gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『ナイト&デイ』(2010)/トム・クルーズ映画だと思って観たらキャメロン・ディアス映画だった👨👱‍♀️

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原題:Knight and Day 監督:ジェームズ・マンゴールド
製作国:アメリカ 上映時間:109分

 

8月、次のミッション・インポッシブル撮影中、いつものように無茶苦茶なスタントしてたら足を骨折してしまったトム氏。だがもう多分治ってる頃だろう。
少し前に放送されたラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の「トム・クルーズ映画総選挙!」で一位だった「コラテラル (2004)」が「コラテラル‥?何か地味でつまらなさそうなやつ?」と思いつつ観たら本当に死ぬほど良かったので、同じく順位が高かった本作も借りた。これもまた「何だかつまらなさそう」と思って観てなかった。


 

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理想の男性を追い求める女性ジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)は、妹の結婚式に向かうための空港で、ハンサムな男性ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と、ぶつかる。
トム氏「携帯を見てた、いけませんよねw」
イケメンの謝り方。その直後、2人はまたぶつかる。
だがトム氏は明らかに普通の男ではなく彼女にわざとぶつかって何かしてる。
そんな事知らないキャメロン・ディアスはトム氏に惹かれ始める。
機内で2人は会話し、トム氏は「めぞん一刻」の三鷹さんのように白い歯を輝かせて笑顔を見せる。
というかキャメロン・ディアスは既にねっとりしたトロ目でトム氏を見ており映画始まって5分くらいだというのに既にトム氏に惚れている。
相変わらず爽やかだが何を考えているのか全くわからない笑顔。
2人は「いつかしたい事」の話をする。トム氏「『いつか』は危険だ。永遠に実現しないのと同じだ」と「コラテラル」の時みたいな事を言うトム氏。
いつかしたい事を列挙するトム氏は「ホテル・デュ・キャップのバルコニーで知らない女性とキスする‥
「それって私のこと?( ´>ヮ<`)」的な気分が高まったキャメロン・ディアスは「ど、どこのホテル‥?///」と、うわ言のように呟く。
飛行機が揺れて落ちてきた荷物を受け止めるトム氏。「おっとあぶない」
トロン顔を通り越して完全なトロマン顔になるキャメロン・ディアス
TOROMAN現象
しかし今の揺れでテキーラを下腹部にこぼしてしまい、内実ともに濡れているキャメロン・ディアスはトイレに行く。
彼女は「揺れてる‥」と、飛行機と自分の心の揺れを同時に表現。
キャメロン・ディアスはトイレに入ると、鏡の自分に向かってトム氏がいかに素敵かをまくしたて、口臭チェック、ブラの位置直し、香水ふりなどして戦闘態勢になる。
一方、トム氏は機内にいた刺客を全員カジュアルにブッ殺す。
ちなみにCAやパイロットや副操縦士まで全員刺客で皆殺し。
トム氏は「ごめん、全員殺しちゃったから着陸させるね♡」と言い不時着。
「君を殺そうとする奴らが来るから絶対何も言わないこと」と言って睡眠薬を飲ませる。
薬を飲まされたキャメロン・ディアスが目覚めると自宅だった。
トム氏が作ったオムレツと共に・。
という冒頭20分。

 

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「誰の車にも乗らないこと」とは言われたものの、普通の女性が集団の訓練を受けた男達をかわせるわけもなく捕まる。
しかし彼女が捕まる度にトム・クルーズが空から降ってきて皆殺しにしてキャメロン・ディアスを救出する。
キャメロン・ディアスはすぐパニックになるので、その度にトム氏が薬を飲ませて気を失わせる。そして彼女が寝てる間にトム氏が何やら凄い大立ち回りをして窮地をくぐり抜ける様が、キャメロン・ディアスが一瞬だけ目を覚ました時に見える。
というのも何度も繰り返される。
要するに女性が素敵な男性に出会った恋のときめきとアクションを同期させた映画。
か弱い女性がスーパー男性に助けられてビビり続けるというジャッキー・チェンのアクションラブコメ香港映画に凄く似ている。
ディアス氏が目が覚めたら南国の孤島で目覚めてトム氏が魚焼いてたりする。
全体的に少女漫画っぽい。

 

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トム氏演じるエージェントと政府と闇組織の争いの元になってるのは、まず「街一つまかなえるエネルギーを秘めた電池」と、それを作った天才少年サイモン(ポール・ダノ)。マクガフィンってやつだね。電池とポール・ダノを奪い合う。
それにしてもポール・ダノはいつも天才の役してるな。確かに天才っぽい顔だからね。
あと闇組織のメッセンジャーというチョイ役で、今やワンダーウーマン役で大スターになったガル・ガドットが出てた。やはり凄い美人なのでキャメロン・ディアスよりガドットの方がいい!と思った。
それで色々あってキャメロン・ディアスはトム氏に疑念を抱き、彼を政府に売ってしまう。
が、政府の手の者も悪人でトム氏は撃ち殺され失意のキャメロン・ディアス
彼女は独自に動いて色々調べてトム氏は生きてると確信して覚醒し、トム氏に再会するため闇組織に取引を持ちかけて人質になる。
‥という中盤
本作は恋愛中の心の動きをアクション映画に落とし込んだ映画なので仕方ないが彼女はあまりにも恋愛のことしか頭にない。
これはアラフォーのキャメロン・ディアスじゃなくて20代のポワンとした女優がやる役では?と思った。
しかしそれだとトム氏と父娘くらい歳が離れて不自然だから、(当時)30代後半だけど漫画のキャラっぽい年齢不詳のディアス氏にしたんだろうな、と思った。笑っている限り(キャメロン氏は口閉じて真顔になると5歳くらい老けるから終始口を開けて演技している)

 

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終盤までキャメロン・ディアス目線で、王子様のように降臨するトム氏を観続けることになる。それでいてコメディ。
ブコメなんだが、ディアス氏がときめく陰で通りがかりの罪のない人がバンバン死んでしまうのも妙に気になる。
アクションが始まりそうになると主観の視界を見てるキャメロン氏が気を失うのでアクション見れないし、全体的にスイーツな空気が流れて「つまらなくはないが、やっぱこれは女性が観てこそ楽しい映画では‥」とか「全体的に一昔前の映画みたいだな‥」いう不満がたまってきた。
しかし後半、ディアス氏が覚醒して自発的に考えて行動するキャラになると面白くなってくる。
終盤、ディアス氏は闇組織に自白剤を打たれる。だが電池など持ってないので自白することなど無くトム氏が如何に素晴らしいかをまくしたてる。
キャメロン・ディアスは、覚醒済み + 自白剤の影響でMDMA食った人のような超多幸感を手にしてWoman Without Fear(恐怖を知らない女)になる。
今までビビりまくってたディアス氏だが、一切の恐れをなくして的確な行動だけを取れるという一種の超人として生まれ変わる。
弾丸が飛び交う中でトム氏を見つめて「あ~セックスしたい‥」とか言う。
不死身の色ボケスイーツ超人爆誕
次の瞬間これまでのようにトム氏が降臨するが、逆にトム氏の方が「な、なんで君がここに?」と驚いている。
ディアス氏が覚醒によってトム氏と並んだ瞬間だ。
それで何だかんだあって2人はペアとなって、ただでさえ無敵のトム氏は更に最強となって悪を一掃して幸せになった。

 

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そんな感じでトム・クルーズ映画だと思って観たらキャメロン・ディアス映画だった。
割とふわっとした映画だな‥と思って観てたが終盤はその意外性で楽しめた。
だけど本作はまあ正直そこそこといった感じだった。
ハーレクインロマンス小説的な印象だったので、やはりトム氏を王子様として見てる女性が観た方が高得点だろう。
この時期のトム氏は「コラテラル」もそうだが「正体不明のクソ強い謎の男」路線を推してたのかなと思った。
近年は「スターの時代」が終わりMARVELを始めとする「キャラクターの時代」となったので、映画の流れに賢しいトム氏はイーサン・ハントとかジャック・リーチャーとか「マミー」でダーク・ユニバース参入(そして失敗)など、キャラクター推しで行ってるのかな?と考えたりした。
まだまだ元気なのでいつまでも頑張って欲しい。

 

そんな感じでした 

 トム・クルーズ主演作
「コラテラル (2004)」今まで行動してこなかった善人タクシー運転手 vs.行動しまくるが心がない殺人トム・クルーズ - gock221B

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK (2016)」今回は疑似家族ロードームービー風アクション風味で楽しかった - gock221B

「ミッション:インポッシブル(1996)」「M:I-2(2000)」「M:i:III(2006)」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)」「ミッション:インポッシブル/ローグネイション(2015)」 - gock221B

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト (2018)」従来の楽しさに加えて女性キャラ交代の儀とライバルの存在が良かっシブル💣 - gock221B

 

 ジェームズ・マンゴールド監督作
「LOGAN / ローガン (2017)」この地から銃は消えた - gock221B

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『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017)/感情を理性で乗り越えた者だけがこの惑星の覇者となる🐵

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題: War for the Planet of the Apes 監督:マット・リーヴス
製作国:アメリカ 上映時間:140分 シリーズ:リブト版「猿の惑星」シリーズ

 


猿の惑星になるまでのエピソードゼロ的なストーリーを描いた、リブート版「猿の惑星」三部作の完結編。近所でやってたので先週観た。
ちなみに昔の「猿の惑星」シリーズは全然観てない。別に見てない理由はなく、たまたま。オチだけ知ってる。ティム・バートンのつまんないリメイクは何故か観た

猿の惑星:創世記ジェネシス)(2011)」
のちに猿インフルエンザと呼ばれることになるウイルスを用いたアルツハイマー遺伝子治療薬ALZ112の影響で、言語能力を得るほど知能が向上したチンパンジー主人公シーザーは、色々あって愛する人間ウィルの元を去り猿達のボスとなって森に消える

猿の惑星:新世紀ライジング)(2014)」
10年後、猿の知能を向上させるが人間にとっては殺人ウイルスだった猿インフルエンザの影響で、地球規模のパンデミックを引き起こし人類の文明は崩壊。
生き残った人類と猿達は共存していたが、攻撃的なチンパンジーのコバの暴走で猿vs.人類の全面戦争に突入する

 

 

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前作から更に2年後(1作目からは12年後)、猿 vs.人類の闘いは激化。
シーザーアンディ・サーキス)は、仲間が砂漠の向こうに発見した新天地に向かう前夜、人間達の冷酷な大佐ウディ・ハレルソン)の奇襲によって愛する妻子を失う。
復讐の念に駆られたシーザーは、仲間だけ新天地に向かわせて自分は復讐の旅に出る。
古くからの仲間、オランウータンのモーリスチンパンジーロケット、ゴリラのルカも着いていく。
出会い頭に殺してしまった人間の脱走兵の家に、喋ることができない少女がいて、置いていくわけにも行かないので、少女がずっと持っている人形を少女に持たせたまま同行させる(少女は後にノバと名付けられる)。
途中、大佐にそそのかされて基地の場所を教えてしまった裏切り者ゴリラを見つけるが成り行き上、殺してしまう。
その夜シーザーは、前作で殺したコバが夢に出てきて己の内に生まれた闇に怯える。
一行は道中、動物園から逃げて一匹で暮らす喋れる猿バッド・エイプと出会う。
仲間は皆殺されたという。彼は自分を追い立てる人間達に「悪い猿」と何度も言われて、それが自分の名前だと思ってしまったのだろう。
バッド・エイプは大佐が居るという要塞を知ってるので案内してもらう事になった。
要塞を探っていると敵兵に襲われシーザーを庇ったルカが戦死してしまう。
ルカに花を貰ったノバは泣き、死にゆくルカを花で飾った。
モーリスは「もう復讐はやめよう、新天地に向かう群れに戻ろう」と提案するが、ますます敵討ちに燃えるシーザーは、モーリスに「貴方はコバに似てきた」と指摘される。
シーザーは、復讐心を捨て去ることができず一人だけで大佐を討つ事にしたが冷静さを欠いていたせいでコバの部下だったが今は大佐の部下となったゴリラのレッド・ドンキーに見つかり、復讐心という感情に囚われたシーザーは檻に囚われた。
そこには新天地に向かったはずの仲間達も囚われており強制労働を強いられていた。
シーザーをはじめとする猿達と、地球が猿の惑星になってしまうのを食い止めたい人類との最後の闘いが始まった。。
‥みたいな話。多分ここまでで真ん中くらいまでのあらすじ。

 

 

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ほぼ全編シーザーが「地獄の黙示録」のカーツ大佐みたいなノリのウディ・ハレルソンと闘う構図。
シーザーは、かなり早い段階で檻に入れられて多くの時間を囚人として抵抗する。
主人公が囚人になる大抵の映画は、苦難に耐えて開放に向かうというシンプルかつカタルシスある展開が待ってるので大抵面白くなる。
その展開は我々殆どの人間が願ってる事でもあるため普遍的に響くものがある。
シーザーは大佐と対峙して、人類に起きている異変や要塞を取り巻く状況について聞かされたり、単純に鞭打たれたり労働させられたりするが耐える。本作のシーザーは耐える事が闘いだ。
そんな彼を、外にいるモーリス、ロケット、ノバ、バッド・エイプが、シーザーと仲間たちを救い出そうと頑張る。
バッド・エイプは重いストーリーを和ませるコメディリリーフとして面白シーン担当。
このシリーズは耐えて耐えて最後に爆発する展開が多いが本作もそんな感じだった。
ドーンx2と爆発が起こる様は開放感あった。
毎回ラストで思わされるが今回もまた「地獄に堕ちろ人間ども!」と猿側に立たされた。
でも観ている観客は滅びていくだけの大佐の部下のキョロ充ソルジャーなのだが‥。
シーザーと仲間の猿達が苦境に耐えて知恵で反撃するところや、ノバの活躍も良かったが、シーザーが感情を理性で乗り越えるところが一番良かった。
完全に狂ってる癖にシーザーに対して「そんなに感情的になるなよ!」とか言っていた大佐や混乱して死に向かうレミングのような人間達と違い、シーザーにそのような知性を見せられたら「もう地球の覇者は猿でいい‥」と思わせられた(毎回思わせられる)
だが大佐はあれでいいけど、それ以外のメインキャラの最期は「ちょっと刺さっただけか、それくらいなら大丈夫だな‥」とか思ってたら、そのまま数分後すっ‥と死に向かったりして「えっ、さっき程度ので死ぬん?」と思うことが何度かあった(特にルカとか)。
何だかフィクションのキャラとしての役目が終わったから死ぬよう設定されてるから死んだ様に感じてしまった。
もっと「これはもう絶対助からん‥」という分かりやすい描写にしてもらうか、致命傷を受けた瞬間にケレン味ある演出にして欲しかった。
三部作のうち一番ぐっときたのは‥本作かな?
猿の惑星シリーズにあまり興味ないせいかもしれないが「猿の惑星になるまでの話に3本も必要かな?」と思っていた。また、これを言ったら台無しだが最後まで猿に興味が持てなかった。
そういえばBGMが70年代っぽくて凄くよかった(ひょっとしたら旧シリーズの曲だったのかもしれんが観てないのでわからない)
旧シリーズ観てたらもっと楽しめたと思うので、そのうち旧シリーズも観てみよう。
ちなみにこの監督はベン・アフレックが監督降りたので絶賛作り直し中のワーナーのDCコミック映画「ザ・バットマン」の監督になった。

 

 


そんな感じでした

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第12章/気の毒なオードリー。狂人セーラ・パーマー

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 12) 通算第42話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

場所ごとにまとめてるので、ストーリーはこの順番通りではないです
感想というよりも、話を反芻したり忘れないためのメモみたいなものです

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、ドッペルゲンガーがクーパーを殺そうとダンカン・トッド経由で差し向けられたカジノ経営者ミッチャム兄弟を幸せにしてチェリーパイで和解。
★FBIとバックホーン警察。ビルの証言で座標の場所に行き、ルース・ダヴェンポートの見つからなかった首から下の死体を発見するが、ビルはウッズマンに惨殺される。
★ボビーの周囲で妙なことが幾つか起こる

ツインピークス保安官事務所。25年前のブリッグス少佐から「座標」を受け取る。
★クーパーのドッペルゲンガー、仲間のハッチとシャンタルと暗躍中。

 

ネタバレ全開です

 

サウス・ダコタ州バックホー
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★FBIが滞在してるホテル🏨
ゴードン・コール副所長
デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン捜査官(クリスタ・ベル)らお馴染みのFBI三人組。
滞在中のホテル?の同じ部屋。異常にカッコいい部屋。
ゴードンはアルバートに「タミーに君から説明してくれ」と言う。
以下、アルバートはタミーを改めて仲間に誘い直すだけなのだが、僕はアルバートのやたら遠回しな台詞回しが好きなので全部書いておこう。
アルバート1970年、アメリカ空軍はブルーブック計画を封印した。20年に渡ってUFOの調査をしたが実在するという確たる証拠はなく、国への脅威には成り得ないと判断したからだ。言い換えれば隠蔽だな。乾杯。
韻を踏みつつワインで乾杯する仲良し三人組。
アルバート数年後、軍とFBIは極秘チームを立ち上げブルーブック計画が残した不可思議な事件の捜査に乗り出した。関わった女性が死ぬ前に発した言葉から、それらを青いバラ事件と呼ぶようになった。それは今までと違う道を進まない限り、答えに辿り着かないことを意味している。
フィリップ・ジェフリーズという捜査官がチームリーダーを任され、三人のメンバーを選んだ。私とチェット・デズモンドデイル・クーパーだ。
「気づいているだろうが私以外の全員が何の説明もなく姿を消している。そのためゴードンとしてはチームに新たなメンバーを加えることをためらってきた。今夜まではな」
フィリップ・ジェフリーズは映画版で出たデヴィッド・ボウイが演じたFBI捜査官。失踪したがローラが殺される一年前にFBI本部に突然現れ再び消えた。チェスター・”チェット”・デズモンドは同じく映画版での前半の主人公、歌手のクリス・アイザックが演じた捜査官。彼も劇中、神隠しに遭い「Let's Rock」の文字を残して消えた。
プレイストン捜査官。マサチューセッツ工科大やFBIアカデミーでの抜群の成績は勿論、高校の優秀者リストに載った時から君には注目していた。
タミー「‥私にその青いバラチームに入れと?
アルバートそうだ。
タミー「やらせてください‥!
喜びで上気するタミー。
「タミーと青いバラに」「タミーと青いバラに」再び乾杯する三人。
そこへ入ってきたダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)。
ゴードン達は「過去クーパーと組んでいて色々知っている君は、もうFBIの人間ではないが一緒に調べて欲しい」と改めてダイアンを青いバラチームに勧誘。
ダイアン「よし。やろうぜ(Let's Rock)」
Let's Rock」は小人が言ったりデズモンドが失踪した後書かれているのをクーパーが見たりしていたからダイアンもブロックロッジ関連の事を知っているのかな。
FBIが滞在してるホテルのバー🍸
バーで飲むダイアン。例によってよくわからない人物からのメールで「ラスベガスは?」という問いが届き「まだ訊かれてない」と答える。差出人は誰なんだろう。ダイアンはクーパーのドッペルゲンガーに騙されるふりをして彼から情報を引き出そうとしていると思っていたがフィリップ・ジェフリーズかもしれないし、収縮する謎の機械かもしれない。
FBIが滞在してる部屋:ゴードンの部屋🏨
セクシーなフランス人女性を連れ込んで武勇伝を語っているゴードン。
アルバートが来て、フランス人女性に席を外してくれるよう言うと、フランス人女性はワイン飲んだりゴードンとイチャついたりしながらたっぷり5分くらい無駄に時間を使って出て行く。
アルバートは盗聴中の、ダイアンの先ほどのメールの報告だった。
二人とも思い当たることがない。
今夜はもうわかんないのでお楽しみに戻りたいゴードン。
アルバート、真顔で長時間静止してゴードンが心配する。
FBIのシーンは楽さばかりで安心して観れるな。
同じホテルのバー(閉店間際)🍸
やはり閉店までバーで飲んでいたダイアン。
前回、ルース・ダヴェンポートの死体に書いてあった座標を思い出し、地図アプリに打ち込むとツインピークスが出た。
恐らくホーク達がブリッグス少佐から譲り受けて数日後に突入する座標と同じ場所だろう。しかしFBIはまだ日時を知らない。
ツインピークスに全員集合して最終決戦が行われる期待が高まる。

 

 

他の場所
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連邦刑務所のマーフィー所長の家の前🚙
クーパーのドッペルゲンガーの部下、ハッチティム・ロス)とシャンタルジェニファー・ジェイソン・リー)のハッチンス夫婦
ドッペルゲンガーに命じられた「刑務所長の暗殺」に来たようだ。
2人は、さくっと刑務所長を狙撃し、食事に行く。また一人孤児ができた
ネバダ州南部ラスベガス:ジョーンズ家🏠
ダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)、息子サニージムとキャッチボール。先週、大活躍したせいか今回の出番これだけ。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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森🌳
慌てて走り去るジェリー・ホーン
ジェリーはもう一ヶ月くらい、きまった状態でこうしてる。
まるでマリファナできまった時のように一瞬なのか長い時間なのかよくわからん感じでどうでもいい事をし続けているので可笑しくなってきた。
しかし、さすがに森で何かを見つけたのだと思う。

スーパーマーケット🏬
買い物をする故ローラ・パーマーの母セーラ・パーマー。
レジで金髪女子店員と話していると、今は亡き娘ローラを思わせるルックスの彼女を見て脳を刺激されたのか突然、情緒不安定になる。
めちゃくちゃ怖い。
ただでさえ顔が怖いのに気狂い演技したら更に10倍くらい怖い。
だがセーラは調子悪くなった自分をどこか自覚していて帰宅する。

★パーマー家🏠
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後で通報を受けたホーク保安官補長がセーラを訪れると少しは落ち着いていた。
ここでも狂人演技するがめちゃくちゃ怖い!
キッチンから何か物音がする。
「ホークは中まで見に行けよ‥」と思ったが、中に入ったら普通に死んでしまいそうなほど瘴気が漂ってるので入らなくてよかったのかもしれん。

★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
金がなくて血を売ったという貧乏住人に「血を売るのはやめろ、今月は家賃払わなくていいよ」と親切にする管理人カール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)。彼は出てくる場面全てで素晴らしい人柄を発揮している。

病院🏥
リチャード・ホーンが子供を轢き逃げしたのを目撃したのでリチャードに殺されかけたが一命を取り留めた保育士ミリアム・サリバン
集中治療室に入っている。

★「グレート・ノーザン・ホテル」🏨
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ベンジャミン・ホーンを、フランク・トルーマン保安官が訪ねてくる。
リチャードの轢き逃げとミリアム殺害容疑の件で来たようだ。
警察はリチャードの件を全て把握しており、本作にしては展開が早い。
ベンの話では「リチャードは昔からまともだった事がなく、フランクの弟ハリー・トルーマン保安官とよくやりあっていて、その度に悪化していった」という。
ベンはそんなハリーに、25年前クーパーが使っていた鍵(現世に帰還して落としたものを娼婦のジェイドが送ってきたもの)を、クーパーと仲の良かったハリーに記念としてプレゼントしようとしていたらしい。
代わりに鍵を受け取ったフランクが帰った後、秘書のビヴァリーアシュレイ・ジャッド)にリチャードの話をして「リチャードには父親がいない」と話し、いつものように幼少期の思い出に浸って現実逃避するベン。
ふと我に返ってミリアムの治療費を全額負担するようビヴァリーに言う。
ミリアムは保険に入ってないし重症だし、保険医療制度が酷いアメリカなので恐らく家一件買えるくらいのとんでもなく莫大な金額だ。
ベン「あの自転車が大好きだった‥。ははは‥。父さんが買ってきてくれた、あの自転車が大好きだった‥」なんだか可哀想になってきた。本シリーズのベンは完全に善人みたいなので同じく苦労人っぽいビヴァリーと幸せになって欲しいところ。

「Dr.アンプのスタジオA」🏡
「Dr.アンプ」を名乗り、映像配信をしているローレンス・ジャコビー
陳腐な嘘から開放し、君に正義の意味を散布する。自由のランプに火を灯す者!」韻を踏んで、大企業や政治家の欺瞞を罵倒しつつ金のシャベル通販に精を出している。
今回も、うっとりして放送を観ているネイディーン・ハーリー

★オードリー・ホーンの家🏠
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第12話にしてやっと出てきたオードリー・ホーン
オードリーは、自分の小人症の夫のチャーリーを終始口汚く罵っておりビリーという愛人を一緒に探してほしいようだ。
しかし二人が話しているビリーチャックティナなどの人物が誰なのか、何について話しているのかよくわからないままオードリーの激しい罵倒を聞かされるのでイライラがたまる。
リンチは多分わざとイライラさせるような描写の仕方をしている。
初見でわかりにくい状況も数話見ていく内に意味がわかる、そしてわかった時に「なるほど」と思わされてはまっていく。
しかし話を聞いていると、どうやら「チャック」とはオードリーの酷い不良息子疑惑のあるリチャードの愛称のようだ。
そしてビリーとはトラックの運転手らしい。何話か前にアンディと話してた運転手か、それともまだ出てきてないキャラなのかよくわからない。
ティナはさっぱりわからない(だが、どこかで名前だけ出てきたらしい)
そしてオードリーとチャーリーはどうやら偽装結婚しているような雰囲気がある。それをオードリーは解消したがっているがチャーリーは気が進まないようだ。
やっと登場したオードリーは他の同年代ヒロイン達よりも、老けて見える。
それは事前の写真で知ってたからいいのだが、息子のリチャードは人殺しのカスだし彼女の周りは全てがめちゃくちゃ。
オードリー自身も不幸せで人生を見失っている雰囲気、旧シリーズの彼女は不思議少女で、不思議なダンスでドラマの人気キャラで、クーパーに救出される姫的役割したり、と人気キャラだった。
他の女性キャラと違ってカスの男に惚れなかったし過去と現在の差が激しい。
まあオードリーには何かあるだろ。
しかしキャラの名前も出てこないし、演じてた女優も整形し過ぎで顔面崩壊したドナよりはマシだろう(というか映画版の女優使ってドナ出せばいいのに)
とりあえず旧シリーズのヒロインで幸せになった者はいなさそうだ。

ロードハウス」🎵
今回もまたツインピークスによくいるタイプのマイルドヤンキー男女による荒い会話で終わる。男のやつが言ってる交通事故は何かに関係してそうな気もするし若干右手震え現象が現れてた気がしなくもない。
ステージではCHROMATICSが何度目かのLIVEして続く
CHROMATICS "SATURDAY" TWIN PEAKS: THE RETURN PT. 12 - YouTube

 

 

▲▲
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オードリー再登場と、ローラの母親セーラのめちゃくちゃ怖い気狂い演技が印象に残った。緊迫したシーンの合間でFBIが緩和していく感じ。
今回は繋ぎの回といった感じだった。
あと出てない旧キャラはエド・ハーリーだけかな?
今回はツインピークスの場面がメインだった。
バックホーンでやる事はもうなさそうだし、FBIの目的もツインピークスに行くことになるだろうし、ここからラストに向けて各員がツインピークスに集合してクライマックスに突入する感じだろう。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #13 #14 #15 #16 #17 #18(終)

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

 
TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

 

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『グラン・トリノ』(2008)/久々に観たが面白すぎて15分間くらいに感じた。深い感動と牧歌的な間抜けさ🚙

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原題:Gran Torino 監督&制作&主演:クリント・イーストウッド 音楽:カイル・イーストウッド
製作会社:マルパソ・プロダクションほか 製作国 アメリカ 上映時間 117分

 

 

Huluで「グラン・トリノの配信は明日まで!」と表示されていたので久々に観た。
思いのほか面白方のでつい2回観た。といってもDVD持ってるのだが、配信の方が画面が綺麗な気だし、ソフトは井戸、配信は川みたいに流れてる印象があるのか瑞々しい感じがするせいかソフト持ってるのについつい配信で観てしまう。
これは当然、公開日に観た。
イーストウッド過去作のセルフパロディとか、あの地域とかモン族とか車のグラントリノについてとかは色んなサイトに書いてるだろうし、漠然とした間抜けな感想だけ書くことにした。
愛する妻に先立たれた元フォードの修理工だった老人ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)。
彼に残されたものは宝物の愛車グラン・トリノ、あとは家と庭と老犬デイジーしかない孤独なジジイ。
友人はみな死んで、知り合いと言えばバーで語らう数名の顔見知り、あと仲良しの床屋のオッサンくらいしかいない。‥とここまで書いて「ジジイでこんだけいたら充分じゃない?」という気もしたが、ここで言う彼の「孤独」とは「友達がいないよ~」というものじゃなくて息子たちとの心の溝、そして彼が朝鮮戦争で(少年兵を含む)敵兵を殺した心の穴、を埋める相手がいないという意味での孤独だ。
息子2人はとうに町を出て家族を養っているが、ウォルトとの間に溝があり信頼関係を得られていない。孫達も只のムカつくガキだ。‥だけどミリオンダラー・ベイビーの家族みたいな邪悪なわけではなく普通の人たちだと思う。イーストウッドがイメージが崇高すぎるので嫌な奴らに見えてるだけだろうしウォルトとうまくいってない関係性を描写に反映させただけだろう(もし息子家族を主人公に映画を作ったらウォルトが凄く嫌なジジイに見えるのだろう)
そんな感じの孤独な魂を持つ老人ウォルトは病持ちで老い先も短いし、犬とカウチに座ってビールを飲みながらお迎えが来るのを待つ毎日。
近所の白人たちは皆、引っ越してしまい近所にはアジア人や黒人ばかり住んでいて、めっちゃ治安が悪く白人はみな引っ越したがウォルトは住み続けている。
ウォルトは後からやってきた移民の外国人たちをのきなみ嫌っている。

 

 


隣に住むモン族の姉弟スーとタオ。
不登校で無職のコミュ障気味のタオは、従兄がいるチンピラ軍団にそそのかされ、ウォルトのグラン・トリノを盗もうとしてウォルトに見つかる。
ウォルトは、タオに絡むモン族チンピラ軍団や、スーに絡む黒人チンピラ軍団を成り行きで何度も撃退する。
スーとタオの親戚たちはウォルトに感謝して、彼の玄関に墓参りみたいに食い物を置いていく。
明るい人柄のスーはウォルトに頻繁に話しかけたり、自宅で行うモン族での食事会にウォルトを呼んだりする。
最初は彼らを疎ましがってたウォルトだがスーの人柄やモン族メシのうまさ、モン族のばあさん達にモテたりして彼らに溶け込んでいく(映画を喋れるのは若者たちだけなので、イーストウッドが会話するのは若者たちだけというのも象徴的で面白い)
モン族のシャーマンはウォルトを視て
「(お前は)過去の過ちが原因で生きることに意味が見い出せず他人との繋がりもなく、人生に幸せも安らぎもない」と言われる。ボロクソである。
彼は黙って二階の洗面所に行く。怒ったのか?ウォルトは鏡に向かってこう言う
どうにもならん身内より ここの連中の方が身近に感じる‥
なぜ鏡を見てデカい独り言を言ってるのかと言うと、それは「自分自身に向かって話しかける」‥という本来なら比喩表現でやるような事をそのままやってるからであって、ウォルトが思ってることと画面に映ってる描写が全く一緒なのだから観てるこちらの心にめちゃくちゃ入ってきて何だか可笑しかった。
そんな分かりやすい表現はイーストウッド映画には多いが本作は更に多い(十字架の形で斃れるとか勲章に寄るとか、タオの存在とか白人が皆越した地でイーストウッドだけが住み続けている設定とか‥全部)
ストーリーは物凄いシンプルなのに、一つ一つのキャラや設定や描写に色んな意味が込められている。シンプルなので誰が観てもわかるし、込めた意味がわかる人にはもっと面白いという造りが凄く好き。
そしてさっきの鏡に話しかけてるのと同じカットのまま横のドアをガチャっと開けてスーが「大丈夫?」と言ったりと、一事が万事この調子でテンポいいし観ていて非常に気持ちがいい。
治安悪い町中でタオやスーが不良に絡まれる度に「早くイーストウッド来てぇ!男の人きてぇ」と思わされるため、どんどん前のめりになっていく。前のめりになって転ばないように出した足‥の連続がダッシュになるのと同じで、前のめりにさせられ続けるせいか全編が15分くらいで終わったように感じた。
まあそれは大げさにしても全編80分くらいじゃないか?修行編とかもっと長くても良かったのに」と思ったが、調べてみると実際は二時間近くあったので驚いた。

 

 


イーストウッドが悪者をボコボコにする時、いつもカメラがイーストウッドにボコられる悪者の視線になるという往年の演出。VRイーストウッドとでも呼ぶか。
今回もたっぷり殴られ蹴られて銃を向けられる。
よく考えたら応援しながら観てるのに、いつも「悪者を叩きのめすイーストウッドの視界」じゃなくて「イーストウッドに殴られるカスの視界」に入れられる事がだんだんおかしくなってきた。
本作はイーストウッドの俳優引退作でもあり(4年後に「人生の特等席 (2012)」に出たけど)内容的にもイーストウッド監督作&主演作の集大成だった。
ストーリー的にも、色んなイーストウッドキャラの埋葬という側面もあるので出来ることなら「荒野の用心棒 (1964)」あたりから本作までの監督主演作、出演作などをあらかた観た上で観るとより感動する。
だが別に過去作を観なくても、そこそこは良い話らしく、イーストウッドを知らない若い子がいきなり観ても感動できるみたいで、アンジュルム中西香菜ハロプロのアイドル)が生涯ベスト映画!とか言ってた。
だけど過去作を観といた方が絶対に未知の感動‥、頭で理性的に考える部分の奥の心‥の更に奥のよくわからないゾーンからじんわりした未知の感動物質が湧き出るのは間違いない。駆け巡る脳内物質‥β‐エンドルフィン、チロシン、エンケファリン、バリン、リジン ロイシン、イソロイシン‥。
他にもウォルトはアメリカとかアメリカ映画や西部劇とかを象徴してるのかなぁとかタオはどんどん増えていく白人以外のアメリカ人だったりアジア人を象徴してるのかなとか色んなものが、このシンプル過ぎる映画の各キャラにかかっていき本作を観てる時の脳内でそれらの感動物質が分裂、屈折、乱反射を繰り返し、あまり他の感動作では感じたことのない様な感動状態になるんだろう。
こんだけ色んなものが乗っかった映画もあまりないわけだし。
そもそもイーストウッドみたいな経歴の老人が未だに最前線で映画を撮ってるというのが前例がないので感じたことのない感じ方をするのも当然か。
この色々かかってる部分を取っ払って、違う俳優に演じさせたり監督が別の人だったりしたら「北の国」の話の一つでありそうな素朴なちょっと良い話にしか過ぎなくなりそうだ。‥というかイーストウッド成分を全て剥ぎ取ってストーリーだけにしてしまうと別にさほどいいストーリーでもないな。
更に、イーストウッドキャラは今まであまりにも強すぎたせいで‥、特に90年代イーストウッドキャラは神性を帯びてただけじゃなく「かなりのジジイなのに普通にテレポートするし異常な強さ」を備えていたりしたせいで、本作の感動的なラストバトルも変な見方をすれば「イーストウッドが準備万端に必死こいてお膳立てして、全力で全弾喰らいにいって何とかギリで死ねた。いや本当は死んでないが死体袋に入れてもらったので死んだことにしてくれ」という風にも見えてきて、そう思うと少し可笑しい。
これはさっき言ってた感じで今までイーストウッド映画観すぎてたら逆にメタ視してしまい、こう思ってしまうのかもしれない。
本作同様に、暴力の虚しさを本気で訴えるつもりで作ったはずだが、
伝説の賞金稼ぎを余裕でボコれるほど強いジーン・ハックマンが部下を大勢連れてるのに、風邪ひいて高熱出した状態のイーストウッドが2秒で皆殺しにしてしまうせいで暴力の虚しさどころかイーストウッドの異常な強さだけが印象に残った「許されざる者」を思い出した。とはいえ許されざる者はそれでも傑作なのだが、同じ失敗をしないように本作ではオチをああしたんだろう。
他人の感想を検索してたら「ウォルトはタオを育てて深い信頼で結ばれて幸福感を得れていたのと同時に、朝鮮戦争でタオと同じ年頃の少年兵を自分から進んでブッ殺してた忘れ得ない記憶もより強く浮かび上がる事になって辛かったはずだ」という意見を聞いて、それに今まで気づかなかったわ‥むしろたまに「この際だからモン族ギャングを普通に皆殺しにしても別にいいんじゃない?」などと思っていたことを恥じた。
それとも回想シーンがないせいか、「許されざる者」の主人公マニーや本作のウォルトが「女子供をバンバン喜んで殺してた」という過去が実感として沸かないというのもある。イーストウッドの崇高なイメージも強いしね。
そういえばあの神父は後半、いつもの顔の半分が影で真っ黒になる撮り方のせいで、まるでこの世界の外部に位置する神性を帯び始めて「あれ?ひょっとしてこいつ凄い奴なのか」と思い出した矢先に警官に両脇を抱えられて強制退場させられてて笑った。
まあもうやめよう。自分に話しかけるのは
 


 

そんな感じでした

『アメリカン・スナイパー』(2014)/時と共に増していく影が酸みたいに彼を侵す - gock221B
『ハドソン川の奇跡』(2016)/本作もさらっと凄い映画だった。久々にイーストウッド的ヒーローキャラが出た - gock221B
『15時17分、パリ行き』(2018)/当事者達の素材の味を出しすぎて奇跡体験!アンビリーバボー化🚄 - gock221B
『運び屋』(2018)/今まで観たイーストウッド監督作+主演作全62本中で一番好きかもしれん。自分だけの面白さを掴み取ろう🚙 - gock221B
『リチャード・ジュエル』(2019) /正義を行った大柄まじめ系こどおじ一筆啓上、煉獄が見えた👮🏻‍♂️ - gock221B
『クライ・マッチョ』(2021)/本作のテーマには同意できるがそれを全部台詞で言っちゃうのはイーストウッドらしくなかったですわ🐓 - gock221B

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Gran Torino (2008) - IMDb

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第11章/何度もあった振るい落としの末に残ったファンへのチェリーパイ

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 11) 通算第41話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

場所ごとにまとめてるので、ストーリーはこの順番通りではないです
感想というよりも、話を反芻したり忘れないように書いてるメモみたいなもの

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、ドッペルゲンガーがダンカン・トッドを通して差し向けられた殺しを2度に渡って回避。次はカジノ経営者のミッチャム兄弟が差し向けられた。
★FBIとバックホーン警察。ビルの証言で少佐やルースのこと、異次元に行けることなどが判明。
ツインピークス保安官事務所。25年前のブリッグス少佐から「座標」を受け取る。
★クーパーのドッペルゲンガー、仲間のハッチとシャンタルと暗躍中。

 

ネタバレ全開です

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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★町外れの路上
リチャード・ホーン
に殺されたと思われてた、ふくよかな保育士ミリアムは生きていた。這って助けを求めてるところを近所の人に保護された。よかった
★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
DV夫ティーブンと喧嘩したらしいベッキーアマンダ・セイフライド)が、シェリー・ブリッグスの車を借りて爆走。シェリーは振り落とされる。
シェリーの名字はブリッグスだった。シェリーがボビーと再婚していて、ベッキーは二人の娘である事がようやく判明した。
優しいカール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)がシェリーを助ける。カールは一瞬だけの出番かと思ったらちょいちょい出てきて嬉しい。
ティーブンは浮気してたので怒ったベッキーは浮気相手のドアに銃で全弾撃ち込む。
※追記:ここで一瞬出てくるスティーブンの浮気相手の女性は名前出なかったのでわからなかったが、後でクレジットを見て知ったがドナの妹、ヘイワード家の末娘だったとわかった。勿論、あの時の子役が成長した女優が演じている。あの旧シリーズで妖精みたいな格好でピアノ弾いてた女の子。
ドナとショートカットの次女は出ないが、あの子だけ出演したのね。

★「RRダイナー」☕
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ボビー、シェリー、ベッキーのブリッグス家が揃った。
ベッキーは最初DV夫を持つ女性によくある「根はいい人だから‥」とか擁護していたが、ボビーは怒ってるし、それが伝わったベッキーと両親の連携も取れ始めたし、スティーブンスも浮気相手のアパートで相手の女とビビってるカットがあったし、ベッキーの件はこのまま一件落着?とか思ってたら、男が店に近づいてきてシェリーは笑顔で男に近づき二人は熱烈なキスをする。
えっ、どういうこと?
放送中、誰だかわかんなかったが検索したら男はレッドだった。
こいつの顔は薄い上に出番が少ないので覚えられない(こうして書いてる今、既に顔忘れた)
第2章でロードハウスでシェリーに色目を使ってた、カスのリチャード・ホーンと取引してドラッグをツインピークスに持ち込んでいるチンピラだ。とにかくスティーブンやリチャードの上位互換カスだ。
シェリーとできてたのか‥。
カスと付き合ってるベッキーを、かつてカスと付き合ってたが今はボビーと結婚して更生したと思われた母親シェリーが諌めていたが、実際のところ現在進行形でリチャードをメガ進化させたカスと付き合ってるとはね‥。
しかし二人のキスを見たボビーは、戸惑うだけで激昂するわけでもない。
離婚してないまでも2人は別居中で、シェリーの自由恋愛を見てるだけしかできない状態なのか?
‥と思っていると店の外で銃撃が起こった。
だが、これは車に乗った家族の銃が暴発しただけだった。
その後ろで進めなくなった車でクラクションを鳴らし続ける車がありボビーが近づくと半狂乱になった太ったオバサンが物凄く異常な勢いで喚き散らしており、ボビーは呆然と聞くしかない。
助手席にはオバサンが言うには「久しぶりに叔父に会える病気の彼女」がいる。「病気の彼女」はまるでゾンビのように白目を剥いた異常な状態で口から何か吐いている。
病気とかいうレベルじゃない、救急車を呼ぶべきでは。。
それを呆然と見るボビー。
何なのこのくだり?
「通りすがりの変な住民の変なシーン」にしては衝撃的すぎる。
かといって一体何に結びついてるのか全く見当がつかない。
この、次から次へと色んな事が起きるRRダイナーのシーンは凄く面白かった。
この辺は全部ボビーが何とかするしかない。ボビーはかなり良い感じなのでもう少し出番がほしい。
あとアマンダ・セイフライドがめちゃくちゃ美しい。
ツイン・ピークス保安官事務所👮
ホーク保安官補長フランク・トルーマン保安官
ブリッグス少佐から受け取った座標、ホークの所有するネイティブアメリカンの巻物と照らし合わせている。
マーガレット‥通称丸太おばさんから電話があり「探しものが見つかったのね」と言う。丸太のお告げによると「ホーク、貴方の進む先には火があるわ」と言う。「火」はボブ的な不吉な暗示だろう。

 

サウス・ダコタ州バックホー
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ヘイスティングが言ったゾーンの場所?
ゴードン・コール副所長デヴィッド・リンチ)、アルバート・ローゼンフィールド捜査官ミゲル・フェラー)、タミー・プレイストン捜査官(クリスタベル)、ダイアン・エヴァンスローラ・ダーン)らFBI一行。そしてバックホーン警察のマックレー警部
異次元でブリッグス少佐と会ったと言うビル・ヘイスティング校長を伴って、ビルが異次元へ入れた場所に来た感じ?(たぶん)
現場の物陰にはチラチラとウッズマンらしき怪しい人影がいる。
それはゴードン達も気づいている。
ゴードンが座標の場所で見上げた空には、モロに時空の裂け目が見えている!
今まで時空の裂け目をまたぐ時はアートっぽい処理がされてただけだったが、こんなにハッキリ時空の裂け目が見えるのは初めてだ。
時空の裂け目からは建物の中からこちらを見るウッズマン達が一瞬見える。
ゴードンは危うく吸い込まれそうになるが、アルバートが救う。
そしていつの間にか女性の全裸首なし死体が転がっていた。
腕に座標が書かれているし、当然ルース・ダヴェンポートの死体だ。
そして1人のウッズマンがビルに近づく、次にビルが映ると頭部をふっ飛ばされて絶命していた。
ダイアンはウッズマンの接近に気づいていたが見て見ぬふりしていたように見える。やはり裏切っているのか?
FBIが滞在してるホテル🏨
ゴードンは右手が震えている。これは良くない。
アルバート、ゴードンに嫌味を言う。
座標が書かれたルースの腕の写真を見る。
それを見ながら唇が動いているダイアン。記憶している。
アルバート、いつも嫌ごとを言うダイアンに先に嫌味を言う。
今回のアルバートは先んじてるな。ダイアンを泳がせてるのかな。
アルバートが言うには座標は「北にある小さな町」。ツインピークスだ。
どうやらゴードンたちが入手した座標は、ホークが持っている座標と同じ座標っぽい。クライマックスで遂にFBI勢とホークたちが合流するのか。
ドーナツコーヒーを食べるFBI一行とマックレー警部。
第11章になってやっとドーナツとコーヒーが出てきた。
皆は「ビルが殺された現場で、ニット帽を被った汚れた男(ウッズマン)を見た」と口々に語る。
ゴードンは次元の裂け目から見たウッズマン達についても語る。
ダイアンも積極的に参加している。裏切っているわけではなさそう。
彼女が通じているのはフィリップか?

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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保険会社「ラッキーセブン」🏢
ダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)が上司ブッシュネルに呼ばれる。
ダギー(クーパー)が行った霊的調査によって、組織犯罪に繋がる汚職をしている者が社内にいることがわかったと言う。しかもダギーは二度も命を狙われた。
そして社長は「ミッチャム兄弟の案件は放火じゃない事が判明したので、黒い噂のある兄弟といえど保険は降りる。だから君の命を狙ったのはミッチャム兄弟ではなく別の誰かだろう」と言う。その通り
そして、ミッチャム兄弟はダギーに会いたがっている。
これはダンカン・トッドの策略で焚き付けられ誤解で殺そうとしてるからだが、そんな事情は知らないブッシュネルは「君は間違いを正したので歓迎されるだろう。3千万ドル分の小切手も持っていくわけだし」と語る。
このブッシュネルは数少ないまともそうなキャラで安心して観ていられるね。
ミッチャム兄弟との待ち合わせ場所
ダギー(クーパー)は待ち合わせ場所に出かける前、ブラックロッジ片腕の男マイクが何か訴えかけている幻視をする。しかし何を言っているのかはわからない。「そのまま行くと殺されるぞ」と警告してるのか?
※追記:マイクは「チェリーパイを持っていけ」と言っていたらしい
「お前らはダギーにハメられてる」とダンカン・トッドに吹き込まれたミッチャム兄弟はダギーを殺す気だ。
兄弟のうち太った方のミッチャムジェームズ・ベルーシ)は「ダギーを殺す不思議な夢」を見たという。そして痩せた方のミッチャム、彼が前回キャンディに殴られた傷が夢の中では治っていたという。絆創膏を剥がすと事実、治っていた。
待ち合わせ場所、ダギー(クーパー)は箱を持ってやって来た。
痩せた方のミッチャムは早速ダギーを殺そうとするが、不思議な夢を見た太ったミッチャムは止める、そして「あの箱も夢で見た!」と言う。
「もし箱にチェリーパイが入っていたら、ダギーは敵じゃないから俺たちは奴を殺せない。そういう結果になる」と言う。
箱には実際にチェリーパイが入っていた。
これでダギー(クーパー)は殺されずに済み、3千万ドル分の小切手を渡せた
ミッチャム兄弟「こいつ、気に入ったぜ!
3千万ドル分の小切手を受取り大喜びしてダギーに抱きつくミッチャム兄弟。
ミッチャムが予知夢を見たおかげでダギーは、ダンカン・トッドの罠を逃れてまたもや難を逃れることができた。
※チェリーパイの件もそうだが、マイクが予知夢を見させてクーパーを救ったのだろう
関係ないだろうけど荒野に箱持って立ってるとデビッド・フィンチャー「セブン」を思い出すね。「セブン」ではラストに出た箱の中身が世界を地獄に落としたがツインピークスでは世界に幸福をもたらした。
ミッチャム兄弟が経営する高級クラブ🎵
すっかり仲良くなった3人はパーティする。
そこに立派な身なりの老婦人がいた。
彼女はカジノにいた貧しいババアだった。
彼女は「Mr.ジャックポット」ダギー(クーパー)のジャックポットを引き当てる超能力の恩恵に預かって金持ちになり、失った家族と家と人生を取り戻したという。
それにしてもカジノでは気狂いホームレスみたいな感じだったのに金掴んだら一気に上品になりすぎだろと可笑しかった。
クーパーに感謝してキスをする老婦人。
老婦人は「あなた達の目の前にいる人は特別な男性なのよ‥」と言い、
ミッチャム兄弟は「ええ、私達も幸せにしてもらいました‥」と微笑む。
「特別な男性」ダギー(クーパー)のもたらす幸運を噛みしめるミッチャム兄弟と老婦人。そこにキャンディとダンサーズもやって来て皆は乾杯。
クーパーは夢中でチェリーパイを食べる。
ミッチャム兄弟はキャンディに「パイのおかわりだ。俺たちの友に‥」と言い
ピアニストが弾くHeartbreakingが奏でられクラブは満ち足りた幸福感に満たされた。。〈次回につづく〉

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‥という回だったが、今回は文句なく最高の回だった。
ツインピークスっぽい回、恐らく古参ファンが「新シリーズ、こんなツインピークスだったらいいな」と思っていただろう回だった。
クーパーの活躍。FBIの活躍。保安官の活躍。ボビーやシェリーなどのツインピークス市民メロドラマ。ちょい見せブラックロッジ。たまに挟み込まれる超常現象。幸せそうな市民。不幸そうな市民。突然の死。ちょうどいい塩梅の新しい謎。コーヒーとドーナツとチェリーパイ。
そして、それらの割合の調和が完璧に取れている丁度いいバランス。。
大勢が想像した「理想的なツインピークス」って感じ。
勿論たまたまそうなったのではなく故意にそうしたのだろう。
何故ならこの11話までずっと頑なに出さなかったコーヒーとドーナツ、チェリーパイなどを、クーパー達が楽しむ描写を出さなかった。どう考えてもファンが期待しているそれらをお預けにして、満を持して出してきた感じ。
ここまでに何度も、新規ファン振るい落とし、更に古参ファン振るい落としがそれぞれ何度もあり、それでも残って見ているファンへのご褒美のように思えた。きっとそうだろう(というか新規にとっては毎話が振るい落としみたいに感じてる気がするが)
もしくはリンチが「君らが喜ぶようなツインピークスをやろうと思えば私はいつでもやれるよ‥?」と見せたかったのかもしれない。
そしてそんな感じで出てきたパイはクーパーの命を助け、そんなクーパー自身も他者を救い、世界に幸福をもたらす天使のような存在だと強調された。
ストレスのたまる展開でじらされる事が多かった事もあり、サービスが多くて楽しくて保守的な今回はラストのパイのように染み渡った。
ラスト、ピアニストが弾く「
Heartbreaking」は当然アンジェロ・バダラメンティの曲でサントラにも入っていた。
ピアニストには台詞ないんだし、どうせならバダラメンティ本人がピアニスト役で出てきて弾いてくれてもよかった気もしたが、とにかく今のところ一番いい回でした。

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #12 #13 #14 #15 #16 #17 #18(終)

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TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

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TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

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