原題:The Batman 監督&脚本&制作:マット・リーヴス 脚本:ピーター・クレイグ 撮影:グリーグ・フレイザー 編集:ウィリアム・ホイ 音楽:マイケル・ジアッチーノ 劇中歌:ニルヴァーナ『Something In The Way』(1990) 原作:DCコミックスのバットマンのコミック(初出『Detective Comics #27』(1939)) 製作会社:DCフィルムズ 制作&配給会社:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:175分 公開日:2022.03/04(日本は2022.03/11) シリーズ:『ザ・バットマン』シリーズ第1作目。バットマン・エピック・クライム・サーガ(BECS)第1作目
ジェームズ・ガンのDCU一作目『クリーチャー・コマンドーズ』(2024-2025)の配信が始まったので2年ぶりにU-NEXTに加入しました。
それで『クリーチャー・コマンドーズ』(2024-2025)よりも観たかった『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のスピンオフ・ドラマ『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(2024)を一話だけ観た。
そしたら開始11分だけで本編『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)〈※以下ザバ〉の10倍くらい面白かった。そして第1話自体も大満足したのだが、思いのほか『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)での出来事の事を話す。ザ・ペンギンは、別にザバの細部を覚えてなくてもメインストーリーにはあまり影響なく充分楽しめる創りだけど曖昧な部分があると100%楽しめないと思い「ザバがまた観たい」というよりも「『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(2024)を100%楽しむため」という目的で本作を再見した。
前より少しだけ面白かった。
もちろん当時、観て感想も書いたのだが正直「悪くもないけどそこまで良くもない……撮影や美術はカッコいいけどとにかく長い」という薄ぼんやりとした感想で再見した今も実のところ大差ないのだが折角なので書き直した。なんか記事に星付けてくれてる人がいるのにバッサリ消すのも何か悪いからリンクをこのページにだけ一応残しとこう。
gock221b.hatenablog.com
簡単な説明すると、当時DCEUというシネマティック・ユニバースが展開されてたがワーナーがMCUのように全く管理する気がないのでDCEUとは別のユニバースがポコポコ生まれてオタ以外には理解不能になった。だが僕は把握してるし乱立のお陰で『THE PENGUIN -ザ・ペンギン-』(2024)が観れたので、まぁ別にいいです。
まとめると
【今やってるDC映像ユニバース、シリーズ】
・DCU(放送中のアニメ『クリーチャー・コマンドーズ』(2024-2025)、そして来年の映画『スーパーマン』(2025)で本格始動。ちなみにこっちにも『THE BATMAN-ザ・バットマン-』とは別のバットマンが出る)
・BECS(本作や『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(2024)など、バットマンだけの世界。今後、ザバ2、ゴッサム警察のドラマ、ザバ3などが予定されている)
・DCAMU(『Justice League: The Flashpoint Paradox』(2013)から始まったアニメ映画25本。短編5本からなるユニバース。これ一番忘れそうになる。DCのOVAみたいなやつ。一見繋がってないように見えるが繋がってる。『ニンジャバットマン』(2018)のようにDCアニメ映画だけどDCAMUではないDCアニメ映画もあってややこしいがあまりユニバースとして観てる人は居ない気もする。結構面白くて最近U-NEXTにも大量に来たんだけど今更一気にお出しされても僕ももう中年なので今から観るのはしんどい)
・継続中の単体アニメ(『ティーン・タイタンズGO!』(2013-)と日本未放映の『Harley Quinn』(2019-)。『バットマン:マントの戦士』(2024-)など。これらは別に単体作でユニバースじゃない)
【終了したDC映像ユニバース】
・DCEU(『マン・オブ・スティール』(2013)から『アクアマン/失われた王国』(2024)まで映画16本、ドラマ1本。最初大ヒットなのに後半は爆死&嘲笑の対象で少し可哀想。僕は全体的に文句言いつつも完走。一部熱烈なファンがいる)
・アローバース(『ARROW/アロー』(2012)から始まったドラマ8本からなるユニバース。数日前に最終話が配信された『スーパーマン&ロイス』(2021-2024)で終了したてホヤホヤ。途中まで観てたが膨大すぎて脱落)
・DCAU(天才ブルース・ティムによるバットマンやスーパーマンやジャスティス・リーグのアニメテッドユニバース。これが一番好きかも。あまりまともに配信されない。傑作JLUは未だ未日本語化)
・その他全部(過去のスーパーマンやバットマンやジョーカーとかその他の映画やドラマやアニメ及びそれらのシリーズ。どれも個別の世界で起きておりシネマティック・ユニバースを形成していない……とはいえ『ザ・フラッシュ』(2023)とかアローバースのクロスオーバー特番などで古い世界に一瞬つながったりもするので広い目で見れば「全てのDC映像世界は繋がってる」と言えなくもない)
本作の監督マット・リーヴスは昔から今まで「良さげな映画を撮る監督」という印象で、どれも最後まで鑑賞に足る映画なんだけど何か少し物足りない……という煮えきらない印象がある(本作もその一つ)。
第95回アカデミー賞(2023)でメイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞、視覚効果賞を受賞した。
ヒーローの〈バットマン〉は、30年以上?色々と触れて来てどの友達や恋人よりも長い……と考えるともはやバットマンは自分の友達かもしれない……と思い始めた。だがかつては死ぬほどカッコいいと思ってた時もあるが正直言って自分が歳取りすぎたせいか今はバットマンそのものへの興味は殆どなくなってる(これは後述)。ただDCが各メディアで最も力を入れて作り続けるのがバットマンなので今更観るのをやめるわけにもいかない(これはMARVELのスパイダーマン等もそうで、たとえスパイダーマン単体に興味なかろうと絶対に仕上げてくるのでその世界の他のヒーローが好きだとしてもバットマンやスパイダーマンなどの人気者は絶対に観とく必要がある。政治家が全員嫌いでも政治を見とかないとアカンようなものか)。
ネタバレあり
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大都市ゴッサム・シティ。2022年。
幼い頃、犯罪によって両親を喪ったミステリアスな億万長者ブルース・ウェイン(演:ロバート・パティンソン)。
そんな犯罪を憎む彼が、犯罪と戦う仮面の自警団員〈バットマン〉となって2年が経過、GCPD(ゴッサム市警察)のジェームズ・ゴードン警部補(演:ジェフリー・ライト)とも信頼関係を結び共に犯罪と戦っていた。
そんなある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。どの現場にもリドル(なぞなぞ)が残されていた。
バットマンはリドルを元に、ウェイン家執事のアルフレッド・ペニーワース(演:アンディ・サーキス)と捜査を開始。
ゴッサムの裏社会を牛耳るカーマイン・ファルコーネ(演:ジョン・タトゥーロ)、その右腕であり〈ペンギン〉の異名で知られるオズワルド・“オズ”・コブ(演:コリン・ファレル)、ペンギンのナイトクラブ〈アイスバーグ・ラウンジ〉で働く謎めいた女性セリーナ・カイル(演:ゾーイ・クラヴィッツ)らに行き当たる。
バットマンは、なぞなぞと共に権力者を殺していく殺人鬼リドラー(演:ポール・ダノ)のなぞが解けるのか――
そんな話。
色々なお馴染みのキャラを出しながら謎を解いて結末に迫る流れ。
バットマンの基本は戦士じゃなくて探偵なので、捜査と推理で犯人に迫っていくという全体の構成は好みのものでした。
そして本作のバットマンはイヤーツー(デビュー2年目)であるため気性が荒くメンタルも弱い。他のおなじみキャラも、セリーナはキャットウーマンを名乗る前だし、オズもペンギンを名乗る前でカーマインの部下である只のギャングといった感じ。
オズは『THE PENGUIN -ザ・ペンギン-』(2024)最後でペンギンに成る感じだろうし、そうなると本作の2や3では皆、お馴染みのキャラ完全体となるのだろう。
本作のバットマンは、マイケル・キートン版のようなファンタジーな感じやベン・アフレック版などのような原作コミックっぽい強すぎるバッツとは違い、クリスチャン・ベール版のようなリアル路線。それでもまぁバットマンなので実際の人間と比べると強すぎるが……10人ぐらいの銃を持った素人の犯罪者と乱闘になって多少殴られたり撃たれたりしてよろけたり怪我はするが倒せるくらいの感じ。
Reamedyの名作ゲームアーカムシリーズ などでも、殴り合いなら何人相手にしてもいけるが銃撃されたら数発で大ピンチになるので、やっぱバットマンはこれくらいの強さだろうな、と思える感じ。
劇中の世界そのものも、グラフィックノベルのように赤や青のライティングで照らされていてカッコいい、それ以外は割とリアル寄りな世界観。
主人公の強さや世界観といい、MARVEL作品だとネトフリ版だった時の『デアデビル』〈シーズン1-3〉(2015-2018)に近い。
このリアルな強すぎない感じも好みなんだが、リアルになればなるだけバットマンが扮装してたりする事に違和感を覚える。ネトフリ版『デアデビル』も劇中ほとんどイヤーワン泥棒スタイルだったしね(S1最後にいつもの赤いコスチュームになるが何だかんだでシーズン3で脱いでしまうし)。
こんな格好して……捕まったらどうしようとか、マント引っ張られてこけたらどうしようという不安が広がっていく。
監督も、恐らくそれを感じてか「バットマンのまま気絶して警察署のど真ん中で大勢の警官に囲まれてマスク脱がされそうになって大暴れ」という大ピンチシーンを描く。なんかバッツの暴れっぷりは触られるのが嫌な猫が暴れてるみたいでかわいい。
結果的にゴードンに協力してもらい隙をついてグラップルガンで屋上まで行ってマントがウイングスーツみたいになって屋上から滑空して逃げおおせる。
監督の「な?バットマンの格好で警官たちのど真ん中で失神してたけど何とかなっただろ!?」という叫びが聞こえるようだ。そして高所から滑空したことで「な!?マントもいるやろ!?」と、強引に説得してくる感じ、嫌いじゃない。
また今までのバットマン同様にヴィランや警官などにやたらと「コスプレして云々……」と何度もツッコまれる。これは昔のバットマン映画……『バットマン』(1989)くらいからずっとそうなのだが「仮面のコスプレした男を自覚的に描いてるのでそこツッコまないでね」という制作サイドのエクスキューズだろう。
バットマンのハード面は監督の剛腕で何とか納得させられた。次はソフト面だ。
本作のバットマン……ブルースはいつもにも増してメンタルが弱い。「イヤーツーだから」という前提はあるものの本作のブルースは、もう殆どまともに会話すらできないほどコミュ障なのが見てて少しきついものがある。
今までバットマンを演じる俳優はマスクを被る時に目の周りを黒く塗っていたのだが、それはあくまでもマスクに目が付いてるかのような印象に見せるために演出としてそうしてただけなのだが、今回は「ブルースが本当に自分の目の周りを黒く塗っている」という設定になった。これは良いと思った。
目の黒いメイク、コミュ障、情緒不安定、全体的な映像やBGMの感じ、ニルヴァーナの憂鬱そうな曲が何度も流れる……などが合わさって本作の予告が出た時にこのパティンソン版のバットマンはネットで「エモバッツ」と呼ばれた。
エモい部分は良いのだが、やはりコミュ障すぎるとこがちょっと不満だった。
原作だと、世を忍ぶ仮のプレイボーイ大富豪であるブルース状態では饒舌で、バットマンになった時だけコミュ障だったはず、何故ならブルース状態が仮面でバットマンになった時だけ「本当のブルース」だから。本作でもリドラーにそれを言わせてたので監督は当然それをわかっていてブルース状態の時もコミュ障にしたくてしたのだろう。
市長候補の女性とかセリーナに話しかけられても「…………」とか「う……」しか言わないので相手が勝手に「◯◯って言いたいの?ちょっと待って……」などと会話をまわしてくれる様子が、まるっきりブルースが幼児みたいで見ていてきつい。
僕も10代~30代前半くらいまではバットマンのコミュ障描写や理解できない意固地な性格を見ても、恐らく自分の中のそういった部分とダブらせて「いいね!」と痺れてたのだが今見たら一体何がよかったのかサッパリわからない、ジョーカーも同じ。要はバットマンとか観るには単純に年取りすぎたという事なのだろう。本作のバットマンも、自分が若ければもっと普通に寄り添って観れていただろう。
……でもそのように若干不満を持って見てたら、捕まえた獄中のリドラーと話した時、「あぁ、今回のブルースはわざとコミュ障にしたのかな?」と少しわかった。
リドラーは過去を語るが「孤児」「何か一つのことに打ち込んで強くなった」「悪を憎む」などブルース/バットマンとの共通点が多い。しかしリドラーが言うには「僕は貧困、君は大金持ちだった」と語る。「飢えた俺にお前は勝てない」という『あしたのジョー』の金竜飛の理論と同じ。リドラーの最後の標的はそんなブルース/バットマンが護るゴッサムに痛みを与えて彼に絶望を味合わせることだった。
今回のリドラーは、不人気陰謀論YOUTUBERのような事をしている(リドラーが扱ってるのは陰謀論ではなく証拠付きの真実であるため厳密には陰謀論者ではない。「陰謀論者っぽい雰囲気」というだけ)。自分だけでなく自分の信奉者を使ってえらいことをしでかす。
バットマンがリドラーに面会した時も、リドラーは既に最後の犯行をセットし終えているので余裕でバットマンを煽り、バットマンは焦って怒鳴りリドラーがいる面会室の窓をガンガン殴る。リドラーは嘲笑。この時点では完敗。
リドラーによって洪水が発生、津波から逃れてスタジアムに集まった市長候補や市民をリドラー信奉者が銃で狙う。
バットマンが急行し彼らを倒す。ピンチになるが一緒に捜査していた後のキャットウーマンことセリーナも助力してくれる(このクライマックスバトルでは、疲弊している自身を無理やりテンションMAXに持っていく覚醒剤みたいな謎の怪しい薬が可笑しかった)。
そして最後、水に飛び込んで市民を助けたりする様は、もはやリドラーの「似た者同士だがお前は恵まれてたからダメ」という難癖に囚われていた状態を完全に吹っ切った感じがあった。
特に次のカットで、夜明けになっても人命救助していたらしきシーンが映る。
ここまで、夜ばかりで赤や青のカッコいいライティングでカッコいい憂鬱な音楽ばかりが鳴る中、非常にエモいバッツが活躍してる時はカッコいいけど自分の世界に耽溺してるような雰囲気があった。恐らくブルースがコミュ障すぎたせいだろう。
だが、なりふり構わず人命救助するシーンは、まるで引きこもりの青年が勇気を出してコンビニでバイトを始めたかのような清々しさがある。
しかも朝日の下の衆人環視まる見えの中での人命救助は、偉いけどそこまでのエモくてカッコいいバットマンとは少し様子が違う。わざと今までのカッコいいエモ描写を外したバットマンを描いたことで、ブルースの中の変化、リドラーに魂で打ち勝った様子を描いたのかなと思った。
勇気を出して一歩踏み出すことで少しづつ人は成長していく……そんな当たり前の事を描いたように見えた。
多分、パートツーになってもブルースはまた相変わらずコミュ障に戻って「う……」とか言ってると思うけど、そうして人は少しづつ変わっていくのではないだろうか?と、割と面白みのない結論に至ったが、それ以外になり構わぬ最後の救助活動やカッコよくない朝日のシーンなどに説明つかないからね。
で、なければ救助シーンやセリーナとの一端の別れなども、今まで通り暗くてカッコいいエモい撮り方するはずだからね。
という感じで「カッコいいけど長いな……」としか思わなかった前回には感じなかった中身の価値を掴み取れた。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)/今までで最も原作っぽいバットマン映画で雰囲気も良いが上映時間が長すぎる…🦇 - gock221B
まぁ、長いなぁ……という感想は今回も同じで一本見通すのに3日くらいかかったけどね。
特に中盤のペンギンとのカーチェイス。怪鳥音を上げて登場するバットモービル(今までと比べて普通の車っぽくて良い)、バットモービルにワナワナと恐れおののくペンギンのドアップも素晴らしい。
転倒して逆さまになったペンギンに迫る逆さまのバットマン……など良いシーンが多くて人気なのもわかるのだが、カーチェイスしてる最中はカットとアップが多すぎて誰がどこ走ってるかわからず、画面内では激しいカーチェイスしてるにも関わらず見てたら、いつもここでマジで眠くなる(実際ここで寝た)。
また全編メロウな映像と憂鬱な音楽……そんな感じで頻繁に眠くなる。だが映画を「眠くなる」と聞けば何だか貶してるように聞こえるが本作に限ってはそうではない。眠くはなるけどルックや音はカッコいいし内容もちゃんとしてるので全然嫌じゃない、むしろ気持ちよくなる。タルコフスキーの映画とか、内容がよくても眠くなるじゃん。あれと一緒で眠くなる良い映画もある、という事は映画好きな人なら知っていると思う。
また、自分が中年になったせいかエモいブルースよりも、ジェフリー・ライト演じるゴードン、アンディ・サーキス演じるアルフ、特殊メイクで別人になったコリン・ファレル演じるペンギン、ジョン・タトゥーロ演じるカーマインなどオッサンばかり魅力に映りオッサンパラダイスに酔いしれた。
ジェフリー・ライトは多分、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドで協力者のオッサン役してたからバッツの協力者ゴードン役に選ばれたのだろう。あと最近では『アメリカン・フィクション』(2023)の主演も良かったね。ゴードンの怒鳴りや銃を構える様子も凄くカッコいい。
GCPD(ゴッサム市警察)ドラマ化は頓挫したらしい。主人公として活躍しまくるジェフリー・ライト演じるゴードンが見たかった。
あと変な役してるとこしか見たことないポール・ダノ演じるリドラーはやっぱ良い。ゾディアック風マスクを被ってる時の吐息まじりのキモい声とか、素顔を明かしてからの怪演など普通に良い。どうせならもっと早めに登場してほしかったくらいだ。何かまだまだ元気なので再会できるだろう。
一方、セリーナを演じるゾーイ・クラヴィッツ……は本当に綺麗だし『バットマン:イヤーワン』(1987)のセリーナをモデルにしたであろうルックスや設定など、非常に原作っぽくて良かったのだが、いかんせん本作のセリーナのキャラが、ただブルースを助けてくれるだけのヒロインでしかなく割としょうもなかった。ブルースとの恋愛も盛り上がらず、カーマインの娘という要素も特に盛り上がらず……残念だったが、まだキャットウーマンになってないからという言い訳もできるか。パート2に期待。
ジョーカーは……正直いっつもジョーカーばっかりもう良いよ……というウンザリ感も少しあるがバリー・コーガンがキャスティングされてるからには2又は3で対決するのかな?文句を言いつつも彼のいつもの高笑い聞いたら確かに少し盛り上がった。
いつも陰鬱なザバ版バッツとジョーカーの笑い声は良い対比になりそうだし、バリー・コーガンのイカれた役も良いし……と書いてるうちに楽しみになってきた。
そういうわけで今半分まで観た『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』(2024)視聴に戻ります。
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そんな感じでした
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