gock221B

映画やドラマの感想ブログ 😺🐱 殆どのページはネタバレ含んだ感想になってますので注意 😺 短い感想はFilmarksに https://filmarks.com/users/gock221b おしずかに‥〈Since.2015〉

『ゲット・アウト』(2017)/なんだこりゃ。めちゃくちゃ面白いんですが。。👨🏾‍🦲

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原題:Get Out 監督&制作:ジョーダン・ピール 制作:ジェイソン・ブラム
製作国:アメリカ 上映時間:104分 制作:ブラムハウス・プロダクション

 

 

 

まだ観てない「ブレードランナー2049」とか「マイティ・ソー:バトルロイヤル」とかを観に行ったはずが気付いたらこれを観ていた。。
映画好きな人は大抵の映画の内容が想像つくもんだけど、これは一体どういう内容なのかサッパリわからん‥「黒人を扱ったホラー」という事しかわからんので気になっていた。
黒人が白人に改造される村の話なのか?それともポリティカル・コレクトネスを気にしすぎるあまりポリコレに反するものは全部殺す狂った村の話?あるいは宇宙人?魔術?‥どういう内容なのか全然想像できない。
この監督はコメディアンでこれがデビュー作らしい。
あと宣伝で制作の人の名前がやたら全面に出されてるから調べたら、2000年以降のホラー映画をこの人が全部制作したんじゃないかってくらい異常な数のホラー映画を制作してる人だった。
これがドラマとかコメディだったら内容が想像できるのであまり興味をひかれなかったかもしれないがホラーというところが気になりすぎた。だからこの製作者の力がデカいのかもしれない。
結論を先に言うとめちゃくちゃ面白かった。
近年ちょくちょく出てきた斬新ホラー‥「イット・フォローズ」とか「ドント・ブリーズ」色々あってどれも楽しかったが自分はこれが一番面白かった。
これはきっと内容を全然知らない感じで観た方が絶対に面白いので前半のあらすじだけ書いて感想もなるべくバレないように書くことにした。

 

 


ニューヨークに暮らすカッコいい黒人男性写真家クリス。
ある週末に白人女性の恋人ローズの実家へ招待される。
クリスは黒人の自分が白人の家庭を訪問する事を心配するがローズは大丈夫だと言う。
犬の世話は親友である太った交通警察官ロッドに任せて出発。
道中、クルマで鹿を轢いてしまい嫌~な気分になるクリス。
嫌な気分になったのは交通事故を起こしたためだけではなく過去のトラウマを刺激されたからのようだ。

通報してやって来た白人警官は黒人のクリスに必要以上にきつく当たる。
しかしローズは凄い剣幕で警官に噛み付いてクリスを守る

ローズの実家に着いて脳外科医の父親、セラピストの母親や柔術の弟に歓迎されるものの、微妙に嫌な態度でクリスは少し嫌な気分になる(彼らは表面上はクリスを歓迎するのだが、まるで相手を褒めつつマウンティングするという女子同士の冷戦や京都人の褒め殺しみたいな雰囲気なのだ)
使用人の男女2人とも黒人。彼らは終始引きつった笑顔、違和感を覚えるクリス。
深夜、散歩してると使用人たちは不自然な行動をしてるし、紅茶を飲んでいたセラピストの母親に禁煙のレクチャーを受ける。
とにかく一夜だけでめっちゃ感じ悪い。
翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティ多くの友人達が集まるが、何故か全員白人でクリスは引き気味。
俺だったら早朝に帰るね‥(ではクリスは何故帰らないのかというと、幼少期の自分が消極的だったことが肉親の死の原因になっていると思っているので「彼女を置いてとりあえず先に帰る」という選択肢が彼の中に無いからなのだ)

彼らは皆、クリスに会うと「黒人は凄い」と言って黒人を賞賛するのだが、ローズの家族と同様に「やっぱりアッチの方も強いの?笑」と言ったりクリスの筋肉をベタベタ触ってきたりして全体的に失礼。
褒めてはいるが、まるでスポーツカーなどの優れた「物」を褒めるているようだ。
ローズ「どうしたのクリス?私の家族や彼らが貴方に変なこと言った?」
クリス「いや、何も悪いことは言ってないが‥言い方がね
黒人の女性使用人に「周りが白人ばかりって疲れない?」と話しかけると、彼女は満面の笑みのまま涙を流す
クリス「何だあの女‥狂ってる‥
ハッキシ言ってめちゃくちゃ怖い!

そんななか白人の老婦人古風な黒人の若者を連れてきた。
同年代の黒人に会えてテンションがあがったクリスは話しかけるが黒人のノリが一切通じない
怪訝に思ったクリスはスマホで彼を撮影するとフラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら豹変し

出ていけ!(Get Out!!)」と叫んで暴れる。
彼は周りの人に開放されて冷静さを取り戻したが‥いよいよこの土地は変だと思ったクリスは、ローズと一緒に帰ろうとするが。。
彼は一体、誰に向かって、何のために、どこからどこへ「出て行け」と言ったのか?
‥みたいな話

 

 


かなり変わったホラー映画だった。
本作は、表面的には自分と価値観の違う怪しい村人達が主人公に隠し事しながらジワジワと追い込んでくる系の田舎ホラーという構造で、そのハードの中のソフト部分は白人x黒人による人種間ホラーをぶち込んだ感じか。
前半の薄気味悪さ、居心地の悪さが半端じゃなかった。
その前半も5分に一回くらいのハイペースで「伏線張りましたよ~‥ほら!また!今また張りましたよ!暗喩も入れました、おぼえといてよ」って感じで猛烈な熱気で次々とネタフリしてくるし起きる出来事や台詞や背景などありとあらゆる方法で色んな人種間の暗喩を放ちまくる嵐でグイグイ引き込まれた。
前半は凄く面白いアイデアで進み後半は割と強引な力技に突入する展開は「ドント・ブリーズ」と似ていた。いや前後半ともにこっちの方が上か。
もっと凄い仕掛けがあるのかと思ってたら、かなりストレートだった。
だけど面白いしあまりに恐ろしい事が隠されていたのでこれでOKだ。

しかし「彼らは何故、黒人のみがそんなに必要なんだ?」と考えると「黒人はフィジカルに優れてる」「黒人はクール」「これからのアメリカは黒人!」というだけでは説明がつかないので疑問も残る(何だかんだ言ってもまだ白人の方が有利だからね)
ここは「過去に黒人を生贄にして発展した、黒人にしか効かない黒魔術」みたいなオカルティックな手段だった方がまだ疑問が残らなかったかもしれない。だけどそれだとファンタジー色が強くなりすぎて良くないか。。やっぱり別にこのままでいい。
とにかくめちゃくちゃ面白かった。
似たような内容を邦画でやろうとすれば‥やはり在日を扱ったものになるのかな。もしくは本土の人x沖縄の人とか?そんなもの到底作ることができるとは思えない。では日本でやるなら東京者が地方に行って気まずい扱いを受けるとか‥そんな普通なもん観たくない。やっぱアメリカ映画の凄さを再確認した。
主人公のスマートさ、いざとなった時の強さなども良かった。
そういえばクリスの親友のロッドがあまりに良かった。出演時間は短いが登場シーンはどれもあまりにも良い。勘は鋭いが大して役に立ってないところもいい。「ダイ・ハード」一作目の銃を撃つのが怖い太った黒人警官みたいなサイドキック。癒やし。。
映画を観終える頃には「友達は大事」「少しでも危険を察知したら後先考えず踵を返してダッシュで逃走」という事が心に残った。
感想短いけど、まだ観てない人が読んで先に知ってしまう可能性を減らしたいので、これ以上は書かないでおく。

 

 

 

そんな感じでした

『アス』(2019)/冒頭見てオチがわかっちゃうのは良いとしても荒唐無稽すぎる気がしました👩🏾‍🦱👨🏾‍🦲👧🏾👦🏾 - gock221B
『NOPE/ノープ』(2022)/超常現象や細部の婉曲表現は好みだが、基本の日常描写までも全部わかりにくいのがノイズに感じました🛸 - gock221B

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Get Out (2017) - IMDb

www.youtube.com

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「ツイン・ピークス The Return (2017)」第15章/さよなら、マーガレット

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原題:Twin Peaks: A Limited Event Series (Part 15) 通算第45話
監督:デヴィッド・リンチ 
脚本:マーク・フロスト、デヴィッド・リンチ 制作国:アメリ
配信局:Showtime 放映時間:59分 シリーズ:「ツイン・ピークス」シリーズ

 

 

 

感想というよりも、話を反芻したり忘れないように書くメモみたいなもの
※基本的に完全にネタバレなので注意

前回までの「ツインピークス」は‥
★ダギー(クーパー)、ダンカン・トッドが差し向けた数々の刺客を全て撃退し、周囲の人達を幸せにする。ジェイニーEはダイアンの片親が違う姉妹だった
クーパーのドッペルゲンガー
「座標」とフィリップ・ジェフリーズの居場所を入手
★FBI勢、タミーとダイアンを新加入させ特捜隊ブルーローズとなる。「座標」入手。目下の目的はダギー(クーパー)とジェイニーEの夫婦の確保
ツインピークス保安官事務所
。アンディ保安官がNaidoを保護する
★セーラ・パーマー、内部に人ならざるものを秘めていた。ツインピークス民を殺害。
★オードリーとエドの様子もおかしい

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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「ビッグ・エドのガソリンスタンド」🏪
ネイディーン・ハーリー、「Dr.アンプの金のシャベル」を手に持ち長い距離を徒歩で夫エド・ハーリーのガソリンスタンドまで来る。
エドは学生時代ノーマと付き合っていたがネイディーンを事故で失明させてしまった事で責任を感じて彼女と結婚した。エドはネイディーンのことを好きではなく何十年もノーマと両思いで時々逢っていた。ネイディーンは全て知っていたが昔から好きだったエドが自分の夫である現状を離したくなくて数十年間もエドの罪悪感を刺激してズルズルと夫婦生活を続けてさせてきた。しかしジャコビーのインチキ自己啓発に傾倒していくうちに、そんな自分を後悔してエドを開放して、彼には愛するノーマと結ばれて欲しい。愛する人の幸福が私の幸福‥そういった状態に落ち着いた。
ここまで本シリーズのネイディーンは、ずっと家でローレンス・ジャコビー自己啓発ネット配信を観てるだけだったがその結果が思わぬ幸福を生みそうな状態になった。
ジャコビーの番組は金色に塗装しただけのシャベルを売るために、政治や大企業などの誰でも叩ける批判し易い漠然としたものを叩いて「クソを掘って、外に出よう!(訳:私のシャベルを買って困難に打ち勝つ活力を得よう)」と煽って、金のシャベルを売るだけのもの。
しかし「鰯の頭も信心から」と言うし、ジャコビーの演説とそれを象徴する金のシャベルをGETしたことで、ネイディーンは彼女自身の今までを反省する結果となったようだ。
前シリーズでネイディーンの脳が学生時代にまで退行してた時にも似た展開になったが最後にネイディーンの状態が元に戻ってご破算になった。
しかし今回はネイディーンが自力で辿り着いた地点なので今回は本物だろう(だが、彼女が「ジャコビーの自己啓発は実は立派なものではない」と気づいたらどう思うのかはわからない)

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「RRダイナー」☕
その直後、エドはドラマチックな曲とともに愛するノーマ・ジェニングスの元に来て若本規夫のしつこい吹き替えで
エド「んノーマァ、全ては変わったぁ。さっきぃ、んネイディーンと話したんだがぁ、ぅ俺を自由にしてくれるそぅだぁ‥」と言う
だが、そこへノーマが懇意にしてる企業会計士ウォルターが来たのでノーマはそっちに行ってしまう。エドが開放されたのが遅すぎたのか‥?
シェリー・ブリッグス「何にする?エド
エド「じゃぁコーヒーをぅ‥」 「それと青酸カリだ(ボソッ」
ウォルターはRRダイナーをチェーン展開してコストを抑えて(味を落として)大フランチャイズ化するつもりだったが、ノーマは今ある本店のここ以外のRRダイナーを売るという。ノーマはこの店と自分の家族を大事にする選択を選んだ。
ウォルター「ばかな‥君に家族はいないはずだ」落胆して去るウォルター。
そう、ノーマはさっきのエドの告白を聞いて秒でエドと結ばれる事にしたのだ。
エドとノーマは結婚を誓い合い熱いキスをする。
高校時代の恋人同士が約50年ぶりに遂に結ばれた。
それを見て涙ぐむシェリー。
一連の流れは妙にエモかったので今度こそ結ばれただろう。そう信じたいね
正直、この件で盛り上がるには本シリーズの3人の出番が少なすぎた気もする

 


どこかの森
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★ウッズマンのコンビニエンスストアの二階
デイル・クーパーのドッペルゲンガーカイル・マクラクラン)。
第8章に出てきた、ウッズマン達が大勢いる2階がないコンビニエンスストアの階段を登ると現世から姿が消え、無かったはずの2階に到着する。
※「コンビニエンスストアの2階」とは、今まで何度か話に出てきた描写で言うとボブやドッペルゲンガーのような人間ではない悪の存在がたむろしている異次元空間。映画版に出てきたコンビニ2階と今回のウッズマンたまり場は違う代物みたいだ
ドッペルゲンガーは部屋にいるウッズマンに「フィリップ・ジェフリーズを探している」と言うとウッズマンは機械の電流を上げる跳び男がうめく。
どうやら電気によってドアがどこかと繋がったらしく、廊下を抜ける。
この世界の次元間は電流で繋がっているらしい。よく考えれば人ならざるものが登場する時はよく電気の音がするし、丸太おばさんが初登場の時も電灯をカチカチやってたな
「ダッチマン」
廊下の先には古びた家の前。
ここがレイから訊いたフィリップの棲家「ダッチマン」という場所らしい。
死体のように薄汚れた恐ろしいオジサンなのかオバサンなのかわからない人物Bosomy Womanが近づいてきて「あなたの為にドアの鍵を開けてあげる」と低い声の逆再生で言って、鍵を開けてくれる。
家の中には湯気を吹く巨大な釣り鐘があった。いや、居た。
どうやらこれがフィリップ・ジェフリーズの現在の姿らしい。
小人役の俳優が出演できなかったので木に進化したのと同じく、フィリップ役だったデヴィッド・ボウイは撮影前に亡くなってしまったので現代美術めいた湯気を吐く釣り鐘になったのだろう(この釣り鐘が第8章で「消防士」の家にあったものやNaidoがいた家の釣り鐘と関係あるのかは謎)
ドッペルゲンガーは25年前までのクーパーの記憶を持っているらしく(まあドッペルゲンガーだから)劇場版でFBI勢の前に姿を現したフィリップが「ジュディについて話すつもりもない」と言っていたことを思い出し「ジュディとは誰だ?」と、あの時のことを問いただすと
フィリップは「お前は本当にクーパーか?」と怪しむ。どうやらフィリップにはお見通しのようだ。
そして「直接ジュディに訊いたらどうだ?お前に教えよう」と言うと煙で「48551」という数列を示す。ジュディがいる場所か?
それをメモしたドッペルゲンガーは「ジュディとは誰だ?」と更にしつこく訊くが、フィリップは「お前はもう会ってる」と言う。しつこく鳴る電話にドッペルゲンガーが出ると彼はコンビニエンスストアの前の電話ボックスに転移させられた。フィリップに追い出されたわけだ。
ドッペルゲンガーもしくはクーパーが既に逢ったことのある‥当然ドラマにも出てきたことのある特殊な力を持っていそうな女性。。答えは見えたな。
★ウッズマンのコンビニエンスストアの前
ドッペルゲンガーが電話ボックスから出るとリチャード・ホーンが銃をこちらに向けていた。レイを殺したあのアジトから付けてきたようだ。
リチャードは「オードリー・ホーンが母だ」とやっと言い、オードリーが持っていたクーパーの写真を見ていたのでドッペルゲンガーをクーパーだと思ったらしい。
ドッペルゲンガーはリチャードをボコボコにして車に乗せる。
更にドッペルゲンガーは「ラスベガスは?」とメールを打つ
何話か前にダイアンが受け取ったメール。
この場面の時系列は、何話か前のあのダイアンの場面と同じタイムラインらしい
2人が車で去ると、ウッズマンのコンビニエンスストアは電気を発して消えた。

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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森🌳
ボビーとシェリーの娘ベッキーの無職のDV夫ティーヴン・バーネットと、その浮気相手のガーステン・ヘイワードが森に隠れている。
ティーヴンは何かがあって女を撃ってしまい2人で潜んでいるようだ(ベッキーじゃなければいいが‥)
ティーヴンは心神喪失状態。生きる力を失い死ぬために森に来たらしい。
ティーヴンが「俺は高卒なんだ‥高卒なんだよ!」と言うと
ガーステンが「そ、そんな‥」と言う、このくだり何なん?
別にいいだろ高卒でも‥。お前がダメなだけなのに高卒のせいにすんな
学もないし仕事にも就けないし女にも逃げられたから死にたいって事か
ガーステンは本作に出てないドナ・ヘイワードの二人の妹の下の方。当時、少女だった子役が成長して同じキャラを演じている。
昔は妖精のコスプレしてピアノを弾く可愛い幼女‥だった子役が成長して、今はどうしようもないカスと不倫してるジャンキー。
昔は可愛かった親戚の子と数十年ぶりに会ったらどうしようもない男と付き合ってたような感じ。ちなみにガーステンのことは説明もなければ名前も呼ばれなかったので偶然クレジットを見て名前を検索するまでわからなかった。
もう出番なさそうだけどシーズン4があるならドナの代わりに引き続き出演してほしい。
そこに犬を散歩している男(脚本のマーク・フロスト)が来て、パニクったスティーヴンは拳銃自殺。
取るに足らない男の取るに足らない人生が今、どうでもいい感じで終わった

★「ニュー・ファット・トラウト・トレーラーパーク」🚚
マーク・フロストは、スティーヴンがベッキーと住んでいたトレーラーパークに行き、管理人カール・ロッドハリー・ディーン・スタントン)にスティーヴンの死を報告する。

★「ロードハウス」🎵
今夜は大物。ZZトップが演奏している。
ジェームズ・ハーリーフレディー・サイクスが来る。
多分このシーンは前回の続きで、仕事が終わった後に来たんだと思う。
という事はボイラー室で聞こえたグレート・ノーザン・ホテルの異音は持ち越し
ジェームズはお気に入りの人妻レネーに挨拶するが、荒そうな夫と荒そうな友達夫婦が一緒だったため荒くれ者の夫とその連れはキレて殴りかかってくる。
いきなり殴り掛かるのはどうかと思うが、こういう状態で話しかけても良い事なにもないだろうジェームズよ。せめてレネーが1人の時に話しかけろよ。
相手は巨体の男2人なのでジェームズは劣勢。しかしキン肉マンの肉のカーテンみたいな防御を取っておりダメージを最小限に防ぐ。まだ目は死んでないですよ
そこでフレディーが助太刀して異次元で「消防士」に与えられた剛力のゴム手袋をはめた右手で殴ると、軽く殴っただけなのに男達は瀕死になってしまう。
フレディーが殴る度に衝撃波でZZトップの演奏が一瞬聴こえなくなること、そして軽~いパンチで屈強な男達が泡噴いて瀕死になってるのが可笑しい。
ジェームズ「まずいな!目が完全にイってる!

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所:留置所👮
さっきのロードハウスでの過剰防衛でジェームズとフレディーがぶち込まれる。
フレディーの殴った2人の男達は重症でICU行きになったらしい。
これで留置所に入れられた者達は、Naido裕木奈江)、チャド保安官補、流血している酔っぱらいのオッサンに、ジェームズとフレディーを加えて5人になった。
Naidoは相変わらず鳥のような声を出して手をひらひらさせている。
見えますね‥。奈江ちゃんが異次元の扉を開いてフレディーが悪い奴を殴り殺す展開が‥。流血した男も何らかの役割があるんだろきっと
※どうやらこのオッサンはオードリーのうわ言に出てくるビリーではないかという噂がある

 

 

ネバダ州南部ラスベガス
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★ジョーンズ家🏠

ダギー・ジョーンズとして暮らすデイル・クーパーカイル・マクラクラン)、ダギーの妻のジェイニーE・ジョーンズナオミ・ワッツ)が作ってくれたチョコレートケーキを食べている。
ジェイニーEはダギー(クーパー)のおかげで夢が次々と叶う日々に幸せそう。
ダギー(クーパー)は食事中、TVから流れる映画「サンセット大通り (1950)」から聞こえた「ゴードン・コール」という人名で過去の記憶を呼び覚まされかける、そして
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部屋のコンセントの穴にフォークを刺し、激しく感電⚡
これはもう完全に記憶戻っただろ、残り三話だし。
この世界の特別な存在はやはり電気に関係してるんだな。
ちなみにゴードンからジョーンズ夫婦を捕えるよう言われたFBIラスベガス支局は、ラスベガスにはジョーンズ夫婦が無数にいるため捜査が難航している。
ダンカン・トッドのオフィス🏢
今までずっとドッペルゲンガーの指示でダギーの命を狙うが失敗し続けていたダンカン・トッドと部下のロジャー
そこへドッペルゲンガー直属の(人間の)手下シャンタル・ハッチンスジェニファー・ジェイソン・リー)がやって来て2人を射殺。失敗が続いた制裁だろう。
しかしダンカン・トッド役の人は「マルホランド・ドライブ」で「ファミレスの裏に住む地獄より怖い顔をしたホームレス」の顔を見てショック死する役の俳優だったので面白キャラを期待してたが、登場からずいぶん長い間出てたのにずっと座って一言二言指示出してるだけで、あっさり殺されてしまった。もっと面白いキャラかと期待してたのにな
ハッチ夫婦の車内🚙
ひと仕事終えたシャンタルは夫のハッチティム・ロス)と共に飯食ってる
この夫婦は暗殺→食事を繰り返してるな。
シャンタルが夜空に火星を発見。火星は闘いの星だからラストバトルの暗示?

 

 

ワシントン州ツインピークス🗻🗻
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ツイン・ピークス保安官事務所👮
ホーク保安官補長の元に丸太おばさんことマーガレット・ランターマンから電話がかかる。
それは「電話では話せないブルー・パイ・マウンテンに出てる月の下に出ているアレに気をつけて」という忠告、
そして別れの電話だった。
マーガレット「たし死ぬの。
ホーク「それは残念だ
マーガレット「
貴方は死を知っている。ただ変化があるだけよ。終わりじゃない。ホーク、時間なの。少し怖さもある。手放す事が怖いのよ。ホーク、丸太が金色に変わってる。風がうめいてるの‥。わたし死ぬわ!!おやすみ!!ホーク!
ホーク「おやすみ、マーガレット」お互いに電話を切る
ホーク「さよなら、マーガレット‥
ホークが窓の外の夜空を見あげると、煌めいていた月が雲に隠されていく
ホークはフランク・トルーマン保安官アンディ・ブレナン保安官補受付嬢ルーシー・ブレナンボビー・ブリッグス保安官補ら、いつもの面々を集め、ツインピークスの中でただ一人、世界の裏側が見えていたために多くの人からは狂人だと思われながら悪と闘い続けた”丸太おばさん”が亡くなったことを告げた。
※丸太おばさん役の女優さん兼リンチの助監督や友人でも会ったキャサリン・E・コールソンは末期がんで本当に亡くなった。当然その現実とシンクロさせた台本だろう
オードリー・ホーンの家🏠
オードリー・ホーンと夫のチャーリー
相変わらずロードハウスに行く行かないの押し問答を続ける2人。
オードリーは相変わらず自身とチャーリーの存在の不確かさについて混乱中。
★「ロードハウス」🎵
人を待っているという眼鏡の女性が席からどかされ、男達が座る。
眼鏡の女性は四つん這いのまま絶叫して次回に続く
追記:ネットによるとこの眼鏡の子は、ラスベガスで記憶を呼び起こされてコンセントで感電するクーパーと動きが同調しているらしい 
Twin Peaks Compared: Cooper and Ruby crawling - YouTube

 

▲▲
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26年続いたエドとノーマとネイディーンの三角関係が終わりエドとノーマが結ばれた(多分どんでん返しはないだろう)、そして丸太おばさんの死が描かれた。
他にはフィリップ・ジェフリーズがやっと登場した、ヤカンの姿で。
だけどやっぱり丸太おばさんの死の予告が鬼気迫る勢いだった。
黙祷する保安官事務所の面々の荘厳な雰囲気も凄かった。
丸太おばさん役の人はリンチ同様、瞑想に通じていたそうだけど一体この自分が死ぬというシーンを演じている時に何を思っていたのか知りたい‥とか思ったけど多分、丸太おばさんが言った台詞の通りなんだろうな
丸太おばさんもそうだけど、本シリーズのキーとなる登場人物のうちフィリップやガーランド少佐などは役者が亡くなっている。にも拘わらず代役を立てずまるで生きてるかのようにストーリー上で活躍していて、リンチはこんなにキャラクターと俳優達に愛着あったのか‥と感動しました

 

そんな感じでした

ツイン・ピークス The Return (2017)」全18話
#1
 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #16 #17 #18(終)

gock221b.hatenablog.com

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www.wowow.co.jp

www.imdb.com

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

TWIN PEAKS: MUSIC FROM THE LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK) [CD]

 
TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

TWIN PEAKS: LIMITED EVENT SERIES (2017 SOUNDTRACK/SCORE) [2CD]

 

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『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)/子供達と日常パートは昔より良いが、ペニーワイズは昔の方が良い🤡

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原題:IT 監督&製作:アンディ・ムスキエティ 原作:スティーブン・キング「IT」
製作国:アメリカ 上映時間:135分 シリーズ:「IT」シリーズの前編🎈

 

 

 

監督はホラー映画「MAMA (2013)」を撮ったアルゼンチンの人。
正確な邦題をきちっと書く派の俺にとって地獄のようなクソ邦題。
「IT」を三回も連呼して引用符、句読点2種も駆使‥。
キャッチコピーをタイトルに入れ込みたかったのだろうか。
糞で喩えると「SHIT/シット “クソ”がもれたら、終わり。」みたいなもんだ。
「IT」でいいだろ。
何となく言葉の響きや引用符の使い方が「終わりのないのが『終わり』」というジョジョ5部のゴールドエクスペリエンス・レクイエムっぽい雰囲気だから、ジョジョ好きが付けた気がする。
だがクソ邦題のこれが大ヒットしてしまったので大正義になってしまった。我々には文句を言う権利がない。クソ邦題を付けたカスも今頃は社内で鼻高々だろう。我々の負けだ
昔の「IT/イット (1990)」は、アレは映画じゃなくてTV映画とかいうやつで、TV用に2夜連続で作った90分+90分の2本を無理やりくっつけたてソフト化したもの‥だったと思う。アレも好きです。
 これは原作「IT」の前半部分‥主人公達の子供時代のストーリーだけを映画化したもの。本来は「大人になった主人公たちが連絡を受けて子供時代を回想する‥」という流れで子供時代のストーリーに入る形式だったが本作はいきなり子供時代から始まる(だから現代の大人になった彼らのキャスティングが誰なのかはまだわからない)
ホラー映画で「人気が出たから続編制作」はよくあるけど、最初から続編に続くという形式で制作される前例はなかったため「本作がヒットしたら後編の続編制作にOKが出る」という形式になった(そのためか本作だけで企画が終わってもストーリーに納得行く形で終わっていた)
アメリカではここ数年、ピエロの扮装をして町の人達を驚かすというイタズラが流行っており、コルロフォビア(ピエロ恐怖症)の人が増えている。僕は「ピエロ怖い」がイマイチよくわからないのだがアメリカ人はめちゃくちゃピエロ怖がる人が多いらしい。僕が怖くないのはピエロってサーカスに行かない限り見ないし馴染みがないからかもしれない。アメリカではドラマ版「IT」のペニーワイズが怖すぎて道化恐怖症が激増したらしい。
そのせいか本作の予告編が発表された時は「怖い怖い!」と言われ「YOUTUBEで最も再生された映画の予告編」になった。
※追記:2017年11月末、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)」予告編がそれを抜いた
そんな感じで本作が大ヒットするのはわかりきっていた。予告編も面白そうだし
事実「エクソシスト」を抜いて全米ホラー映画史上最大ヒットして続編制作が決定した。エクソシストも当時は長蛇の列ができて大フィーバーしてらしいのでアレを抜くのは凄いわけです。ジェームズ・ワンもまだ抜いてなかったんだし。
続編の公開は2019年。次はどんなクソ邦題を付けるのだろう?
あまりハッキリと書いてないけど、読めばネタバレしてしまうと思います

 

 

 

🎈Story
1988年アメリカの田舎町デリー
子供ばかりが行方不明になる事件が続いていた。
ある日、内気な少年ビルの弟ジョージも、雨の日1人で遊んでいると道端の排水溝に現れたピエロの姿をした悪魔に腕を引きちぎられて引きずり込まれ、行方不明となる。
弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、恐ろしい幻を見て恐怖する。
やがて、ビルと同じような恐怖の体験をした いじめられっ子たち6人と仲間になり「ルーザーズ・クラブ」を結成、いじめっ子をやっつけたり川で泳いだりして子供時代を謳歌する。
そして町の歴史を読んで発見した異変から「IT/ペニーワイズ🎈」の存在に気づく。
「大人たちは自分たちに無関心だし殺人ピエロの姿が見えないようなので当てにならない。俺たちだけで事件の真相に挑み町の邪悪ペニーワイズを斃すしかない――

 

 

 

そんなジュブナイル・ホラー。
現代に合わせて、1960年くらいが子供編の舞台だった原作やドラマ版よりも28年も大幅に時代が近年になっている。
ルーザーズがアラフォーになってる続編の大人編は多分‥2015年前後くらいか。
アイドルグループのニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(1984 - 1994)。カプコンアーケードゲームストリートファイター(1987)」。ホラー映画「エルム街の悪夢(1984)」などが作中に出てくる。
原作を読んだのは子供の時でハッキリ言って内容ほぼ忘れてるので、最近観たドラマ版と比較して感想を書くことにするので原作の情報は間違ってるかもしれません

 

 

 

👱🏻‍♂️👩🏻‍🦰👱🏻‍♂️🧑🏻 ルーザーズ・クラブ 👦🏽🧑🏻🧓🏻


👱🏻‍♂️ビル・デンブロウ ※上の画像の左から2番目
ルーザーズのリーダー格。勇気と統率力があり、皆を引っ張るルーザーズ・クラブのキャプテン・アメリカ。ベバリーに惹かれていく。
一人で遊ばせた弟のジョージが行方不明になった事に責任を感じている。

👩🏻‍🦰ベバリー・マーシュ ※上の画像の右から3番目
大胆で勇気がある女の子。発育もよく煙草も吸っていて男子を魅了する。弱者にも優しいのでルーザーズの皆に好かれる。男子達が皆尻込みしても彼女が率先して危険に挑むため「女子に負けるわけに行かない」と結果的にルーザーズをポジティブに動かす。ビルに惹かれていく。原作やドラマ版よりも過酷だがその分、ルーザーズで一番精神力が強いキャラになっている。
ビッチだという噂を流されて女子にいじめられている。
妻に逃げられた父親に性的虐待を受けていて(これはボンヤリ匂わすように描いている)、自分の性的魅力を落とすために髪を切って男子のような髪型になる。
ルーザーズの前でも平気で下着姿になって川に飛び込む。それは誘惑しているのではなく仲間になりたいからで、ルーザーズは皆、弱者の気持ちがわかるのでそんなベバリーを同志として暖かく迎える。
髪を切った洗面所から血が吹き出すなど、全体的に性的な恐れをモチーフとした幻を見る

👱🏻‍♂️ベン・ハンスコム ※上の画像の右から2番目
かなり太った転校生。優しくしてくれるベバリーの事が好きで愛の詩を贈る。
アイドルグループのニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの隠れファン。
いじめっ子にナイフで斬りつけられたがビル達に助けられてルーザーズ入り。
引っ越してきたばかりで友達が居なかったため、図書室で町の歴史を調べていると「死者や行方不明者が他の町の6倍以上」というデリーの異常性に気づく。図書館でイースターエッグ爆発事件で死んだ首なし少年の幽霊に遭遇する。

🧑🏻エディ・カスプブラク ※上の画像の左端
過保護の母を持つ潔癖症の小柄な少年。
喘息持ちで決められた時刻に薬を服用していたが、それは息子をスポイルして何も出来ない子にしたい歪んだ母親が仕組んだ何の効能もない薬だった(喘息は只の精神的なものだった)
廃屋の前で顔面が酷く崩れたハンセン病患者の幻覚に追い回される幻を見る

👦🏽マイク・ハンロン ※上の画像の左から3番目
黒人の少年。屠畜業をしている祖父に「家畜になりたくなければ殺す側になれ」と言われて家畜の頭に家畜銃でスパイクを打ち込んで殺す仕事をさせられている。
レイシストのいじめっ子にボコボコにされているところをベバリーを始めとするルーザーズに助けられて仲間入りする。
幼い時に火事に遭い扉の向こうで両親たちが焼け死ぬところを目撃した。
見る恐怖の幻は当然、扉の向こうで焼け死ぬ人達の幻覚。

🧑🏻スタンリー・ユリス ※上の画像の右または左から4番目
教会のラビの息子、おしゃれな髪型のユダヤ人少年。
教会に飾ってある「何でわざわざこんな怖い絵を飾るんだ?」と訊きたくなるほど怖い女の絵画を恐れており、その女性が襲ってくる幻を見る(この映画で一番怖い)

🧓🏻リッチー・トージア ※上の画像の右端
ADHD(注意欠陥・多動性障害)っぽい常に喋りまくっている眼鏡の少年。
空気が読めず一言多い。シンプルにピエロが怖い。襲われる幻も勿論ピエロ。
今のところ子供達の中で一番キャラが薄い。しかし演じる子役は「ストレンジャー・シングス」で有名になった子で存在感めっちゃある。この子は最近、前の事務所のスタッフに性的虐待を受けたという事が報じられて「現実でもペニーワイズに遭ったのか」と怒りを覚えました。

 

 

 

🎈🎈🤡🎈🎈ルーザーズ・クラブの敵🎈🎈👦🎈🎈

🤡ペニーワイズ / IT
ピエロの姿をした悪魔。超常的存在。
普段は冬眠しているが27年周期で活動再開し一年間、事故に見せかけて子供を殺しまくる。
彼に殺された子供は彼の棲家で「ぷかぷかと浮かぶ」
神出鬼没で子供が恐れているものの姿になり、恐怖を感じた子供を殺す。
まるで最強のように思えるが、ペニーワイズが殺せるのは恐怖を感じた者だけなので、たとえ相手が子供だろうと自分に恐怖を感じてなければ殺害できない。
恐怖関係なく物理的に殺すことはできない(それがしたい場合は卑しい魂を持った人間を使役する)
現実世界の、自分より弱い者しか扱えない卑怯な犯罪者をキャラクター化した存在か
※彼の棲家を見るにつけ、一定数以上の子供を殺したらペニーワイズが世界に放たれるかのように見えた

👦ヘンリー・バウワーズ
いじめっ子。警官の父のDVに怯えており、その鬱憤をルーザーズにぶつけている。
レイシスト、女性蔑視、動物虐待など卑しい要素の一人アベンジャーズ状態で活躍する。ルーザーズに起きた不幸の原因にもなっていた。
その加虐性をペニーワイズに目をつけられたのか使役される事になる。
それ以前からベンの腹をナイフで切りつけたりと「いじめっ子」と呼ぶレベルを大きく超えていてペニーワイズにスカウトされる前からかなりヤバい子供。
いじめっ子仲間の取り巻きの一人は早い段階でペニーワイズに殺される。残りの奴もヘンリーから離れていく。
 

 


本作だが、まず子供達の青春描写がめちゃくちゃ良かった。
ホラー映画というよりも、どちらかといえば「スタンド・バイ・ミー」的な、現実の穢れを見つつそれでも世界に羽ばたいていく系ジュブナイル映画。それをホラーで味付けした感じ(まあITは元々そういう話だけど)
「IT」はストーリー知ってるし、上映時間も2時間以上あるので退屈するかなと思ったけどそんな事はなく全編楽しかった。
皆で下着だけになって川に飛び込んだり、いじめっ子軍団を石投げ合戦でやっつけたりする場面の爽快さ。初恋描写の爽やかさとかも素晴らしかった。
原作やドラマ版から改変してるところも大小合わせて多いが、どれもドラマが盛り上がるためにしてる感じなので、それで良いと思えた。
特に大きく違ってたのは
「ビルとベバリーが両思いになる(ベンとビバリーの恋愛要素もちゃんと残してあるが後編で告白するところをさっさと済ませてしまったので後編どうなるかわからなくなった)」「べバリーの父といじめっ子が更にヤバい奴に」「マイクはまた別の過酷な過去や現状が設定された?」「スタンリーがペニーワイズとのラストバトルでITの中に見た悪の光を見た事が後々影響をもたらすのだが、その場面がなくなったので後編でどうなるのかわからなくなった」とかがある。きっと他にもあるんだろう
これらはどれも後編(大人編)で生きてくる改変なんだと思う。
あと「子供達を悩ませているもの=ITが見せてくる幻」それらの要素が後々、ルーザーズ達自身がそれを乗り越えることによって彼らを成長させたり、勝利に導く要素として反転する、そんな展開が多くて「人生の良くないと思われた要素も逆転可能となる」と思わせて良かった。
それにしてもペニーワイズや心霊現象はあまり怖くなかったんですが、ルーザーズを取り巻く過酷な状況が原作やドラマ版よりも凄く過酷になってました。
いじめっ子や毒親たちも大幅にパワーアップしている。
それがあるので「現実が凄く大変だから似た仲間を得たら、悪魔を倒そうとするかもな‥」という説得力が増しました。
そして「団結して凄い経験をしたのに疎遠になっちゃうの?」と思っていたが、本作のラスト付近を見てると「凄い経験をしたからこそ疎遠になったのかもな」と思えた。そういう気持ちもわかる。
またアメリカ映画の大作にしては珍しく、子供が惨たらしく死ぬシーンが多い。映画会社は子供が死んだりダメージを受けるシーンを避けたがるので、そういう子供の痛みをこちらに与えるシーンを入れるにはある程度戦わなくてはいけないので、そういうシーンが入ってると最近「誠実で真剣だな」と思うようになった。
あとあまり怖くなかった心霊現象だが「火事の幻覚」「イースターエッグ爆発事件の資料写真をめくっていくと木の上に少年の生首が」「その少年の首なし幽霊が現れるカメラワーク」「怖い絵画から出てきた顔が歪んだ女」などは凄くカッコよくて怖かった。特に怖い顔の女は監督の前作「MAMA」にも似てて、この幻覚がペニーワイズの100倍怖かった。観てて思わず「ぅお」と言ってしまった。
子供達はビバリー役の女の子が凄く魅力的だった。おしゃべり眼鏡と太ったベンも好きだな

 

 

 

ドラマ版のペニーワイズに比べると今回のはポップすぎて全然怖くなくなった。
キャラデザインや遅い方もカートゥーンっぽく、怖いというよりカッコいいタイプ。
ドラマ版のティム・カリー演じるペニーワイズは、ただ立ってるだけでめちゃくちゃ怖かったせいでコルロフォビア(道化恐怖症)という新しい恐怖症をアメリカに生んだほど怖かった(その影響力を考慮すれば本物の悪魔に近い)。
こんな奴が夜の廊下で通せんぼしてたら君はどうする?俺ならそっとドアを閉じて強い酒を飲むね。
本作のペニーワイズは若いイケメン俳優がメイクして演じている。
顔を左右に振りたくりながら変な走り方して子供を脅かしたり頻繁に身体を変形させる‥というカートゥーンのキャラクター的な脅かし方だった。悪く言えば子供だまし
アメリカ人は「ピエロがガチで怖い!」という人が多いらしいので今回のペニーワイズで充分死ぬほど怖かったらしい。正直ピエロに恐怖を感じてない僕はあまり怖くなかった。前の方が本物のガイキチみたいで怖かった。
とはいえ家に帰ってこいつがいたらさすがに怖いが‥(そもそも勝手に家にいたら、たとえ美少女だろうが赤ちゃんだろうが何でも怖いけど)
だけどそれでも別に悪いことではないと思う。
平時が怖くないおかげで「子供達が怖いと思ってるものに姿を変える」という能力が上手く生きている。
実際に彼が変身する「絵画の女」「イースターエッグ事件の被害者」とかの幻覚はペニーワイズより怖かったし。
その点ドラマ版ペニーワイズは普通にしてるだけで怖いので、彼が変身したりしても「そのままでめっちゃ怖いのにわざわざ怖くないものに変身して、アホだな」と思っていた。だから物語的には今回の方が良いとも言える。
だが今回のペニーワイズも怖い場面はあった。
冒頭ジョージを排水口に引きずり込んで殺す直前ハハハハ!と笑ってジョージも釣られてハハハ‥と笑った後、真顔で5秒くらい静止する。
そのシーンは狂人っぽくてとても怖かった。

 

 

 

後編のルーザーズは皆アラフォーで出てくるのでどんな俳優が演じるのか色々想像できて楽しい。
何と言っても結末は一緒だろうけど、原作よりも色々なところが変わっていそうで、その違いが面白そうだと思った。
今わかった情報によると本作で過酷だった黒人マイクは唯一町に残ってITを監視するが大人になっても過酷なままらしい事だけがわかった。
前編はジュブナイルものなので怖さ控えめだったが後編は大人なので怖くして欲しい。

 

 

 

そんな感じでした🎈

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その他スティーヴン・キング原作映画
「ダークタワー (2017)」異世界で屈強な黒人と‥。全体的にかなり面白くないが終わり方だけ異常に良い映画 - gock221B
「ジェラルドのゲーム (2017)」手錠でベッドから動けなくなった熟女が状況と自己のトラウマに立ち向かう - gock221B
「1922 (2017)」死ぬほど地味で暗い話だがS・キングっぽさが出てるしクトゥルー神話っぽい陰惨な雰囲気に妙に惹き込まれた🐭 - gock221B
「スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー (2014)」一本道すぎて可笑しいが死から蘇ると別人にならなくて良かったレイプリベンジもの🚚 - gock221B
「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット (2014)」おしどり夫婦の夫が連続殺人鬼。ビッグドライバー、1922と併せて観たい👫 - gock221B
『ドクター・スリープ』(2019)/ダニーの半生と中盤の遠隔サイキック・バトルが凄く面白かったのでホテルには別に行かなくてよかった😺 - gock221B
『クリスティーン』(1983) ジョン・カーペンター/Evil Carに魅入られて暗黒面に堕ちた陰キャを親友のイケメン陽キャが愛で殺す🚗 - gock221B

🎈🎈🤡🎈🎈👱🏻‍♂️👩🏻‍🦰👱🏻‍♂️🧑🏻👦🏽🧑🏻🧓🏻🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈🎈

It (2017) - IMDb

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『マイティ・ソー』(2011)、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)/久々に観ると牧歌的な印象⚡


原題:Thor 制作:ケビン・ファイギ 監督: ケネス・ブラナー 原作:スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービー 製作国:アメリカ 上映時間:115分 シリーズ:「マイティ・ソー」シリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 

久々に観た。今更これといって書くことないので箇条書きスタイルで 
★「マイティ・ソー バトルロイヤル」公開直前でHuluで配信されたので、公開当時以来久々に2本観た。
★公開当時は、絶対に人気出そうもないソーとキャップが何とか大コケせずにアベンジャーズに繋いでくれよ~という祈りMAXだった。幸いどちらも大ヒットではないが、そこそこヒットしてまあまあの評価で上手く「アベンジャーズ」に繋がった。
だから本作とキャップ一作目は観て「まあまあいいじゃん」と思いつつも「アベンジャーズ」への繋ぎ感が半端なかった。
確か日本で観た人の評価は、ソーの文化間ギャップギャグやソーとロキの兄弟が女性ファンに人気出た印象。
★久々に観ると、アスガルドや神々の説明→地球キャラの説明→ソーの成長→ソーvs.ロキ‥と驚くほど良くまとまってると思った。
描く時間がないのだがソーとジェーン、ソーとセルヴィグ博士との触れ合いは短い時間で良い雰囲気だった。特にソーがジェーンに9つの世界を説明する場面はよかった。
それにしてもソーは感情移入しにくい有名ヒーロー筆頭で、前半のアスガルドの描写とか観ていて、かなり目や脳が滑る。どうも実在する世界にどうしても見えにくいのでさっさと地球編にいってくれてよかった。
★とんでもなく酷い吹き替えが多いMCUだが、ソーシリーズとアイアンマンシリーズは、安心して吹き替えで観れるのがいいところ。
★ウォリアーズ・スリーとシフの、ついでに居るだけ感が半端ないが、描かなきゃいけないキャラや話が多すぎるので仕方ない。あまりに活躍させすぎるとチームみたいになってソーが立たなくなるし(でも皆が地球に来て「やあ!」と言ってるところは一番いい場面)
★それにしてもロキは、せこい活躍や奸計が表情がめちゃくちゃ良くて本当に良いキャラだなと思った。
★本作は天下のナタポー演じるジェーンよりも、仲間のダーシーの方が可愛かった。本当はグラマーな美人なのに、無理やり眼鏡ともっさりした服着せて「ギーク女子でござい」とやってるので反則気味の可愛さがある。吹き替えだとダーシーはふざけて敬語を使う喋り方が凄く可愛い。MCUで一番可愛い女性キャラかもしれん。
★あと本作とアベンジャーズ2作とダーク・ワールドでのセルヴィグ博士が凄くよかった。何か顔だけ見たらめちゃくちゃ怖いし、そもそも「ニンフォマニアックス」の童貞じじい役を思い出すし、すぐ酩酊したり洗脳されたり暴れまわったりしてやべえジジイという面白さが凄い。こんなに良いキャラなのにセルヴィグもダーシーも「バトルロイヤル」に出ないとは残念だ。
★本作のコールソンも、常に微笑みを浮かべて行動していて凄く魅力あった。
MCUでは、アイアンマンの人気、キャップのMCUど真ん中ぶりに比べると押されている感があるソーシリーズ。はちゃめちゃな楽しさもガーディアンズに負けてるが、改めて観ると「西遊記」的な無邪気な雰囲気が一番あるなと思った。

「オリエント急行殺人事件 (2017)」犯人を知らん僕が観て面白かったし感動したが、それは全部原作のおかげだろうと推測した🚃 - gock221B

 

 

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マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)


原題:Thor: The Dark World 制作:ケビン・ファイギ 監督: アラン・テイラー 原作:スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービー  製作国:アメリカ 上映時間:112分 シリーズ:「マイティ・ソー」シリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース

 

 


★正直、MCUの中でも、つまらなさにおいて「アイアンマン2」と一、二を争うくらいつまらなかった記憶がある。今回観ても前半はかなり面白くない。「恋人ジェーンがアスガルド(彼氏の実家)に来る」というおいしい場面なのに全然楽しくない。どうもアスガルドが舞台の前半は現実味がなさすぎるのか毎回フワッとしている。
オーディンがジェーンに、ダークエルフとかエーテルについて解説する場面も説明的過ぎる。
★本作のソーは他の作品での彼よりも、妙に真面目で魅力が目減りしている。
しかもヒロインかつ大物女優ナタリー・ポートマンが主人公レベルに活躍してしまう。
キャラ的にも大人気キャラのロキの方が目立つし、ソーの魅力は三番手くらいに落ちている。ソーやシリーズのイメチェンに成功して大ヒットした次回作「マイティ・ソー/バトルロイヤル」が大成功した時にソー役のクリス・ヘムズワースが「撮影楽しかった!前はそうでもなかった」と言ったり「もうソーを前のイメージには戻さないでくれ!」と言ったりで、この二作には軽い挫折感を持っている模様。
前作で見られたカルチャーギャップによるギャグも、ムジョルニアをコート掛けに掛けるという場面でしか見られなかった。
★敵マレキスの空気っぷりが凄い、MCUヴィランは全員、ヒーローの陰(乗り越えるべき自分自身のメタファー)でしかなく存在感ないが、こいつは特に一番魅力ない。見た目もギミックもストーリーも全部魅力ない。昔話とかに出てくる漠然とした「すごいわるいやつ」でしかない
★最後は惑星直列による次元の歪みでワープしながら闘う。魔法と科学の融合というアスガルドっぽい闘いでこれはこれで面白いが少し分かりにくい。
★でもロキは相変わらず良かった。ソーの魅力がスポイルされている分、ロキが主人公と言ってもいい。
★今回のジェーンは日焼けしていて物凄い美人だった(ナタリー・ポートマンは日焼けすればするほど美人に見える)。それと鼻の穴が縦長であってこそ真の美人だと改めて思った。最後にソーと幸せなキスをしていたが次回作にはもう出ないという事は別れたのかな。それともカメオで一瞬出るのかな。
★ダーシーとセルヴィグも相変わらず良かった。
毎回ヤバいセルヴィグ博士だが今回は頭の中に神が住みついていて、ストーンヘンジをフルチンで走り回ったりしてヤバい。
ただでさえキャラが多いのに、ダーシーに助手が増えるのが謎、要らないだろう。
★ホーガン(浅野忠信)が序盤で「お前はここでいいや」って感じで離脱させられるのが謎。
★そんな感じで公開時に一回観ただけで「めちゃくちゃつまらない」と長年思っててハードルが下がったのか今観ると結構楽しかった。ということは繰り上げで、MCUで一番つまらないのは「アイアンマン2」という感じになった。
★しかし本当にジェーンとセルヴィグとダーシーは本当にお役御免なのかな。ソー映画観てて一番楽しいのは地球で地球勢と絡んでる時なんだけど。。

 

 

 

⚡そういう感じで、今までは「あんまり面白くないな(特にダーク・ワールド)」と思ってたけど久々に観ると「西遊記」みたいな武侠ものみたいな無邪気な楽しさがあった。
とはいえ2本とも、最近の面白いアメコミ映画全体で考えると凄く面白いわけでもなく、非常にフワッとしてる。必見という感じはしない。
多分、現実や映画的流行に全くコミットしてなくて、一作目はアホで素直で可愛かったソーが二作目で急に10歳位年取ったみたいに重苦しくなったりしたせいかもしれない。
「バトルロイヤル」で別作品みたいにカラーを変えられたのもわかる気がした。
なんとなく「バトルロイヤル」を観た後だと、もう観る気しなくなるような気がして観てみたが、良かった気がする

 

 

そんな感じでした

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Thor: The Dark World (2013) - IMDb

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『15歳、アルマの恋愛妄想』(2011)/ノルウェーが暇すぎて凄い頻度で自慰行為ぶちかましていく主人公の少女が大好き👱‍♀️


原題:Få meg på, for faen 監督: ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン
製作国 ノルウェー 上映時間 76分 英題:TURN ME ON, DAMMIT!

 

 

色んな映画祭で賞を取ったノルウェー女性監督の性春ラブコメディ映画。
そもそもノルウェーと言われてもピンとこない。スウェーデンと混同しがち。
異常に色の白い金髪白人ばかり。物価が高いが給料も高いし医療や教育が無料なので保険に入らない。基本的に田舎で森が多くて穏やかな人がみんな散歩してる‥そんな印象。子供と年寄りが住むには楽園みたいだね。
あとブラックメタルやメタルバンドが多くて教会放火とか殺人とかがあったイメージ。
映画でごくたまにノルウェーが出てくると大抵、若者が「こんな田舎嫌だ」とか言ってブラックメタルに傾倒したりドラッグやりまくったりして反抗するが豊か過ぎる自然に飲み込まれていく‥みたいな印象。アムンセンにしても出ていこうとしてるしな。
本作もそんな一本で、豊かで穏やか過ぎる田舎で少女が物凄い勢いでオナニーしまくるコメディ映画。

 

Story
ノルウェー片田舎に住む少女アルマヘレーネ・ベルグスホルム)。
日常が退屈すぎてアルマのセックスへの興味や妄想は増すばかり。目下の夢は、同級生の男子アルトゥールとセックスしまくること。そんなある日、アルマはアルトゥールとの間に起きたあるエッチな出来事を友人に話したところ、たちまち町中に広まり笑い者にされてしまうのだが――

映画が始まるとアルマ15歳がナレーションで自分が暮らす田舎への不満をぶちまけた後、オナニーをぶちかますところから始まる。
演じてる女優は当時18歳くらいみたい。
そもそも田舎への不満も「豊かな自然!羊たち!可愛い子供たち!‥クソが!」みたいな感じで、楽園かよって感じなのだが、危険なセックスや都会に憧れてる思春期なので、のどかな田舎が嫌で仕方ない。
アルマは男性がイケボでセクシーなことを直接言ってくれるセックステレフォンサービスを使用している。欧米の映画ではちょいちょい出て来るが日本にもあるのかな。
アルマは可愛いけど歯ぐきが若干出てるガミー美少女で牧歌的なムードを出している。
彼女は同級生のジョセフ・ゴードン=レヴィット似のイケメン、アルトゥールに恋している。アルトゥールもまんざらでもない感じ。
彼女はよくアルトゥールの事を考えてオナニーしている。
といっても「夜、寝てるとアルトゥールが侵入してきて朝まで愛し合う」とか「一緒に森を駆け回ったあと抱き合う」とか妄想が牧歌的だし、恋と性欲が合致していて健康的。

 


ぽっちゃりしたイングリとゴスっ娘サラの姉妹が親友。
田舎なので娯楽が、オナニーと酒と煙草(もしくは大麻)しかない。
自分も90年代の田舎で育ったので大麻以外は似たような感じだった。
三人組はパーティに出かける。欧米でよくある広い家の同級生の家でやるやつ。
アルマが庭に出ているとアルトゥールが近寄ってくる。良い雰囲気だ。
するとアルトゥールは彼は穏やかなイケメンスマイルのままフル勃起チンコをまろびだしてアルマの太ももをツン‥と突いてきた。しかし普段アルトゥールのチンコの事ばかり考えてるアルマは別に嫌じゃないので「え‥チンコ?///」と少女漫画のような「トゥクン‥」といった感じのロマンチックな時が流れる。微笑みあったまま離れる2人。。
カットが変わるとアルマは速攻トイレで勢いよくオナニーをぶちかましている!
getしたばかりの直接的なオナネタで即抜いているのが、まるで船で釣りあげた魚を船上で即、ブツ切りにして醤油つけて食う漁師みたいだ。
トイレから出たアルマは親友の姉妹に言うが信じてもらえない。
アルトゥールもいて「ひどいよアルマ‥」という良くない空気に。。
というか、アルトゥールは痴漢的メンタルじゃなくて純粋に「アルマ、すきだよ‥」という純粋な気持ちをこめてのフル勃起チンコ突きだったのは観てて最初からわかる。
そしてアルマにもそれは伝わっている。だが友達に言ってしまったことから事がおかしくなる。まあそうなるね。
帰宅したアルマは凹んで寝てると、イングリが家に来る。
イングリは「クンニしたらクンニしてあげる!」と言い「パーティの後アルトゥールとやったけど満足できなかったわ!早く舐めないと殺すわよ!」と言われアルマは大喜びで友達の股間に顔を埋める‥というのはアルマの妄想だった。
イングリがグロスを塗ったのでエロい妄想に突入してしまったらしい。
アルマ「その後ためしに胸をイングリに押し当ててみると怒って帰っていった」
目の前にいる親友によるNTR妄想したついでに、その親友にパイオツこすりつけて何とか相互クンニ状態に持ち込もうという‥。無茶苦茶しよる。元気いい子だね
どうやらイングリもアルトゥールの事が好きだったらしい。さっきのチンコ事変が本当だったかどうか訊きにきた、そしてどうやら本当だと悟りムカついたようだ。
イングリは言いふらしたらしくアルマは「ちんちんアルマ(PIKK-ALMA)」と陰で呼ばれてハブられはじめる。
ちなみに妹のゴスっ娘サラはことの始まりの時点から「あちゃ~」という顔で心配している。
ハブられ学園生活が始まったアルマがバスで「ハシシ吸う人~」と言ってもシーン
(ハシシは大麻樹脂を固めたもの。アルマはそれをほぐして煙草に巻いて吸うタイプ)
その後、アルトゥールが追いかけてきて「ごめん好きだ」と言って2人は朝までSEXしまくる‥が勿論アルマの妄想。
アルマは思いきってハブりの根源である友達のイングリに取り入ろうと、ハシシの煙を吹きかけた上着を着て「あ~くさいわ~wハシシ吸いすぎて上着くさいわ~w」とか言いながら近寄っていくという方法を取るが無視される。こんな事で仲直りできると思っているアルマの不器用さが際立ち抱きしめたくなってきた。
姉イングリと親友アルマの板挟みになったゴスっ娘サラは、アルマのハブり状態を何とかしようとし始める。サラのミニドラマもあるが割愛

 

アルマはセックス電話サービスの請求が高かったのでママにバレて、母親の知り合い(親友姉妹の父親でもある)の雑貨屋でバイトしはじめる。
田舎で客が来なさすぎるのでお釣りコイン棒をチンコに見立てて股間に当てがってハゲ店長に誘惑されるという妄想でオナニーをぶちかましてると妹を連れて来店したアルトゥールに見られた。
それにしても喧嘩中の友達のハゲの父親でオナニーするって性への興味が旺盛すぎる。
アルマは店のポルノ雑誌を盗んだり、家でオナニーしまくってるので母親は「うちの娘なんぼなんでもオナニーしすぎやろ‥」と悩みはじめる。
「うちの娘はSEXの事しか頭になくて恥ずい」と言ってるのを聞いたアルマは酒飲んで家を飛び出し、いつもこっちを見てる隣のババアに中指立てて、アルトゥールに気持ちを確かめに行く!
‥という辺りで中盤終わりで色々あって良い感じで終わる。
失恋、友達と喧嘩、母親との行き違い‥など、一つ一つの出来事は道徳の時間みたいな退屈なことだが凄くカラッとした描き方してて爽やかで楽しくて面白かった。
そこに少女のオナニーも加わるわけで、少女のオナニーが入ってるのにエロくなくて爽やかなのがすごい。湿地帯でツイストを踊って泥が付いてないみたいなもんだろ
これらの事を扱って、ベタベタした内容になってないのは奇跡的な感じする。
これらの要素を扱った邦画がもしあったとして‥別に悪く言うつもりはないが100本作られて99本はベタベタした酷いものになるだろう。
もしアメリカ映画だったとしても異常にポリコレや企業宣伝に気を使ったりしそうだし、この乾いた感じで思春期の映画作るのは一見簡単そうでそうとう難しい気がする。
主人公のアルマがとにかく可愛いし、何か困るたびにとりあえず自分に都合のいい妄想でオナニーしたり、酒飲んだりハシシを吸うのが可愛かった。
酒とか煙草とか言うと不良みたいだが、彼女たちは別に不良ではない。田舎の思春期の子というだけの話でアルマ達の部屋を見ればわかるがファンシーで子供みたいな部屋だ。
女性の自慰についての面白い話も色々書きたかったが、長くなったのでまた今度にする。とにかく爽やかでいい意味で可愛い映画だった。
アルマが終盤「私は弱くない!」と言った場面もとにかくいかしていた。
高校の時つきあってた女の子がアルマっぽい乾いた雰囲気の子でやはり不良じゃないのに煙草吸ってたし懐かしい気持ちにもなった。
このアルマ役の子を検索したがノルウェー語わからんので詳しくはわからない。
だけど今は女優してないっぽかった。
現在は20代半ばでSNSを見ると楽しそうなので、何だかアルマの10年後みたいな感じがして暖かい気持ちになった。

 

 

そんな感じでした
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Få meg på, for faen (2011) - IMDb
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