gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『ナンシー・ドリューと秘密の階段』(2019)/おてんば少女探偵が幽霊屋敷の謎を解くキッズムービー、だけど子供騙しじゃなく楽しいよ👩🏻‍🦰

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原題:Nancy Drew and the Hidden Staircase 監督:カット・シア 原作:キャロリン・キーン『ナンシー・ドルー・ミステリ 幽霊屋敷の謎』 製作国:アメリカ 上映時間:89分

 

 

 

おてんば少女探偵が幽霊屋敷の謎を解き明かします🔍
最近、漫画とかゲームばかり触れてて映画やドラマ全然観てなくて更新が遅れた。
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』『ノット・オーケー』(これおもしろかった)など「田舎の利発すぎて友達少ないがいけてる少女」役を多くしてるソフィア・リリス主演作。むしろそういう役してるとこしか見たことない。この子好き。
原作は複数の代筆者が〈キャロリン・キーン〉という名義で書かれた児童向け推理小説「少女探偵ナンシー・ドリュー」シリーズ。1930年から現代までずっと続いて出版され続けてる。ナンシーの性格や劇中の描写も時代に合わせて変化させてるらしい。というかひょっとして8年後にはシリーズ開始から100年経つ?第二次世界大戦の前後に開始されたスーパーマンバットマンワンダーウーマンキャプテン・アメリカとかより更に長寿シリーズだと思うと凄いね。Wikipediaによると過去5回、映画やドラマになっていて、本作公開のあとU-NEXTで違うスタッフと俳優によってドラマが配信されてるそうです。と言っても一作も読んだことないし映像作品も観たことない、全く知らんくせにただWikipediaを書き写してるだけの自分が愚かに思えてきたので感想書こう。
割とネタバレあり、だが別にネタバレどうこうという内容ではないと思いますけどね。

 

 

 

母が亡くなり弁護士をしている父と共に田舎に引っ越してきたナンシー・ドリュー(ソフィア・リリス)。父は鉄道によって村が開発される事に反対運動している。
ナンシーは洞察力や行動力に優れたスケボー少女。スクールカーストでは迫害されがちな真面目グループに属しているようだ。化学が得意な親友がいじめられたのでナンシーは頭脳と行動力で地元の名士のバカ息子に仕返しする。
だが少々やりすぎてしまい社会奉仕活動を命じられる。それで清掃してたらイジメ仕返ししたバカ息子の彼女ヘレン(スクールカースト上位の金髪白人女子)とその叔母さんと知り合う。
話を聞くと叔母さんの屋敷が、夜になると壁から人の話し声が聞こえたり引き出しが勝手に開いたりロウソクが宙を舞ったり黒い人影が屋内を彷徨ったりと霊障に困っているらしい。ナンシーはその卓越した推理力で人助けするチャンスそして退屈な奉仕活動から逃れるチャンスだと思い、叔母さんの屋敷に赴き幽霊屋敷事件を解決する事になる。
この叔母さんの家は真ピンクでフラミンゴや衛兵の置き物がたくさんあるクレイジーな屋敷で、叔母さんも元バーレスク・ダンサーで老婦人となった今もボーイフレンドがたくさんいるという凄く女子に好かれそうなイケてる系おばあさん。
ヘレンは、ナンシーが仕返しした男子の彼女だしスクールカーストでのポジションも何シーより高い位置にいるので最初は仲違いしていたが幽霊屋敷事件の捜査をするうちに徐々に打ち解けて仲良くなっていく。
幽霊屋敷事件だが、これは古典ミステリーなので超常現象は起きないだろうし、そもそも邦題に思い切り「秘密の階段」って書いてあるので「おばあさんの屋敷に隠された地下室があるんやろな」って思ってたらその通り秘密の階段から犯人が侵入してカラクリや幻覚作用のある植物を使って心霊現象を起こしていた事が明らかになる。別に邦題でバラされなくてもそんな事やろなと察しはつくので別にいいっちゃいいのだが一応ミステリーという形は守って隠していてほしいものだ。『ナンシー・ドリュー 幽霊屋敷の謎』とかの邦題じゃアカンかったのか?
まぁ事件の真相はそんな感じで、ナンシーを中心に三人の友だちも特技を活かしてナンシーを手助けし、叔母さんの幽霊屋敷事件は解決する。ナンシーとヘレンが最初仲悪かったの同様、ナンシーの親友2人とヘレンも対立していたがやがて仲良くなっていく。この辺の違う属性の女子同士が自分のことだけでなくお互いを認めていくのもテーマの一つなんだろう。ルックスやファッションと立場の強い男子にぶら下がることでしかアイデンティティを得られなかったヘレンも、彼氏と別れてナンシー達と親友になり新しい青春が始まる。

 

 


何だか教育テレビのドラマの話してるみたいだが、これは児童小説が原作の女児向けムービーなので仕方ない、内容もこれ以上でもこれ以下でもないというところ。だがだからと言って子供だましというわけでもなく、少女たちが犯罪者を退治する描写などもちゃんと納得できるようになってるし、スクールカースト上位のヘレンと真面目グループのナンシー達がグループを超えた人間同士として理解し合い連帯して悪を倒すストーリーも良い感じ。アメリカの良い面としての個人主義で自分の我が道を生きるクレイジーな叔母さんはナンシーの将来の姿だろう。
これを読んでる奥さんが幼いお嬢さんに観せるのもオススメだ。
普段の僕はホラー映画やバイオレンスな映画を好むが、心のどこかに少女趣味があるみたいで、こういったアメリカのティーン女子が観るような映画やドラマを観ることが極たまにある。本作もキッズ向けなので過激なシーンや展開はないが、さっきも言ったように全体的にちゃんとしてるし楽しめると思う。監督は元女優の女性監督だけあって女子同士の連帯を熱く描いてたし。
これといって面白い感想は出てこなかったが、まぁそんな感じで、僕は結構楽しめました。本作の場合はソフィア・リリス目当てで観た。『IT』や『ノット・オーケー』は少し陰があるキャラが苦境に立たされる役だったが本作は元気いっぱいで輝く姿がたくさん観れて満足した。まぁこれ以上特に感想も出てこないようなので話はこれで終わりです。
あと感想がピンクなのは「少女だからピンクにしとけ」というおじが考えそうな理由ではなく舞台となる叔母さんの家がピンクまみれだからだ、と一応書いておこう。誤解されたくないないからね。

 

 

 

そんな感じでした

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Nancy Drew and the Hidden Staircase (2019) - IMDb

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『STUBER/ストゥーバー』 (2019)/僕が好きな、頑固マッチョと柔軟な男が共闘してお互い良い影響を与え合う系コメディだし配役も最高🚙

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原題:Stuber 監督:マイケル・ドース 製作国:アメリカ 上映時間:93分

 

 

 

僕が好きな「立場や人種や趣味が違う者同士が共闘してるうちにお互いに良い影響をもたらす」系映画。
これ系で一番好きなのは故ジョエル・シュマッカー監督作『フローレス』これはロバート・デ・ニーロ演じる古臭い男らしさにしがみつくマッチョ刑事が故フィリップ・シーモア・ホフマン演じるドラァグクイーンに助けられて意識が変わる面白いんだが誰も観てない名作。あとトミー・リー・ジョーンズ演じるマッチョ刑事がチアガールの寮に住んでチアにデートの仕方とか教わりながら犯罪者を追うコメディ『チアガールVSテキサスコップ』も凄く楽しかった。こういった保守マッチョおじが自分とは異なる存在に触れて今までの保守的な自分を反省して新しい自分になる系の話は好きです。
ロサンゼルスを舞台に、レーシック施術直後で視力が弱まっている刑事ヴィク(デイヴ・バウティスタ)と彼の相棒にさせられたUber運転手ストゥー(クメイル・ナンジアニ)の活躍を描いたバディもの犯罪コメディ映画。日本における20世紀フォックス最後の作品らしい。
常に男らしくいようとする不器用でマッチョな刑事ヴィクは、凶悪犯テジョ(イコ・ウワイス)追跡中、テジョによって相棒(カレン・ギラン)を殺されてしまう。
その後もヴィクは相棒の敵討ちも兼ねてテジョを捜査し続けていたら手がかりが掴めた。だが生憎レーシック手術を受けた直後で視界がおぼろげで運転できないためUberを呼ぶ。そこへやって来たのがパキスタンアメリカ人ストゥー。ヴィクは嫌がるストゥーを引き回してテジョを追跡する……という話。
ヴィクは強くて勇敢な刑事だが弱音を吐いたり助けを求めることを「女々しい」と思ってる旧態依然とした”男らしさ”を追求してるタイプのマッチョで、そのせいで離婚しており愛する娘とも上手くいっていない。
一方、ストゥーは昔から職場や周囲に舐められがちで、想いを寄せているセクシーな幼馴染(ベティ・ギルピン)に長年便利なボーイフレンド兼セフレとしてキープされ続けてきた。
そんな一長一短の男二人が交差して、お互い好人物にアップデートする……という好きなタイプのストーリー。マッチョ刑事ヴィクがレーシック手術で視力が一時的に落ちてるという設定は、ストゥーのUber車に乗らざるを得なくするための設定なんだろう。
全くそりが合わない2人がついにホームセンター的なストゥーの職場で、周囲の物を使ってシバきあいした直後、それまでストゥーをバカにしてたヴィクがストゥーに敬意を表して共闘したりして凄く爽やか。本作のアクションは凄く硬くて痛そうな所に突っ込む場面が多くてよかった。またプロパンガスを凶悪犯の顔面にぶっ込んで爆破したりとエグい殺しが妙に多いのも良かった。
ちなみに主人公ストゥー役のクメイル・ナンジアニ氏はMCUの『エターナルズ』(2021)でエターナルズのメンバーの一人キンゴ役をやるので、キンゴとドラックスの中の人共演でもある。

 

 


元々、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ドラックス役のデイヴ・バウティスタWWEレスラー「バティスタ」だった時から好きだから本作も観てみるか……と観たのだが想像以上に面白かった。バティスタの出演作や演じる役を見てると、普通だったらマッチョを活かした役をやりそうなもんだが彼は一貫して、マッチョだがあまり強くなかったりコメディリリーフだったりマッチョだが弱さを持った役を選んでるように見える。ドラックスがモロにそうだしね。「めっちゃ強いマッチョ」なんてのは同じくWWE出身で超絶陽キャドウェイン・ジョンソンくらいしか許されなさそう。バティスタの場合、少し陰があるから、そういう役を選んでるんだクレバーだなと密かに思ってました。
本作の場合も、マッチョで融通の効かん刑事だがストゥーとの触れ合いで優しくなるという役だし彼は実に自分にピッタリ合った役選ぶよな。
ストゥーも、ヴィクと同じかそれ以上の主人公だし、ヴィクとストゥーが共闘する姿は最新のダイバーシティアメリカ映画って感じで凄くいい。
冒頭で殺されてしまう主人公の相棒は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ネビュラ役などでおなじみのカレン・ギラン。彼女も好きなので(むしろ彼女を嫌いな人なんかいるか?)冒頭で死ぬのが勿体なかった。もっと彼女の活躍が観たくなるから死ぬ役ならもっとモブっぽい俳優にしてほしかった感はある。
ストゥーが片思いしている白人女性は『GLOW』とか『ザ・ハント』に出てて俺が最近凄く好きなベティ・ギルピン。ヴィクが追うアジア系凶悪犯は「小さいアジア人なのにバティスタより強いの変だな…」と思ってたら『ザ・レイド』のインドネシアのアクション俳優のあの人だった。それとヴィクの上司は90年代に活躍した懐かしのミラ・ソルヴィーノ
ストーリー自体はよくある感じの凸凹バディものなんだが何か、妙に人種やキャスティングがセンスあるなと思って調べてみたら『パーティー・ナイトはダンステリア』(2011)の監督だった。これは80年代を舞台にした少年少女がパーティを通して大人になる系コメディで凄く感動する隠れた名作だった。あれの監督だったと知って納得した。
最新作は『コフィー&カリーム』(2000)というNetflix映画らしい。観てみよ。そっちにもベティ・ギルピン出てる。お気に入りみたいだな。
それにしても今んとこ、どの作品もセンス良いんだけど不思議と大ブレイクしない監督だね。だけど全く評判にならない割には「こんなに評判にならないのはおかしいくらいの面白さはあるぞ」と思えてオススメしたくなる。隠れた名店とか売れない良いバンドみたいな監督とでも言うか。
最近、年末からずっと『ヒットマン2』って暗殺ゲームにはまってたり漫画や小説をよく読んでたりclubhouseにもはまったしで映画あんま観てなかったから更新が滞りました。しばらくはもっと頻度を上げようと思う。

 

 

 

そんな感じでした

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Stuber (2019) - IMDb

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『GODZILLA ゴジラ』(2014)/不必要な主人公交代やゴジラ出し惜しみや怪獣バトルを見せないスカシなどでフラストレーションだけ溜まった☢

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原題:Godzilla 監督:ギャレス・エドワーズ 原作:東宝株式会社 制作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ 製作国:アメリカ 上映時間:123分 シリーズ:モンスターバース。『ゴジラ』シリーズ

 

 

 

結論を最初に言うと勿体ぶりすぎて熱が冷めてしまい口に入れるときには冷めていた感じの怪獣映画……というよりパニック映画みたいでしたね。
好きなジャンルはありつつ映画は全体的に好きだし特にジャンル映画的なものは勿論好きだが怪獣映画だけは昔から興味薄くてあまり観てない俺(理由は自分でもよくわからん)。でもモンスターバース第2作目の『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)は面白かったし、最近「つまらないに違いない」と思い込んでスルーしてた『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)を観ても面白かった。ついでに『シン・ゴジラ』(2016)も再見したらやはり楽しかった。「ひょっとして過去最高に怪獣を観れる時期じゃないか?」と思い、このモンスターバース第一作の本作も観てみることにした。
本作は実は何度か観ようとしたんだけど毎回、冒頭20~30分観てあまりにも面白くなさすぎて何度も挫折していた、今回もまた冒頭30分すごくつまらなかったが今度こそ最後まで観ようと停止せずに観た。
ネタバレあり

 

 

 

1999年、日本の原子力発電所で不可解な地震が頻発して原子炉が暴走して倒壊。
その事故で妻を失った核物理学者(ブライアン・クランストン)とその息子のアメリカ海軍の大尉(アーロン・テイラー=ジョンソン)が主人公。アメリカ人が感情移入しやすいキャラ。父は妻を失った事故に取り憑かれており、息子は妻(エリザベス・オルセン)と息子がいるが2人はろくな出番はなく本国アメリカで心配しているだけ。まぁとにかく2人とも父性を全面に出している。
またモンスターバースでお馴染みの秘密機関〈モナーク〉から、芹沢博士(渡辺謙)と、サリー・ホーキンス演じる助手の博士も登場する。彼はMCUで言うところのニック・フューリーのような感じで怪獣映画と怪獣映画を繋げる役割だ。またアメリカが広島に落とした原爆で祖父を亡くしているし名前が芹沢猪四郎だし、日本やゴジラをリスペクトしたキャラ。
主人公親子やモナークが怪獣が原因だと思われる原発周りを調査していくうちに怪獣〈ムートー〉そして地球の生態系を平定させるために〈ゴジラ〉が目覚めて激突するという流れ。
ムートーとかいうやつは〈クローバーフィールドのモンスター〉を思わせるアメリカのモンスターでよくある雰囲気のデザイン。ゴジラがモロに”カイジュウ”だから相手役はアメリカンなモンスターにしたのかも。
最初に言ったように最初の30分が凄くつまらないが我慢して観てると、妻を失った核物理学者役のブライアン・クランストンが、ガンガン原因を捜査してるうちにキャラが立ってきて「この人いいな」と気に入りはじめた瞬間に死んでしまう。そして主人公的な役割がその息子役のアーロン・テイラー=ジョンソンに移ってしまう。
いや……せっかく面白くなってきたんだからブライアン・クランストンを主人公にしてそのまま進めばいいやん……。逆にアーロン・テイラー=ジョンソンを主人公にしたいんだったら「アバンで両親を失った青年が原発を探る」って感じで最初から息子だけメインで動かせばいいやん。主人公の意図不明なバトンタッチが行われるのが謎。両者ともに父性を強く持った家族愛のキャラなのでバトンタッチせずどっちか一人だけで充分だ。
また、その後の怪獣の見せ方も「ゴジラ!?……かと思わせてムートーとかいうやつ登場!」「ムートーとかいうやつばっかり出てくる!」「やっとゴジラがムートーとかいうやつと闘い始めたらカットが変わる。これが何度も何度も繰り返される」「怪獣バトルはラスト数十分になるまで見れない。しかも凄く画面が暗い」など、楽しくないズラシやらスカシのオンパレード。「怪獣映画の大作がメジャーではないアメリカで怪獣バトルを明るい場所でモロに見せたら説得力ないかも」という恐れや「満を持してゴジラアメリカでやる」という後がない不退転の想いから勿体ぶった演出で凄い事が起きてる雰囲気を出したいのはわかるが全部悪い方に行ってて、これがもう単純に面白くない。
ムートーの口をこじ開けて、そこに放射熱線を吐くという必殺技は凄く良かった(この映画でよかったのはこの技だけかも)。
原発や芹沢博士など、日本や原作へのリスペクトは感じられたし高い志を持って作られたんだろうなという気はしたけど残念ながら最初から最後まで面白くなかったです。ゴジラ度は劣るもののエメリッヒのマグロ食いゴジラの方が面白かったかも?
本作の勿体ぶり過ぎを反省したのか『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では作品の方向性を180度変えて怪獣めっちゃ見せる作風になってましたね。僕はそっちの方が好きです。
ゴジラvsコング』(2021)は面白いのかな?
監督の過去作がかなりアカンものが多いし、予告編でコングが子供に気持ちわかられて正義の雰囲気を出してたり武器持ってゴジラと闘ってるの見て正直かなり醒めました。あまり期待せずに観よう。芹沢息子やメカゴジラとかメカキングギドラなどの第三者がどれくらい暴れるかにかかってる気がする。

 

 

 

そんな感じでした

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〈日本のゴジラ映画〉
『シン・ゴジラ』(2016)/5年ぶりに観ても面白かったが日本政府が有能すぎてコマンドーよりリアリティなく感じるようになってた☢️ - gock221B
『ゴジラ-1.0』(2023)/全体的に面白かったが、おっさんやオタクが好みそうな登場人物たちや展開を「これって好きになっていいんかな?」と戸惑いながらも最終的には好意的に応援した。凶悪なゴジラと異能生存体・浜辺美波☢ - gock221B

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 Godzilla (2014) - IMDb

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『ニュー・ミュータント』(2020)/良いとこもあるけど全体的に平凡。FOXのMARVEL映画が終わるの待ってたが21年もかかった❌

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原題:The New Mutants 監督&脚本:ジョシュ・ブーン 原作:クリス・クレアモント、ボブ・マクロード、ビル・シンケビッチ 製作国:アメリカ 制作会社:20世紀フォックス 上映時間:94分 シリーズ:20世紀フォックスの『X-MEN』シリーズ13作目(最終作)

 

 


本作製作中にFOXが
ディズニーに買収されたため、4回も公開延期された上にX-MENシリーズ最終作になった。監督は本作の後に2作くらい続編作りたかったらしいが水疱に帰した不遇の最終作となった(もし続編が作れたらウォーロックとか出したかったらしい)。
コロナでDVDスルーなのは仕方ないが『ニュー・ミュータン』だなんて気の抜けた邦題にされてとことんクソだな。「ミュータンだとミュータントの映画だと気づかないかもしれない、ミュータントにしとくか……」とでも思ったのか?『X-MEN:ニュー・ミュータント』だとかチーム名が連続する間抜けなタイトルにならなかっただけマシか?この御時世にわざわざこれをレンタルする奴なんてアメコミ好きかX-MENスピンオフだと知ってて借りる奴しかいないんだからミュータンでいいだろ。地味な改題だが、読売巨人軍の映画のタイトルが「読売ジャイアント」になるようなもんで、めちゃくちゃ間抜け。FOX系MARVEL作品の邦題としては『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』の次に嫌な邦題。
ネタバレあり

 

 

 

どの時系列かよくわからないがX-MENシリーズと同じ世界の話。
ネイティヴ・アメリカンの保留地が災害のような何かに襲撃され、少女ダニ―(ブルー・ハント)の父は殺害され、ダニーは気がつくとベッドの上で拘束されていた。
レイスアリシー・ブラガ)と名乗る女医は、ダニ―に「貴女はミュータントで、ここは自分のミュータント能力をコントロールできない若者を治療する施設です」と告げる。
施設には他に4人の若きミュータントがいた。魂を剣にしたりテレポートもできる少女イリアナ(アニャ・テイラー=ジョイ)、狼や狼人間に変身できる少女レーンメイジー・ウィリアムズ)、ブラスト放出能力を持つサム(チャーリー・ヒートン)、発火能力者ロベルト(ヘンリー・ザガ)が収容されていた。彼らミュータントの若者は皆、それぞれミュータント・パワーのせいで愛する者を失ったり虐待を受けるなど哀しい過去を背負っていた。
ダニーは意地悪なイリアナと対立したりもするが、優しくしてくれるレーンと友情を超えた深い関係になっていき、やがて他の皆とも打ち解けていく。
ダニ―は自分のパワーがどんなものなのかすらわからずセシリアは薬物治療を行なう。
やがてダニーが入院してから施設の中で怪現象が起きていく……そんな話。
ニュー・ミュータンツの中では圧倒的に「マジック」の異名を持つイリアナが有名で原作の方でも上位組織X-MENの中心メンバーの一人になってるしパワーも強大、予告でも彼女が目立ってるので当然主人公なのかと思ってたら、イリアナは意地悪な同級生役でネイティブ・アメリカンのダニーが主人公というのが意外だった。そしてそんなダニーがレーンと恋仲になってキスしたりするのもスーパーヒーロー映画のスーパーヒーロー同士としては初だろうし、この2つは本作の優れてる部分と言えるだろう。
そして、スーパーヒーロー映画のオリジン(誕生譚)といえば、つまらなくなりがちという問題があるが本作は主人公ダニーの能力が後半まで謎で、ミステリー仕立てになっており施設で起こる怪奇現象を通じて他のニュー・ミュータンツのトラウマ混じりのオリジンを語っていくのは、退屈になりがちなヒーロー映画の一作目としては優れた構成だなと思った。
そういえば本作はホラー的演出のスーパーヒーロー映画って事が売りだったけど、実のところスーパーヒーローとホラーは組み合わせは難しい。ミュータントが本気出したら建物ごとふっ飛ばしたりできるしね。だから本作は思春期の子達の不安定な情緒と、トラウマを掘り起こすダニーのミュータントパワーを絡めた構成自体はナイスだと思った。
そういった優れてる部分は幾つもあったけど映画全体はまぁ、つまらないとまではいかないが至って平凡。最後まで観れるし腹も立たないけど再見する事もないだろうなという感じ。X-MENシリーズで言うと『X-メン』とか『X-MEN2』くらいの感じ?出演者は見ての通り皆、最高ですけど。
そういえば黒幕は予想通りミスター・シニスターの施設でしたね。イリアナってコロッサスの妹なんだけど本作ではどうなってるんだろう?まぁもう続きが描かれることもないのでどうでもいいです。
なんかこの感想自体「観ましたよ」ってだけの凄くつまんない感想になりましたね。すみません。何かあんまり盛り上がってああだこうだ言う気にならない感じですね。

 

FOXのMARVEL作品は『デッドプール2』『LOGAN ローガン』『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』など面白い作品やキャストもありましたけど全体的に苦手でしたね……やはりブライアン・シンガーが上に居たのがネックでしたね……やっと彼が干されて滅びて『X-MEN』『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』がMARVELスタジオに返った。次はいよいよMCUX-MENが観れる。好きな人には悪いですがFOXのX-MENシリーズ一応全部観てたけど本当に苦手で「早く終われ」と思ってたけど結局20代の若者だった自分が40代の中年になるまでかかったし本当に本当に長かったですね……。FOXのMARVEL作品の好きじゃないところについては幾らでも膨大に語れますけど完全に終わり、FOXも無いしブライアン・シンガーも再起不能だろうし二度と永遠に復活する心配がないのでもういいです。他には『バイオハザード』とか『トランスフォーマー』のシリーズも終われ終われ……と念じててやっと終わりましたよね。
ちなみにデッドプールMCUに行ってもR指定の三作目が制作決定した。『ファンタスティック・フォー』はMCUスパイダーマン:ホーム』シリーズのジョン・ワッツ監督によって制作決定、FFはめちゃくちゃMCUにピッタリな作品だと思うし多分MCUの中心になるだろうしめっちゃ楽しみ。X-MENはまだ発表されてないし、FFが落ち着いて……MCUに出るのはかなり先だろうね、フェイズ6とか7くらいか?

 

 

そんな感じでした

20世紀フォックスのMARVEL映画》
「ファンタスティック・フォー (2015)」駄作と言う以前に、もはや未完成の映画を公開した感じ4️⃣ - gock221B
「デッドプール (2016)」一切リアクションしない中学生男子みたいなヴィラン以外は好き❌ - gock221B
「X-MEN: アポカリプス (2016)」昔のつまらないX-MENが帰ってきました❌ - gock221B
「LOGAN / ローガン (2017)」この地から銃は消えた❌ - gock221B
「デッドプール2 (2018)」面白かったし、メタなギャグはギャグのためのギャグではなく本編を円滑に進めるための整地なのが良かった❌ - gock221B
「X-MEN:ダーク・フェニックス (2019)」俳優陣が良いのと、ハードル下げて観たせいもあってかX-MEN2くらいは楽しめました❌ - gock221B

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The New Mutants (2020) - IMDb

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『シン・ゴジラ』(2016)/5年ぶりに観て、当時は優柔不断に描かれていたはずの総理大臣や日本政府がめちゃくちゃ誠実でやる気のある人物に見えるようになってたのが、我々の社会の方が悲喜劇になった事を実感した☢️


監督&脚本&編集:庵野秀明 監督&特技監督樋口真嗣 制作国:日本 上映時間:120分 シリーズ:シリーズ、シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース(SJHU)、『ゴジラ』映画の一本

 

 

 

ご存知、庵野秀明樋口真嗣ゴジラを12年ぶりに復活させて「震災を経て我々はどうゴジラを描くべきか」「ゴジラに現実的に対処するとどんな感じか?」などを突き詰めた結果、大ヒットした特撮映画。最近公開された『シン・ウルトラマン』の予告観たらシン・ゴジラも観たくなったので先日、観返した。公開当時も少し遅れて観て感想も書いたのだが文章がつまんないしアクセスも全然ないから消して怒る人もいないだろうし、まぁいいやと全部消したまた感想書くことにした(といっても感想自体は殆ど同じだが)。
久々に観ても庵野のノリがオリジナリティあって良いなと思った。冒頭のスマホで撮ってるモブの棒読み台詞とかが8mm映画みたいで良いし尾頭さんは大人気だから飛ばすとして、評判悪かった90年代のアニメキャラみたいに珍妙な喋り方する石原さとみも慣れると魅力ある。エヴァミサトさんがビール飲んで「ぷっはァ~!くぅ~~っ!やっぱ人生この時のために生きているようなもんよね~~っ!」と言うのがめちゃくちゃ恥ずかしいが慣れると良いものに思えてくるのと似ている。石原さとみの恥ずかしい喋り方は一種のイニシエーションだ。通過儀礼を超えると石原さとみの拳がアップになって「イエエェス!」とか言うのを観ると興奮するようになってくる。

 

 

 

序盤~前半が一番面白くて、ラストバトル辺りのゴジラはまるで現実の日本に即した巨災対に合わせたかのように血液凝固剤を全部飲むまで転倒したままでいてくれてたりと手加減してくれてる感があり怪獣映画特有のケレン味がなく、事態の収束が近づくにつれてテンションは下がっていくが基本的にそれでも全編面白い。
日本の政治家たちの回りくどい対応の描写は恐らく「少し頼りない総理」「非常時にも迂遠な対応」といった感じを描写したのだろうが、コロナ禍の今、観返すと「この大杉漣演じる総理、柔軟に多者の意見を聞くし命懸けで対応するめちゃくちゃ立派な総理やん!リアリティなさすぎるな」「皆めちゃくちゃ早いうちからサクサク事態の収拾に取り組むし、自分の意見をズバズバ言う異端児が潰されずいっぱいいる日本の上層部でリアリティなさすぎるな。これに比べたら『コマンドー』の方がまだリアリティあるやろ!」といった感じで、僅か数年で観え方が変わっており「(多少、理想化されてはいるが)リアリティあるゴジラ映画」が売りだったのに、今ではもう表面上リアリティある段取りを描いている分、それがギャップを生んで死ぬほど荒唐無稽な映画にしか見えなくなってたのが新鮮だった。「こんな立派な人だったらよかったね」というある種の悲しささえ感じる。
とはいえ本作が面白いことには変わりない。それに、立派な人達たちが力を合わせて災害を乗り越える……そんな世の中の方がいいだろ。庵野は本作でそんな理想の光を見せたかったんちゃう?そのポジティブさを肯定したい気持ちだ。
それはそれとして、公開当時はゴジラがビームや放射能で東京を炎上させるシーンで悲しくなった気がするが今観ると「もっと破壊しろ!」という気持ちになり、ゴジラが血液凝固剤でやられて日本が勝利するのが何か観ていて不満なのは何だろう?この5年の間に俺の物事の見え方が変わり何かに不信を抱くようになったのかもな。
また、ゴジラが一定時間寝転んだままになって血液凝固剤をコクコク……と飲ませ、再び倒してコクコク……と飲ませるラストバトルは、主人公たち巨災対の努力が上手く行った!と応援したい気持ちはあるものの、それと相反する気持ちとして「ゴジラ、完全に自分が負けるように手加減してくれてるやん」という気持ちも強かった。ちょっと攻撃力や成長性が強すぎるために「これくらいの事で負けるかな?」とどうしても思ってしまう。それにゴジラとしてとか怪獣映画としてはどうか知らんが、何か「映画として」カタルシスがなさすぎるラストという気がした。何か教育テレビみたいな大団円なんですよね。
もう、思い切って、凍結したと思ったらゴジラがすぐ復活して大暴れして米軍の核が落ちて皆死ぬとか、尻尾のゴジラ兵が爆誕するなど日本が壊滅するバッドエンドの方が良かったかも?何か今作ったなら日本政府が後手後手で日本はゴジラに敗れ去ると思うんですよね(総理とかだけ海外に移住して快適に過ごす)。
まぁゴジラの倒し方がせせこましかったって事かな?でも超兵器とか出せないからこうするしかなかったのかな?まぁこれはこの時のベストのゴジラって事でこれでいいです。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)はケレン味しかない感じの映画だったから『シン・ゴジラ』と『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を足して割ると丁度いい自分好みのゴジラになるかも?
ゴジラよりウルトラマンの方が好きだから『シン・ウルトラマン』は『シン・ゴジラ』の時よりも楽しみですわ。

 

 

 


そんな感じでした

庵野秀明監督作〉
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2021)/尿意は残っていたよ。どんな時にもね🧑🏻 - gock221B
『シン・ウルトラマン』(2022)/シンゴジより好き。ただ尾頭さんよりカヨコが好きになれる度量が必要🌏✨ - gock221B
『シン・仮面ライダー』(2023)/庵野作品のきついノリ……特に「キューティ・ハニー」とかさえも許容できる人だけが楽しめる、人を選びすぎる作品。一文字隼人とサソリオーグ大好き。後半は黒澤明映画以上に字幕が必要🦗🏍👩🏻🦗🏍 - gock221B

 

〈他のゴジラ映画〉
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)/怪獣に疎い自分も意外と楽しめた。ラドンとミリー・ボビー・ブラウン最高☢ - gock221B
『GODZILLA ゴジラ』(2014)/不必要な主人公交代やゴジラ出し惜しみや怪獣バトルを見せないスカシなどでフラストレーションだけ溜まった☢ - gock221B
『ゴジラvsコング』(2021)/荒唐無稽さを荒唐無稽な舞台で相殺したり時には綺麗に整地したりするし楽しかった☢️🦍 - gock221B
『ゴジラ-1.0』(2023)/全体的に面白かったが、おっさんやオタクが好みそうな登場人物たちや展開を「これって好きになっていいんかな?」と戸惑いながらも最終的には好意的に応援した。凶悪なゴジラと異能生存体・浜辺美波☢ - gock221B

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