gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(2023)/仲間集め、アイテム探しや準備、困難を団結やトンチやジョークで乗り越え、止まっていた人生を前に進める……RPGのような完成度高すぎるし楽しい名作でした🦉


原題:Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves 監督&脚本&製作総指揮:ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー 脚本&原案:マイケル・ジリオ 原案:クリス・マッケイ 製作総指揮&主演:クリス・パイン 原作:ハズブロTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(1974-) 制作会社:ハズブロ・スタジオほか 製作国:アメリカ 上映時間:134分

 

 

欧米で親しまれているファンタジーテーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(1974-)、通称”D&D”が原作。
といっても僕はプレイしたことない。昔から80年代以降のアメリカ映画の中でオタクがやってるイメージ。わかりやすい例だと『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-) で主人公たちが自宅の地下室や学校のD&Dクラブでプレイしてたのが近年、最も多くの老若男女が見た例。今までの映像作品内では「オタクは地下でD&Dでもやっとれ!w」とバカにされる要素として出てた、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016-) でもそうだがストシンの場合、D&Dしてたオタクが悪を倒したりするのでD&Dも昔ほど「恥ずかしいもの」みたいな感じではなくなってきてる印象。
自分はやった事ないけど映画を観た限りだと、ゲームマスターと呼ばれる進行役とプレイヤーがいて、戦士とか魔術師とかの役割になりきってロールプレイし、バトルとかは全部ダイスを転がしてストーリーを進行させる感じ?昔からアメリカ映画で見かけてボンヤリとした憧れはある。
過去にも映画やアニメやゲームなど様々なメディア展開してたが自分が触れたことあるのはカプコンベルトアクションゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』(1994)と『ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ』(1996)くらいか。カプコンはアメコミとか海外作品をちょいちょいゲーム化してたからアメコミやD&Dなど日本に広まってないアメリカのサブカルを広める役割してたよね。

監督は『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)とか『ザ・フラッシュ』(2023)の脚本を書いたり『STUBER/ストゥーバー』 (2019)を制作した有能コンビ。
公開されたとき観に行かなかったけど映画好きの間で人気を博してたが自分は『シン・仮面ライダー』(2023)のことを考えてたので観に行かなかった。行けばよかった……。
だけど「主人公が勇者や戦士じゃなく吟遊詩人クリス・パイン」というところだけで「これは良さそうだな~」と思った覚えがある。最初に結論言うが実際に良かった。

D&Dやファンタジー世界の知識に疎いのでよくわからない事が多い。

ネタバレあり

 

 

 

 

Story
様々な種族モンスターが生息する世界〈フォーゴトン・レルム〉。
盗賊エドガン(演:クリス・パイン)と相棒である戦士ホルガ(演:ミシェル・ロドリゲス)は、裏切り者フォージ(演:ヒュー・グラント)の手からエドガンの愛娘キーラ(演:クロエ・コールマン)を救うため旅に出る。
二人は、半人前の魔法使いサイモンジャスティス・スミス)と、動物に変身できるドリック(ソフィア・リリス)を加えたパーティを組み、聖騎士ゼンク(レゲ=ジャン・ペイジ)の力も借り、フォージを操り闇の組織に仕える魔法使いソフィーナ(演:デイジー・ヘッド)と対決することになる――

そーいう感じ。
「主人公エドガン&ホルガが、かつて仲間だったが裏切った詐欺師フォージと、彼を利用している悪い魔法使いソフィーナから愛娘とお宝を取り戻す話」。
わかりやすい!

🦉主人公エドガンは、かつて秘密組織ハーパーに所属し平和に尽くして妻子と幸せに暮らしていたが、魔が差して盗みを働き、罰として紅の衣の魔術師集団〈レッドウィザード〉に妻を殺された。……D&Dの知識がなく〈ハーパー〉〈レッドウィザード〉が何なのか今ひとつわからなかった。ハーパーは平和維持の僧兵?みたいな感じだけど死刑を行うレッドウィザードは悪の組織っぽいんだよね。まぁ、この辺はよくわからないのでいいや。エドガン役のクリス・パインは……一言で言うとジョジョ2部の主人公ジョセフ的な軽快かつ誠実な魅力があり『ワンダーウーマン』(2017)ではダイアナ以上の魅力があった。新たな当り役に巡り会えていて嬉しい。

🦉妻を殺されて飲んだくれるエドガンを哀れに思い行動を共にするようになったのが女戦士ホルガ(多分バーバリアンだとかアマゾネスみたいな種族だと思われる)。エドガンの娘キーラは彼女に懐いており、エドガンとホルガは恋愛関係ではなく只の親友だが、キーラはホルガを育ての親みたいな感じで一緒に過ごした。ホルガは小人族の男と結婚して自らの種族を追われた、しかし離婚してしまったようだ……と言われてもホルガの種族やその掟の知識がないのでやはりよくわからない。元夫は新しいバーバリアンっぽい巨女と再婚していた。大きい女性が好きなんだね。
ホルガ役はかれこれ20年くらい世界の姉貴として活躍中のミシェル・ロドリゲス

🦉エドガン&ホルガは、詐欺師フォージ妖しい魔法使いソフィーナらと盗賊団を結成し、連続して盗みを働いていたが「最後の仕事」として〈よみがえりの石板〉をターゲットにする。エドガンが殺された妻を蘇らせるためにこの石板を手に入れることにした。盗みの現場で妖しい魔法使いソフィーナが不自然に時間停止魔法を発動させた為エドガンとホルガは逃げ遅れるが、エドガンは石板とキーラを詐欺師フォージに預けて捕まる。2年間を牢獄で過ごしていた二人は脱獄しネヴァーウィンターの町に帰ってくる。これが本作の冒頭。
町に帰還したエドガン&ホルガだが、詐欺師だったフォージはネヴァーウィンターの領主となっており、愛娘キーラはフォージが吹き込んだ嘘によりエドガンから心が離れていた。フォージは、ソフィーナの魔法でエドガン&ホルガを再び捕らえて牢獄へ送り返そうとした為、エドガン&ホルガは逃走。奴らから愛娘キーラと石板を奪還するには強力なパーティがいる。
元詐欺師フォージ役は、昔ラブコメの帝王だった世界的なニヤケ面ヒュー・グラント

🦉以前の盗賊団に在籍していたが現在では大道芸人に見せかけたスリに落ちぶれていた魔法使いサイモンを仲間にする。サイモンは自己評価が低く潜在能力を発揮できていないタイプの青年。表舞台を歩むことを恐れるサイモンを二人は強引に勧誘。

🦉次にサイモンが想いを寄せるドルイドの少女ドリックを仲間にする(”ドルイド”とは森に住む僧侶のようなものらしい)。ドリックは、人間とモンスターの間に生まれ角が生えており小さいものはミミズ、大きいものは巨獣にも変身できる少女(なんか戦闘シーンではゲームでもお馴染みのオウルベアに変身することが多い)。差別されてきた過去から人間を警戒する彼女だったが「圧制者フォージを倒す」という目標に惹かれて加入。
ドリック役は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のヒロイン役とか『ナンシー・ドリューと秘密の階段』(2019)主人公ナンシーとか『ノット・オーケー』(2020) エスパー主人公など、思春期真っ只中で生き辛そうなベリーショートそばかす少女をよく演じてた有望子役だった女の子。はっきり言って好き。私生活や映像作品に出る時すべてベリーショートだった為、肩まで髪を伸ばした本作では物凄い美少女に見える(別にベリーショートでも素敵ですけど何時もと違って新鮮という意味)。

🦉冒険を続けた一行は「ソフィーナの魔法を破るには〈魔法破りの兜が必要」と言う事で、セクシーな聖騎士ゼンクの協力やポータル魔法できるようになったサイモンの助力でGET。
実力を発揮できなかったサイモンも、兜の試練で自分自身に打ち勝ち覚醒する。

 

 

……といった感じで「『七人の侍』よろしく仲間集め」→「目的のために必要なアイテム探し」→決戦の準備……といった感じで順を追って進んでいく。
その工程がRPGっぽくて良い。それぞれの過程や戦いで各人が”気づき”や”成長”を得てレベルアップしていくし、不測の事態が起きれば臨機応変にトンチを効かせたり協力しあって難局を乗り越えていく。
その際のアクションやコメディ、出てくる太ったレッドドラゴンや3つまで質問を受け付けるアンデッドなど面白い。不謹慎なシーンもなく学びもあるので文句なく子供に観せたいタイプの映画。
これが素直に全編面白い。あまりにストレートで素直な面白さで正直言ってブログに書くことがない。とか言いつつ書いたけど、映画はすごく面白いけど記事は面白くない感じになってるでしょ。
名作ですわこれは。

色々がんばって忍び込むが結局また捕まる。そしてファンタジーの華とも言えるコロシアムでの殺人遊戯に強制出場させられる。盛り上がってまいりました。

ゲームが始まると魔法なのかカラクリか、地面から壁が生えてきて巨大な迷宮が出来上がる。ここで哀れな囚われ人達が迷宮を彷徨い、宝箱から武器やアイテムをGETし、解き放たれたモンスターと闘う。とはいえ全員死ぬまで続けられるデスゲームだ。
「この場面、なんで、わざわざ壁が生えてきてまで迷宮が出来上がるんだ?いらんだろ」と思ったが本作が『ダンジョンズ&ドラゴンズ』だという事を忘れてた。魔法破りの兜の下りでレッドドラゴンが出たから、後はダンジョンが出ないと看板に偽りありみたいな感じになってしまうから?
ダンジョンでは宝箱に擬態して人を喰うミミックや、胃袋の中身だけが露出したかのような面白モンスターのゼラチナス・キューブなどが猛威を振るって面白い。こいつらもダンジョンの中じゃないと活躍できないタイプのモンスターだよね。

まぁそんなこんなでエドガンのパーティは、フォージ&ソフィーナにも勝利し、愛娘キーラと蘇りの石板を奪還。聖騎士ゼンクとの契約の伏線も回収し、性格こそ明るいが実のところ過去に囚われ続けていたエドガンも現在の光に見つめることが出来て素晴らしいエンディングを迎える。
本当に全てのピースが噛み合って終わる気持ちいい感じで終わる。
さっきも言ったがソツが無さすぎて本編を観て楽しめばそれで済むタイプの映画なため、マジで記事に書くことがない。D&D知識もないしな。そうこう言いつつ形になる分量は書いたのでここで終わる。

本作は批評家&一般客ともに高い評価を得たが、興行収益はイマイチだったらしい。
だから現在の時点では「低予算なら続編を作れる」感じではあるそうだ。出来ることなら是非とも末永くシリーズを続けてほしい。
僕は心の底からそう思った。

 

 

 

 

そんな感じでした

🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁🦉🐲⚔🎁

Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves (2023) - IMDb

www.youtube.com

#sidebar { font-size: 14px; }