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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第2章/ブラックロッジとドッペルゲンガーと真っ黒い男

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原題:Twin Peaks ”The Return: Part 2” 通算第32話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ
制作国:アメリカ 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ


前回までの「ツイン・ピークス」は?
・25年前、旧シリーズ最終回でブラックロッジに囚われた本物のクーパーと入れ替わって現世に来たクーパーの悪のドッペルゲンガーは現世で悪事を行っていたらしい。
サウスダコタ州でルース・ダヴェンポートという女性の頭部、そして身元不明の中年男性の死体が同時に発見される。

・NYにある謎のガラス箱の部屋。ガラスからバケモノが現れて恋人達が殺される。
ツイン・ピークス保安官事務所のホーク保安官助手は、丸太おばさんから「誰かが行方不明。それはクーパー捜査官とホークの先祖に関係する」と丸太のお告げを伝えられる。

 

※ネタバレ全開です

 

サウス・ダコタ州バックホー
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前回捕まったルース・ダヴェンポート殺しの容疑者とされるビル・ヘイスティングスの元へ妻フィリスが面会に来る。
どうやらビルは本当にルース・ダヴェンポートと浮気をしていたっぽい雰囲気。
殺したかどうかはわからない。多分それは別人な気がする。
浮気を知っていたという妻フィリスは「どうせアンタは終身刑よ!」と罵る。
ビルは「俺だってお前が弁護士ジョージや上司と浮気してるのを知ってる!」と激昂。
どうやら只の爛れた夫婦で、重要なキャラではなさそうな雰囲気。
苦悩する校長の隣の房には全身が、顔も服も全て真っ黒い男がいる。
めちゃくちゃカッコいい!
そして真っ黒い男はふっと消える、人間ではない。こいつの事が知りたい。
校長の妻が帰宅するとクーパーのドッペルゲンガーが待ち構えていて、ドッペルゲンガーはフィリスを銃殺。
ドッペルゲンガーが殺しに使った銃は、顧問弁護士ジョージのものらしい。

 


ネバダ州ラスベガス
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立派なオフィスの男ダンカン・トッドが部下ロジャーに「彼女に仕事がある」と話している
ロジャー、ああいう男を入れるなよ。きみの人生に
こいつが何なのか、何の話をしてるのかはよくわからないが描写の前後から、この男がドッペルゲンガーに依頼してルース・ダヴェンポートを殺す事によって、ヘイスティングス夫妻と弁護士の全員をハメたという事だろうか。
このオフィスの立派な男性。どっかで見たことあると思ったら「マルホランド・ドライブ」に出てきた「ダイナーの裏に居る地獄より恐ろしい顔をしたホームレスの顔を見て即死した男」役を演じてた奴だ。
今後の活躍も期待できる。

 


サウス・ダコタ州バックホー
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ドッペルゲンガー。第一話で連れ出した若い男女レイとダリヤ、更にジャックというチンピラを加えた4人で食事中。
クリームコーンを食っている。
クリーム・コーンといえばどことなく良い人っぽかったトレモンド夫人がクリーム・コーンを嫌っていたので、クリーム・コーンが好き=悪なのかもしれない(もしくは単純にリンチがクリーム・コーン嫌いなのかもしれない)
ドッペルゲンガーが連れ出した若い男の方が、現在捕まってるビル・ヘイスティングス校長の秘書から情報を引き出すと言って去る。

 


ブラックロッジ
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モノクロだった第一話のブラックロッジと違って、今回は色がついている。
ブラックロッジに囚われたままの本物のクーパー捜査官が座っている。
片腕の男マイクがクーパーに言う「ここは未来か、それとも過去か」「誰かがここにいる
次の瞬間、マイクは消えローラ・パーマーが座っている。
二人共、人間じゃないのだが、演じてる俳優は人間なので歳を取っている。
この世界にいても加齢するという設定がメタ的な要素でわかった。
ローラは「貴方はもう行っていい」「私の腕は時々、後ろに曲がる」と言う。
ローラ私はローラ・パーマー」「私は死んだ、でも生きてる
そう言ってローラは自分の顔面を炊飯器のようにパカっと開く。かっこいい。
顔の中は光で満ちている。光は生者のエナジーなんか。よくわからんがボブなどの邪悪なブラックロッジ住人と違ってローラは自分はそうじゃないと言いたいのだろう。
クーパーは言う「(私は)いつ出ていけるんだ
ローラはクーパーにディープキスする。そして何事か耳元で囁く。
クーパーは「ああ。」と返事。ああ、じゃないよ
するとブラックロッジ全体が乱れて、ローラは絶叫して消える。
ブラックロッジのカーテンがめくれ白馬がいる暗闇へカメラが近づき‥
再びマイクが座っててさっきと同じくここは未来か、それとも過去かを言う。
マイクが「未来か過去か」と訊くという事は、どうやら「マイクが消えて→ローラが喋って消えて→マイク再び出現」という順番でことが起こってるんじゃなくて、この空間は時間と空間が一定の方向で流れているわけではなくクーパーはマイクとの会話ローラとの会話を2つ同時に行ったんだろう、と推測したがまぁどっちでも同じようなもんだなと思った‥
マイクに誘われてクーパーはカーテンの向こう、違う部屋に行く。
そこには脳のような物が付いた現代美術っぽい醜さを兼ね備えた、しゃがれた声で喋る小さな木がいた。
マイク「進化した『』だ」この木の名前が「腕」とのこと
※追記:どうやらこの木「腕」は、あの踊る小人が進化した存在らしい。小人役の俳優は今回出演しないそうなので苦肉の策で木にした様子(後日、劇場版を観たら小人が「私は『腕』だ」としっかり言っていた)憶えていたら「なるほど小人は気になったんだな」とすぐわかっただろうが、意味ない台詞だと思って完全に忘れていた。そして木の種類はシカモアらしい。
www.youtube.com私は『腕』だ。私はこんな音がする」 木は、いまいましい音を鳴らす
※劇場版を観返すと小人が全く同じ事をしていた
覚えているか、お前のドッペルゲンガー
最終回でボブと一緒に笑って現世に逃げたクーパーの悪のドッペルゲンガーの回想が挟み込まれる。現世で暗躍しているドッペルゲンガーは、やはりあの時の悪のドッペルゲンガーだった。前回でドッペルゲンガーを観てもピンとこない人のためにダメ押しで回想を挟み込んだんだろう(といっても前シリーズ観てない人には何がなんだかさっぱりだろうが)
まず彼が戻らねばならない」「そうすればお前が出られる
ドッペルゲンガーがブラックロッジに戻らなければ、本物の良いクーパーは現世にちゃんとした人間として帰れないという事だろう。
そうなると前シリーズで出てきた、昔は立派な捜査官だったのに狂奔してクーパーと対決したウインダム・アールは、今のクーパーみたいに本物はブラックロッジに囚われて、あのウインダムはウインダムの悪のドッペルゲンガーだったんだろう。リーランドとかもそんな感じか。

 

サウス・ダコタ州バックホー
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クーパーのドッペルゲンガー。少し前にダイナーで一緒にいた男ジャックから車を借りて彼の顔を掴む。
ジャックはさっきダイナーで一緒に居た犯罪者の1人。
モーテルで連れの女の方ダリヤが、片割れのレイと電話しているところにドッペルゲンガーが帰ってくる。
ダリヤは咄嗟に「ジャックと話してた」と嘘をつく。
ドッペルゲンガーは「レイと会うはずだったが奴は現れなかった」と言い、ダリヤの所持する銃を手にする。
そしてドッペルゲンガーは「ジャックを殺した」と言う。
さっきガレージで殺したんだろう。アイアンクローで
嘘がバレて逃げようとするダリヤだったがすぐ捕まる。
そしてドッペルゲンガーは、ダリヤとレイの電話での会話を録音したものを再生する。
それはレイとダリヤが誰かから「ミスターC(ドッペルゲンガーを殺せ」と言われているものだった。
ドッペルゲンガーは「誰に俺を殺すよう頼まれた?」「奴らは何故おれを狙う?」「俺を殺すと幾ら貰える?」と矢継ぎ早に訊くが、ダリヤは「ミスターCを殺せば50万ドル貰える」という事以外は何も知らなかった。
ドッペルゲンガーは「明日、ブラックロッジという場所に戻されるはずだったがまだ戻れない」「レイは座標について言っていたか?
そして「これを見たことがあるか?」とカードを見せる。カードには角が生えた丸い悪魔のようなマークが描かれたAのトランプ。俺はこいつが欲しい
ドッペルゲンガーは何一つ知らない哀れなダリヤを銃殺する。
すると電話がかかってくる。電話の向こうの男はフィリップ・ジェフリーズ。
それは映画版でデヴィッド・ボウイが演じていたブラック・ロッジ絡みで失踪した元FBI捜査官。ボウイが死んだので本作には同じ姿では登場できないがウインダム・アールや現在のクーパー同様、悪と入れ替わってしまったようだ。
フィリップ「NYで会いたかったんだが、まだバックホーンにいるんだろ?」「ガーランド・ブリッグス少佐に会ったんだろう?」「別れを言うため連絡した。お前が明日戻るなら俺はボブと共にいる
ガーランド・ブリッグス少佐とは前シリーズのレギュラーキャラでボビーの父親、超常現象を調査していたアメリカ空軍の軍人。ブラックロッジと対となる別世界ホワイトロッジへ連れて行かれたこともある。少佐役の俳優も亡くなっているので恐らく登場しない。ドッペルゲンガーが少佐に会った、ということは恐らく少佐はもうドッペルゲンガーに殺されてるんだろう(第一話の、首から下しかない中年男性の死体が少佐のものだったのかもしれない)
ドッペルゲンガーはFBIのウェブサイトにアクセスし、サウスダコタ州のビルが留置されている刑務所のデータをダウンロード。
そしてモーテルの隣の部屋に行くと、シャンタルジェニファー・ジェイソン・リー)というドッペルゲンガーの仲間らしき女にダリヤの死体を片付けるよう命じて更に「ハッチとある場所へ行ってもらう」と命じる。
シャンタルは嬉しそうにOKしてドッペルゲンガーに抱かれる。
ジェニファー・ジェイソン・リーはリンチの世界観にバッチリはまってる。

 

ブラックロッジ
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腕「253。何度も何度も繰り返す
何かよく数字を持ち出してくるけどおぼえられない。
「腕」はボブの名を連呼して「さあ行け!」と言う
ブラックロッジに乱れがありマイクは「何かがおかしい」と言う
腕「我が、ドッペルゲンガー
クーパーがカーテンを開けると自身のドッペルゲンガーミスターCが、現世の道路で車を運転している光景が見える。
恐らくクーパーが現在ドッペルゲンガーが支配しているクーパーの肉体に入って、入れ替わったドッペルゲンガーをここに送り返そうとしている。
腕が「存在しない!」と叫ぶとブラックロッジの床が裂けてクーパーは落下。
落下したクーパーは宇宙空間のような空間を落下する

 

 

ニューヨーク
f:id:gock221B:20170831114130j:plainクーパーは現世の、第一話で例のカップルが見ていたガラスの部屋の謎の機械の中に出現した。
部屋の外では、例のカップルが話している。
どうやら、このシーンは第一話でカップルがモンスターに喰われる直前らしい。
クーパーはしばらく箱の中に居たが、再びワープして宇宙を移動。
クーパーがカップルを殺したモンスターにならなくてよかった。

 

 

ワシントン州ツイン・ピークス
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★若い時から怖い顔してたローラのオカンが年老いて更に怖い顔になっている。
彼女は肉食動物が他の動物をむさぼり喰っている野生動物の映像を見ている。
夫と娘を亡くした孤独な老婦人がTVを見てるだけなんだが、顔が怖すぎる彼女がそんな映像を大画面で見ているから迫力がすごい。

ロードハウス
Chromaticsというバンドがライブ中。いかにもリンチ好きするフワァ~とした女性ボーカル。これがエンディング曲か?
※追記:どうやらリンチが好きなアーティストやバンドが毎回ロードハウスでLIVEする趣向みたい

CHROMATICS "SHADOW"

ダブルRダイナーのウェイトレス、シェリが客として友達と飲んでいる。
シェリーは「娘が変な男に引っかかってる」と話している。
声優は相変わらず榊原良子榊原良子が気のいい姉ちゃんの役してるの聴けるのはシェリー役のみ。

そこへハゲを坊主頭でごまかしているバイカーのジェームズ・ハーリーが若い友人と入ってくる。
つづく‥

 


Part 2
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面白かったが、この第2話と続く第3話はドッペルゲンガーやブラックロッジなどの超常現象(クーパーを現世に戻す儀式)に時間裂きすぎで観てると不安になってくるな。
もうちょっと現実世界の割合を増やして欲しい。
北米の視聴率を調べたらこの2話で脱落した層がたくさんいた。恐らく「名前だけよく聞くツインピークスとかいうやつ観てみるか‥」という新規をごっそり振るい落としたんだろう。
だが、3話以降の視聴率は一定なので不思議なシーンを見ても文脈がわかるツインピークス好き又はリンチ好きだけが残ったんだろう。その後衝撃的なシーンが何度かあり、その度に離れるファンもいるそうだが、そこまで観てないのでそれは総括の時に考えよう


そんな感じでした

★「ツイン・ピークス The Return (2017)」の感想
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www.wowow.co.jp

www.imdb.com

Ost: Twin Peaks

Ost: Twin Peaks

 
Ost: Twin Peaks

Ost: Twin Peaks

 

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