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「スパイダーマン:ホームカミング (2017)」すごく良かったので、あと2時間くらい長くてもOK

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原題:Spider-Man: Homecoming
製作:ケヴィン・ファイギ 監督:ジョン・ワッツ
制作スタジオ:マーベル・スタジオ 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:133分
シリーズ:マーベル・シネマティック・ユニバースMCUスパイダーマン」シリーズ

 

 

絶対面白いのはわかりきってるが、MCU疲れを起こしてたのもあってガーディアンズ2同様、観に行ってなかったが近所の映画館で「誕生月の人は1100円」割引してたので先月末観た。

 

スパイダーマン
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スパイダーマンは原作や各メディアで色々あるが僕のスパイダーマン観は、
幼い頃やってたレオパルドンでお馴染みの東映特撮スパイダーマン再放送や、金持ちの友達が何故かくれた光文社刊のジョン・ロミータ版スパイダーマンから始まったので結構古い。
90年代‥20代の時は、翻訳されたトッド・マクファーレンスパイダーマンカプコンのMARVEL格闘ゲームスパイダーマンに触れつつ、2000年前後にサム・ライミスパイダーマンのシリーズが始まって凄く熱狂した。30代は邦訳とか原初とかでたまに読みつつマーク・ウェブの「アメージングスパイダーマン」シリーズが始まり「グウェンの死を描くのはよかったけどイマイチ盛り上がらなかったな‥」と思ってるうちに、「シビルウォー」でMCUデビューして本作が公開された。
光文社から出てた古い原作、ピーターとMJが同棲してヴェノムが襲ったりしてきてたトッド・マクファーレン版、あといくつかの原産、サム・ライミの映画版‥の3つが自分の中のスパイダーマン観の中心になった。
ざっくり言うと古臭いノリが好き。原作でもピーターが社長になったり新しい能力を得たりするのは好きじゃない。糸は直接出すよりも絶対ウェブシューター派
幼い時はるか歳上だったピーターが自分の子供でもおかしくないほど歳が離れてしまった。そして僕が年老いて死んだ後もスパイダーマンは若いまま活躍してるんだろうなと思うと不思議な気分だ。物語に出てくるエルフなどの長命の存在に対する登場人物の気持ちはこんな感じなのかな。
スパイダーマンは一体どういうキャラかというと、割とシャレにならんくらいの不幸が延々と続くけど誰よりも明るくやっている。それによってスパイダーマンの強さや説得力や感動できる度合いが凄く高く、そして親しみやすい印象。
本作は、MARVELが倒産寸前だった時にソニーに売ってしまったスパイダーマン映画化権を、MARVELスタジオとソニーで共有する形でMCUに登場参入したスパイダーマンの単独一作目。
MARVELは契約ガチガチでMCUスパイダーマンソニー作品には出れなくしてアイアンマンなどのキャラとの結びつきを強くしている一方で、ソニーはヴェノムやブラックキャットなどスパイダーマンキャラクターの映画を作って「スパイダーマンは出ないけどスパイダーマン以外のキャラのユニバース」という訳の分からんユニバースを製作中。
本作の監督ジョン・ワッツのデビュー作「クラウン」はイマイチだったが、二作目の「コップ・カー」は凄く良かったです。

「COP CAR/コップ・カー (2015)」ケビン・ベーコンは思いのほか出番短かったが素晴らしい内容とラスト - gock221B

本作には色んなMCU作品への繋がりや原作ネタなどのイースターエッグが凄い多いが、そういうの書いたらキリないので感想だけ書くことにした。
あともう公開終わったくらいなのでネタバレあり

 


Story
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★「シビルウォーキャプテン・アメリカ」で、憧れのトニー・スタークロバート・ダウニー・JR)に見出されアイアンマンの助っ人としてベルリンで戦闘に参加した、NYに住む15歳のIQ高い高校生ピーター・パーカートム・ホランド)。
彼には両親がおらずメイおばさんマリサ・トメイ)と二人暮らし。
ピーターは以前、放射能蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを得てウェブシューター(蜘蛛糸発射装置)を自作してマスクを被り、困った人を助けたり街の軽犯罪者を捕まえる活動をしていた。
★一方(作中時間で)8年前に起きた、アベンジャーズ vs.ロキ&チタウリのNY決戦。
その直後、残骸処理会社を経営する男トゥームスマイケル・キートン)は破壊された街を片付けていると、トニー・スタークと政府が設立した損害統制局ダメージコントロールがやって来て仕事を奪われ失職してしまう。

トゥームスは飛行装置を装備したヴィランバルチャー」となり、既に回収していたチタウリの地球外兵器や、ウルトロン、クロスボーンズなど過去のヴィランの技術を研究してハイテク兵器へと作り変え、他の犯罪者に密売して利益を得ていた。
★ピーターは成績優秀で学力コンテストチームに所属。
スクールの色んな行事が行われるが、スパイダーマン活動に夢中のピーターは親友ネッドのサポートを受けつつ私生活は疎かにしがち。
ある夜、スパイダーマンはトゥームス一味が売りさばいた地球外の兵器で犯罪を行う者たちを発見する。
トニーに認められたいピーターは、トニーの制止を無視して単独でトゥームス一味の犯罪を追うが。。
みたいな話。

 


ピーターの同級生や学園
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本作の一番いい部分。だからもっと学園シーンが観たかった。
アイアンマンより出番が多い太ったオタクの親友ネッド(こいつが最高なのは予告編の時から思っていた)。ピーターが片思いしている黒人美少女リズ。ピーターの行くところに必ずいる皮肉屋ミシェール。ピーターをからかってくるフラッシュ。
それと、校内放送してる金髪白人の子‥あの子は名前なんだろうと思って検索したらベティ・ブラントだった。デイリービューグルでJJJの秘書の。「この世界のJJJはネットの人かな」と思ってたがケーブルTV局長とかなのかもしれない。
生徒たちは他の大多数の大作映画のようにステレオタイプの各スクールカーストの生徒たちを機械的に配置した感じじゃなくて、全員生きてる感が凄い。
メイン生徒キャラじゃない、その他の学力コンテストチームのメンバーとか、チェス部とかトイレから出てくる子とかベティを好きそうな校内放送の相方とか、
ハウリングコマンドの孫の校長先生、年配の女教師、学力コンテスト顧問‥などの教師たち、みんな一瞬出てくるだけなのに魅力が凄い。
この学園の日常生活オンリーの日常を描いた映画が観たくなった。
生徒たち設定がかなり現代的になっている。
ピーターが通う学校はかなりの進学校で周りの生徒は秀才揃い。
ピーターは今まで以上の天才になっていた(彼は、強度が物凄いのに二時間経つと溶けるクモ糸とかいうオーパーツを貧乏なのに独学で発明する超天才なので妥当でしょう)
ピーターもフラッシュに時々いじられてるだけで、昔みたいにガンガンにいじめられているわけではない。
今までいじめっ子の役割を持っていたフラッシュは、屈強な白人ジョックスではなくグアテマラ系のスネ夫っぽいキャラになっていた。
成績はピーターがトップで優遇されているので「いじめっ子」というよりもピーターに嫉妬して強めにいじったり通りすがりに尻を叩いてきたりする程度。
昔とは価値観が逆転して、勉強せず遊び回ってる年取って落ちぶれるマッチョで悪い奴よりも、勉強してリテラシーもある洗練されたヤツの方がクールと見られるようになった影響だろう(「21ジャンプ・ストリート」とかでも描かれてたね)
ネッドはハワイ系、ヒロインは黒人、隠しヒロインも白人と黒人のハーフ、フラッシュはグアテマラ系、白人少女ベティはスイーツ感。
こうやって色んな人種を集めた時に最近「黒人は出来る奴、白人はアホ」という傾向が強いのは主人公が白人だから、残りの白人はアホにしとこう‥という忖度を感じる。とにかく黒人=賢くて洗練されているというのがマストになってきた。
とにかくそんな感じで生徒描写は最高だったが、本作はピーターとスパイダーマン、ピーターとトゥームス、ピーターとアイアンマンを描いて余った時間で描くしかなく、学園はじっくり描く暇がないのが勿体ない。本作が4時間くらいあったらよかったのに
ヒロイン
本作にはMJ(メリー・ジェーン)もグウェンも出てこない。でもまあ二人とも過去のシリーズで充分描いたから、ベンおじさん同様居なくても特に不満はない。
本作ではトニーやバルチャーやネッドとの触れ合いがメインで、ヒロインは余った時間でさらっと描かれただけだった。
本作のヒロインは、学内一の美人で性格も良い黒人少女リズ。スタイルがスーパーモデル級ですごい(演じてる女優を検索したら27歳だった)
彼女は彼女自身も言及していたが、ピーターにすっぽかされて謝られるというのを繰り返してばかりで退場してしまい何だか可哀想だった。
隠しヒロイン?という感じで友達のいない皮肉屋ミシェールもいる。
彼女はピーターが行くところに必ず着いてきて「あたしストーカーじゃないよ笑」「別にあんたなんか興味ないよ笑」と言った後で悲しい顔をする。。
終盤、彼女の名字はジョーンズで、ニックネームは「MJ」であることがわかる。
つまり本作のヒロインはリズだったが、このシリーズのヒロインはミシェールで今後はそれを描くよという事なのだろう。
しかしリズもミシェールも良いキャラなのだが、とにかく描く時間がない。
リズの要素をミシェールに入れて一人の人間にした方がよかったのでは?という気がしなくもない。

 


マイケル・キートンのバルチャー
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マイケル・キートンなので、とてもカッコいいヴィラン
キャラ的にはバルチャーは大したことないキャラで、物理的にも強くない。
訓練されてないし、もし闘ったら常人のファルコンやブラック・ウィドウやホークアイよりも余裕で弱いと思う。
彼自身も「アベンジャーズに見つかったら終わりだ」と言っていたし。
だが、ストーリー的には「大企業に恨みを持つ男」、ピーターの私生活的には「好きな子の父親」、メタ的には「90年代バットマン」「バードマン」という映画的にはめちゃくちゃ強い敵。
バルチャーとは比べ物にならないほど強くて世界を滅ぼす力を持つが、全く人気がなくて名前さえ覚えていない「マイティー・ソー:ダーク・ワールド」の敵のダークエルフ王よりも数十倍マイケル・キートンの方が凄い
マイケル・キートンもカッコよすぎるし(皺の入り方もカッコイ)。
彼女の家に迎えに行くとトゥームスが‥という展開は全然想像してなかったのでピーターと同時に凄く驚いた。リズが黒人なので全然想像してなかった。
車の中でピーターの正体を悟ったトゥームスの顔がみるみる変わる様が、マイケル・キートンすげえと思った。
バットマン」「バットマン・リターンズ」の時に「バットマンの目が一番怖い‥」とよく言われてた怖さが出てた。
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ラストでスコーピオンになるチンピラに突っ張る様もかっこよかった。
多分もう出てこないだろうけど出来ればまた出てきてほしい。

 

 

トニー・スターク
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父親不在のピーターの父親のような存在としてアイアンマン/トニー・スタークがいる。トニーは、本作の設定や関係性においてもかなり食い込んでいる。
観る前は、予告編やポスターなどの宣伝にあまりにもアイアンマンが映っていて、めちゃくちゃ過保護の親がつきまとってるように観えたが実際に本作を見ると、トニーが出てくるのは少しだけ。船の時には助けてくれたがアイアンマンが敵を倒す場面はゼロ。そして最後のピーターとのくだり。
観る前は「社長が出まくってスパイダーマンが目減りしたら嫌だな」と思ってたけど、いざ観たら本当にベストな感じだった。
そういうあたりはMARVELスタジオも当然一番わかってるあたりだし、本当に考え抜いたんだろうな!という感じが凄く出てた。
スパイダーマンが一番大変な闘いではトニー製ハイテクスーツを着てないのも非常に上手い。

 

 

★メイおばさん
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メイおばさんは「シビルウォー」の時にも散々言ったが、幼い時からおばあさんだと思ってたメイおばさんが、普通にシコれるほどセクシーなマリサ・トメイが演じるのでかなり戸惑った(サザエさんのフネを杉本彩が演じるようなもの)
マリサ・トメイは普通に好きだったし。。
だが作中でもカフェの店員やパン屋のおじさんに普通にモテているし、トニーもセクハラを言うので、どうやら作中でも普通にセクシーな美人設定のようだ。
これまでのメイおばさんの事は忘れて新キャラとして接することにしよう
ベンおじさん
ピーターの精神面に必要不可欠なベンおじさんは既にシビルウォー以前から不在。
どうやら既に死んでしまっているらしい。
本作のピーターは終盤までピーターらしい覚悟完了が出来てなかったので、ベンおじさんが死ぬ時に「大いなる力には大いなる責任が伴う」と説いた過去はなかったのかもしれない。
というかトニーとバルチャーとの触れ合いがベンおじさんイベントの代わりか。
トム・ホランドが(ジョークなのかもしれないが)「トビー・マグワイヤにベンおじさんを演じて欲しい」と言っていて、トビーはマリサ・トメイより10歳年下だし若すぎるが、ベンおじさんが死ぬ時の回想とかならいいかもしれない。




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トニーやハッピーやアベンジャーズとの絡みや紹介描写の序盤、ハイテクスーツが起動するが敗北する中盤、を経てスーツを取り上げられて普通に学園生活を送り、お手製スーツでバルチャーに臨んだ後半は熱かった。
甲高い声で楽しいトム・ホランドだが、瓦礫の下敷きになって「誰か~!助けてぇ~~!泣」って叫んでる時の哀れさがマジで凄かった。声が子供みたいなだけに今までで一番「やばいやばい!ピーターがやばい!」という心配させ度が高かった。
スパイダーマンに限らずスーパーヒーローは結局そいつの精神性が全てというのは間違いない。能力ではなくね。ヒーローにとって能力は重要じゃない。
そういう意味では本作のスパイダーマンは、人助けや優しい心は最初から持っていたが、最後に他人に頼らず自分の力を出すって形で覚醒した。
それにしても他のキャラや観たい事がありすぎて、正直この映画あと二時間くらい長くてもいいのになと思った。
早く続編観たいわ。
スパイダーマン映画の好きな順番的には
ライミ版2本作>ライミ版1アメスパ2ライミ版3アメスパ1
こんな感じか?

 
そんな感じでした

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