gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)/やっぱフュリオサ最高

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原題: MAD MAX: FURY ROAD 監督:ジョージ・ミラー 製作国:オーストラリア 上映時間:120分

 

 

 

最初に観た時、マックスが捕まってフュリオサが出奔し、そこから鬼ごっこが始まるわけだが(同時に世界観とかウォーボーイズの思想等の説明も簡潔にしてくれる)それで「面白いね‥本物だから迫力あるし‥」とか思いながら観てると、フュリオサと追っ手が嵐の中に突っ込んで行ってから、その嵐の中のシーンが凄すぎて「何か凄いことになってきたね‥」と唖然とさせられた。

●嵐の中
何か、何と言っていいかわからないが、色味っつーか‥嵐の中の場面の色味が黙示録的すぎてヤバい。(夜に、木が生えてる所で武器将軍と交戦する場面の色味も凄い)
そこで嵐の中に入ってもカーチェイスが継続されている。
立派な自我と目的を持ったフュリオサは置いといて、
この時点のニュークスやウォーボーイズは只の狂信者なんだけど、そんな彼らが意気揚々と特攻したり銀スプレーしてる時に、(普通だったら恐ろし気な曲を流すと思うが)何故か勇猛果敢な崇高な曲が流れていて、先ほどから言ってる画面の色味や曲や風景やアクションと相まって凄く泣きそうになった。
ウォーボーイズ達の特攻自体をカッコいいとは全く思っていないのにも関わらず、何故そんな気持ちになるのかが不思議だ。彼らが純粋だからか?
そういえば全編チェイスしてる時に、ギター火炎放射器の奴にカメラが近づくたびにギターの音がグワ~ンと大きくななったり小さくなったりする場面も、何故か感動して泣きそうになるのだが、何故そんな気持ちになるのか理由がよくわからない。

木の生えた場所での夜
また、この木の生えた場所でぬかるみにハマり立ち往生する。そこで武器将軍と交戦したり車を直したりしながら、画面の見えないところでマックスが武器将軍を仕留めて帰って来る一連のくだりが好きだった。
皆が乗る車がぬかるみにはまった‥という比喩というにはストレートすぎる展開がいいなと思った。
ここも前述した嵐の中と同じように、夜なのに画面の色味が凄くて、嵐とここの夜はどちらも、あの世とこの世の中間にある世界という感じが凄くいい。できる事ならずっと夜でもよかったくらいだ

俺だってクリトリスが手の届く位置についてたらずっといじりたい。それを可能にした男
感動とはちょっと違うが、人喰い男爵がずっと乳首をいじってて、ははは‥と笑ってたが、もし自分の肘とか脇腹などの手が届きやすいところにマンコとか付いてたらちょっとした小休止の時にいじってるだろう。
あの娯楽の少ない世界、、人喰い男爵は乳首を開発して両胸にちょっとしたクリトリスが付いた肉体環境を可能にしたんじゃないだろうかと思った。

マックス
目的を失ってフュリオサが嘆いてる場面で、マックスが希望なんかないみたいな事を言って励ます場面が「すげーわかる!」とマックスに凄い共感した。
自分もそういう時にああいう事になってる人がいたら言うだろうと思ったし、自分がああいう感じで嘆いている時に、人からああ言われたらめっちゃ励まされるだろうな、と思った。
‥と女性の友人に言ったら全く同意を得れなかった。
だからと言って説明したらアホみたいだから説明しなかったが、絶対に励まされる心に深く残る名言だと思ったのだがどうか。自分の秘密を教える場面より感動した。
そして彼が何故フュリオサを助けてるのかは、子供の幻影をよく見て思い直してたからそういう事なんだろうが、僕的には「何となく助けてる」ようにも見えて、そういうところにも凄く力強いものを感じました。
そういえば迷子になってる幼児やお年寄りを助ける時も何となくだしな(まあ理由がないと助けねー奴いたらやばいが)。。元々そういうもんか。
とにかく今回の、手助けヒーロー的な活躍はかなり好みのものでした
俺も人の役に立てるような人間になりたいと思えた。

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●フュリオサ

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海外の評判から「フュリオサが主人公でマックスは手助けする感じ」ということが漏れ伝わってきてたが、確かにそんな感じで、それはそれで凄く良いなと思った。
それでいて「マックスみたいに神話的ですげー強いんだろうか?」と想像してたが、強さはそれほどではなく、むしろちょくちょく女性らしさを凄く感じさせるキャラで凄く良かった(まあ冷静に考えたら神話的な主人公が二人いたら、どっちか片方だけでいいだろって事になるから、こうなるの方が自然か)。
スキンヘッド&隻腕で闘ってるにも関わらず、今作のシャーリーズ・セロンは不思議といつもの美人役よりも女性っぽさを感じる‥というか強さだけでなく相反する女性特有の湿った感じや柔らかい感じも感じさせた。
前述した希望が潰えて泣くところや、マックスに一緒に来て欲しいが断られた時の苦笑とかも凄く女性っぽい。
「女性女性うるせえな‥」と思ったかもしれんが、本当に男か女かわからない強いだけのキャラかと思ってたので実際のフュリオサは意外だった。
アクション映画の女性ヒロインであ
りがちな、無敵状態で活躍されると「本当はこうありたい私、という女性の妄想」のように思えて虚しくなるが、今作くらいの活躍だと、勇気ある人が立ち上がって火事場のクソ力を出したらこれくらい活躍できる‥かもしれない?という丁度いい塩梅だと思った。
他の映画で喩えると、カサヴェテスの「グロリア(1980)」のジーナ・ローランズを思い出した。フュリオサだけでなく他の女キャラもそういうものを感じさせた。

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最後にマックスに見せる顔は、逆に超然とした女神っぽい風格があった。

僕は元々、シャーリーズ・セロン好きなんだが、彼女は美形すぎて表情に乏しいイメージだったが本作で死闘を繰り広げてたら、画像の感じで、顔が完全に崩れてる時が多々あって、何だかその崩れた顔が凄くいいなと思った↓

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↓あとは単純に残った右腕の二の腕の筋肉の形がめちゃくちゃよかった。

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フュリオサにはまた会いたいが、マッドマックスは一作ごとの繋がり薄いしもう出ないんだろうな


女性の活躍が目立ったが、活躍だけじゃなくて女子供の区別なく殺されてしまう場面もちゃんとあるのも誠実さを感じさせた(デスプルーフもカートラッセルが前半、女性達をぶっ殺して、後半では逆にぶっ殺されるというのが凄くよかった。どちらか片方だけではダメだ)。
そしてババア。。。ババアがアクションに参加する時は、大抵製作者に保護されて不死身キャラになってしまうところが、ババアが思いっきりやられるという、あまり目にする事ない場面も見れた(ババアがやられる時、一瞬悲しそうな顔になるのが何かリアルな気がする)

映画自体は今年一番面白かったのは間違いないだろうが、感想は全く面白くない感じになった。
観たのが遅くて他人の感想を散々聞かされたあとだからかもしれない。特に「自分だけは、これを言いたい!」という事がもうない。お手上げだ

そんな感じでした。

www.madmaxmovie.com

www.imdb.com

ジョージ・ミラー監督インタビュー

www.tbsradio.jp

askmeanything.blog.jp

www.youtube.com

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『スター・ウォーズ ep3/シスの復讐』(2005)/異様な殺気と殺伐とした雰囲気でめちゃくちゃ好き🔵🔴

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原題:Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith
監督&脚本&製作総指揮:ジョーズ・ルーカス 製作国:アメリカ 上映時間:133分
シリーズ:「スター・ウォーズ」プリクエル。「スター・ウォーズ」シリーズ

 

 

 

「フォースの覚醒」に向けて新三部作→旧三部作を再見して感想を書いてます
EP1は信じられないほどつまらなかった。2も前半信じられないほどつまらなかったが後半はまあ楽しかった、EP3は序盤最高で残りも普通に面白い。
オリジナル・トリロジーに繋がることもあり前作までの「こんな場面なくてもいいよ‥」って感じのどうでもいい描写が減ってるし、全編に殺気と不穏なムードが漂いまくってるところが好きだ。
ダース・シディアスの企みによってジェダイが壊滅させられるのは悲しいが「もう取り返しがつかない、後は滅びるのみ」という何とも言えない物悲しい敗戦ムードがゾクゾクする。
思えば、EP1が散々叩かれて、ジャージャーを始めとするEP1で不評だった要素を排除して作ったEP2‥だがこれも別のベクトルで叩かれ、更に軌道修正したEP3はやっと面白かった。
EP1、2は確かに微妙だったが、ルーカスは常人なら逃げ出したい悪評の中ここまで持ち直して、最後まで自らのケツを拭いたのでやっぱ凄い人だと思った(あまり言い訳しないのも好感持てる)
しかも失敗したと言っても、ただ評価が低いってだけで、売り上げ的には三作全て歴史的な大ヒットなので興行的には失敗ではないわけだし。
そもそもこの新三部作によって「実写映画の3DCG」が飛躍的な進化を遂げたので、内容が気に入らないとしても映画全体にとっては有益だったのでは?と言われている
また僕のような中年にとっては微妙だが、この新三部作や2と3の間のクローン戦争の期間を舞台にした「スター・ウォーズ/クローンウォーズ」で若い時期を過ごした人達にとっては普通に人気なので、時が経つほどに評価がじわじわ上がってきている気がする

 

 

 

Story
遠い昔、はるか彼方の銀河系で‥
クローン大戦の勃発から約3年が経過、戦争は銀河共和国優位の情勢にあった。
そんな中、パルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)が独立星系連合軍に捕らえられてしまう。
パルパティーン救出に向かうジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービユアン・マクレガー)とそのパダワン、アナキン・スカイウォーカーヘイデン・クリステンセン)。それを分離主義勢力グリーヴァス将軍シスの暗黒卿ドゥークー伯爵クリストファー・リー)らが待ち受ける。

 

 

ひたすら楽しい冒頭25分とナイスガイのアナキン
(自作自演で)誘拐されたパルパティーンを救いにオビワン&アナキン師弟コンビが、パルパティーンが囚われているグリーヴァス将軍のスペースシップを強襲。
まずジェダイスターファイターで空中戦をこなしながら敵の艦に接近。
宇宙船に張り付いて直接破壊工作する敵の小型ロボット、バズ=ドロイドを、オビワンとアナキンは何故フォースで直接剥がさないのか不思議だったが、まあとにかく敵の艦に到着。
オビワンアナキンの侵攻と、本当は強くて怖いR2-D2が敵バトルドロイドを火だるまにして破壊するくだりが並行して描かれる。凄く楽しい。
その後、オビワン&アナキンは前作ラストで完敗を喫したドゥークー伯爵と再戦。前作では2人まとめて完敗したが今回は逆に、クローン戦争で経験値を上げたアナキンが圧倒する。
アナキンを暗黒面に堕としたいパルパティーンの口車に乗ってしまい抵抗できないドゥークーの首をハネて殺してしまう。
それにしてもドゥークーはパルパティーンやアナキンに何故一言も発しなかったのだろうか。
パルパティーンが「ドゥークー殺せ」と言うのを聞いて一瞬驚いた顔をした後、覚悟を決めたかのか不思議な表情でアナキンを見ながら首を撥ねられる。
これは「お前も私もこれがシスの運命だから斬ってみよ。私はシスとして死を迎える。お前は私の後を継いで永遠に苦しむのだ」という事か?
最初は人間として死にビビったが、動きだしたら決して止められない大きな歯車のようなシスの宿命を思い出し、彼の脳内は個人から暗黒面の大局的モードへと移行して不安が消え去り恍惚状態へ至り、それゆえ急に超然とした顔になったのではないか?と推測した。
その後、色々あって作戦終了しパドメの妊娠が発覚‥という冒頭25分だけで、EP1&2合わせたよりずっと面白い。
新三部作の中でも、このパートは文句なく面白かった(というか、この前半がSW全作の中で一番好きかもしれん)。
全編ヘイデンの下手くそな演技のせいで憎たらしい奴にしか見えなかったアナキンも、この25分間の中だけは少し強気なだけのナイスガイに描かれている。ずっとこんな感じだったら応援できたのに。「クローンウォーズ」でのアナキンもナイスガイだったので「クローン大戦の始まりから3の序盤までのアナキンはナイスガイだった」と考えることも出来る。

 

 

アナキン・スカイウォーカーダース・ベイダー
アナキンは、EP2では曖昧な顔と下手くそな演技で世迷い言ばかり棒読みしたりニヤニヤしてパドメを見つめたり鼻の穴パンパンにしてタスケンの女子供まで虐殺した事をパドメに告白したりと全編ムカつく感じだったが、腕斬られたりクローン戦争や年月を経たせいか、ムカつかずに普通に観れるイケメンになっていた
‥しかしそれは前半25分までのパルパティーン救出ミッションまでの話で、それ以降はシディアスにあっさり誘惑され、冒頭のカッコいいアナキンは一瞬で消えて残り三分の二くらいは、己の心の弱さから凶行に走り、しかもそれをジェダイのせいにする‥のはわからないでもないが、それをまとめてオビ=ワンのせいにして怒りのままにオビ=ワンまで殺そうとする、どうしようもないクズ状態で終わってしまう。
中でもEP2でタスケンの女子供を虐殺しただけではなく、今作では未来ある正義の心を持った何の罪もない可愛いジェダイの子供達を皆殺しにしたのが一番ヤバく、元々嫌いだったアナキンが更に嫌いになったし、昔は好きだった旧三部作のダース・ベイダーまで「ああ、子供殺しのカスか‥」という目で見てしまい好きじゃなくなった。ダース・ベイダーへの風評被害
もう絶対に後戻りできない悪行だが、ここで子殺しするならタスケンの女子供を虐殺するくだりはやっぱり要らんかっただろう(それを見過ごすパドメも併せてアホに見えるし)
また、完全に暗黒面に堕ちたアナキンにR2が一応付き従ってるのが虚しい。
アナキンはパドメが死産する未来を憂いて、ダース・シディアスによるメイス・ウィンドウを手助けしてシスになった瞬間、凄く後ろめたい顔をしていたのが印象的。それにしても後で「パドメが死んだのは自分のせい」だと気づいて皇帝を倒す気にはならなかったのだろうか?それとも限界までネガティブな感情に染まって暗黒面に囚われたら良い事をする気も起きなかったのだろうか。
普通に、観客が感情移入できるカッコいい正義の少年~好青年が、悪いダース・シディアスの奸計で悪堕ちする‥という話でよかっただろうに、何でこんな殆どの時間がカスのキャラにしたんだろう。やはりヘイデンの演技と感情表現の演出を俳優につけることのできないと噂のルーカスのせいなんだろうか。
アニメの「クローンウォーズ」でのアナキンは、ちょっと陰があるだけの普通のナイスガイだったので、ますますルーカスとヘイデンのせいなんだろうな、という気持ちが大きくなった。
カスみたいな憎たらしいキャラにしたせいで、冬のナマズのように物静かなオビ=ワンの蜂のような一閃で四肢をブッタ斬られて屠殺場のブタのように泣きわめいて丸焼きハゲダルマにされるシーンも、本来は悲劇的に思わせたかったんだろうけど、ザマミロ感が湧いてきてしまう。これは演出、失敗だろう(それとも「アナキンかわいそう‥」と思って観てる人も少しはいるのかな)
劇中のオビワン同様「選ばれた者だったのに‥」という憤懣やるかたない思いをしなくてはいけないのに「やった~!憎たらしいアナキンが正義のオビ=ワンにズタズタにされたぞ」と喜びしか湧いてこない。
本来は悲劇のシーンだったはずが、おかしな観方しかできない。
やはり新三部作は、アナキンは天才かつ凄く良い奴として描いて、ジェダイ評議会は今以上にもっと傲慢な組織に描くべきだったと思う。パルパティーンの奸計は今のままでいい。
それにしてもヘイデンに対して顔以外は否定的に感想書いてきたが、自分を倒したオビ=ワンに対して言う「ぅぁアンタが憎いぃぃ!!」という演技はめっちゃ良かった。顔から雰囲気から全部、ヘイデンは最初から悪役っぽすぎた

 


パドメ・アミダラ
パドメは三部作通じて、アナキンがあまりにカスなのと、ナタリーポートマンの大物オーラのせいでアナキンに手を焼くオカンにしか見えなかった(実際キャラ的に10歳も年上だし)
演じてるのが賢くて才能あって美しいナタリー・ポートマンなので、最初は聡明そうに見えたが(EP2終盤では戦闘力や度胸も見せるし)、話が進むにつれアホのアナキンに何故か惚れていくし、彼のタスケン虐殺をオビ=ワン達に報告しなかったりと精彩を欠いており、カスのアナキンに引っ張られる形でパドメの魅力もどんどん目減りしていった。更には絶望のあまり不可解な死まで遂げてしまう。
まるで恋愛経験が少ない時にチンピラのDV夫と結婚してどんどん頭がおかしくなっていく世間知らずのお嬢様みたいで見ていて悲しくなった。
どんなに別れるように助言しても「彼は私を二時間殴った後は優しくなる事もあるから‥」とカスのDV夫を擁護して別れないから痛々しくて友達付き合いを止めたくなる女友達っぽい感じだ。

 


オビ=ワン・ケノービ
オビ=ワンは、有能だが適度にドジでアナキンに生意気な口叩かれてもあまり怒らなず優しいし文句ないナイスキャラだった。
本編観てるとドジって落ちそうになったりジャンゴやドゥークーに苦戦する場面が目立つので強さが目立たないがジェダイ全体からしたら神レベルの強キャラ。
地の利も得れるし
さんざん言ってきたようにアナキンは憎たらしい時間が長すぎるので「新三部作はオビ=ワンが主人公」と思って観た方がストレス少なく観れる気がした。。
グリーヴァス戦でライトセーバーを落としてしまったが臨機応変にブラスターでトドメを刺す場面は、戦場での乱戦をこなすベテラン戦士っぽさが出てて渋かった。

また彼が、アナキンの変化に内心気づきつつも見たくないものを見ぬフリし続けてるようなパドメに対して「あんまり言いたくないけど君の旦那は、ジェダイの未来ある幼い子供たちを皆殺しにしたよ」とさらっと言う場面と、最後の闘いで地の利を得た後、アナキンの四肢をブった斬って泣き叫ぶダルマ状態にしたのは数少ないスカッとする場面だった。
しかしそれでも「選ばれし者だった!シスを倒すはずのお前が‥!シスにつくとは!!」という悲痛な叫びとそれに答えるアナキンの呪詛の叫びは哀しくて良いシーンだった。だが本来だったら、もっと「選ばれし者だったのに!」という悲劇で感動するシーンのはずが、哀れな状態のアナキンを見てスカッとするどころか「オビ=ワン、ついでに首を刎ねるか溶岩に叩き落としてはどうか!?」と思ってしまうので失敗なのでは?という気もする

 

 


マスター・ヨーダ
遠い星に逃げるしかない‥暗殺は‥失敗じゃ‥!
このダース・シディアス暗殺に失敗した時のヨーダは不思議なセクシーさがあった。
オーダー66で全滅するジェダイ達の悲しいシーンも妙な色気があった。善なる者が滅びゆく色気とでも言うか。
敗北すること自体は悲しいのだが「ああ、だめだ‥」という滅びの魅力があった
ジェダイが全滅しなければいけないために、ヨーダ並びにジェダイ評議会は、頑固で融通が効かず、ボスキャラと相対しても取り逃がし「嫌な予感」を感じつつも必ず術中にハマって最後は全滅しなければならない。
三部作通じて、シディアスに一歩先を行かれる非常に損な役回りだった。
賢明なキャラにも関わらずヨーダの選択は殆ど間違った方向に行ってしまう。
その代表がヨーダだ。昔は人気キャラだったのにここ10年くらいネットで話題になってるのを読んでも大抵「無能のヨーダ」とdisられており、ヨーダ好きとしては少し悲しい。
ヨーダは最強に近いのだがヨーダがボスキャラを倒してしまうと主人公格のアナキンやオビ=ワンの活躍を奪ってしまい「全部ヨーダ様に任せりゃいいじゃん」と思われてしまうので戦闘での扱いも難しい。
ヨーダジェダイ上層部は、本当は凄いはずなのにどうしようもないダメな上司みたいな役割を負わされていたので見ていて辛いものがあった
しかし今作のヨーダによる敗戦処理は渋くて好きだ。
「アナキン殺したくないから自分がシディアスを殺します」と言うオビワンに対して「お前ではシディアスを斃すのは無理じゃ。アナキンを殺せ。お前の鍛えた少年はもう居ない。奴はダース・ベイダーだ」と、非常に現実的かつ冷酷に言う様は、物事をドライに大局的に見てる感じが伺えて凄く好き(だけど結果に、オビワンは勝利してヨーダは暗殺失敗するんですがね)

 

 

 

メイス・ウィンドウ。その他のジェダイたち
★前述したようにジェダイは全員、損な役回りだった。
それでもヨーダとメイス・ウィンドウはまだマシな方かもしれない。
強さだけならヨーダより強いかもしれない伝説のジェダイ、メイス・ウィンドウも、最強のジェダイらしくシディアスを追い詰めるが彼の奸計によりアナキンが裏切ってやられる。
真っ向からシディアスを純粋な強さでねじ伏せたのは実は彼だけなのだが、手を斬られてビリビリ痺れさせられ「オワ~!」とか言って夜空に飛んで行って死ぬ‥という妙にカッコ悪い死に様のせいか強かった印象が全部消えてしまったのも気の毒だった。
そもそもシディアスは、本当にメイスに圧倒されていたのか?
アナキンをシスに堕とすためにわざと劣勢の擬態を演じていたのかもしれない。
残念ながらメイスは特に役割のない「背景キャラとしての只の強いジェダイ」‥「殺してもOKのヨーダ」でしかなかった
またライトセーバーが紫色というのはサミュエル・L・ジャクソンの希望だそうだが、何か一人だけオリジナルカラーなのは厨二病っぽくてカッコよくないな‥
それに青(ジェダイ)と赤(シス)の中間の色って何か色々考えちゃうね。
★個人的に好きだった、セミの抜け殻みたいな顔したジェダイ評議会メンバー、僕が好きなプロ・クーンとか美人のアイラ・セキュラも、恐ろしいオーダー66で名も無きクローントルーパーにあっさり殺られてしまうのが悲しかった

仙人みたいに頭の長いキ=アディ=ムンディとか、EP1の時からパンフレットを見ながら「こいつは絶対に強い!どんな活躍するんだろ?」とか考えてたのに結局、ただの背景でしかない頭が長いジジイでしかなかった。
ちなみにオーダー66でジェダイを殺すクローン兵たちは、アニメ「クローンウォーズ」ではジェダイ達と堅い信頼関係を結んでいたのも悲しい。
彼らメインキャラではない脇役ジェダイ達が個々に活躍する姿は「クローンウォーズ」で観る事が出来るが、彼らがカッコよく活躍すればするほど「でも本編では数秒で殺されるんだよな‥」と、逆に虚しくなるので「クローンウォーズ」は途中で観るのやめた

 

 

 

ダース・シディアスパルパティーン
★結局、新三部作で最も活躍したのはこの人だろう。
何しろダース・シディアスは(殆ど)一人で、ジェダイ大軍団を全滅することに成功のみならず銀河全体を掌握してしまうのだから。
そのためには彼が三部作を通じて暗躍する事となり、アナキンをシスに堕として配下にする必要があり、その結果シディアスは異常なまでに有能で強いキャラになってしまった(そして、そのためにはジェダイ達を必要以上に無能にせざるを得なかった)
旧三部作では偉そうにふんぞり返ってると思ったらライトサイドに帰還したベイダーにポイッと捨てられて死ぬというダサい最後を遂げた(もっとライトセーバーで貫かれるとか方法はなかったのか)
EP2で「何の意味があるんだ」と思ったクローン・トルーパーもオーダー66で腑に落ちた。確かに各地に行ってるジェダイを同時に皆殺しにするにはクローン・トルーパーしかない。
旧三部作では「何じゃこのジジイ‥」って感じだったが、新三部作でオビ=ワンと共に一番株が上がったキャラかもしれん。とりあえず強すぎる
偉そうに奸計を働かせるだけではなく、vs.メイス戦やvs.ヨーダ戦などのライトセーバー戦では、普段の尊大な上品ぶった態度をかなぐり捨て打って変わって下卑た獣の様な本性を露わにして「キシャーッ!」と下品に闘う様が逆にカッコよかった。
ヨーダのフォースを喰らったりに躱す時にいちいち「アアアーッ!」とか言いながら大慌てで吹っ飛んだり避けたりするリアクションも好感度高い

 

 


改めて観て、話の背骨となるアナキン夫婦があまりにもどうしようもないキャラすぎるが、脇のオビ=ワンとかダース・シディアスとかヨーダとかの場面になると途端に面白くなる。
出番は少ないがウーキー族の族長やチューバッカもカッコよかった。
失敗作だとは思うが面白い場面が多いしシリーズの中でも本作が最も殺気に溢れていて殺伐としているところが好きだ。
最初にも言ったが、EP1があんなに不評だったのに三本続けて、本作ではかなり良くしたルーカスの胆力は凄いと思った。そして「プリクエル‥クソやな!」と思い続けて10数年。文句言いつつ数年に一度は観返してるうちに嫌いじゃなくなってきた。できることなら最終的にプリクエル全部好きになりたい。
※追記:EP9まで観た現在、プリクエルの評価が自分の中で爆上がりした。このシスの復讐に至ってはEP4、5と並んで一番好きだし。

 

 

 

そんな感じでした

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Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (2005) - IMDb

www.youtube.com

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『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)/前半のクソさと楽しい後半。長年何度も観てるうちに好きになってきた🔵🔴

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原題:Star Wars: Episode II - Attack of the Clones
監督&脚本&製作総指揮:ジョーズ・ルーカス 製作国:アメリカ 上映時間:142分
シリーズ:「スター・ウォーズ」プリクエル・トリロジー。「スター・ウォーズ」シリーズ

 

 

 

EP7公開を控えて、プリクエル→旧三部作と時系列順に観て感想書いてEP7に備えようとしている最近

 

Story
遠い昔、はるか彼方の銀河系で‥
前作「ファントム・メナス」の10年後。
青年へと成長したアナキン・スカイウォーカーヘイデン・クリステンセン)はオビ=ワン・ケノービユアン・マクレガー)の指導の下、フォースの力を習得し優秀なジェダイの騎士となるべく修行に励んでいた。
銀河元老院では、ドゥークー伯爵クリストファー・リー)の画策により、数百もの惑星が一斉に共和国からの脱退を宣言する。
これにより、ジェダイだけでは銀河を統治できないと判断した元老院では、クローン軍隊の是非を問う重要な投票が行われようとしていた。
この会議に出席するため惑星コルサントに向かっていたナブーの元女王パドメ・アミダラナタリー・ポートマン)は何者かに命を狙われる。
アナキンはパドメの警護に着き、オビ=ワンはシスの狙いを調査しはじめるが…
そんな話

 

 

 

前半のアナキン&パドメのクソさ
面白さで言うとEP1よりは面白いのだが前半のアナキン&パドメのシーンのムカつき加減が凄いのでプラマイゼロ感がある
EP1(おもしろ度:1、ムカつき度:2)
EP2(おもしろ度:3、ムカつき度:4)
↑こういう感じでEP1はつまらない代わりにムカつきは少ない。本作は面白いところも多々あるのだが前半のムカつきが半端じゃない感じではないだろうか。
ヘイデンの演技の下手さから来てると思うが、アナキンは
・アナキン、生意気を言ったり変質者のようにニヤニヤしながらパドメを口説く
 ↓
・パドメ、悪く思ってるわけではないが立場上たしなめる
 ↓
・アナキン、ニヤつきながら「仰せのままに!ww」と言ってニヤニヤしながらパドメをガン見する
アホかこいつ。
そしてその場に居ない優しくて有能なオビワンの陰口を絶えず叩いているのも感じが悪い。恐らくジェダイ評議会への不満もまとめてオビ=ワンにぶつけている(ジェダイ評議会もまた酷いので、不満はわかるがそれをオビ=ワンにぶつけてるのが子供)要はまだ子供なのでそれを見て本気で怒る自分も子どもっぽいのかもしれないが、観てるこっちからするとアナキンはイケメンなのと腕っ節が強い以外に良いところが見つからない。にも関わらずパドメはすぐアナキンに惚れてしまうので、美しくて賢いはずのパドメの魅力も目減りしていく。チンピラと付き合って堕落していくお嬢様みたいで虚しい。
アナキンが、自分の母親を誘拐&拷問して殺したタスケン・レイダーを一族郎党皆殺しにするという暗黒面の第一歩。はっきりわからないけどきっとパルパティーンの奸計だろう
キレて犯罪者タスケンを殺すのはいいとしてタスケンの女子供まで皆殺しにするのはもう9割くらいダークサイドに堕ちてるよね。EP3でやることでは?というかEP3で似たような事‥というかもっと酷いことをする(アナキンはEP3でジェダイの何の罪もない正義の心を持った幼児たちを惨殺する)。本作では「生意気だけど正義のジェダイ、アナキン」でいなければいけないのに本作で既に「子供殺しのアナキン」が定着してしまう 
アナキンは、タスケン皆殺しのことをパドメに対して告白するが(この告白する時の顔が鼻の穴パンパンにして言うので本当にダサい)、パドメは驚きつつ普通にアナキンを励ましてるのもガッカリする。確かにタスケンは悪いので殺しても良い部分はあるが「女子供まで殺した!」とまで言い出したらさすがにオビ=ワンに報告レベルだろう。パドメは何もせず、バイト先で嫌なことがあった彼氏を励ますような態度しかしない。裁判なしに独断で殺すだけでもちょっとアレなのに、非戦闘者の女子供皆殺し、それおを聞いてもスルーってかなりヤバくない?この時点でこのカップルの魅力は消えた。

さんざん文句言ったが、アナキン母とタスケンのくだりが終わってオビワンを救いに行くアクション展開からはムカつかなくなってくる。
ひょっとすると「恋愛描写が描けないルーカスの脚本」と「演技できないヘイデン」の合体によって、何を考えてるのかよくわからないしとにかくムカつくアナキン&アホのパドメというクソカップルが完成しただけかもしれない。
闘ったりアクションしてるアナキンはムカつかない。強いし
特に書かなかったがオビワンは全体的に好感持てる。
‥だがそれは自分が大人だからで、ひょっとして思春期の子が見たらアナキン&パドメはヤンキーカップルっぽいしイケてるのかもしれない。
すぐ女を殴るチンピラに惚れる若い女の子とか多いし、ひょっとしたらこのアナキンの事をカッコいいと思う女の子もいるのかもしれない。もしそんな娘が読んでいたと仮定して「君のアナキンを悪く言ってすまない」と書いておこう
関係ないけどパドメ暗殺のために寝室に放たれるヤスデみたいな毒虫がめちゃくちゃ気持ち悪い

 

 

楽しい中盤やカッコいいジオノーシスの闘い
前半について散々文句言ったが、アナキン&パドメじゃなくオビ=ワンによるクローン捜査やジャンゴの暗躍を描いた中盤。アナキン&パドメのドロイド工場での任天堂ゲームみたいなどったんばったん大騒ぎ。ジェダイ全員集合でのジオノーシスの闘い。ドゥークー戦‥などは普通に面白い。
というかアナキンとパドメの恋愛描写さえなければ結構楽しい映画だという事に最近やっと気づいた。
そもそもヘイデンの演技が下手すぎるし、ルーカスの恋愛描写脚本はアカンし、ルーカスは俳優に一切演技指導できない事でも有名なので恋愛描写が良くなるわけがない。
恋愛描写の脚本は他の人に書いてもらえば良かったのに。
後半のアナキンとパドメはアクションしてるだけなので、前半とは打って変わってムカつかない。いっその事「インディ・ジョーンズ」みたいにアクションの連続で全編進んでいき「ピンチになったパドメをアナキンが何度も命がけで助ける」という構成の方が良かった気がする。そうすれば「アナキンは頑張ってるのにジェダイ評議会は彼を認めない!おまけに母親が殺された!アナキンかわいそう!」と思えたかもしれない

それとパドメの異常な強さにも驚かされる。
前半のしょうもない恋愛描写ではガッカリさせられたがドロイド工場での任天堂っぽいアクション。闘技場での戦闘などでは普通に強い。モンスターの首を絞めてブッ殺したり、多くの手練れジェダイが殺される中でも生き残って最後まで生き残っている。どうやらレイア同様「ストーリーの都合上なってしまった銃の達人」キャラのようだ。
絶世の美女ナタリー・ポートマンが、モンスターにわざとらしく裂かれてセパレーになってしまうエロスーツもセクシーだ。恐らく今の時代だとジェンダー的なクレームが来るからやれないと思われる
とにかく後半のパドメは、ルーカスのアホな脚本がなくアクションしてるだけなせいで本来の美しくて魅力的なキャラクターとして機能している。後半の白いコスチュームも素敵だし

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この↑、ライトセーバーを持った大勢のジェダイが突進するシーン。
これも初めて見るシュチュエーションだがニチアサ感がすごかった。
もしくはSW新作が公開される映画館前やコミコンなどのファンイベントでのSWヲタに見えてくる。
「やばい‥ライトセーバー持ってる奴が大勢いるシーン、思ってたより子供っぽい‥」と思わされる。だがあっという間にジェダイも殺されて数が減る。こうなると恥ずかしさが減少してホッとした。

オビワン&アナキンとドゥークーの戦闘は、長すぎてダンスみたいだったモール戦より改善していて本当の死闘っぽい殺気があった。
ドゥークー戦が始まった瞬間、せっかくオビワンが「アナキン!力を合わせていくぞ」と言ってくれたのにアホのアナキンは「一人で充分!ウワー!(敗北)」つってドゥークーの電撃に秒速でやられて苦痛と共に屠殺されたブタのように床に転がる様は、前半での生意気アナキンが良いフリになっていたので笑った。
更にその後ドゥークーに大根の様に腕を斬られたのも満足した
同じくオビ=ワンも敗北する。

敗れた二人に代わってヨーダが参戦した時は一瞬「ついにヨーダのセーバー戦が‥!」と思ったが、その後カエルみたいに飛び回りながら斬り結んでるのは「何か違うな‥」という気がした。
椿三十郎みたいに一閃で決める剣豪タイプかと思ってた
フォースで身体能力を高めて闘う戦闘スタイルだからあんな感じだったみたい
しかしヨーダが闘うなら、ドゥークーくらい倒して欲しかった。
超久々にライトセーバー戦をしたらしいから100%の実力を発揮できなかったんだと思っておこう

 


ジャンゴ・フェット

旧三部作でのボバの出番は少ないが本作ではジャンゴ・フェットが多く観れる
ジャンゴは彼の父‥ではなくボバはジャンゴの純粋なクローンだそうだ。
すると大人ボバはこのオジサンの顔なの?

この役者さんの顔がダメなわけではないが、顔にカリスマ性が無さすぎる。
もうちょっと悪そうで若い人にやってほしかった。この人の顔は真面目過ぎる。自動車メーカーに定年まで勤めあげて地元の小学生に野球を教えてそうな真面目フェイス。
しかし旧三部作では観れなかったフェットの活躍が観れたのはよかった
オビ=ワンとデッドヒートを繰り広げてるので(オビ=ワンはやたらとジャンゴにジェダイ飛び蹴りをくらわせる)クライマックスで対決するのかと思ってたらメイス・ウィンドウにあっさり首狩られた。ここも現実の死闘っぽくて良い
どうでもいいが「住居の入ってすぐの脱衣所みたいなところにマンダロリアンアーマー置いてるのか‥」とか色んな事がわかった。

 

 

何度も書いたように前半のアナキンとパドメのラブストーリーがとにかくイライラするが、それ以降はなかなか楽しい。
この事に気付くのに10数年以上かかった。
しかし「EP1と2、腹立つわ~」とか言いながら数年に一回は観てて‥もう何度も観ている。大好きな映画でも1、2回しか観ていないものがある。
そう考えると「ひょっとして自分はEP1や2を好きだと言っていいのでは?」と、最近そう思い始めた
ダースモールが出ているところだけ楽しいEP1に比べると、EP2は前半のアナキン&パドメのシーン以外は結構楽しいのでEP1より2の方がマシだな


 

おまけ
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ (2008)」とTVシリーズ(2008-2014)

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これはEP2とEP3の間の話だ。
EP2の最後でヨーダが「クローン戦争がはじまる‥」とか言ってたクローン戦争がこれか(何で、このクローン大戦を舞台にした話をEP1、2にしなかったんだ?)
クローンウォーズ劇場版が第一話で、それに続くTVアニメシリーズが全129話。
これは数年前に興味を持って劇場版を観て、TVシリーズも途中までしか観てない。
途中までしか観てないのに偉そうに言うのもなんだが、これはEP1&2より面白かった。
本編EP1&2では人格が最悪だったアナキンも今作では正義に燃える好青年だし、本編では美人だがアホにしか見えなかったパドメもこちらでは聡明な印象だった。
そして本編では活躍できなかったジェダイ評議会メンバーやその他のキャラの活躍がいっぱい観れる。
しかし本編ではパッとしなかったキャラが活躍すればするほど「でも本編ではなぁ」と思わされ、本作では活躍する僕が好きな脇役ジェダイ(アイラ・セキュラとかプロクーンとか)もEP3では数秒で即死するので、まるで元ネタの公式より面白い同人誌を読んでいるかのような、まるで本編で活躍できなかったキャラが走馬灯で見た「本当はこうだったらいいな‥」という幻想を映像化したものを観てるような微妙な気分にさせられる。
ハッキリ言って本編より面白いが、それ故に悲しくなるので観なくなったという事だ。
EP3公開後の2008年から去年までやっていたが、ディズニーに吸収されてディズニー製作のEP3と4の間の話であるCGアニメ「スターウォーズ 反乱者たち」が始まったので本作は打ち切りになった。
面白いので今作にも根強いファンがいるるのもわかる。
ちなみに本編で生き返れない様に真っ二つで死んだはずのダースモールも実は生きていて可哀想な生き様を見せる、そんな事なら出てこない方がよかった



スターウォーズ クローン大戦 (2003-2005)」
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これは「クローンウォーズ」の前にカートゥーンネットワークでやってた。
当時ケーブルTVに入ってたので観てた。
これも2と3の間の話で、これがウケたので上記のCGアニメのクローンウォーズを作り、その段階で、こっちは正史ではなくなったと思う。
パワーパフガールズデクスターズラボサムライジャック等のカートゥーンを作った天才ゲンディ・タルタコフスキー氏が監督している。
そのせいか、ハッキリ言ってジェダイがめちゃくちゃ動いて、そして強すぎる!
今川監督のアニメ「ジャイアントロボ」の巨大ロボを素手で倒すエキスパート達みたいだ
敵数人と闘ってて、超高速で走る列車の車両と車両の間を走り抜けながらセーバー戦で闘ったりする。脇役ジェダイでもそのレベルだから最強ジェダイのメイスやヨーダに至ってはとんでもない強さを発揮する。というかフォースだけでクソ強い
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身体を壊す前、全盛期のグリーヴァス将軍の強さも観れるし、これはこれで楽しかった。しかしこれ観れば観るほど「正史じゃなくなったし、本編ではこんなに強くないよな」と思ってしまうのであまり観なくなった。


 

 


そんな感じでした

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🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴

Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002) - IMDb

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『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)/そのクソさ回顧。逮捕されたアナキン坊や🔵🔴

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原題: Star Wars: Episode I - The Phantom Menace
監督&脚本&製作総指揮:ジョーズ・ルーカス
製作国:アメリカ 上映時間:133分
シリーズ:「スター・ウォーズ」プリクエル。「スター・ウォーズ」シリーズ

 

 

 

年末のEP7公開を控えて、時系列順に新三部作から振り返る事にした。
SWは好きだが、別にこだわりが強いSWマニアなどでは全然なく映画シリーズの一つとして普通に好き‥という程度の中年男性だという事を最初に言っておこう。
好きな順番は

EP5、EP4、EP3>EP6>EP2>>>EP1

という感じ。EP1だけが極端に落ちる。EP3は普通に好き

 

 


プリクエル三部作
SWプリクエル三部作は当時「伝説のすげー現役ジェダイ軍団の活躍」「凄い闘いらしいクローン戦争」が描かれると思い込んで楽しみだったが、いざ始まるとジェダイ達は全員うかつで弱いしクローン戦争は本編でやらないし、本編は、全く好感の持てないアナキン密着ドキュメントだったからガッカリした。メカや構造物のデザインも全てのっぺりしたプレステのゲームみたいなものになったしクリーチャーも全部ダサい
まず、これは他のシリーズの前日譚にも言えることだが「アナキンがどうやってダースベイダーになったか?!」とか、どうでもいい。
映画史に残る名悪役ダースベイダー。彼の事、昔はかなり好きだったのに今ではベイダーを見るとプリクエルでのアナキンが頭に浮かび上がってきて「ああ、あの子供殺してたやつね‥」という事が頭に浮かんできてしまい全然好きじゃなくなってしまった。
大勢いるジェダイ達が皆うかつで弱いのは、敵のシスが数人しかいないので相対的にアホにせざるを得なかったのはわかる。しかし、それにしても弱い‥
よく言われる事でもあるが、EP3一本だけで良かったんじゃないか。
EP1とEP2は丸ごと全て要らなくて、EP3の冒頭で宇宙空間を飛んでいくオープニングロールの中にEP1&2の内容を組み込んで一本の映画にして欲しいくらいだ。
その場合、EP3の冒頭に付くあらすじ文の内容は‥

魂だけで生き続けるジェダイの秘技を研究しているジェダイ騎士オビワンは才能ありそうな少年アナキンを拾って鍛えた
成長したアナキンはパドメといい感じになったりパルパティーンに可愛がられたり母親が殺されて暗黒面に堕ちそうな青年に育った
そうこうしてる間に、クローン軍団が完成したり、シスの暗躍でクローン戦争が起こったり色々大変な感じの今日この頃、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍にパルパティーンが誘拐されてしまった。どうしよう
一体どうなってしまうのか。

こんな感じでいいだろ

 

 

ファントムメナスの思い出
ファントムメナスは大ヒットし、また観に行った数多くの人を落胆させた。
多くの人は、内心、落胆しつつも「‥いやいや!SWが面白くないわけがない!」と何度も観に行ったりパンフを読みまくったり勝手に色んな事を考察して自分を騙し、子を産み育て、そして死んでいった。。
それは全世界で起きてた出来事だ。俺にも起こった
観終わった僕は、パンフレットのジェダイ評議会の面々を見ながら「ヨーダやメイスは当然として、2や3では、このプロ・クーンさんとかキ=アディ=ムンディさん達の活躍すら見れるに違いない!」と期待を膨らませた。完全に現実逃避だ。ありもしないジェダイ評議会の活躍を妄想してるんだからな。
公開前、ペプシのボトルキャップとタイアップしてたのを集めてたな↓
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当時ローソンでバイトしてたのでバイトの間でキャップ集めは捗り、ダースモールが出て喜んだり通商連合の奴が出てガッカリしたりしていた。
インターネットも一般家庭に普及し始めたばかりだったので友達の家でEP1の予告編を見せてもらって「家で映画の予告編が観られるなんて!」と驚いたりした。
当然SNSもなかったので、フォトショップお絵かき掲示板ヨーダやダースモールやアミダラのイラストを描いて期待して過ごした。
そして公開されたので観に行き、全世界の若者が食らったファントムメナスショックを受ける事となった。
しかしこの映画のことはずっと覚えていて、それも嫌な記憶ではない。
何よりもファントムメナスに因んだ会話も数多くしたしコミュニケーションツールとして世界一ビッグな駄作だと言える。それだけでも価値ある出来事のように思える。
「ファントムメナス」のクソさはもう散々語りつくされていて、ジャージャーが嫌いだとかそういう定番のものは
「そこにあるEP1の嫌いなところは、若者なら『もう あきたよ』というものばかりです」という感じだ。だからそれらについて文句言うのは止めて、良いところ中心に書いていこう

 

 


ダースモール

全世界が期待していたダースモールのカッコよさはガチだった。
まずデザインがダサいものが多いファントムメナスにしては、モール氏だけは問答無用でカッコいい。
「歯がめっちゃ汚い」という訳の分からん部分もあるが、何だかワンパク悪ガキ感を感じさせていい。
キャラとしては背景もないし全然喋らないしパルパティーンの指示でただ襲ってくるだけで「とにかく悪の手先」ってだけしかないキャラだが、そのキャラとしての空っぽさが、ピュアイーヴィル(純粋悪)って感じがしてカッコよさに繋がっている(内面はないが、ただ襲ってくるだけのエイリアン一作目の良さに似たカッコよさ)
彼の何度かあるライトセーバー戦は、中の人レイ・パークによって本作で数少ない盛り上がる楽しい場面。プリクエル嫌いの人にさえモールは人気だ。
殺陣が美しすぎて長すぎるので闘いというよりダンスに見えてしまい殺し合いの殺伐さが減ってる気がする‥と最初は思った
が、ライトセーバーは日本刀じゃないし重さがないしフォースとかもあるので、本当にライトセーバーがあって修練して闘ったらこういう舞のような闘いになるのかもしれないと思い直した。
終盤のエネルギー発生装置でクワイガンとオビワンが分断されたり、クワイガンがジェダイ正座してジェダイ瞑想してる間、モールがイラついてる場面はかなり楽しい

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勝負が決まる瞬間を全く覚えてないので観返したら
×クワイガンvs.ダースモール○(クワイガンのガードを下から弾いて胸を刺す)
オビワンvs.ダースモール×(ぶら下がりからジャンプ&クワイガンセーバー引き寄せでビビってるモールのスキをつき胴体を二分する)
クワイガンが敗れるガード弾きは地味。しかし、逆に言えばこの地味さは「本当に起きた不意の死」っぽくも見えて好みの死。
それまでのダンスのような闘いが「生」を感じさせるのに対して、死ぬ時は何の面白みのなさが「突然の死!」と感じさせる。
SWの闘いは全体的に、こういう殺伐とした地味な死に方する事が多いのが好み。
ルーカスはモールが生き返らない様に真っ二つにして殺したのに、3DCGアニメのクローンウォーズに「実は生きてました」とか言って出てきた。カッコいいならまだしも微妙な扱いばかりで「こんな扱いなら生き返らせて恥の上塗りさせるな!」と思った。
※追記1:
最近、3DCGアニメ「スターウォーズ:反乱者たち」で、老ダースモールの旅の終わりが描かれた。
こちらはカッコよくて美しいので文句ない描かれ方だった。さようならモール氏。

 


ドロイド
クローン兵が作られる前なので殆どの敵はドロイド。
三体とも、調子が悪い時の鳥山明デザインのロボットみたいな平坦さで旧三部作のようなカリスマデザイン性は見受けられない。だから嫌いだったけど正直、何度か見てるうちに好きになってきた。

バトルドロイド(左)のデザイン自体は実は嫌いじゃないのでC3POみたいな非戦闘キャラだったら好きになっていたかもしれん。
小枝の様な手足をしていてライトセーバーで斬っても「パキ‥っ」「ポキ‥っ」という感じで折れるような様が盛り下がる事この上なかった。
こんなドロイド、普通にローキック連打で倒せそうだ。バトルの名は合ってない。
こいつは雑用ロボにしてスーパーバトルドロイド(真ん中)を小枝ドロイドが担っていた一般兵ポジションにすべきだったのでは。
ロイディカ(右)はバリア張れるし異常に強い。小枝ドロイドを少なくして浮いた予算でコイツをもっと作ればよかったのではないだろうか。

 

 

アナキン坊やの悲劇
あまりつまらないプリクエルだがオビワンやジェダイ達やシス達はそれなり魅力だった
だが肝心の、アナキンがべイダーになるまでが正直イマイチだった。
正義に燃える好感度高いジェダイ騎士アナキンが、色んな悲劇や腐敗を目にしてダークサイドに堕ちる悲劇を見せたかったのだろうが上手くいってないよね。
しかし何でアナキンはずっと嫌な奴だったんだろうか?
EP3の終盤まではナイスガイとして描くべきだったのでは
EP1では幼児。
いくら天才だという設定だったとしても幼児がポッドレース無双したり、敵の拠点を見よう見まねで潰す様子は「一体なにを観てるんだ?」という馬鹿馬鹿しい気分にさせられた。
そういえばあの子役が捕まったというネットニュースを見たような‥と思って検索した

www.cnn.co.jp

本編ではポッドレースで華やかな活躍をしていたのにリアル警察とカーチェイス
記事によるとアナキン坊やは「ファントム・メナス」出演後に

同年代の子供たちにからかわれ「地獄のような学校生活を過ごした」
それが原因で俳優の仕事もやめた

アナキン坊や‥
こんなことになってるとは思わなかった。これはひどい
しかしファントムメナスはそのクソさに反比例して超大ヒットしたから(2015年8月の今現在、全世界の映画の中で19位)、学校の全員が観てただろうからイジメも激しかっただろう。
どこに転校しようが世界中のガキども全員観てるし、その親も近所の奴らも全員観てるわけだし、国外に逃亡しても国外の奴らも全員観てる(俺も観てる)かなりキツイものがあっただろう。
僕も正に今の今、からかってたところだったからアナキン坊やの逮捕写真が俺を睨んでいるようで胸が痛くなった。
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‥と思ったが、こいつが悪い事して捕まったのはコイツのせいなのでまあいいや
※追記:続報があった

www.cinematoday.jp

人生は長い、がんばってほしい。。と、心ない応援するしか俺には出来ることはない

 

 

 

 他のファントムメナスのいいところは?
さっきも言ったようにダースモール!そしてオビワンは魅力ある。
これ以降、対決の度に何度も流れる、この対決のテーマが凄くカッコいい。

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あとは、あまりに多くの人が観たために、映画好きの人と話す時に「ファントムメナスのクソさ」について盛り上がる事ができる。
ファントムメナス大好き!という人がいたとしたら、それはそれで興味深いし話を聞いてみたい。それによって俺もファントム・メナスを好きになれるかもしれない。
幼少期に生まれて初めて映画館でこれを観た子が「大きくなっても忘れられない」とか、アナキンやオビワンの女性ファンがキャラ萌えで全編活躍している彼らだけ見つめてプリクエル好き、という事も充分ありうるだろう。
事実ニコ動とかでコメント見ると「おれ好きなんだけどこんなに人気ないのか‥」とショックを受けてる人もよく目にする。
映画の感想は人それぞれなんだからEP1やプリクエル好きな人の意見も尊重したい。


だが、このファントムメナスがあったからこそ、余命わずかのSWヲタの親友にこのクソを見せるためにSWギークたちが力を合わせる名作「ファンボーイズ (2008)」が生まれた。だから本作にも価値はある。
僕も何だかんだ言って「今年あたりワインみたいに面白くなってるかも」と数年おきに本作を観てる。未だに面白くないがついつい気になってしまう。
そしてさっきも言ったかもしれないが、本作は凄く多くの人が観てるためSW談義などで盛り上がることができる。
またSWのドキュメンタリー「ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス (2010)」でもかなり多くの時間を取って本作が如何にクソか(そして子供達はいかに本作が好きか)を語っていて凄く面白い。
未だにあまり面白いとは思わないが何度も観返してるうちに、ダースモール戦やクワイガンの魅力には目覚めてきた。

 

 


そんな感じでした

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「ピープルvsジョージ・ルーカス (2010)」散々文句言って締めに急に褒めて締めるのが凄い可笑しい🧔🏻 - gock221B
「ファンボーイズ (2008)」 ライナスが最後に出した結論に感動🏃🏻‍♂️ - gock221B

🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴🔵🔴

Star Wars Episode.1: Phantom Menase (1999) - IMDb

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「ターミネーター:新起動/ジェニシス (2015)」絶対にサラ・コナー誕生以前にターミネーターを派遣しない真面目なスカイネットとの死闘💀

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原題:Terminator: Genisys 監督:アラン・テイラー
製作国:アメリカ 上映時間:125分 シリーズ:ターミネーターシリーズ

 

 

 

シュワ氏がシリーズに帰還したジェニシスを観た。

ターミネーターシリーズや現在のシュワ氏に対して、かなり贔屓目に観てる僕の眼を持って甘く採点してもかなり微妙な出来だった。
俺が好きなエミリア・クラーク演ずるサラ・コナーと、シュワ氏と、T-800エンドスケルトンが元気に動く様子を序盤に観れてその辺は良かった。あとシュワ氏の元気な様子にもホンワカした気分になった。

荒廃した未来、、スカイネットターミネーター軍団と闘うジョン・コナーとカイル・リース、人類が優勢。
いつも全く面影がなさすぎるほどにルックスが変わるこの二人。今回のジョンはタランティーノを男前にしたような顔。カイルはウィル・フェレルを男前にしたような顔だった。
二人とも、もっとイケメンにすべきだった。
おまけにカイルは、闘いやストーリーの邪魔ばかりして展開を停滞させる、少年漫画のヒロインのようにイライラさせられた。
逆にシュワ&サラはサッと決断して行動するので好印象。
邪魔だからカイルが早く殺されないかなと思っていたが残念ながらそんな事はなかった
‥話が逸れた。あらすじだった。
敗北を予感したスカイネットは、ターミネーターT-800(若いシュワ)をいつものように、サラ・コナーが充分に抵抗したり逃げたりする事が可能な程に成長した1984年に送り込む。
スカイネットは本当にフェアプレイ精神に溢れている(‥という長年に渡るツッコミを避けるために、スカイネットはサラが子供の時代にもT-1000を送り込んでいた!しかしT-Xより遥かに劣るT-1000を送り込むところにスカイネットの優しさを感じた)
CGの力で蘇った若いシュワT-800.。。
彼は、全くヒットしなかった上に無かった事にされたターミネーター4の終盤にも少し出て来たが、CG若シュワは4での登場シーンとジョンvs.若シュワ戦の描写の方が完全に上だった。
 話がそれた。。
CGの力で蘇った若いシュワ。凄い技術。本物みたいだ。
現在の老シュワが現れて若シュワを瞬殺(同時に若シュワCGを描くのに必要な金も節約できた)。しかし僕は、自分と同時代を生きる今現在の老シュワが活躍してる事実だけで満足感に満たされた。CGで出来た若いシュワよりも、リアルシュワがリアルタイムで活躍してる事の方が嬉しい。
倒したと思った若いシュワの中からエンドスケルトンが出てきて激闘。
T-800エンドスケルトンは、毎回思うが骨だけで筋肉がないのに何故あんなに怪力なんだろう?
T-800エンドスケルトンはすげー好きだ。未来の骸骨騎士とう感じがする

 

 


イ・ビョンホン演じる液体金属ターミネーターT-1000も、長年かけて準備した罠にかけてサクッと撃破。
T-1000は当時あんなに驚かされたのに同じ事をまたやってもかなり退屈だった。
ここまでオマージュするなら、3のT-Xとか4のマーカス氏とかも出して欲しかった。
か弱い女性だと聞かされていたサラがめっちゃ強い上にリンダ・ハミルトンの100倍可愛く、T-800が味方な上にサラの育ての親である事に戸惑う、何の役にも立たない今作のヒロイン、カイル。
一体、どうなってしまうのか?
‥というのが序盤までのあらすじ。
正直、冒頭のジョンとカイルが妙に長くベラベラ喋る冒頭で早くも退屈してきて、本来なら盛り上がるはずの新旧シュワ対決や懐かしのT-1000の液体金属アクション等も全くドキドキせず、まるで寅さんの一作を観る時のような波紋の経たぬ静かな湖畔みたいな気持ちで観れたので「どうやら今回あまり面白くないな」と始まってすぐ悟った(ちなみに今作の監督はMCUの中でも、ロキが出ている場面以外かなり面白くないマイティ・ソー:ダークワールドの監督)
期待していたエミリア・クラークはやっぱよかった。
彼女は「ゲーム・オブ・スローンズ」で頭角を現した女優。漫画の様なルックス、トミー・リー・ジョーンズばりに大袈裟な演技によるコロコロ変わる表情、あと脱ぎっぷりの良さが魅力
日本人で言うと誰だろう。。満島ひかりかな?
ゲーム・オブ・スローンズでの彼女は(数話しか観てないけど)保守的なオタク男子に悪い意味で人気出そうなキャラだったが(物静かで、やたら脱いだりFUCKしたりする)、それよりも大御所みたいな貫禄で明るく喋る、素の彼女を観て好きになった。
ゲーム・オブ・スローンズでは乳どころか女性器以外全て丸出しにしてたが、ちびっ子も観るターミネーターシリーズでは殆ど裸は観れない。
そんな、演技の為なら常人の二倍も眉毛を曲げる事ができる漫画的な演技も楽しめた(正直、彼女の顔面を観ているだけで妙に興奮するのは何故だろう)
個人的に、BABS TARR作画で女性向けに描かれてヒットしているバーバラ(バットガール)に似てるな~と思った。
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だからバットガール実写化の際はエミリア・クラークで頼む
シュワ演じる老T-800は、全編活躍してるにも関わらずあまり強そうに見えなかった、これはシュワではなく監督のせいだと思われ。
シュワ氏と言えば、寒いギャグが親しまれていたが、今回も寒さを通り越して何か人を試してくるかのようなギャグを連発していて気まずくさせられた。
「今回のシュワ&サラは、原作X-MENのケーブル&ホープ父娘みたい」という感想をTwitterのTL上で何度か見かけたが確かに似ていた。
というかカイルとか即死でいいから、全編この父娘の過去からのvs.ターミネーター撃退史だけで良かった。
いや、未来をへの希望を感じさせるために種馬カイルも必要か。それならもっと1の時みたいにカイルを魅力的に描いてほしかった。
ところでシュワ氏は不死身だけではなく、現代のガラクタを組み合わせて無敵のラスボスを行動不能に出来る謎の超ハイテク装置を作る事が出来るという凄い能力を持っていたが、何故それを100個くらい作って自分たちの全身に装着しなかったのか?
その装置でラスボスを閉じこめる事の出来るゲージも簡単に造れるんじゃないの?(きっとキャップのシールドの素となるヴィブラニウムの様に、材料となるガラクタが地球上にもうあれだけしか残ってなかったのだろう、と思う事にした)。
個人的にターミネーターシリーズに要らない時間だと思うコナー母子&カイルやタイムパラドックスの辻褄合わせ‥などに時間を割きすぎてたのも面白くなかった理由の一つだと不満を感じたが、アクションは意外と楽しめた。
「まっすぐ進め」というサラのメッセージ通りに、前後や上下などの、まっすぐ進むしかない直線的なアクションばかりが繰り広げられる様は、かなり好みだった。
この直線アクションをもっと観たかった。
ターミネーターシリーズはそもそも一体どういう類のタイムトラベル理論を採用してるのかもよくわからんし、スカイネットやタイムトラベルなどは、不死身のターミネーターとの追いかけっこの舞台装置にしか過ぎないのだからハッキリ言って全編アクションだけで良かった。
タイムトラベルはあまりにも何でもありになりすぎて、緊張感を削いでいた。
「別の時代や世界線のシュワを100人連れて来たよ!」とかも出来そうな気もしてくる
何よりもコナー母子やカイルやタイムパラドックスの設定に合わせて作品が毎回凄く窮屈になっているのを感じる。
ジェームズ・キャメロンのアホは「今作が真のターミネーター3」みたいな事言ってたが、どう大きく見繕っても3と4の方が面白かった。
つまりひょっとすると一番面白くないのは本作かもしれない。
だがシュワ氏&エミリア・クラークのコンビは観たいのでまた続きを作って欲しい。
残念ながら全く面白くなかったが、自分だけはターミネーターを応援し続けたい。

 

 


アイルビーバック

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Terminator Genisys (2015) - IMDb

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