもいいが、FOXにとってシンガーはかなりの功労者だという事を考えると罰が重すぎる。作品の85%はシンガーが撮ったもので製作総指揮フレッチャーが残りの15%を15日間で撮った。
シンガーが現場来なくなった理由は「母親の看病したいので撮影延期したいがFOXが許さなかった」とか「俳優やスタッフと揉めた」とか、諸説あるがよくわからない。ただ本作は先日ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞と主演男優賞を受賞した時、プロデューサーと主演俳優はシンガーの名前をスピーチで出さず、アワード終わった後のインタビューでも語らず、その後も誰もそんなそぶりを見せないので「シンガーは20世紀FOXによって不当な理由で解雇されて本作に携わった皆はそれを不満に思ってる‥わけじゃあないみたいだな」と思いました。
クイーンそのものは、僕はクイーンのCD今まで持ってた事ないし基本的な事しか知らないので「本物のクイーンと比べてどうのこうの」という事は書くことがなく、映画を観て思ったボンヤリした短い感想だけです。

 

Story
後に〈フレディ・マーキュリー〉と名乗るようになる孤独な青年ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)、ロジャー・テイラーベン・ハーディ)、ジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)たちと出会い、ロックバンド〈クイーン〉を結成し、メアリー(ルーシー・ボイントン)という女性と恋に落ちる。
クイーンの面々は互いに刺激し合うことで音楽的才能を開花させ「ボヘミアン・ラプソディ」を始めとした常識にとらわれない名曲の数々を次々に生み出していくが‥――

 

 

 

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エイズ絡みの場面を始めとした史実と違う箇所などについては全然構わんだろう。
「関係者の心を損なず、テーマや作品の長所を伸ばすための脚色ならOK」という考え。デヴィッド・フィンチャーの「ソーシャルネットワーク」とかも名作だったけど現実のマーク・ザッカーバーグとは全然違う。だが、そんな事どうでもいい(現実より悪く描写されたのでザッカーバーグ本人は怒ってもいいと思うが我々観客にはあまり関係ない)。
ミュージシャンの伝記映画の王道展開(バンド結成→成功→挫折や死)構成。
まず映画始まってから売れるまでの時間が秒速だったのがダルくなくて良かった。
フレディがポールの誘惑で独走してメンバーやメアリーと距離が出来てしまいエイズにかかったり、雨に濡れながら来てくれたメアリーの訪問で我に返り〈家族〉の元に帰ってごめんなさいする。だが、いわゆる具体的な人間ドラマはそれくらいで後はラスト20分のLIVEパフォーマンスでもって言葉で語るのではなく素晴らしいパフォーマンスと共に色んな事を感じさせるという終盤の構成自体が凄く爽やかでクールだった。
クイーンといえば出来事や曲調自体もコッテリした印象だったから、観る前は「後半ドロドロした人間ドラマが繰り広げられてメソメソと死んだら嫌だな」と思ってたが、良い意味で予想を裏切られて凄く良かった。

 

 

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そして後半は確かに死を扱った第三幕だったが、余命幾ばくもない事に対するメソメソしたムードは一瞬で「飲み行こうぜ!」と言い、ラスト20分は「ろうそくの火が消える前の最後の輝き」的な感じでライブエイドでの凄いパフォーマンスが行われ、LIVEが終わると余計な事一切言わずバシッ!と終わる。
この終盤のLIVE、評判通りめちゃくちゃ良かった。
音楽はまぁクイーン本物なので良いのは当然だとして、主演のラミ・マレックのフレディっぽいパフォーマンスがめちゃくちゃ良い。
あと、そんなフレディを‥(映画の撮影技術の専門用語を知らないので小学生みたいな書き方しか出来ないが)バーン!とフレディのキメポーズ!フレディ顔アップ!になったりするタイミングや音ハメがバッチリ過ぎる。
そしてカメラがピアノの椅子の下くぐったりスタジアムの大観衆を舐めていくのも、極小から極大に至るアリス症候群っぽくてクラクラするし、ラミ・マレックの顔はフレディ本人とは似てないがデカすぎる目やエキゾチックで派手な顔立ちが、まるで歌舞伎のような異常な迫力を生み出してて良かった。
スクリーンに彼の顔の中心部しか映ってないような超ドアップはフレディの内面とシンクロしたような気分になれるし、一つになった大観衆CGも海原みたいで、物理的にはスタジアムでバンドが演奏してるだけなのにも関わらず、何だかキリストの復活やモーゼの十戒など、聖人の奇跡のような「現実では起こりえない、とんでもないことが起きている」という超常現象感のような感じがあった。だけど「実際に居たかどうかも怪しい聖人たちと違ってクイーンのLIVEは実際に起きた事で、その現場はYOUTUBEですぐ観れる。そして没後何十年も人々に影響を与え続けている」ので、ある意味、聖人と同じかそれ以上に凄い。
また、LIVEを観てるフレディのオカンやオトン、メアリーさんや彼氏とかのワクワクした表情が映るたびにうっ!とこみ上げてくるものがある(きっと彼らの内面にシンクロするせいだろう)
あと最初に言ったけど曲やLIVEが凄すぎて泣きそうになる。フレディがエイズにかからず、本編のドラマ部分が「クイーンというバンドは最初から現在まで楽しくやってます。フレディは今も生きてる」という内容だったとしても、曲の凄さだけで泣く気がしてしまう。
そういう人は多そうだが僕もクイーンの曲の数々が耳から離れなくなったのでサントラ買った。初めてクイーン買った。持ってた事ないのにも関わらず子供の頃からラジオやTVでかかり過ぎてて全曲知ってるってのが凄いよね。下手したら自分が好きで買って聴いてるミュージシャンよりも持ってないクイーンの方が何度も聴いてるかもしれんと思うくらいだ。
本編で流れた曲だと、特に「地獄へ道づれ」と「RADIO GA GA」が好み。

 

 

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細かいことは色んな人やサイトで書いてたから省略するが、‥そういえばフレディが飼ってた猫、かわいかったね。一番最初に家具からピョコン!と顔を出すカットとか‥可愛すぎるやろ!僕も人生の大半、猫飼ってるので親近感わいた。フレディの出っ歯はデカすぎて、最初「フレディ、何か食ってるのか?」
ゲイ描写も分かりやすかったり逆にさりげなく爽やかに描いたりと、僕は非常に丁度いい塩梅だと思った。フレディ最後の彼氏の人も良かった。
フレディが自分のセクシャリティに気づいた頃、それに薄々気づいていたメアリーとも別れるが、ここも綺麗で良かった。その後も親友になるし‥というかメアリーさんって素晴らしい人物すぎるな!と思って調べたが現実のメアリーさんも誇張なく素晴らしい人物で実質妻のような親友として最後までフレディと信頼関係を持ってたらしい。
何度かの機会を失った結果、自分には現在メアリーさんのような存在がいないので、いよいよもって人間として欠陥があるのかもしれない‥とシリアスな心境になってきたが気にしても仕方ないので話はこの辺で話は終わりしよう。俺にあるのは猫だけだ

 

 

そんな感じでした

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