gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『search #サーチ2』(2023)/前作同様、全編PCやスマホの画面だけで進むミステリー。アプリやSNSサービスが最新すぎる上に多すぎて中年は振り落とされそうになる📱💻


原題:Missing 監督&脚本:ウィル・メリック、ニック・ジョンソン 原案:セヴ・オハニアン、アニーシュ・チャガンティ 製作総指揮:ティムール・ベクマンベトフほか 配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング(日本はソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 製作国:アメリカ 上映時間:111分 公開日:2023年1月20日(日本は2023年4月14日) シリーズ:『search サーチ』シリーズ第2作目

 


全編PCやスマホの画面だけで進むミステリー映画シリーズ。
前作『search/サーチ』(2018)は、失踪した思春期の娘を父が探す話だったが、続編のこれは失踪した母親を娘が探す。
「全編PCやスマホの画面だけ進む」……という縛りがあるので前作の主人公は「中年男性が、尋常じゃないほど大量のアプリを幾らなんでも使いこなしすぎている」という違う意味で面白かった。
前作の出来事がNetflixドラマになってるってだけで前作と本作は、直接は関係ない。前作の登場人物は一人も出てこないし。その代わり前作同様に「全編PCやスマホの画面だけで物語が進む」という共通したこれ、このインターネット要素がこのシリーズの主人公なんだなと改めて思った。

ネタバレあり

 

 

 

STORY
デジタルネイティブ世代の女子高生ジューン・アレン(演:ストーム・リード)が、マッチング・アプリで知り合った新しい恋人とコロンビア旅行中に失踪した母グレイス・アレン(演:ニア・ロング)を、ありとあらゆるSNSやアプリなどのサービスを駆使して捜索する――

娘ジューンは女子高生なのでシングルマザーの母グレイスの干渉を「私を子供扱いしすぎ」と、少しうっとうしく思っており留守番電話はいつも聞かない母の留守電でいっぱいになっている。どこにでもいる母子。ちなみに父はジューンが幼い頃に亡くなっている。母グレイスは中年(僕と年齢近い)なのでネットのサービスなどに疎い。いつもSiriに話しかけていて娘に笑われている。

で、あらすじにあるように旅行に行ったママと新恋人は帰ってこず連絡も取れない。
治安の悪いコロンビアで行方不明ってことで、FBIが調査に乗り出す大事になる。
ジューンは自分にも出来ることは……という事でママや新恋人が入っていたアプリやSNSアカウントやGoogleアカウントに入って二人の出会いや消息のヒントを探る。
そしてコロンビアでUber(ウーバーイーツの本家タクシー版)やってる中年男性を雇い、コロンビアに行けない自分の代わりにママが旅行してた現地を探ってもらったり、ママが行った観光名所のライブカメラを見たりしてママがどこへ消えたか探る。
ジューンはInstagramTikTokFaceTime、WhatApp、何かよくわからんマッチングアプリ……ありとあらゆるアプリやサービスを駆使して捜査する。
ジューンの顔はインカメラでしょっちゅう画面に出てくるし、ジューンは思考をいちいちPC上のポストイットみたいなものにメモしてるので、それ読めばジューンが何考えてるかわかる。
一作目で「こんなに死ぬほどアプリを使いこなせすぎてるオッサンおらんだろ!」と思ってたが本作は、若者が主人公なので使いこなしスピードが更に早く更に使うアプリも多すぎる。パスワードを解く時も「これがこうなったってことは……つまり◯◯ね」などと答えを口に出してくれたりしないからカーソルの動きでわからなきゃいけないし、画面に映ってるサービスの文字とか台詞も必要最低限のものしか字幕出ないので、できるだけ多く読み取ろうとして……結果として観てて凄い疲れた。
自分もネットが苦手とされてる主人公のママのちょい年上くらいdかあらね。やってるSNSも……X(Twitter)、スナップチャット、Instagram、Filmarks、Threads、LINE、Pinterest……あとあまり使ってないけどFaceBook、ブルースカイくらいか?こう書くと結構やってた。

娘ジューンは、冒頭では母の過干渉をうっとうしがってたので旅行に出かける母にろくに挨拶もしてなかった。母がいつも自分を心配している留守電を聞きながらジューンは「もうママは帰ってこないかもしれない。それなのに私はいつもうっとうしがって……」と涙する。『漂流教室』の、もう永遠に会えない主人公とお母さんを思い出した。
クライマックスでは親子の愛の話になり、冒頭の「ネットがあまり得意じゃないママ」に関するあれこれがヒントとなって……。この終盤は凄く盛り上がった。

そんな感じでネタバレしないように書いたので感想は短めですがかなり面白かったです。
だが前述したように色んな情報を読み取ろうとしてとにかく疲れた……。
三作目があれば絶対にチャットAIが出てくるんだろうなぁ!と、早くも三作目が楽しみになった

 

 

そんな感じでした

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Missing (2023) - IMDb
Missing | Rotten Tomatoes
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『ノクターン』(2020)/唐突にシドニー・スウィーニーが好きになったので観た。昭和の少女向けホラー漫画みたいな話。彼女は怒りで歪んだ顔の演技が良かったです🎹


原題:Nocturne 製作:ジェイソン・ブラム 監督&脚本:ズー・クアーク 製作国:アメリカ 配信時間:90分 配信開始日:2020年10月13日

 

 

急に若手女優シドニー・スウィーニーにハマってアマプラにあるシドニー・スウィーニー主演作を観ています。
半月後に公開されるSSU(ソニーが作るスパイダーマンが出てこないスパイダーマン・シネマティック・ユニバース)第4作目『マダム・ウェブ』(2024)を楽しみにしておる者です。その登場人物の一人を見てめちゃくちゃ可愛いと思ってシドニー・スウィーニー作品を観てるのが今日この頃です。
一言で言うとフランス人みたいな日本人みたいにも見える不思議な顔をしている、顔のパーツが大きすぎずほうれい線が目立つ、でもそれが却って魅力的という顔。あと痩せてるのに凄く胸が大きいということも後から知ったが更にその後で思春期の頃にそれを悩んでたが今は乗り越えて今はグラマーっぷりを出しまくってるという記事を読んで何か悪かった気持ちになった。いまグラマーな白人で売れてる人居ないので「グラマーな白人なのに今ブレイクしたなんて凄いな」とも思った。

彼女は欧米の若(わか)中心に「ここ10年で最もツイートされた作品」という「11年前のツイートは今より少なくて当然なのでは?」と一瞬思わなくもないがとにかく超人気の『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019-放送中)で大ブレイクして受賞もした。『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』(2021-放送中)というコメディでも受賞したらしいが二作ともU-NEXTでしか観れない。いま入ってないのでとりあえずアマプラで観れるものを観ている(全作微妙っぽい評価だが)。

ネタバレあり

 

 

 

 

STORY
音楽学校に通う双子の姉妹。若いピアニストジュリエット(演:シドニー・スウィーニー)は優秀な双子の姉の陰に隠れていたが悪魔と取引をして姉の座を奪う

という話。
主人公ジュリエットは緊張しがちというピアニストにとって致命的な欠点があり、彼女の優秀な姉は、ピアノの評価も、優れたコーチも、ジュリエットが好きな男子とも付き合っておりジュリエットが欲しい物を何でも持っている。全てにおいて劣っている(と思い込んでいる)ジュリエットは姉の陰に隠れ続けて生きてきた。
そんなコンプレックスまみれの彼女が、魔術っぽい手記?を見つけて事態が思い通りになってくるが……みたいな話。
悪魔だなんだと言ってるが、全部ジュリエットの中の話。
かりそめの自信を手に入れたジュリエットは、優秀な姉のものを一つづつ奪っていく。具体的に言うと魔術などではなく今まで遠慮してた出来なかったことをやり始める。
まぁ芸術家が「悪魔と契約して才能を手に入れた」って話はド定番ですからね。
当然、最後には破滅する。自業自得版『ブラック・スワン』(2010)という感じか(だが『ブラック・スワン』よりかなり下回っている)。
寓話的な話だが、色んな描写も凄く寓話的な雰囲気に拍車をかけている。たとえば双子の両親は、双子や双子がやってるクラシック音楽に全く興味がなくしょっちゅう旅行で留守にしてたり心無い事を言ったりする。この両親の描写もちょっと変だし「ジュリエットの妄想でそう見えてるだけなんじゃないの?」という感じはある。
正直、あんまり面白くなかった……が、僕が中年男性っていうのもある。10~20代のドロドロ青春ものが好きな女の子なら楽しめるかもしれない。
それよりシドニー・スウィー二ィー目当てで観たので、当然彼女が出ずっぱりなのは良かった。彼女は、笑ってるよりも姉やコーチになじられて怒りのあまり顔をめちゃくちゃ歪ませる。どういうわけかその演技と歪んだ顔が凄く魅力的だった。
コーチと言い合うシーン二回もあるし通算三回も観れる。ラストの破滅した顔も良かったし、彼女は不幸な役が似合うタイプなのかも?

 

 

 

 

そんな感じでした

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www.amazon.co.jpNocturne (2020) - IMDb
Nocturne | Rotten Tomatoes

Amazon Original 『ノクターン』配信中! - YouTubewww.youtube.com

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023)/殺すべき敵を、観てる時間と共に本当に応援したくなる愛すべきキャラクターに仕立てていくのが本当に上手くて感動した👦🏼👩🏻


監督&脚本:阪元裕吾 撮影:伊集守忠 編集:遊佐和寿 製作:角田陸、後藤剛 製作総指揮:鈴木祐介 音楽:SUPA LOVE 主題歌:新しい学校のリーダーズ『じゃないんだよ』(2023) 上映時間:101分 製作国:日本 シリーズ:『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ第2作目 英題:Baby Assassins 2 Babies

 

 

若い映画ファンに人気が出てロングランされてた『ベイビーわるきゅーれ』(2021)の続編。配信になかなか来なさそうだからレンタルで観た。
そういえば主人公の一人まひろ役の伊澤彩織さんは『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)でスタントで参加してて凄いね。一時はアキラ(真田広之の娘)役のカメラテストまで行ってたらしいが、アキラ役になってほしかったね。

ネタバレあり

 

 

前作のStory
高校を卒業した少女殺し屋コンビ、杉本ちさと深川まひろは、二人の雇い先である殺し屋協会から「社会性を身につけるため同居して普通のアルバイトもしなさい」と言われて同居するが、社会不適合者の二人は「普通の暮らし」が上手く行かず喧嘩もする。だが殺しとなれば力を合わせて固い絆を見せるのだった

台東区に同居している杉本ちさと(演:髙石あかり)と深川まひろ(演:伊澤彩織)。若い女子である二人は殺し屋協会に所属する殺し屋コンビだった。
社会不適合者である二人は複数の支払いを放置していたため金欠になってしまう。
そして偶然出くわした銀行強盗をうっかり倒してしまった(殺し屋協会を通さずに殺しや死闘を行う事は協会の規則で禁じられている)。
謹慎処分になった二人は仕方なく普通のアルバイトをしたり喧嘩したりする。

一方、殺し屋協会に正規ではなくアルバイトとして殺し屋をしている兄弟、神村ゆうり(演:丞威)と神村まこと(演:濱田龍臣)。そして兄弟の仲介役をしている赤木(演:橋野純平)。
非正規の三人は協会から冷遇され、ろくな仕事を与えられていなかった。
ある日「正規の殺し屋を殺せば、非正規がその座に入れるかもしれない」という噂話を赤木から聞かされた兄弟は近所に有名な殺し屋コンビ〈ちさととまひろ〉が住んでいる事を知り、彼女たちの命を狙う――

そんな話。
前回同様、社会不適合者の主人公二人……ちさととまひろは殺しで得た金で暮らしている。給料が幾らかはわからないが好きなもの食ったり買い続けても全く困らないくらいみたいだからサラリーマンの二倍くらい?遺産を相続した子供が暮らしてる感じの部屋で、あまり高くなさそうな可愛いものが部屋にあふれているのが二人のキャラクターを表現してる?
急に金欠になった二人は、渡辺哲演じるおっちゃんの……何のお店かよく見てなかったけど商店街の子供が集まる店でバイトする。
おっちゃんは若い子と話を合わせたいのか付箋がいっぱい貼ってある辞書を片手に『花束みたいな恋をした』の話をしている。前作はコワすぎ!の工藤役の大迫さんが出てたが本作は渡辺哲で、レジェンドおっさんがちょいちょい出てくるシリーズだね。
で、主人公二人や協会の仲間や又は街で出会った人達が妙にサブカルっぽい話題や庶民的なトークを突然始まるのもこのシリーズの特徴なんだろうね。
話してる内容は興味無いけど、ちさととまひろの19歳のフリーターっぽいガーリーでダラダラした仕草や話し方が本当に前作同様いい感じ。特にちさと(髙石あかり演じてる黒髪の方)は本編の9割くらいずっと友達とふざけてるような甘えてるような独特の喋り方してるのが凄く癖になってずっと見てられる。他の作品の高石氏を検索したら普通に喋ってるのでこのシリーズのちさとでしか味わえないようだ。彼女は顔芸もすごく良い。ぬいぐるみを着て喧嘩する二人はアイアンマン方式でぬいぐるみの中の顔が見えるがちさとの顔がフシギダネそっくりで凶悪な顔すればするほど可愛い。

中盤、ちさとまひろは殺し屋フリーター兄弟と初対面するが格が違ったようで、まひろによって瞬殺される。
「兄弟が本作のメインヴィランなのに、こんなに力の差があって、この後どうやって対決させるんだろう?」という種類の心配が湧き上がってきて意外な面白さが湧いてきた。
その後、お馴染みの掃除屋たちとのおしゃべりやアクション等も、どうなるんだろう?という興味を持続させててよかったです。

 

 

殺し屋フリーターの神村兄弟は、格上のちさとまひろに瞬殺されたり馴染みの仲介屋を殺されて悲しんだり、弟が定食屋の女の子に告白したくて赤面してたりして観てたら愛着が湧いてくる。
ここで、単純に主人公が自分たちより強大な敵にぶつかってたおすだけだった前作にはなかった面白さが色々湧いてきてどんどん面白くなった。
神村兄弟は一応、主人公が殺すしかない敵なのだが、主人公ちさとまひろは金を稼げてるし協会がバックに居る体制側(殺し屋協会の正規殺し屋)で神村兄弟は二人しかいない反乱軍(貧乏な非正規殺し屋)。ちさとまひろは強いと有名な殺し屋だが神村兄弟は格下……双方の構図だけ見ると、ちさとまひろは「お馴染みのかわいい女の子たち」という以外はまるで敵みたいなキャラ設定。そして本編の敵である神村兄弟は普通の映画だったら完全に主人公側のキャラなわけで、この対立構造が変わってて面白かった。
といっても、このシリーズは別にヒーローものではないので、ちさとまひろも神村兄弟も、それぞれの仲間が大事なだけで依頼さえあれば誰も無感情に殺すキャラなので、神村兄弟が一見ヒーローっぽい下剋上のポジションに居るが、それは只そう見えてるだけで別にヒーローなわけじゃない、というのが面白いです。
……と書いても何が面白いのかわかんない書き方してしまった。平凡なシリーズだったらヤクザの組た対決した前作同様にちさとまひろは今回も大きい敵……殺し屋協会そのものとか競合他社の殺し屋団体とか、そういう主人公を応援したくなる巨大で悪い敵を用意しがちだけど本作の場合、神村兄弟はヒーローじゃないにしてもまるで主人公みたいな設定なんですよね。そしてラストに近づけば近づくほど応援したくなる。
ラストバトルの神村兄弟は2、3回ちさとまひろと殺り合ったせいか実力が数倍に跳ね上がってるからね。あらゆるところが主人公っぽいのに急成長までするんかい、それによってちさとまひろのライバルたりえる敵になる話だったんだと感心しました。
初対面では「雑魚すぎるでしょ」とか言ってたがもう「あいつら協会に入ってたら良い殺し屋になってたかもね」と言い、兄弟も「あいつらと仲間だったら楽しかったかも……」「いやこうしてる(殺し合ってる)方が楽しいぜ」とか言っててエモーショナルな空気が立ち上がってきた。
そんで銃撃戦で、ちさとと神村弟が被弾し、まひろと神村兄が近接戦で雌雄を決する。
……だけど優勢だと思ってた神村兄がいつの間にか気絶してた場面、あれどこで気絶したのかわかんなかったな。
最終的にはまひろ勝利。ちさとまひろが兄弟を殺すだけだが、試合後のノーサイドのような爽やかな雰囲気になる。
完全に勝ったせいかまひろが兄弟に敬語で話し始めるところなど、もう完全に仕事(殺し)が終わってプライベートになったみたいな雰囲気になって上手かった。ちゅ~るで乾杯したり「その服かわいいデスね」とか言ったりして。
本当にノーサイドにする気か?と一瞬だけ思ったが次の瞬間いや絶対それはないでしょと思う。数秒後、実際その通りに終わる。
監督が狙った演出が、観てるこちらの脳内の動きと完全にスイングしてて凄く気持ちよかったです。
映画始まった瞬間は、前作で知ったちさとまひろをまた観たくて観てるわけで新キャラ……しかもちさとまひろを殺したがってる男の二人組なんて応援したくないわけだが、観ていくうちに愛着が湧いてきて最終的にはちさとまひろと同じくらい負けて欲しくなくなる……観てる人をそんな気持ちにしていく手付きが凄く上手いなと思いました。

 

 

 

 

そんな感じでした

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『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』(2023)/シリーズの集大成で既視感ある描写やキャラの数々。そして男の有害性に対峙する工藤に不思議な感動があり、このシリーズはもうこれで終わりでいいかも🏏


監督&脚本&撮影&音響効果&出演:白石晃士 プロデューサー:三上真弘、田坂公章 製作:吉原豊 編集:宮崎歩 配給:アルバトロス・フィルム 制作:日本 上映時間:78分 公開日:2023年9月8日 シリーズ:コワすぎ!シリーズ第10作目

 

 

白石晃士監督の人気シリーズ8年ぶりの新作(そして恐らくこれで終わりっぽい?)。
観たいな~と思いつつ観に行かなかったのだがレンタル始まってたので観た。
破天荒な主人公・工藤ディレクターと仲間たちが金属バットや特急呪物で物理的に怪異に立ち向かう愉快な人気シリーズ。途中からエヴァンゲリオンとか深夜アニメっぽい描写が増えてきて第7作目で一旦、完結し、そして別の並行世界の工藤達を主人公に2作だけ作られてストップし、そして8年ぶりに突然作られたのが本作。これまた別の並行世界の話っぽい。
一時期、毎年夏にニコニコ生放送などで配信されて極一部に今でも熱狂的な人気があったのだが配信で観られても白石監督自身は全く儲からず、とにかく監督が人気以外まったく得をしないシリーズだったみたいでどんなに人気が出ても白石監督はあまり喜んでいないように見えた印象が強かったシリーズ。

ネタバレあり

 

 

 

 

心霊スポットを撮影してTiktokYOUTUBEに投稿する若者三人(演:福永朱梨、小倉綾乃、梁瀬泰希)。
彼女らは廃工場っぽい廃墟(『カメラを止めるな!』(2018)でもお馴染みの廃墟)で、不気味な祭壇を発見し三人はそれを破壊。すると刃物を持って全身返り血を浴びたかのような赤い女(演:南條琴美)が追いかけてきた。
かつて怪奇系ドキュメンタリーを作っていた工藤仁(演:大迫茂生)は、赤い女の投稿ビデオを観て「ここで撮影すれば大儲けできる映像が撮れる!」と思い、かつて工藤の元でADをしていて今ではディレクターになっている市川実穂(演:久保山智夏)、田代正嗣カメラマン(演:白石晃士)ら、かつての仲間を集める。
工藤たちと若者三人は、更に霊能者鬼村伊三(演:木村圭作)も連れて廃墟に向かった。

という今まで通りの導入部。
工藤は昔のように市川にセクハラ&パワハラかますが、市川は昔のように嫌な顔してるだけではなくセクハラには「それセクハラなんでやめてください」と叱る。工藤は昔のように市川の頭を叩こうとしたら躱されてボディーブローを喰らって悶絶。……というシーンが前半に二回あり「いつまでも昔のノリを引きずって現代の女性(市川)に仕返しされる、アップデートできず時代に取り残された中年男性・工藤」といった面に大きくクローズアップしていたのが過去のコワすぎ!からの時の流れを感じさせる。
また、今までの白石監督作に出てくる和装の霊能力者は怪異に成すすべなくやられてしまうのが定番だったが本作の鬼村は、若者のはしゃぎを注意したり「ヤバいから引き返そう」と言ったり、時空が歪んで廃墟から帰れなくなると霊能力の師匠に電話したり、「帰れないみたいだから、こちらから敵の懐に飛び込んでカウンターパンチを打ちましょう」と覚悟を決めたりと、別に無敵とかではないが自らの実力を客観的に理解しており、その自分の実力内で出来ることを頑張ろうとする有能なキャラで、新しかった。
工藤達が廃墟に行ったのは昼間だったのだが突然夜になったり昼になったり、何度逃げようとしても廃墟の前に戻ってきてしまう。
廃墟に入って例の破壊してしまった祭壇の場所に行こうとしても、階段をいくら降りても元の階に戻ってしまい、廊下を延々と走り続けても端に付かない。
その辺の、何てことない日本の風景が突然時空が狂って抜け出せなく様子は僕が一番好きな第4作目『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-04【真相!トイレの花子さん】』(2013)を思わせて非常に良い。今まで何度もこんなシーンを撮ってきただけあってめちゃくちゃ慣れた手付きで、しかも恐らく恐ろしく安上がりに「時空の乱れ」を表現していて「さすが白石監督。というか潤沢な制作費出して白石監督にこういう大作撮らせろよ」と、昔から皆が思ってることをまた思わされた。『きさらぎ駅』(2022)などの2ちゃんレジェンドシリーズは長江監督がハマってて良いのだが、こういう感じのSFホラー大作を白石監督に撮らせればいいのに。なんで白石監督には微妙な大作ばかりで、白石監督が得意そうな大作SFホラーが回ってこないんだろ?

廃墟に着いてからの時空移動などもそうだが既視感あるシーンやキャラが多くて、『コワすぎ!』シリーズや白石監督のSFホラーの集大成って感じの雰囲気が強い。

やがて「どうやら自分たちはさっきから過去に戻ったり、平行世界にいどうしているらしい」とわかってくる。
そこへ若者三人組のうちの一人の女性、その娘が女性と一緒に廃墟に入ってくる。工藤達は「過去の彼女たち2人」がこの廃墟を訪れた時にタイムスリップしていたらしい。
すると黒いボールのような物が落ちてきて忌まわしい「黒い男」がやってくる。

……といった辺りから、この場所にまつわる真相や解決に迫っていく。
ここ以降、「黒い男」が工藤達に近づいてくる時に、必ず黒いボールのようなものが転がってくるので、ボールが転がってきたら「やべえ!アイツだ!逃げろ」とボール1つで「黒い男接近」を表現できててここもまた白石監督らしい上手さを感じた。
ピンチの工藤たちの前に、鬼村が廃墟突入前に電話してた霊能力の師匠・珠緒(演:桑名里瑛)が来てくれる。
「珠緒」というのは『貞子vs伽椰子』(2016)に出てきた霊能力少女と同じ名前なので、白石監督が霊能力を持った女性に付けたい名前なのかも。
珠緒はヤンキー女みたいなアニメのキャラみたいな感じで、それでいてマルチバース間の移動やタイムスリップ、固有結界、呪いパワー無効化など、万能なスーパー霊能力者だった。『カルト』(2013)のホスト風スーパー霊能力者・NEOとか『オカルトの森にようこそ THE MOVIE』(2022)のホスト風スーパー霊能力者・ナナシとか『貞子vs伽椰子』(2016)の経蔵&珠緒などと同系統の「白石監督のホラーに出てくるアニメキャラみたいに強い霊能力者」キャラの一人だと言える(しかし良い歳したギャルなら居そうだけど良い歳したヤンキーって何だかヤバい気がする。霊能力一本でやれるから10代の頃からこのまんま来てしまったんだろう感がある)。
そんな万能な珠緒だが途中で工藤たちと分断されてしまう。珠緒が全部解決したら話終わっちゃうからね。珠緒は全て助けて説明してくれる便利なキャラであるが、肝心の敵を倒すのはあくまでも工藤のようだ。
珠緒はキャッチーなキャラなので公開時にファンアートとか描かれるくらい人気あったのはわかるし僕も珠緒は良いキャラなので好きだけど、あまりに万能すぎる上に本編での不思議な事を全て説明してくれるので、終盤では疑問や心配が全て解消されてしまい本編の面白さが減ったなと思った。珠緒が来る前に皆が慌てて廃墟内で夜になったり昼になってて、その理由もわかってなかった時の方が楽しかった。『オカルトの森にようこそ THE MOVIE』(2022)のスーパー霊能力者ナナシも劇中で無双する時間があまりに長すぎて面白さが減ってて、その時も感じた不満と似ている。
珠緒は良いキャラだが、珠緒は来なくて工藤たちと鬼村だけで必死こいて何とか解決する感じで良かったんじゃないかなという気はする(もしくは鬼村程度の能力の珠緒だけがいるとか)。『貞子vs伽椰子』(2016)の時も、貞子に執着してるだけの教授と共に行動してる時の方が経蔵&珠緒が出てからよりも楽しかった。
だが問題なのは、彼ら白石スーパー霊能力者はキャラが良いという事だ。いつも公開されるたびにファンアートが描かれる(地味な実録心霊ものの体で展開してる時にスーパーパワーを持ったアニメキャラみたいな奴が出てきたら、それはオタクは飛びついてしまう)。それほどキャッチーで人気あるとわかっている存在を今更出さないというのは難しい。
『カルト』(2013)のNEOの場合は「アニメみたいなスーパー霊能者が、登場に似つかわしくないモキュメンタリー風心霊映画に出てきて全部解決しちゃう」というネタを最初にやったというのと登場する時がかなり後半だったのが良かった。
今後は白石スーパー霊能力者は出さないか、出してもほんの数分だけにしてほしい。
とはいえ珠緒がプリキュア映画を公開してる映画館みたいな煽りをするのも不思議な感動があったけど。

「黒い男」の正体が明かされ、彼を倒す役目は金属バットを持った工藤達に振られる。
前半で工藤のパワハラ&セクハラが市川に反撃されてたのも含めて、工藤(というか全ての男性)が己が内包する「男の有害性」の存在を認め、それと戦う話だったようだ。
工藤は「お前の存在は知ってる。俺はお前を殺す。蘇ってきても何度でもブッ殺してやるよ!」と黒い男を打ち据える。『呪術廻戦』でも似た場面あったな。何か工藤がそんな事言うとは思ってなかったのでグッと来るものがあった。
そして面白かったことや感動した気持ちと同時に、本作が既視感あるシーンやキャラばかりだったこと、それ以上に工藤が自分を顧みて成長したことなどを観て「面白いし感動もあったけど『コワすぎ!』で今後やる事もうなさそうだな」と感じた。
白石監督は「『コワすぎ!』はこれで終わりだけど、本作があまりにヒットしたら続編もありうるかも」と言っていて、仮にまた続編が作られたら喜んで観るけど、『コワすぎ!』シリーズはもうこれで無理に続けずに完結で良い気がした。
……という感じで、観るのも遅いしテンション低い感想になったが、日本映画の中でトップレベルで面白いのは間違いない。シリーズ観てなくて、いきなり初めて本作を観た人が居たらめちゃくちゃ新鮮で面白いだろうし。だから全作観てきた人と初めて観た人とでは感想のテンションが少し変わる気がする。

 

 

 

そんな感じでした

『鬼談百景』(2015-2016) 全10話/『赤い女』が一番よかった👤 - gock221B
『貞子vs伽椰子』(2016)/フレディvsジェイソンのプロットそのままに貞子と伽椰子がプロレス👩🏻👩🏻 - gock221B
『オカルトの森にようこそ THE MOVIE』(2022)/ファンサービスに徹した白石ホラーBESTプレイリストみたいな内容で楽しかったが、あまりに全てが分かり易すぎると少し物足りなくなるのが映画ファンという人種🌳 - gock221B

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『幽☆遊☆白書』(2023) 全5話/意外と良かった。特にヒロインの螢子が裸締めで敵を絞め落とすシーンが一番面白かった。あと冨樫のクサみを脱臭しないでほしかった👻


原作:冨樫義博 の漫画『幽☆遊☆白書』 (1990-1994) 監督:月川翔 脚本:三嶋龍朗 エグゼクティブ・ プロデューサー:坂本和隆(Netflix) プロデュース:森井輝 製作&企画の動画サービス:Netflix 製作国:日本 配信時間:各話約55分、全5話 英題:Yu Yu Hakusyo

 

 

HUNTER×HUNTER』『レベルE』など少年ジャンプの人気作を多数持つ腰痛の漫画家・冨樫義博がブレイクした漫画『幽☆遊☆白書』(1990-1994) 全19巻が、Netflixで実写ドラマ化されたもの。
連載時の僕は高校一年生~20歳という直撃世代だったので思い入れあります。『HUNTER×HUNTER』『レベルE』の方が人気や完成度高いと思うが僕は高校~20歳前後の頃に連載されてたのもあるが『幽☆遊☆白書』の方が好き ですね。あとハンターとレベルEに好きなキャラ居ないが幽白は桑原とか海藤とか好きなキャラが多い。
以前ふと思い立って全巻読んで感想書いたら普段の500倍くらいアクセスがあって「これじゃ映画の感想ブログやるモチベなくなる!」と危機感を覚えて漫画の感想は書かないことにした。

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『幽☆遊☆白書』は同時期に『ドラゴンボール』『SLAM DUNK』『ジョジョの奇妙な冒険』などが連載されているジャンプ黄金期に大人気だった。
「ヤンキーとオタクの融合」という冨樫特有のバランス感覚で描かれてて(ジョジョ四部もそんなとこあるね)、また「厨二病の元祖」みたいなところもあり、その内容は、あの頃のジャンプのインフレバトル漫画……インフレバトル漫画というのは主人公が修行して今まで苦戦してた敵Aより強くなりAを瞬殺するが次に出てきたBに瞬殺されて……と、味方と敵が宇宙の膨張の様にどんどん強くなっていく漫画……そんなインフレバトル漫画を代表するのが『ドラゴンボール』そして『幽☆遊☆白書』。どちらが優れてるかと言うと良いところ悪いところなど全く違う2作なので甲乙つけがたいが「インフレの見事さ」「ジャンプ漫画への自己言及」というところに着目したら『幽☆遊☆白書』の方が勝ってたかもしれない。
ドラゴンボール』っぽい正攻法でインフレしていく「暗黒武術会編(戸愚呂兄弟編)」から、次の「仙水編」では単純なパワーだけでは勝てない……まるでジョジョ四部のような能力相性バトルになり章ボスの仙水&樹は「お前らいつまでもやってろ」と、まるで少年ジャンプのインフレバトル漫画や作者や編集部や読者に吐き捨てるかのように言い残して去って問題提起をして、連載に疲れ果てた冨樫は最後の「魔界編」ではインフレ変動をわざと激しくさせて魔界トーナメントをぽっと出のモブみたいな見た目の太ったおじさんが優勝する……という形でインフレバトルを集結させ、登場人物たちは爽やかに現実に帰って行き終わった。
原作漫画の話しようとしたら長くなるのでやめよう。大体そんな内容。
自分も高校~20歳前後という多感な時期にそんなのを読んだので特別な想いがある。

企画した坂本和隆氏という人はNetflix『浅草キッド』(2021)を始めとしてNetflixの話題作を多く作ってきた人みたい。
監督の月川氏は、監督作まったく観てなくて知らないけど、東京芸大北野武黒沢清の授業を受けた人らしい。
まぁ前置きはそのくらいにして、アンバランスなKissをかわして愛に近づいていこうと思いますわ。

ネタバレあり。

 

 

 

 

Story
ある日、不良の浦飯幽助(演:北村匠海)は交通事故から幼児を助けて命を落としてしまう。
幽助は霊界から〈霊界探偵〉という役目を与えられて蘇り、人間界で妖怪が関わる事件の解決に挑むことになる――

世界の仕組みと第1話と幽助と桑原と蛍子とぼたん
まず、この世界だが、まず〈人間界〉、〈霊界〉、〈魔界〉の3つがある。
人間界〉は現世、我々が住むこの世界。
そして〈霊界〉。死んだ人間が行き天国に行ったり地獄に行ったりする中継地点のような場所。そこを仕切ってるのが閻魔大王の息子コエンマ(演:町田啓太)。その部下である霊界案内人ぼたん(演:古川琴音)、彼女は死んだ人間に今後のことを教えてくれる存在。彼女が交通事故で死んだ幽助に会いに来て物語が始まる。このコエンマとぼたんの二人はレギュラーキャラだがどっちかというと「喋る舞台装置」といった感じでコエンマとぼたんのドラマは特にない。
そして〈魔界〉。ここは本作の敵や味方となる〈妖怪〉が住んでいる世界。〈魔界〉そのものは劇中には出てこない。
霊界の予定になかった死を遂げてしまった不良の幽助は、霊界探偵として妖怪が起こす事件を解決する〈霊界探偵〉に任命される。
このドラマ全5話は、第1話が死んだ幽助が前述の流れで蘇り、ぼたんと共に霊界探偵の初事件を解決する話。第2話+第3話が原作で言うと「霊界探偵編」(原作の第51話まで)、第4話+第5話(最終話)が「暗黒武術会編」……残念ながら暗黒武術会は行われなかったから「戸愚呂兄弟編」と言った方がいいか(原作の第52話から第112話まで)。

第1話に話が戻るが、年末に配信された本作を特に観てなかったんだけどラジオで「幽助が最初にトラックに轢かれて死ぬシーンが凄い!」という話題で興味が出て一気に観た。
交通事故のシーン。妖怪に取り憑かれたトラックが町を暴走する。咄嗟に子供を助けた幽助がガーンとトラックに激突!そのままトラックに引きずられながらボロ雑巾のように転がりながらトラックが幽助の上を通過していくと即死した幽助の遺体が……というもので本当に確かにすごいw「えっこんな楽しそうなドラマでこれほどまでに本格的な轢死が……」という感じだ。変幻自在の交通事故が得意な監督といえば黒沢清、本作の監督は黒沢清の授業を受けてたので、これは黒沢清の影響と見ていいのではないだろうか。
まず主人公の浦飯幽助、シングルマザーに育てられた情に厚く正義感が強いが、ぶっきらぼうな態度で誤解されがちな不器用系ヤンキー。観る前は期待してなかったが本作の幽助は……良い!演じてる北村匠海氏がいい。顔も髪型もスタイルも演技も良い。というか原作の幽助印象薄かったからむしろ本作の幽助のほうが良いかも。文句なし。

幽助の喧嘩相手、桑原和真(演:上杉柊平)も第1話から登場する。僕が全冨樫キャラの中で一番好きなキャラ。情に厚い幽助を更に情に厚くさせて喧嘩を少し弱くした感じ。原作での初登場は物凄い不細工で徐々にまともになっていった(だから最初はモブキャラだったのかもしれない)。漫画ではえげつないワラジみたいなリーゼントだが現代が舞台のせいかツーブロックになっている。「東京卍リベンジャーズ」感あって桑原が少しおしゃれになったし殴られて髪が乱れてもカッコいいし文句なし。予告編で観た時に「桑原ええやん!」と一目で思ってた。とか言ってる時に桑原が後ろ向いたら、うなじの辺りに原作のワラジみたいなリーゼントが出来ていて「どういう事?時代が巡ってリーゼント後ろ前逆になったんか」と衝撃的だった。

幼馴染の雪村螢子(演:白石聖)、彼女の実家のラーメン屋が近所で幽助がしょっちゅう食いに行っている。螢子は幽助に絡んで小言ばかり言う〈カーチャンみたいな女房ヅラ系幼馴染〉。1stガンダムフラウ・ボウみたいな昭和の少年漫画ヒロインだな。原作では読者にも作者にもあまり好かれてなかった。螢子が女房ヅラして小言を言い、幽助は「へい、へいw」と生返事したり「うっせーな☆この説教ブス!」と罵って螢子が「ブスとは何よ!」みたいなイチャイチャした言い合いが頻繁に起こる。本作の舞台は普通に現代なんだろうけど登場人物のセリフや展開は原作を踏襲してるので幽助の吉田聡が描く不良みたいなおちゃらけヤンキー感と蛍子の女房ヅラ説教ブス感のぶつかり合いというイチャイチャを観てたら「このドラマ……現代だよな?90年代……いや89年代か?昭和か?」とたびたび思ってしまい頭がクラクラした。でも、こんな機会、現代では滅多にないので得難い楽しい時間を過ごせた。

今邦画界で引っ張りだこになりつつある古川琴音が霊界案内人〈ぼたん〉を演じている。さっきも言ったが彼女は霊界探偵になった幽助に色々助言するキャラ……プリキュアに付いてる小動物とかセーラームーンの猫みたいなポジションのキャラ。物語を円滑に進めるためだけに居るキャラ。しかも霊界案内人だから原作でも序盤しか目立たない。演じてる古川琴音は日本人形の女児みたいなオリエンタルな顔してるので〈ぼたん〉の水色髪+ピンク着物というアニメっぽすぎるコスチュームがあまり似合ってない。スティル写真などが出た頃に心無い人らに容姿を貶されてたが実際に観ると(コスは似合ってないけど)すごく魅力的だった。というか演技力とかオーラがすごい古川琴音なので動いて喋り始めた瞬間から一気に魅力が出る。古川琴音といえば岸井ゆきのと顔と雰囲気が似てる事で有名だがそろそろ顔と名前の区別がつくようになってきた。日本人形の女児っぽい顔が古川琴音、ちょっと口が尖ってて河童っぽいのが岸井ゆきの
このキャラは水色髪+ピンク着物というコスプレっぽい格好の上に、アニメ版で時代劇の江戸の町娘みたいな喋り方になった。古川琴音はアニメ版の喋り方に寄せてるっぽいので衣装も含めて異様な雰囲気がある。いま検索したら不評なようだが僕はクセ強くて好き。僕は『シン・ゴジラ』(2016)のカヨコ・パターソンを始めとして庵野秀明実写作品の珍妙な喋り方するキャラ大好きなので僕の特殊なツボにはまって凄く良いと思いました。あと検索して悪口言われてるの見てムカッとしたから今後も応援していくことにした。
コエンマ(演:町田啓太)は普通になんちゅう格好しとんねん!度が高かったね。ドラクエのパーティの一員みたいな格好して……こんなアニメまんまの格好しなくてもいいよぉ……。

あと細かいが、いじめられっ子がカツアゲされた金を取り返した幽助を、カツアゲしたと叱る男性教師、これは原作では明石家さんまそっくりの「明石」という教師だった気がする。これは当時ダウンタウンがデビューして急上昇の時期で冨樫がダウンタウンのファンだったので明石家さんまを「目の上のたんこぶ」的なダウンタウンの仮想敵として当時嫌ってたんだろうね。「ドラマではほいけんたとかが明石役なのかな」と思ったが勿論そんな事はなく眼鏡のモブっぽい教師になっていた。
あと垂金権造(演:春海四方)役の人の演技もシンプルに良かった。垂金は「悪い人間代表」で最初から最後まで出てて陰のMVP感あった。

 

第2話、蔵馬
第2話は本格的な霊界探偵家業。子供の魂を奪っていた妖怪・剛鬼(演:勝矢)から三種の神器の一つを取り戻す話。幽助と剛鬼の殴り合いよかった。というか評判通りアクションシーン全体的に良いですね。何が良いかというとどこから誰が誰に何をしてるか、等が逐一把握できるように撮ってるしカットもゴチャゴチャ変えないので確かに映画ファン好みのアクション。CGも良いです。

後半は人間の姿で人間界に溶け込んでいる妖狐・蔵馬(演:志尊淳)が登場。三種の神器の鏡を使って人間体の母親の病気をなんとかしようとしている。
自分の命を使って母親を治そうとしてるので幽助が「俺の命も半分奪ってくれーい」とか言って全員生存した。「幽助、なんて良い奴なんだ……」と、純粋なタイプの感動した。ほんで命を半分吸われても別に寿命が半分になるわけじゃないだろうし(多分)誰か病気になったら複数人で鏡にお願いしたらめちゃくちゃ病気治せるんじゃないか?とも思った。
蔵馬役の人は、小顔でスタイル抜群なのだが、さすがに赤ロン毛+赤ガクランは幾ら何でもアニメっぽすぎる。ぼたんとか他のアニメっぽいキャラ全員にも言えるのだが、これほどまでに漫画やアニメに寄せなくて良いと思うんだけど……『ONE PIECE』〈シーズン1〉(2023)の時にも思ったな。
別に赤ロン毛+赤ガクランそのままじゃなくても不自然にならん程度の長めの髪と普通のガクランで良いと思うんだけど……。

 

第3話、修行、飛影
第3話、三種の神器最後の一つを持つ邪眼の妖怪・飛影(演:本郷奏多)と遭遇した幽助。しかし飛影は強く全く刃が立たない。
ぼたんの紹介で霊光波動拳の達人・幻海(演:梶芽衣子)に弟子入する幽助と桑原。
桑原は根性出して霊剣を取得。幽助は一点に気を集める特訓をして遂に霊丸が撃てるようになり玄海から霊光玉を継承する。この話もまた「桑原と幽助がんばれ」と子供のように無邪気に応援して楽しかった。梶芽衣子については後述。
蛍子が戸愚呂兄(演:滝藤賢一)に攫われ、幽助、桑原、蔵馬、飛影の四人は、魔界との直通トンネルを開けようと企む左京(演:稲垣吾郎)が所有する孤島に向かう。

飛影が仲間になり四人が揃った。飛影は「厨二病」とか「邪気眼」の代名詞と言われるキャラクターのクラシック。「ツンデレ」を発症した古いキャラでもあるかもしれない。本郷奏多が演じる飛影だが正直……あんまり良くないかな?というか確かに原作通り髪立ててバンダナみたいなのしてるが身体がデカすぎる!そしてモミアゲも目立つし、本郷奏多が髪上げると意外とイカつい顔だったので暴走族の特攻隊長とか90年代のビートパンクの人に見える。「やっぱ飛影は子供みたいな体型じゃないとハマらないかも?」と思った。実写化が難しいキャラだね。飛影と蔵馬は厳しいね。このツートップが確か人気キャラなのに……。原作やアニメのまんまデザインじゃなくて実写でもハマるように雰囲気だけ似せたデザインを新しく作った方がよかったかも。

 

 

第4話、蔵馬 vs.鴉、飛影 vs.武威
第4話と第5話は左京の島でのラストバトル。
で、この第4話は「蔵馬 vs.鴉」「飛影 vs.武威」が主に描かれる。

(演:清水尋也)は「トリートメントをしているか?」を言ってくれて良かった。あんまり耽美な感じじゃなくロックな感じだったけどまぁ鴉に似てるし。
蔵馬の魔界植物と鴉の妖気爆弾の対決。
一番良かったのは鴉が「俺の妖気は爆弾と化して……」みたいな説明を一切しないところが良かった。最近の邦画とかアニメとかすぐ説明するから……。
前述したが赤ロン毛+赤ガクラン+薔薇の鞭+投げ薔薇……とか蔵馬の全てがアニメっぽすぎる。更に妖狐状態に変身したら髪も全身も真っ白い衣装そのうえキツネの耳が付いていてどん兵衛キツネみたいになる。これもまた原作通りだが、やはりちょっとコスプレ過ぎるかな……。別に蔵馬役の人もスタイルいいしアニメっぽい設定の中かなり頑張って成立させようとしていた。だから変じゃない時間もあるのだが、やはり全体的に……何か2.5次元舞台っぽいんだよね戸愚呂チーム戦。原作ではめちゃくちゃ人気ある戦いだったので期待してたが……。あと原作の妖狐って蔵馬と全然違う顔なのが面白かったんだが、蔵馬役の人が引き続き妖狐蔵馬やってるのね。まぁいいか。
こどドラマは、カッコいい爆破能力を持つ美形の鴉を描写し人気の「トリートメント」台詞なども義務で描写しているのですが、このドラマ全体に言えることですが冨樫義博作品特有の「元祖・厨二病」「そのキモさ」を十二分に描写できていません。
たとえば鴉でいうと「マスクに付いている、何の使い道もない小っちゃい眼鏡」をわざわざ削除してます。


……まぁ、意味ないしキモいので削除した理由は充分わかる……というかそれが普通だとは思うが、これこそわざわざ映像化すべき重要なポイントです。コエンマのおしゃぶりや、ぼたんの江戸っ子みたいなキモい喋り同様にこの鴉の小さすぎて意味なくてキモい眼鏡が大事だったのです。やっぱこの監督は洗練されすぎてて優れた監督なのですが、洗練されているがゆえに名言とか戸愚呂のマッチョなど、削除したら怒られそうなところは残してるけど、この鴉の小さい眼鏡みたいな誰も気づかないところは「なんだこれ?いらんやろ」と取り除いてしまいました。もし仙水編作るのなら冨樫作品特有のキモいポイントは残して欲しい。それこそが人の心や歴史に残るポイントなんだから。それを取り除いてしまったら、ただの「実写化するにあたって検討した洗練された」作品に過ぎない。それならもっと優れた作品はいっぱいあるわけですからね。MCUに対抗するには、誰も持っていない冨樫しか持ち得ないキモいポイントをそのまま映像化すべきです。

飛影が相手する武威(演:荒井敦史)は、巨大な斧と鎧の武人タイプの妖怪。
最初は押してるが飛影が手の包帯を「もう後戻りできん、巻き方を忘れたからな」の名言と共に腕の包帯を外す……初代邪気眼のお兄さんだ。
そしていよいよ、めちゃくちゃカッコいい名前だから連載当時、そっとノートに書いてみた「邪王炎殺黒龍」の出番だ。
確かに黒い龍のCGが出る、そして「黒龍波を食う」とか無しにそのまま黒龍波を武威にかまして普通に倒す。
ん……いや倒すのはまぁ良いけど「邪王炎殺黒龍波!」って言わなアカンやん!技の魅力の半分は「邪王炎殺黒龍波」って名前なんだからさぁ!なんだったら画面に「邪王炎殺黒龍波」ってテロップ出してほしいくらいだわ、字面も魅力だからね(同様に『呪術廻戦』のアニメも領域展開とか術式使う時画面にテロップ出せよ。漫画読んでなくて「がいかんてっちせん」とか「かんごうあんえいてい」とか口で言われてわかる奴一人も居ないぞ)。
飛影もスッ……と放つなよ。この監督のアクションは、観る切っ掛けになった幽助がトラックに引きずり回されるシーンや、第1&2話の霊界探偵編の比較的現実的なアクションは上手かったけど、少年ジャンプ的なケレン味あるアクションはてんでダメだな。正反対だからか?リアルアクション派なのかな(そう考えると仙水編は上手く撮れるかもね)。あと黒龍波は原作漫画では只のスミベタなんだけどそれが逆に迫力あったよね(大人気ジャンプ漫画で絵が荒くなると逆に迫力出る現象)。「CG黒龍波も真っ黒にしろ」とは言わんけど……なんか本作の黒龍波イマイチだったな。一番好きな技なんだが……。普通の黒龍波も残念だったし少年漫画の中でもかなり良いギミック「黒龍波を食う」も無かったし不満かな。
あと同じこと何度も言うようだが武威のコスプレっぽさも気になったな。特にデッカい斧!あの斧、どう見ても柔らかくて軽い素材で作ってるようにしか見えなかったな。本作のCGとか特撮あんまり気にならなかったけど武威の斧は気になった。
原作でも屈指の人気試合「蔵馬 vs.鴉」と「飛影 vs.武威」の二戦は僕も好きだし「邪王炎殺黒龍波」も好きなんだが、2試合とも何か残念だったなぁ。やっぱこの二戦のキャラ四人があまりにジャンプ漫画っぽ過ぎたのかもね。
まさかこの人気の二戦よりも第1話のいじめられっ子戦や第2話の剛鬼戦の方が良いと思うとは想像してなかったなぁ。あまりに漫画っぽいアクションは難しいのかもね。『ONE PIECE』〈シーズン1〉(2023)も、楽しかったけど「ゴムゴムのガトリング」とか使うシーンちょっとキツかったしね。それとも俺が中年のせいか?どっちだろう泣きたくなる場所は。

 

第5話、桑原 vs.戸愚呂兄、幽助 vs.戸愚呂弟
第5話(最終話)は戸愚呂兄弟との戦いで締め。
その前に蛍子が囚われの飛影の妹の雪女・雪菜(見上愛)とともに脱出する。蛍子が「幽助に習ったプロレス技」裸締めで左京の手下を絞め落とす。蛍子強っ!w 相手プロの殺し屋だぞ?w
「完全に決まった裸締めは決して外すことが出来ない」とはよく言ったもので本当に大した威力だ。そしてこれは現実的なアクションなので「蔵馬 vs.鴉」「飛影 vs.武威」より見応えがあるのが複雑な気持ちになった。
「味方キャラ全員男だし、女性キャラの活躍シーン作っとくか」と入れたのかもしれないが、確かに雪菜を励まして友情が生まれたり蛍子の裸絞め、蛍子と雪菜の脱獄とか「ポリコレがどうのこうの」じゃなくて普通に面白い。こういった活躍で蛍子もまた原作よりずっと良いね。
桑原も合流、即効で雪菜に惚れる。だが霊剣はまだ自由自在に出せないみたいで魔界犬に追いかけ回される三人。楽しい流れだわ。やはり現実的なアクションは良いんだな。
戸愚呂兄(演:滝藤賢一)はハマってる配役の一人。滝藤賢一の演技が本当に良い。戸愚呂兄はサイコ笑顔で口癖「ヒャッハァーーッ!」を連呼するのだが、ヒャッハー連呼しても全然恥ずかしくならない。安心して観てられる。
一同は、闘技場で対峙している「幽助 vs.戸愚呂弟」の広間に集結。戸愚呂兄は玄海肉芝居をやってくれる。

戸愚呂弟(演:綾野剛)も最初にキャスティング聞いた時はどうかと思ったが’(綾野剛って細い俳優代表だったし)観てみると良かった。何か綾野剛が低い声出して戸愚呂弟の口調(というか松田優作の口調)言ってるのが様になってる。
戸愚呂80%とか100%も一枚絵で見ると何かヤバいものがあるが、CGかなり頑張ってるのと綾野剛の演技のおかげか僕はまぁまぁ良いんじゃない?と思った。
で、最終局面で色々あって覚醒して、霊光全開にした幽助 vs.戸愚呂100%……これもちょっと、悪くはないけど長いなぁと思い始めちゃったね。第三話まではそんな事思ってなかったのに。やっぱジャンプ漫画っぽいアクションは難しいのかも……と思った。
最後、地獄に向かう戸愚呂弟と玄海が会話して、最後の一言で玄海が若い頃の顔になる。このシーンのために梶芽衣子玄海にしたんだろうと予想した通りだった。映画好きなら若い頃の梶芽衣子の顔知ってるわけだから「玄海が若返ったら、CGで若い梶芽衣子にするんだろうな」と想像付くよね。でもディズニー委託ほどのレベルはないのか若い梶芽衣子CG、0.5秒位の出番にも関わらずちょっと怪しかったな。
0.5秒でも厳しいんだから原作の「暗黒武術会編で死々若丸とかと戦う若い玄海」とか無理だったろうね。暗黒武術会が本編にあったとしても現在の梶芽衣子の顔のまま戦う感じだっただろう。もちろん夜の加速度に背中押されてね。

 

 

そういう感じで個人的に配役も大体文句ないしアクションもCGも良いし全体的に楽しめたんですが、何度も言うようだけど『ONE PIECE』〈シーズン1〉(2023)もそうだが、あまりに漫画やアニメっぽすぎるデザインとかは実写に合うように変えたほうがいいよね。
それと本編、面白く視聴できるように原作が持つ厨二病っぽさやちょい恥ずかしい「冨樫のクサみ」みたいなものを全部脱臭してたんですよね。若者に観てほしいからそれでいいんだろうけどさ。
稲垣吾郎が「大~~~きな穴がいい……」とか「侵入者が勝つ方に66兆2000億円」とか言うの楽しみにしてたのに。普通の言い回しになってるの。変えるな!
冨樫の恥ずかしいノリをさんざんとりあげてるから「この人、冨樫バカにしてるのかな?」と思われそうだが(というかそれもあるけど)僕は冨樫の恥ずかしいノリとか厨二病みたいなところが好きなんだよね。大人が厨二病とか恥ずかしいセリフ書いてるっていうのは、一種のきらめきなんだよ。全体的にほどよく洗練されてるよりずっと尊いものなんだよ(僕普段から、そういうきらめきを求めてガチ中学生とか夢女子とか腐女子の書き込み探したりしてるからね)。
冨樫のクセを脱臭して洗練させる……という動機はわかるんだけど(というかそっちの方が正しいけどw)冨樫のクサみは消さないでほしかった。
だけどねぇ、思うんですけどそれもまたメチャメチャきびしい人達がふいに見せた優しさのせいだったりするんだろうね?
良かったとことイマイチなとこをキャラと本編の要素まとめて一目瞭然にしていくTier

〈かなり良かった〉
幽助 桑原 〈幽助が車に轢かれるシーン〉〈蛍子が裸締めで左京部下を倒す〉

〈良かった〉
戸愚呂弟 戸愚呂兄 〈現実的なアクション〉 〈幽助と蛍子の昭和っぽい言い合い〉 蛍子 ぼたん 左京 垂金 いじめられっ子 剛鬼 〈全体的にCGがMCUドラマより良かった〉

〈普通〉
雪菜 鴉 玄海 幽助カーチャン 意地悪な教師 雪菜を助けようとして殺された垂金の部下 〈第一話で「微笑みの爆弾」が流れる ※ちょっと恥ずい〉

〈嫌いではないですがちょっと不満が……〉
蔵馬 武威 飛影 蔵馬(妖狐) コエンマ 〈ジャンプ漫画っぽいアクション〉 〈冨樫のクサみを殆ど脱臭してしまった事〉

さよならbyebye 元気でいてね 私から切り出したけじめだからキャッチしてよ

 

 

 

そんな感じでした

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